※この紹介記事内にAmazonのリンクを貼っていますが、高額転売屋による定価を大幅に超える出品が多数ありますのでご注意ください。
Amazon直販の正規ルート商品が用意されていればリンク経由で購入いただけたらなと思っています。
この記事は3つに分かれています。
順番に読み進めてくださっている前提で書いていますので、お時間がある方は順番にお読みください。
単体でも商品が成立しそうなくらいに出来が良くて良く動く白いロボットです。
肩の開閉ギミックが自然な動きを実現してくれているだけでなく、「変形の都合」で仕込まれている可動軸も動きの幅を広げてくれます。
太ももにはプロポーションを変えるための左右伸縮ギミックが、脛には上下の伸縮ギミックがあるなど濃密な仕上がりになっています。
ただ、この辺のギミックは触っているうちに自然に戻りがちなので「こういうギミックが仕込まれている」という脳内の刺激要素程度かも。
胸のライオンフェイスが大きく厚みもある一方で、頭部はやや小ぶりにも感じますが完全変形の都合を考えるとかなり頑張っているプロポーションでは?
ガオガイガーの芯になるインナーメカ的なものなので小さいのかと思いきや、1/144ガンダムと比べても頭二つ分くらい大きいです。
段落ちモールドっぽくなっているところもありますが、脚まわりは分割線が目立っちゃいます。
股関節は最近ではすっかり定番となっている付け根のスライドギミックが入っています。
付け根を下側にスライドさせると脚の可動範囲が広がるというものです。
単体でものすごく良く動いてくれるのですが、足の裏が小さすぎるのと構造的に弱くグラグラするので自立は無理だと思った方がいいです。
アップでもなかなかイケメンなのですがトサカの噛み合わせの悪さが気になりますね。
接着で解決する部分なので気になる方は接着で。
プロポーションの好みとトサカの噛み合わせを除けば致命的な難点は自立が難しいという点だけですね。
飾りも遊びもスタンドがあると快適なので、説明書の中で紹介されているアクションベース4を用意するのがいいかも。
ガイガーがライオンに変形した姿です。
胸のライオンフェイスに依存しまくってるような変形ですが悪くないバランスに落とし込まれていると思います。
変形は想像通りとう感じのギミックで、おもちゃに慣れている方は何もみなくても直感的に変形できるレベルです。
肩の付け根を開かないと首が収納できないなどのロック機構もあって意図せぬプロポーション崩れが起きにくくなっている印象です。
ガイガーの時は折り畳まれている尻尾ですが、展開すると十分な大きさと長さになる上に先端がライオンらしく色分けされているのがとてもチャーミングです。
お顔の造形もとても良く、存在感がある部位ながらも小さなパーツの組み合わせで黄色(ゴールド)系パーツも色味違いが使われていて高密度な印象を与えています。
お口は開閉できるのですが閉じるとすこし寂しい印象があるので開いている方が好き。
地味なポイントですが、上顎の裏側までそれっぽいモールドが入っているのが可愛いですね。
ライオンとしての可動が優れているような作りにはなっていないので、若干ポーズが変えられる程度の固定モデルに近いと解釈した方がいいかも。
ガイガーからギャレオンの変形はシンプルで気持ちがいいので、ガシガシ触っていて楽しいのはこのガイガーギャレオンかもしれません。
ガオガイガーの背負いものとなるステルス戦闘機です。
商品写真をみた時は大味でデフォルメされているような印象を持ちましたが、ディテールやパーツの作り込みにも力が入っていて、ガオガイガーと合体した時のプロポーション重視に倒されているんだろうなという印象です。
操縦席とエンジンが大きめなのでステルスっぽさが薄いのかもしれず、これらの大きさに合わせて翼が2回りくらい大きければ単体でもカッコよくなったかも?
操縦席がしっかりと再現されているのですが、クリアパーツの色味が強すぎて組み立て後は中を覗ける感じではありません。
写真のように強めの光を当てるとやや透けてくれるのですが、奥がしっかり見えるほどのクリアさにはなっていません。
操縦席の開閉ギミックなどもないので作った人が脳内で記憶として楽しむ部分かと思います。
裏面中央のシャッター部分はプラモ特有のヒケがめだつかも?
ライオンのたてがみの一部がぶら下がっており、合体の都合上仕方なかった部分の皺寄せがここにきている感じ。
翼の赤いラインもGGGロゴも別パーツとなっている上に隙間なくしっかりとはまるので高密度な印象です。
一昔前のプラモデルだと、こういう赤いラインの別パーツはぱかっと浮いちゃったりしてたのですがそういうこともなく技術の高さを感じます。
ランナー上に翼がでっかくワンパーツで鎮座していたように見えたのも大味な印象につながったのかもしれませんが、実際は挟み込みのディテールアップパーツなどもあって悪くないんですよね。
翼の下のエンジンはガオガイガーの大きな握り拳がそのまま収納されているのでかなり大きめです。
後ろから見るとなかなかシャープな印象です。
本体上部のシャッターは4つの蓋が連動して開けるようになっています。
小さな部分なので開いても目立ったフォルムの変化がない上に、組み立てがピンセットが必須になるほど奥まって細かな部分であるため、苦労の方が大きく感じる場所かもしれませんがこういう部分を作り込めるのがRGの魅力でもあります。
とっても見にくいのですがシャッターの中には内部メカが再現されています。
ステルスガオーはスタンドに接続して飾る用のアタッチメントもあるので、この子を飾るためにもやはりスタンドが欲しいところですね。
ガオガイガーの特徴的な両肩となる新幹線です。
ものすごく小さなスケールなのですが、ヘッドライトと操縦席が別のクリアパーツで色分けされていて、先に紹介したプラスチックシールで窓が再現されているなどかなり高密度なモデルとなっています。
肉眼だと気にならないのですが写真にするとパーツ浮きが気になっちゃうのも難点です。
車両は前後2両分のみで中間車両などなし。
新幹線のおもちゃとしては物足りないですが設定に従うとこんなもんですね。
ライナーガオーにも操縦席が再現されており設計者の執念に近い熱量を感じるのですが、やはりクリアパーツが濃すぎて中が覗けるような感じではありません。
ただ、ライナーガオーのキャノピーは簡単に外せるので気軽に中身を楽しむことはできます。
窓や青いラインはプラスチックシールで再現されています。
本体のモールドにはまり込むようなサイズと厚さになっているのも精密感に繋がるポイントですね。
裏面には極小の車輪もセットされていますがコロコロ転がる感じではないです。
変形の時には新幹線の先端側の車輪ブロックを引き下げてから二の腕を出すのですが、私の作り方が悪かったのかこの車輪ブロックがとても引き出しにくいです。
車輪だけが外れてブロックが引き出されなかったりもするのですが、そこを接着したところで取り出しにくさが変わりそうでもないです。
変形の時にピンセットを使って車輪ブロックを引き出すくらいの方が手っ取り早いかも?
ライナーガオーの中央に専用パーツをつけると…
ステルスガオーに懸架させることができます。
ただの合体用ジョイントでそれ以上のギミックはないのですが遊びの幅はぐっと広がります。
ライナーガオーは小さい割に出来がいいのでこれ単品で飾ってもいいかも。
設定を無視していえば中間車両とかあるともっと嬉しかった。(無理)
ガオガイガーの脚になる巨大なドリルマシンです。
つま先と膝ドリルを水平に倒してそれらを並べてくっつけているだけというシンプルな変形ですが、ドリルの角度に連動して脛のコックピットブロックがスライドします。
たくさんの直線的な装甲が折り重なっているかのようなアレンジがかっこいいです。
ドリルはしっかりと硬めの軸でついているのでくるくる回して遊べる感じではありません。
うしろから。
本体の厚みもあるので重厚さを感じます。
ドリルの先端は別パーツになっているのでかなり鋭いです。
この写真だと拡大されているので丸っこく見えますが、現物を肉眼で見るとかなり鋭い。
こちらも操縦席が作り込まれていますが、クリアパーツが濃すぎて中が除けないのも他と同じです。
「脚部の“履帯”は1パーツずつを組み合わせる精密な構成」という商品紹介で多くの人を震撼させていたふくらはぎのキャタピラです。
パーツを一つづつ切り出してプチプチとくっつけてゆく作業は、MGガンタンクで経験済みの私にとっては「覚悟するほど大変な作業ではなかった」という印象でした。
MGガンタンクのキャタピラよりも大きいし、パーツ同士がパチっとしっかりとはまってくれるので組み立てやすかったです。
組み立てたキャタピラは手で回すとカタカタと気持ちよく動くのでお気に入りのポイントです。
いろいろな組み合わせ遊びができるこの商品ですが、説明書で案内されていたものをここでご紹介します。
ガオガイガーの合体と同じ機構を使ってガイガーの背中にステルスガオーを背負わせたものです。
肩が干渉して腕がほぼ動かないのと、もともと自立が困難だったガイガーが大物を背負って自立できるわけがないのとで遊びやすさはイマイチなモードです。
この写真も奇跡的なバランス感で静止した瞬間を撮影したものです。
作りたてでこれなので関節がへたってきたら自立は無理でしょうね。
シルエットとしてはなかなかかっこいいです。
ガオガイガーの脚となるドリルを腕に装備した形態です。
ドリルガオーの足の裏に専用のクリップが仕込まれておりこれを腕にはめます。
クリップ自体はすこし緩めですが、手首を足で包む感じになるのでスポスポ抜けるようなことはありません。
めちゃくちゃかっこいいのですが、この子の腕では重さに負けてポーズをキープすることが難しいです。
この形態でポーズをつけて飾る場合は、ガイガー本体のスタンド以外にも腕ドリルをキープするための工夫が必要です。
以上、ガイガーの仲間たち編でした。
合体機構をうまく活かしてパーツの組み合わせでいろんな形態が再現できそうなのはとても面白いのですが、RGというフォーマットなのでもろそうな部分も多々あるためガシガシと遊ぶには向いていないです。
ただ、ある程度のサイズがあるのでそれがほんの少し頑丈さの向上にもつながっていると思われ、他のRGほどおっかなびっくり触る必要はないかもです。
可動とギミックが素晴らしいのでガシガシとおもちゃとして遊びたいけど、頑丈さはそこまででもないので気を使う面が出てしまうという、RGというフォーマットが付き合いの難しさを痛感させてくる商品ではありますが満足度はとても高いです。