モビリティジョイントガンダムVol.1の記事
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開封するとこんな感じです。
組み立て済みのモビリティジョイント(共通フレーム)にガンダムの塗装済み装甲がついています。
一部は塗装済みですが基本は単色プラを組み立ててシールを貼って仕上げるという形になります。
シールをどの辺まで貼ってレビューするか悩んだんですが、「ガシガシ動かすおもちゃにシールに使いたくない」という自分の信念に従って今回は全商品シールを一切貼っていない状態でレビューします。
パーツ構成はこんな感じです。
タッチゲート仕様ですがABS素材が硬くてパーツも小さいので指だけで戦うのはなかなか困難です。
ニッパーがある人は素直にニッパーを使った方が綺麗で早くて指も痛くならないかも。
シールには黒い線でモールドが描かれているけど、プラパーツは墨入れされている訳じゃないのでアンバランスになるのはこれ系シールのあるあるですね。
撮影後に一部シールを貼ってみたのですが、紙シールなので基本的に貼り直しは不可なのですが、面積の大きなシールが多いので貼り始めの小さなずれが終端では大きなずれになることも多いです。
特にシールドの十字部分は1枚のシールを立体的な十字部分に合わせて折りながら貼って仕上げる方法なので、見栄えよく仕上げるのは大変困難でしょう。
貼るなら先が細いピンセットなどで慎重に貼るのがいいかも。
シールの粘着力はそこそこだと思うのですが、耐久力はなさそうなのでガシガシ遊んでたら端っこからぺろぺろと捲れ始めそうだなという印象がありました。
なので私はシールを使わずに部分塗装しようと思っていたのですがABS製なので塗装も気を使うしどうしようかな…
そんなこんなでシール派にも塗装派にも向き合い方が難しい大変中途半端な商品になっちゃってる気がする…
白すぎる連邦の悪魔がこちらです。
造形自体は悪くなくて独特のアレンジもいい感じに入っています。
パッケージ写真で腰の関節がか細く見えていたのが気になっていたのですが、実際に手に取ってみるとそんなに気にならないです。
可動のために腰の軸を引っ張り出して動かすとパッケージのようにか細く見えちゃうこともあるなという感じです。
プロポーションは好みの問題なので評価が分かれると思いますが、パーツ構成的はなかなか素晴らしくて後ろから見てもマイクロウォーズのような派手な肉抜きなどないので私は好きです。
横から見たところ。
二の腕のフレームが剥き出しなのがいいアクセントになっています。
マッチョ寄りなアレンジに見えるガンダムとなっていますが、サイズやデフォルメバランスからみるとちょうどいいなと感じます。
しかし、塗装済み箇所ありの商品で目が塗られていないガンダムというのは、とても中途半端で珍しい商品という気がします…
シールで仕上げるようになっていますが塗りやすい部分なのでここは部分塗装でもいいかも。
塗装派にとってパーツ分割が厳しめの部分もあって、アンテナがひさしと一体化されちゃっています…
アンテナだけなら初心者でも比較的塗りやすい部分なのにこれはなかなか厳しい形状になっています。
武装と共に。
ビームライフルは薄めでシールドもけっこうアレンジが入っています。
ここまでシールドにアレンジを施した上でシールでの仕上げとするのであれば、連邦の十字マークがないデザインでもよかったかもなと思います。
シールドは持ち手が外せるタイプで保持力はバッチリ。
パーフェクトガンダムにシールドを使う時用に穴が二つ空いていますのでお好みで持ち手の位置を変えることもできます。
白飛び写真で失礼しますが、ガンダムはサイドアーマーとリアアーマーが一体化されており、これが共通フレームの太もも部分にくっ付きます。
このおかげで比較的ダイナミックな動きができるようになっています。
シールドはバックパックの上部に空いた穴にシールドの持ち手を刺して固定する方式なので、バックパックの背部に謎のピンや穴が目立つことがないのがいいですね。
まぁ、3ミリ軸や穴は互換性がもりもりなのであったらあったで面白い使い方ができたかもしれませんが…
横から見ても適度な厚みがあるのはかっこいいね!
ちなみに、撮影にはアクアシューターズのスタンドを使用しています。
共通フレームの股下に3ミリ穴が空いているのでこのスタンドが完璧にはまります。
アクアシューターズのスタンドは小さいので安定性はどうかなと思ったのですが、モビリティジョイント自体がけっこう軽量なので撮影時の固定程度なら問題なく使えてとても便利でした。
ほんと好みが分かれるとは思うのですが、このアレンジや体型が好きならばオンリーワンなので迷わず買うべきですね!
パッケージと中身はこんな感じです。
ビニールが大きいのでぎっしり詰まっているように見えるのですが、パーツだけをみるとかなりスカスカ…
こちらがシールもりもりのおよそ600円のパーツたちです。
もともとパーフェクトガンダムの色分けは細かめなので色分けは頑張っている方かなと思うのですが、スリッパは黒色ランナーにしてくれた方が雰囲気が出た気がします…
ビームガンが単色ワンパーツ成形なのは初心者塗装派の頭を悩ませそう…
シールなしで組み立てるとこんな感じです。
スリッパが真っ白になっちゃうけどパーフェクトガンダムだとスリッパは黒いという印象が強いので、ガンダムとの差を大きく見せる意味でもやっぱ成形色は黒がよかったかな?
パーフェクトガンダムにするためには、ガンダムをこの状態にする必要があります。
左が全て余剰パーツなので差し替え箇所はかなり多いです。
私がこういう強化装甲タイプのおもちゃに期待することは、フォルムが崩れてもノーマルの素体に装甲を重ねて遊べることなんですけど、ほぼ全とっかえで気持ちの良い換装とはかけ離れたギミックです。
胸の装甲を重ねられるというところしか面白味がありません。
ボールジョイント自体もかなりキツくて、指の痛さと破損の怖さに震えながらの換装となります。
期待していた部分だったのですがかなりのガッカリポイントで、ただめんどくさくて面白味のないギミックだと感じました。
ただ、組み立ててしまうとプロポーションは良くて特に胸部は装甲を重ねたおかげで十分な厚みが出ていてかっこいい!
こういうサイズでデフォルメされたパーフェクトガンダム自体が珍しいのに加えて、適度なアレンジが興味深くて楽しくていろんな角度から眺めちゃうのも実際のところです。
バックパックがかなり大きく作られているのもシルエットの変化という意味ではかなり良いです。
お気づきかと思いますが、モビリティジョイントはモビルスーツアンサンブルのように3ミリ穴があちこちに剥き出しという商品仕様ではないのです。
なので、空いている穴を利用してそこにいろんなものをくっつけてオリジナルモビルスーツを作って遊ぶみたいな楽しみ方には不向きです。
ビーム砲は基部が3ミリで接続されていて旋回させることができます。
この仕様は珍しいかも?
ただ、回している時に基部の角っこが干渉するので写真のように真横に向けるときは一旦外してから刺し直すという感じです。
真横に向けたいというニーズはそんなにないでしょうからここはただの参考情報です。
肩のビーム砲のエネルギーパイプ(?)は可動を重視の設計のようでバックパック本体側接続部が派手にブチ切れています。
ビーム砲側の接続部分は軸で動くようになっているのである程度は説得力のある位置へ微調整できます。
組み立て済みなので気付きにくいのですが、パーフェクトガンダムの脚はツーパーツ構成になっています。
この構造を生かした換装ギミックでかつ、スリッパはノーマルの足にスリッパ部分だけをつけるみたいな仕様ならまだまだ面白かったかもしれないんですけどね…
ボールジョイントを外すのが嫌すぎる…
さらに不安点もありまして、この写真で赤い脚パーツのボールジョイントの付け根が白化しているのがわかりますか?
拡大どん。
そんなに無茶した記憶がないのですが両脚とも白化していました。
ボールジョイントがかなり硬いので足首を捻るとダメージを与えちゃって、場合によっては白化部分から千切れちゃったりするかも。
成形色の関係でここが目立ったのかもしれませんが、このシリーズはボールジョイントが硬い部分が多いので動かす時には注意が必要かも。
それも含めてボールジョイント部分を外したりつけたりする換装は歓迎できません。
こういうガシガシ遊ぶことを目的にされそうな商品でボールジョイントが硬すぎるのは破損につながるので、ガシガシ派の人は慎重に馴染ませたり場合によってはボールジョイントを少し削るなどした方がいいかも。
換装ギミックは期待していたものではなくてガッカリ感が半端なかったけど、パーフェクトガンダムとしてはなかなかかっこいいです。
造形はめちゃくちゃ好きなんですけど仕様やギミックの面で残念な点も多かったガンダム&パーフェクトガンダムでした。
パーフェクトガンダムのEXパーツの割高感はまだマシなんですけど、ザクのEXパーツは割高すぎて販売方法への不信感がかなり大きくなっちゃっています。
公式さんがモビリティジョイントの第二弾はνガンダムを出す旨を匂わせていましたが、νガンダムのEXパーツはファンネルだけかな?
それともHWSにできるのかな?
でも、HWSにしても今回みたいに全とっかえに近いこの仕様になっちゃうのかな?
本来ならワクワクするところなんですけど、EXパーツの割高感やパーフェクトガンダムの仕様を見た後だと不安しかないんですよね…
トータル1200円越えの商品としてガンダム+パーフェクトガンダム用EXパーツをおすすめできるかどうかという点をまとめると。
・モビルスーツアンサンブルのようなものを期待しているなら全然違うよ。
・換装ギミックはそんなものないと割り切った方がいいレベル
・アクションフィギュアと考えるとつめが甘く中途半端な部分も多い。
・ガシガシ作り込む人向けの小さなプラモデルと考えると悪い商品ではない。
・ガンダムのこのバランスやアレンジが気に入っている人にとってはオンリーワンの商品なので「迷って買えなくなる前に買え!」と背中を押したい。
といった感じでしょうか。
完全に自分の主観だけで言えばこういう仕様だと分かっていたら買わなかったです。
海外人件費や物価や物流価格の高騰というお話もあるので昔の商品と比べて単純に高い・安いを論じることはできなくなってきていますが、その辺を考慮してもしても一般の消費者としては「もう少しなんとかなったんじゃないの?」という気持ちが湧いてしまいます。
辛口になっちゃいましたが今回はここまで。
次はオススメとも言えるジオングご紹介してゆきます。
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