価格 ひとつ1,958円(税込)
発売日 2019年7月下旬
発売元 メガハウス
※3種(キリト・アスナ・シリカ)のうち1体が入っていますが、何が入っているかはわからないブラインド仕様(ランダム商品)です。
■ 商品内容:彩色済可動フィギュア1体 + 武装パーツ1種入り
大人気「ソードアート・オンライン」コラボ第1弾が登場です。80mm/4頭身にかわいくデフォルメされた素体に、劇中の世界観を象徴する「剣」装備が付属した全3種での展開です。素体は腰に可動が追加された最新規格となっており、嬉しい表情変えパーツが各1種づつ付属します。勿論、シリーズ共通のハードポイント内蔵で従来のシリーズとの互換性もバッチリ。 武装の組み合わせは無限大!自分だけの小隊を創ってデスクトップを制圧しよう!
https://www.megahobby.jp/products/item/2716/
そもそもデスクトップアーミーってなにという方はこちらの概要をお読みください。
パッケージは3種とも共通のデザインで何が入っているかはわからない仕様になっています。
ホビー商品に慣れていない人はこの価格で中身が選べないと聞くとびっくりするでしょうし、パッケージの通りアスナが入っていると錯覚するか、裏面の様子から3体セットの商品と思っちゃうかも?
自分もこの価格でランダム商品というのに抵抗があってデスクトップアーミーシリーズは気になりながらも「試しに買ってみようかな」とはならなかった商品の一つでした。
そもそもDTAが気になり出した頃にアクアシューターズが出ちゃったのでそっちに行ってしまったよ…
ここではいったん、キリトの場合で中身をご紹介します。
フィギュア+個別の組み立て説明図+武器にDTAの共通スタンドと踵補助パーツが入っています。
共通パーツはいずれも透明ランナーになっています。
差し替え用のジョイントパーツはフィギュアの色から浮かないような色になっていて、キリトの場合は黒で成形されています。
フィギュアはたくさんの可動箇所がありながらも組み立て済みで、DTAシリーズって高いなと思ってたけど組み立て済みのコストを考えるとかなり頑張ってくれているお値段設定なのかも?
スカートは分割されていますが、おそらくパッケージサイズに収めるために組み立て済みにしていないという感じです。
武器とスタンドはプラモデルのような組み立て式です。
塗装済みの部分にゲートが来ることがあったり跡が目立ったり、最近のガンプラなどと比べるとゲートが太めでパーツの形に沿って整形しながら切り出さなければ不細工になるなど、綺麗に仕上げようとすると少し気を使う部分が多いかも。
今回ご紹介するデスクトップアーミーのSAOシリーズも、開封してから武器を組み立てる(切り離す)だけですぐに遊べるお手軽なシリーズとしてはめちゃくちゃポテンシャルを感じる良い商品だと思います。
パッケージ的にはアスナがメインに見えるのですが、番号的にはキリトが最初なのでキリトからご紹介しましょう。
女の子が多いDTAシリーズに馴染むような可愛らしい顔立ちです。
大きめのマントが再現されているのでシルエットがかなり良い感じ。
マントは胸の下で分割されており、胴体もこの部分で分割されていてボールジョイントで自由に動かせます。
背中には剣が2本背負えるようになっています。
取り替えのフェイスパーツがついていてこちらは頑張り顔です。
フェイスのプリントの精度はなかなかハイレベルです。
剣のランナーを詳しくみるとこんな感じです。
彩色されている方の剣はゲート跡が目立っちゃう感じなので、切れ味のいいニッパーでできるだけダメージを小さくして切り出すのが良いでしょう。
見にくいですが写真右側中段にある「5」のパーツが背中に剣を背負わせる時に使うジョイントパーツです。
もともと自立が苦手なデスクトップアーミーですが、背中に剣を背負うと重心が後ろに行くので踵補助パーツは必須です。
私の引いた個体は膝がやや弱かったので膝から後ろに倒れることも多くスタンド必須レベルのやつでした。
剣はそれぞれ手に持たせるものと鞘がついています。
鞘への収納は再現されていませんが、剣を手に持っている時は鞘から抜けている状態が再現できるように手持ち部分が分離できるようになっていました。
このサイズのフィギュアなのにここまでこだわってくれているのはありがたいです。
剣を背中に背負わす時は専用のパーツに鞘を挟み込む形になります。
専用パーツはコの字が二つくっついたようなワンパーツのもので、剣の鞘をコの字の切れ込みに挟む感じで使います。
ただ、保磁力が強くないので簡単に動いてしまうし、ガシガシ遊んでいるとポロポロと外れやすくはなっています。
物静かなイケメン風のフェイスに仕上がっていてなかなかかっこいい。
もう一つの頑張り顔パーツも上品さを保った頑張り顔なので使いやすいです。
アクションについては上半身は一般的なDTAと同じような感じに動きます。
下半身は長いマントが干渉するかと思いきや、マントの広がりがあってある程度逃すことができる上、ズボンなので中途半端な長さのスカートの子よりもむしろ干渉する部分が少ない感じです。
股関節パーツをへの字型のものに差し替えると可動範囲が変わるのでポージングの幅もかなり広がります。
最後にギャラリーでまとめて。
大きめの剣に見えますがしっかり持ってくれるのでポーズもバッチリ決まります。
ただ、DTA特有のハズレ個体を引いちゃうとそうはいかないでしょうからそこは運ですね。
正直、キリトには興味がなくてアスナとシリカちゃんを揃えるためにセット買いするオマケくらいの感覚だったのですが、手にしてみると思いのほか良いものでした。
小型のアクションフィギュアとしてもなかなかレベルが高いと思います。
人気キャラのアスナは白と赤のコントラストが美しく綺麗な仕上がりです。
色の塗り分けもなかなかのレベルで、持ち手が独特の色使いになっている武器のレイピアはかなり大きめに造形されています。
中身はこんな感じです。
オプションパーツのランナーがなくレイピアと鞘が一つづつ入っているだけなので他と比べるとボリュームが足りない気がします。
測ってないけどたぶん今回三種の中で一番商品重量が軽そう。(髪の毛が重そうなのでなんとも言えない)
レンズの歪みで顔が膨らんで見えますが、DTAらしい控えめな表情で立体化されています。
写真ではわかりにくいのですが、顔の整形色と首から下の肌の色が違うのが気づいてしまうと気になってしまうところです。
現実の女性がお化粧している感じといえばそのようにも見えるのでリアルと言えばリアルかも?
ロングヘアーは後ろ側の付け根で多少動く仕様になっています。
繋ぎ目が極端に目立つこともなく、ここが動くことでもう少し大きく首を上に向けることもできるのでロングヘアーキャラには嬉しい仕様です。
アスナの武器は小さいながらに細かな細工の造形や塗り分けが見事ですが、他の二人と違って鞘から持ち手を外すことはできません。
手にレイピアを持たせると、鞘に入ったままのレイピアを腰につけてる感じになっちゃいます。
キリトとシリカちゃんはここにこだわってたのにどうしてアスナはこうなってるんだろう…
もう一つのフェイスパーツは怒りというよりも困りとか不機嫌とかに近い表情です。
アクションさせる時に使えるかと思いましたが、アクションで使うような叫び顔ともちょっと違って正直少し使いにくい印象です。
フェイスパーツは首の付け根ブロックも一体化している感じなので、前髪パーツと後頭部パーツを外して、首から抜いて交換する方式です。
お面方式だったらもう少し楽だったんですけど、こっちの方がコストがかからないのかな?
腰のロングマント(?)を外してスカートだけにできることを期待していたのですが、スカートは前側だけ造形されているのでそういう遊びはできませんでした。
あと、ちょっと困るのが腰が抜けやすい割に戻そうとしてもはめにくい点です。
腰と胴体がつながっているボールジョイントのピンが短くて腰を捻ったりすると抜けやすいのですが、差し込み位置が難しくてずれるとボールジョイントが動いてピンが逃げてうまくくっつけられないのです。
個体差もありそうな部分ですが、気になる人はいったんこのボールジョイントを外してから腰側のピンを接着してしまうのが良いかも?(自分はやってないので未検証です)
デスクトップアーミーの手は丸穴じゃなくて指を折り曲げたような造形になっています。
なので、拳が少し大きめに見えるのですがそれがDTAとしてのデフォルメの特徴にもなっているなと感じます。
あとはギャラリーでまとめて何枚か。
今回のラインナップの中でアスナに関してはもう少し詰めたらもっと良くなりそうなのに途中で力尽きたのかなという印象を受けちゃいました。
塗装がとても綺麗なので実はコストがかかっていて、コスト的な打ち止めを喰らってるのかもしれませんが…
最後に、個人的にいちばんのお目当てだったシリカちゃんです。
デザインが完成されすぎてて単体でもめちゃくちゃ可愛いです。
内容はこんな感じで、目立つ水色のランナーは飛龍のような使い魔のピナちゃんです。
ピナちゃんまで入っているのは最高にうれしい!
替えフェイスは柔らかな表情のウィンク笑顔です。
ウィンク笑顔って単体で遊ぶ時にはめちゃくちゃ使いやすい表情パーツなんですよね。
もう完璧!
シリカちゃんもアスナと同じく顔とそれ以外の肌色部分の色がアンマッチ気味です。
胴体は赤をベースに白や黄色が塗られていて、素材色と塗料の相性が悪い組み合わせのようで黄色の発色がくすんでいる部分もあります。
じっくりみると他の二人と比べて塗装が荒い感じがしますが、肉眼でぱっとみるぶんには気にならないレベルの健闘です。
シリカちゃんのダガーも鞘への収納はできないものの鞘から持ち手をはずせて抜刀状態を再現できます。
なんでアスナだけこれができなかったんだろう??
ウィンクパーツってほんと使いやすいんですよね!
これくらい拡大すると塗装のムラが一段と目立っちゃいますが、肉眼だとさほど気にならないということを念押しでもう一度。
いったんシリカちゃんをギャラリーで。
どこから見てもスキのないかわいさ!
デスクトップアーミーに興味がない人にも魅力が伝わる仕上がりではないでしょうか?
つづいてピナちゃんのご紹介です。
こちらはあくまでオマケレベルで過度な期待は禁物な感じです。
尻尾の付け根あたりに3ミリ穴があるのでそこを使えばスタンドを接続することもできます。
シリカちゃんと連携して遊ぶようなギミックもないのですがあるだけで嬉しい相棒です。
ランナーは1枚で翼の付け根(付け根だけ)と頭と尻尾の付け根が小さなボールジョイントで控えめに動く感じです。
脚の付け根は軸なので前後にちょっとスイングする程度です。
シリカちゃんと組み合わせながらギャラリーで。
並べて飾れるだけでも嬉しいアイテムです。
以上、デスクトップアーミーのソードアートオンラインでした。
デスクトップアーミー自体は少しクセのある商品で、ランダム販売な上に個体差も激し目なので苦手と感じる人もいるかもしれませんが、このサイズのアクションフィギュアとしては有力な選択肢だとも思います。
特に、このソードアートオンラインのように好きな作品とコラボする機会があれば買い逃さない方が良さそうかなと思います。(DTAの再販状況については把握していないのですが、コラボ品は店頭から消えると2度と出会えないイメージがあるので売りきりかも?)
ちょっと前までは処分品価格のことも多かったソードアートオンラインも、このところの映画や舞台の効果なのか在庫がなくなったり値上がりしたりしています。
デスクトップアーミー特有のデメリットを黙認できる方であれば満足できる商品だと思うので、気になる方はあるうちに手を出してみてください。