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[レビュー]RG ガオガイガー その3 合体ガオガイガー編

製品仕様の紹介、仲間のメカの紹介と続いてようやく合体したガオガイガーのご紹介となります。

※この紹介記事内にAmazonのリンクを貼っていますが、高額転売屋による定価を大幅に超える出品が多数ありますのでご注意ください。
Amazon直販の正規ルート商品が用意されていればリンク経由で購入いただけたらなと思っています。

この記事は3つに分かれています。
順番に読み進めてくださっている前提で書いていますので、お時間がある方は順番にお読みください。

合体変形の抜粋

まずは、簡単に合体方法をギャラリーでご紹介します。

ステルスガオーからエンジンを外して、唯一の差し替え部分であるシャッターを外す
ロックを外して肘部分をしまうと手首が出てくる
ガイガーの足を伸ばしてドリルガオーを履く、膝部分にロックがあるから簡単には抜けない
ガイガーの肩ブロックを後ろに倒して新幹線の収納スペースを出す
新幹線を横からぶっさす
背中のピンが新幹線のロックになるのでセンターが取れる
ステルス下部のハッチを開ける
ハッチを折りたたんで、たてがみパーツを逃す
リード線でつながったヘルメットを取り出す
ステルスの下部のハッチにガイガーの背中にある腕を入れる
たてがみを腋の下からだしつつ、ヘルメットを被せる
たてがみを整える
新幹線から二の腕部分を起こす(わかりやすいように新幹線を一旦はずしてる)
エンジンを二の腕につけて完成

ガオガイガーって何がどこにきているかわかりやすい合体変形だとは思うのですが、それを破綻なく立体化するにはなかなか難しいとおもいます。
RGでは破綻なく立体化しているだけではなく、各所が丁寧に作られていて稼働範囲まで確保されており必要な箇所にはしっかりとロック機構も用意されています。
この小さなサイズの中に取り込むのはとても大変だったと思うのですが、緻密な計算と必要十分の強度により手首のシャッター以外は差し替えなしの完全合体変形が実現されました。
ほんとに傑作…
これが6000円とか申し訳ないレベルです…

ガオガイガー本体

プロポーションやディテールに関しては意見が分かれるところだと思いますが、自分にとっては完璧に近いかっこよさだと思います。(設定への忠実度は無視してあくまでRGアレンジとして)

足首の関節のヘタリが心配なところではありますが、どっしりとした重量感がありますが組み立て直後は直立の自立は余裕です。
とはいえ、長期のディスプレイであればスタンドがあった方がいいし、足首がへたってきたり、ポーズをつけると自立が難しくなってきます。
足首関節は撮影中に緩くなり始めるくらいだったので過信は禁物です。

1/144ガンダムとサイズの比較です。
RGガオガイガーは身長が高いだけでなく四肢が太くて横にも奥にも大きいので実際に手にするとかなり大きく感じます。

変形で一番感動したのがガオガイガーのヘルメット装着の部分なのですが、リード線をうまく使って小ささと自由度と強度がバランス良く実現されていてすごい!
ビクビクしながら触る部分ではありますが、構造を理解しながら触るとものすごく気持ちのいい場所です。

リード線に余裕があるので首も必要十分に動かせるのがすごいです。
リード線に引っ張られて戻っちゃうなどがあるかなと思ったのですが、逆にリード線が首の位置を固定してくれている感じでした。

額のGストーンは反射しやすいようなカットになっていて光が入るとキラキラとまでは言わないけどいい感じに反射します。
ものすごく小さいのに「G」の文字まで刻印されていてすごい!
肉眼では気づかなくて写真撮影した時に「G」が入っていることに気づきました。

胴体の特徴的なライオンには左右のたてがみが追加され、もともとの厚みもありかなりの迫力となります。
ただ、この左右のたてがみはロック機構などない(または弱い?)ので接続ピンが抜けて隙間ができちゃうことが結構多いです。
隙間ができたからといって部品が落ちるような構造ではなく、変形機構を生かしながら外れにくくする微改造が難しい部分でもあるので諦めどころかもしれません。

たてがみの隙間があいてる・・・

超絶可動というわけではないのですが、構造上ほとんど動かないだろうなと全く期待していなかったスタートラインから見ればかなり動いてくれてびっくりしました。
合体する時に必要十分なロックが各所にあるのでパーツがポロポロと外れるとか、合体が解除されるとかのトラブルとも無縁です。(ライオンのたてがみに隙間が飽きやすいことな除く)

ただ、やはり足首のジョイントが短くて抜けやすくかつ、構造的にかなり負荷がかかるので少しでもへたってくると自立は難しくなりそうです。
足首はこの構造のおかげで独特の形状で小さいながらも足首の可動域を確保できているので素晴らしいとも思うのですが、逆に最大の弱点になっている部分でもあります。

足首が硬いうちは肩足立ちもできなくはないです。
ハンドパーツの表現力が高いので、平手にして床を押すようなポーズも差し替えなしで実現できます。
両立が難しい部分ではありますが、もう少し足首や手の指の強度が高ければガシガシ遊べるキットになったと思う。

ほぼ組み立て済みのハンドパーツは他のガンダム系RGと比べて大きめなのですがかなりの進化を感じました。
全指独立稼働で指は第一関節まで曲がります。
手のひらも曲げられるので人間の手の動きがほとんど再現できてしまう恐ろしいパーツです。

手首もしっかりと曲がってくれるので、こんな感じで床に手をつくような表現にも差し替えなしで対応できます。
指の付け根に関しては従来のハンドパーツと同じく一度でも抜けてしまうと緩くなって抜けやすくなるのですが、従来のハンドパーツのようにちょっと当たっただけでポロポロと取れてしまうものではないので遊びやすくなりました。
力加減を間違えると指の軸は折れちゃいそうで、折れてしまうと修復がかなり難しい部分なので慎重な取り扱いが必要なことに変わりはありませんが、この種の組み立て済みハンドパーツでは初めて「動かして楽しい」が「動かすストレス」を超えたと思います。

かなり楽しいぞこれ。

オプション

ディヴァイディングドライバー

ガオガイガーの持つ巨大マイナスドライバー(?)です。
刃の部分と本体周りの4本のシャフトが金属パーツになっているので重厚感があります。
本体にはスプリングが内蔵されていて、ほんの少し本体をびよんびよんと伸縮できるのですが効果は薄いです。
金属パーツが使われていて、裏側パーツもばっちりなのでけっこう重い武器となっています。

これも差し替えなしでそのまま腕にはめることができます。
ハンドパーツが自由に動くことの恩恵ですね。

メーターのような部分はオレンジ色の本体にクリアパーツを被せるようになっているので同系色ながらも奥行きが出てくれます。

あまりにかっこいいのでギャラリーでポーズをまとめて。

重いオプションではありますが、ガオガイガー自体ががっしりとした作りなので腕が重みに負けるようなことはありません。
ガオガイガーが想像以上に動いてくれるのでディバイディングドライバーを振り回すようなアクションポーズもバッチリ決まります。

ほんとすごいなこれ。

プロテクトシェード

左腕に搭載されているバリアシステムはPET素材を持ち手のクリアパーツで挟む方式なので大きい割にはとても軽いです。

こちらも良く動くハンドパーツのおかげで手をこんな形にしておけば差し替えなしでスルッと装備できちゃいます。

静電気で埃がつきやすいのがほんの小さな難点ですが、迫力のあるエフェクトなのでとてもかっこいい!

ヘル・アンド・ヘヴン

ガオガイガー最強の必殺技はハンドパーツの差し替えで再現します。

拳が二つくっついた専用パーツを装備すれば両手がガッチリホールドされるのでポーズが決まるという仕組みです。

ライオンの左右のたてがみがうまく動いてくれるので自然な感じで決まるのが嬉しい。

ブロウクンマグナム

右腕がロケットパンチになるあれですが、キットとしては合体の都合で外れるようになっている部分なので特別な仕掛けはありません。
スタンドに対応する専用パーツがついているだけです。(スタンドの形状によっては専用パーツも使わない)

まとめ

「RGは組み立てにくくてポロポロとパーツが取れやすいもの」という理解で接するとびっくりするくらいの安定感だと思います。
逆に、RGを知らずプラモ慣れしていない人だと令和のプラモデルはこんなに恐ろしい凄さになっているのかと驚くものだとも思います。
こんなに高密度でプレイバリュー山盛りなのに6000円というのも嬉しいポイント。
「多少の不満は自分で対応するか歩み寄る」という姿勢で触れれば現時点で頂点のキットと行ってしまってもいいのではないでしょうか?

何度も再販されて末長く多くの方が手にしてくれればいいなと思うプラモデルでした。

こねこ星人