ホビー

PG UNLEASHEDはもういらない(争奪に敗れた件)

今回の投稿は100%愚痴です…

「転売屋死ね!!」って感情を共有したい人以外には有益なお話は皆無なので悪しからず…あと、今回は口も悪いです…

発売前からプレミアム価格で予約販売されているPG UNLEASHED

ガンプラ40周年記念として今のバンダイの技術の全てを詰め込んで作られた究極のガンプラ、PG UNLEASHEDが2020年12月19日に発売されました。

↓参考までにAmazonのリンクです。定価は税別25,000円なので高額転売にご注意ください。

定価2万5千円という高額商品なので今まで最高6000円のガンプラしか作ったことのない私はスルーしちゃいそうなものですが、今回は「その価値が十分にある」と感じさせられる物だったのでこれは欲しい!と発売を待ち遠しく思っていました。

しかし、人気商品ゆえの闇も多く例えば「高額転売と違法コピー品の無法地帯」になりつつあるAmazonでは発売前からのプレミアム価格でした。

発売前の時点では4万円越えで「予約」させていたものもあり、説明を読んでみると「予約しても販売できない場合があります」という注意書きのある「無在庫転売」と思しき出品も多々ありました。

これ、誤解なきようにお伝えするとAmazonマーケットプレイスというAmazonの販売網を使って個人やお店が出品することができる販売方法です。
この仕組みで高額転売や違法コピー品が売られているということもあり、犯罪やそれらの資金の温床にもなっているのではないかと推測するのですが、手数料収入がおいしいからかAmazonはほぼこれらを野放しにしている状態です。
最近のAmazonに対するネガティブな意見にこれらの高額転売、違法コピー品のお話ががりますが、Amazonがこれらを放置して自社のブランドに傷をつけているのは不思議なところ…

続いて、あまりの治安の悪さにネットスラムとも言われているメルカリも発売日前日からこんな感じ。

「予約してるので発売日の翌日には発送できます」という、そもそも転売目的の予約があったことも匂わせています。
ガンダムに興味のない転売屋でも次のターゲットにしてしまいそうな盛り上がりでした。

まずは自分の反省

ほんの短い期間で受付が終了したとはいえ、ネットや実店舗では予約を受け付けているお店もありました。

本当に欲しいのなら予約をしておくべきですが、今回は金額にちょっと躊躇して出遅れたらどこも予約締め切りでした…

よく行く実店舗にも聞いてみたのですが、「人気商品でどれくらい確保できるかわからないので、最初は予約を受け付けていたけどすぐに締め切った」とおっしゃられていてほんと、欲しいと思ったら瞬発力を持って予約しなきゃですね。

さて、これらの予約制度のおかげで「本当に欲しいと思ってて熱量も伴っている人は買える」かと思いきや、ここにも全人類の共通の敵クソ転売屋が入っているんですね。
だって、フリマサイトとかで「予約してるので確実に翌日に送れます」みたいな出品がポロポロあったんですもん。
我々善良なファンは予約の時点でクソ転売屋との戦いが始まっていたのです。

高額転売からは絶対買わない

AmazonやYahooショップでは発売日前日でも「売りますよ!(ただし4万円くらい)」みたいな出品がぽろぽろとありました。

でも、高額転売屋からは絶対に買わないという強い意志を持ってメルカリでそういう出品を目にするたびに「転売屋からは絶対に買わないし、こちらの出品も買ってほしくない」という殺意を持って片っぱしからブロックしています。

しかし、こういう転売屋のアカウントの出品リストを見るとたいてい「鬼滅の刃 全巻セット(高額)」とかを一人でかなりの量出品してるんですね。
こいつらが苦しみのたうち回りながら身体中の毛穴から血を噴き出して死ぬシーンを妄想しながら当日の店頭販売にかけることにしました…

地獄絵図を作るのは客だが、その地獄に対応できない販売店はお粗末

私は「買うときはまずはここで買う」と決めてる家電量販店Eの本店に向かいました。
新型コロナの影響もあるので不用意に出歩くのはやめておきたいと思ったので、前日に電話で「店頭販売はありますか?」と質問したら当日販売ありと丁寧にご説明してくれたので。

開店の10分前にお店に着いたのですがそのときは30人くらい並んでいました。
全員がPG UNLEASHEDを狙っているわけじゃないだろうからこれはワンチャンあるかなと思いドキドキしていました。

開店時間になると並んでいる場所からガラス張りの店内が見えてなんかめっちゃ客が走ってっる…

入り口に着いて理解したのですが、家電量販店Eの本店は入り口が二つあって、もう片方の入り口からダッシュで人が入ってるのです…

PG UNLEASHEDなんてオタク商品なのでお店側が争奪戦を想定してなかったというのもあるかもしれません。
もしかしたら、他の目玉商品もあっての争奪戦なのかもしれません。

でも、普通はこういうとき入り口を一つにするもんなんじゃないの!?

こっからはもうカオスですよ。

物売ってるってレベルじゃねぇ…

入り口に二人スタッフが立っていてお客さまの手をアルコールで強制消毒してくれてたけど、入り口にある検温機は全員ガン無視!
こりゃ広島の感染状況拡大も納得せざるをえないなって思ったり…

入り口に入ってすぐにエレベーターで、お年寄りのお客さまがエスカレータに立っておられたので私も後に続いて立っていたのですが、隙間を縫うように後から人がエスカレーターを駆け上がって追い抜いてゆく…

こういうの暗黙の列というか前の人を抜かしちゃダメなんじゃないの??

ただ、そんな雰囲気でもなさそうな感じだったので、人の波が落ち着いたら私も一般客に見える人は追い越させていただいてホビーの売り場につきました…

もう50人くらいいそうな感じだけどどこで売られてるのかわからない…
店員さんが「PGUは20個!EGは…」って叫んでおられたのでどっかに売ってるんだろうと思って人の隙間を見ながら店内を探しましたがどこにもない…
売り切れかと思ったら入り口付近にA4くらいの紙で小さく「レジにて販売します」って書かれてた!

これは気づかないわ!って思いながらダメ元でレジに並ぼうとしても狭い通路に地獄のような人混みで最後尾がさっぱりわからない…
声をあげてる店員さんに最後尾を聞こうと思ったら「PGUは今売り切れました!」って大声でアナウンスしたので私はそのまま退場…

人気を想定してなかったのかと思いきや、レジで売るとか売り場で声をあげてる店員さんが3人以上いるとか、これ人気想定してたよね?
だとすればこれはめちゃくちゃお店としてお粗末なのでは?
E社のセールに並んだことがないのでわかんないんだけど、広告のセールの時は毎回こんなお粗末なことやってんの?
他の家電量販店は整理券を配ったりしてうまくやってんだけどなぁ…
コロナ禍だしできるだけ密集を避けなきゃならないわけで、入荷数もわかってんなら5分前に店外に並んでいる人に順番に整理券を配るだけでよかったのでは?
整理券を配る人が不足してたようには見えない人員配置だったよ?
それができなくてもせめて、店内で声をあげてるスタッフがプラカード持って最後尾を案内すればまだマシだったのでは??

何十年地元で家電量販店やってんだよ!って怒りが込み上げたけど、これは八つ当たり的な感情だし、お店側にもいろんな事情はあるのだろうとそのまま飲み込みました。

E社ならいろんなセールでお客さまの整理に慣れてるだろうと思ったけど、これは素人以下の対応でがっかり…


転売屋がクソすぎて他人が転売屋に見える罠

いろんな人がいるので見た目で転売屋かどうか判断できないですよね。
でも、クソ転売屋が多数野放しにされてる世界だと先入観と偏見で自分以外の多くの人がクソ転売屋に見えちゃうんですよ。
人を見た目や雰囲気で判断して「おまえ、絶対ガンダムに興味ないだろ!転売屋だろ!」って思っちゃうシーンが多々あるんですよ。

しかし、これはほんといけない感情で理性で押さえ込まなきゃならない感情なんですよね。
自分にとって都合の良い理由をこじつけて敵や味方を決めちゃう、これはもう戦争の入り口なんですよ。
自分の中にそんな禍々しい感情湧くのが嫌で、こういう現場にはもう参加したくないなって思いました。

メーカーを責めたいけど責めきれない

ファンからはバンダイさんに対して「品薄商法だ」「製造数確保してから発売日を設定しろ」などのご意見もありそれは一部ごもっともなところ。

ただ、転売屋が多数のさばってる世の中で、そいつらによる買い占めを考慮した生産数を見積もるのは難しいと思うし、特にバンダイさんにおいては過去にたまごっちで痛い目を見てるんですね…(たまごっちブームで欲しい人の手に届くように増産しまくったら不良在庫がすごいことになって60億円の特別損失が出て経営が傾いた件)

需要と供給と利益バランスのとても難しい部分でメーカーを責められるものでもないのですが、とはいえもう少しなんとかなるだろうって気持ちが湧いちゃうのも実際のところです。

なんで法整備をしないんだろう?

新型コロナの関係でマスクの転売が規制されたのは記憶に新しいですが、適正な需給バランスを壊してしまう転売は大きな社会問題だと感じます。

いろんな理由をつけて転売の規制が難しいと主張されていますが、例えば

「定価(メーカー希望小売価格)がある商品を発売から1年以内に定価以上で売るのは違法」

とするだけで大抵の転売屋を論理的に殺せると思うのですがなんでやらないんでしょうね?

陰謀説、利権説を説けば無限にこじつけ理由が上がると思うのですが、製造から消費者の手元に届けるまでの流通ルートにおいてまったく関係のない人間がそれを横取りして利益を出しているという世の中が正しいとは到底思えないのですがほんとなんで??

結論:これからの時代、ものを欲しがること事態が愚かなのかもしれない

欲しいものがあっても転売屋と戦ったり、エレベーターや通路で人を押しのけているような人と競り合って物を手に入れるというのは自分の性格には全く合わないし、そうまでして趣味のものを手に入れたくはないとも思いました。

しかも、自分の中に不純な感情もあってたぶんこれがいつでも好きな時に買える商品だったら「まぁ、タイミングのいい時に買うか」ってなってたと思います。
入手困難だから欲しいという邪な思いもあると思います。

これらの感情がなんかもう全部嫌なんです…

高校時代、自分は先生の話を全く聞かない人間でしたがとある先生が「好きなものができたら、好きなものを消費するだけの人間ではなく作り出す側に回るようになりなさい」って言ってたのはすごく覚えています。
これ、自分が「音楽が好き」ってその先生に話した時に出てきた言葉で、「ひたすら聴きあさるマニアになるんじゃなくて、作る側にもまわりなさい」って意味だったんです。
自分で何か作品を作ってる人ってこういう邪な物欲とは距離を置けるだけでなく、自己表現に没頭できるという意味でも幸せなのかなと思いました。
作り手ではなく消費者として消費するだけだと他人が作ったものに魅力を感じてしまうから、そういうものに永遠に振り回されちゃうんですね。

1日に3回くらいクソ転売屋を合法的に殺す方法を考えていた私ですが、こういう消費生活に踊らされないように心豊かな余生が過ごせるようにしていきたいなと思いました。
もちろん、魅力的な商品はたくさんあるので無理なく自分のペースで自分のペースで時々楽しむのが一番なのでしょう。

ということで、さようなら物欲…
PG UNLEASHEDはもういらない…

こねこ星人