レビュー

[レビュー]figma 532 ペコリーヌ

つい先日までfigma未経験者だったのですが、前回ご紹介したキャルちゃんが可愛すぎてそのまま衝動的に手を出してしまったペコリーヌさんをご紹介します。

figmaは極端な人気商品じゃない限りは発売直後からどんどん値段が下がっていって、在庫が尽きた頃からプレミア価格に転向していくというイメージがあります。
2022年の8月に発売されたペコリーヌは現段階では「どんどん値段が下がっていく」底の部分かなと感じておりまして、Amazonでもタイミングによっては7,000円を切るお値段で売られています。

幸運にも安く買わせていただくことができたのですが、お値引きで購入したのが申し訳なくなるレベルの素晴らしい商品でしたので、写真を中心で紹介したいと思います。

けっこう先の話にはなりますが、2023年10月にはコッコロさんの発売も予定されていますので、美食殿の3人を並べることができそうですね!(流石にあるじ様は出ないかなぁ…)

概要

人気スマホゲーム『プリンセスコネクト!Re:Dive』より、美食殿のギルドマスター「ペコリーヌ」のfigmaが登場!

  • スムーズ且つキチッと決まるfigmaオリジナル関節パーツで、さまざまなシーンを再現。
  • 要所に軟質素材を使う事でプロポーションを崩さず、可動域を確保。
  • 表情は、「笑顔」「ウィンク顔」「キラキラ顔」「目閉じ笑顔」の4種をご用意。
  • 付属物には「プリンセスソード」や大きな「おにぎり」をご用意しました。
  • 「プリンセスソード」は背中の鞘に収納可能。
  • さまざまなシーンを可能にする可動支柱付きfigma専用台座が同梱。

商品名 figma ペコリーヌ (ふぃぐま ぺこりーぬ)
作品名 プリンセスコネクト!Re:Dive
メーカー マックスファクトリー
価格 9,800円 (税込)
発売時期 2022/08
仕様 ABS&PVC 塗装済み可動フィギュア・ノンスケール・専用台座付属・全高:約145mm
原型制作 マックスファクトリー(コウヅキ)
発売元 マックスファクトリー
販売元 グッドスマイルカンパニー

公式サイトより引用 → https://www.goodsmile.info/ja/product/11506/figma+ペコリーヌ.html

外観と付属品

ボックスはいつも通りマットで上品な紙質です。
キャルちゃんの時と同じく、あまりの可愛さにはしゃいで開封してから後でボックスに戻しての雰囲気撮影であるため、雑に収まっているように見えますが商品はたいへん丁寧に梱包されています。

裏面は商品の様子がわかる写真がたくさんで、毎度のことながらポーズが全部素晴らしいですね。
ポージングの参考になりますし、実際にこういうポーズができる商品なので触ってて感動するポイントでもあります。

他の面もポーズ違いで違う写真が採用されています。
店頭で商品を手に取って箱をぐるぐる回して情報を得ながら、商品の魅力を理解して行けるのがすごいなって思います。
商品写真がインチキ写真じゃないのも信頼につながるポイントかと。

付属品はペコリーヌの最低限プラスアルファといった感じです。
ペコリーヌの武器であるプリンセスソードはもちろん、ペコリーヌらしさを強くしてくれるおにぎりまでついています。
お祈りのような専用の拳パーツや、両手を前に出しやすくするための替えバストまでついています。
そして、いつも地味に助かるのがfigmaのパーツ収納袋です。
チャック付きなのですが厚みがあるしっかりとしたつくりなので耐久性も高そう。

色移りを防いだり可動箇所の保護とかの理由だと思うのですが、figmaはあちこちに保護ビニールがついています。
すっぽり抜けるものもあれば外しにくいものもあって最初は困惑するかもしれませんが、私はパーツが外しにくい部分の保護ビニールは力技で引きちぎっています。
保護ビニールのかけらがフィギュア側に残ることもないので、力技で正解なんだと思います。

ペコリーヌ本体は後ほどゆっくりご紹介させていただきますが、「仕方ない部分」を除けば文句のつけようがない完璧な仕上がりでした。
仕方ない部分の一つとして、髪の毛が重くて自立がほぼできないという点がありますが、使いやすいスタンドが付いているのでそこも目をつぶれる部分かと。
極端なポーズでなければほんの少しサポートしてやれば自立もできるので、ひっつき虫などの活用も検討してみてください。

表情パーツは全部で4種類、どれもペコリーヌらしいちょっととろける感じの表情がいいですね。
優しかったりコミカルだったりの表情ばかりなので攻撃顔がなく、剣を持って凛々しくというポージングには向かないかも。
でもこれがペコリーヌっぽくて素敵なところかと。

プリンセスソードは十分な大きさでありながらもシャープに造形されており、塗料の質感や塗り分けの精度もかなりのものでした。
プリコネのことを知らない友人が「この剣だけ欲しい」と言っていたのですが、確かにそれもわかるという感じの魅力的な仕上がりでした。

この剣には誰かが(何かが?)齧ったような歯形があるんですけど、なんでこうなっちゃったんでしょうね?
(アニメしか見てないけど触れられてなかったと思う)

装備させる時はプリンセスソードの持ち手部分を分解して、握り手に持たせる感じになっています。
キャルちゃんの時は少し指を曲げながら隙間から杖を持たせていたので、力加減を間違えると指か杖を破損しそうな怖さがありましたがそういう心配はなしです。

他の遊びにも使い回しできる大きめの食べかけおにぎりです。
コストが許せば食べかけじゃないものとかバリエーションでいろんなものが欲しかったけど望めばキリがないので…

替えのハンドパーツはペコリーヌの手袋に合わせて全てホワイトです。
そして、figmaのこのハンドホルダーが収納に便利でめちゃくちゃ助かります。

左が替えバスト、右が標準バストなのですが、替えバストの方は横側が潰れています。
剣を両手持ちする時やお祈りハンドを使う時に腕の前方への可動範囲が広がるので重宝するパーツです。

ここのバストパーツですが胸の上部が衣装のベルトに合わせて斜めに切られており、かつピンの向きが見た目の印象と違うので、差し替えはピンの向きを見ながら慎重に行ったほうがいいです。

横が潰れたバストパーツを使うとこんな感じで腕を前に出すことができます。

両手の拳が一体化されたお祈りのようなハンドパーツもついています。

お祈りの拳についている透明ピンは特に何かに使うわけではなさそうで、ピンを外して刺さっていた穴にいつもの球状関節を刺す感じです。

このお祈り拳と先ほどの胸の横が潰れた交換パーツを使えばこういうポーズもできるようになっています。
figmaらしい遊びの幅ですね!

スタンドはいつものものに、支柱の延長用パーツがついています。
このパーツのおかげで、髪が長くてボリューミーなペコリーヌも動作への干渉を減らしながらスタンドを使うことができます。(干渉がなくなるわけではないです)
私のはビス止めが緩くてふにゃふにゃでしたが、ビスを締めてやると問題ない強度になりました。
たまにこういうゆるいのが入ってたり、使ってるうちに緩くなった時は自分でビスを締めてやるのです。

見えにくいですが、スタンドは背中の穴に挿します。
奥まで入れようとするとかなり硬くてどこかしらの破損につながりそうなのですが、ちょっと差し込むだけでもある程度固定されるのでその辺りの加減はお好みに合わせて。

ペコリーヌ

大きなスカートマントにふくらはぎくらいまであるロングヘアーがしっかりと造形されていて、どこから見てもボリュームタップリなペコリーヌになっています。
体の線が太いわけではないのにシルエットが太い三角形のようになっているのは視点によって印象が変わるフォルムとも言えるのでとても面白いです。

後ろから見ると髪の毛のボリュームの凄さがわかります。
髪の毛はゴムっぽい素材(PVC)なので重量があります。

髪の毛は根本がジョイントになっていて動かすことができるのですが、髪の毛の重量に負けるので長時間のキープは難しいです。
そして、髪の毛の付け根のジョイントがキープできたとしても、首のジョイントが負けちゃいます。
フィギュアの素材としてPVCは見慣れてるのでこれが当たり前に感じちゃいますけど、中身空洞のプラパーツモナカとかにしてくれればこういう大型パーツも軽量化できそうですよね。
でも、どこのメーカーもやってそうにないところを見るとプラモデル同様につなぎめの処理とかが大変でコストがかかっちゃうんですかね?

王冠がクリアパーツであることを見てもらおうと思って撮影したら王冠はピンぼけでふくよかな胸が強調されてしまいました。
個人的にはやりすぎた巨乳キャラって苦手なんですけど、ペコリーヌはこれも含めてペコリーヌなので何故か受け入れてしまいました(?)

基本的に自立はほぼ無理なんですけど、こういう前のめりのバランスならなんとか立てることができます。
ただ、長時間キープとなると上半身の重量があるのでどこかの関節が曲がってそのまま倒れちゃいますので、自立はできないものだと思って諦めて楽しんだほうがストレスがないと思います。

ブーツの爪先に可動軸があったのには驚きました。
ここが動いたから自立するというものでもないのですが、スタンドと組み合わせて踏ん張りポーズをつけるにはなかなか嬉しいギミックです。
けっこう硬めの可動軸ですが、ここが緩くなったとしてもそもそも自立する子じゃないので影響もないですね。

膝下から足首まではたぶんPVCのワンパーツだと思うのですが、造形が良く塗り分けの精度も高いのでかなり立体的に見えます。
青い靴下の境目が多少ぼやぼやした塗りになっていますが、ぜんぜん及第点です。

スカートマントは左右と後ろの3パーツがそれぞれジョイントで接続されており、パーツの大きさの割にけっこう自由に動いてくれます。
脚はほぼ90度くらい前に出せるのでスカートマントがしっかり動いてくれることで派手なアクションポーズも可能です。
大きなパーツですが薄くてジョイントも強いのでしっかりとポジションをキープしてくれます。

背中にはプリンセスソードを収納するポーチのような鞘?があります。
金具の部分まで丁寧に塗り分けられています。

プリンセスソードを納刀したらこんな感じです。
刀身剥き出しなのはどうなのって話もあるかもしれませんが、この長いプリンセスソードがスッと収納できるのはめちゃくちゃ気持ちいいです。

プリンセスソードはしっかりと大きめに、でも大きすぎないちょうどいいサイズで作られているので体を食い過ぎない存在感が素晴らしいです。

戦闘顔がないのでシリアスな戦闘シーンは作れませんが、そんなことどうでもいいくらいにかわいい…

4種の表情をまとめて。
開けているお口がすこしふにゃっとした感じになっているのがとてもペコリーヌらしいです。
figmaって設定に忠実というよりもfigmaアレンジの入った表情になっていると感じることが多いのですが、ペコリーヌはかなり特徴を取られていて上手くまとまっているなと感じます。

いやー、もうほんと買って良かった!

ちょっとした非公式ギミックを。

スカートマントは横と後ろが綺麗に外すことができるので、軽装っぽい感じにもできます。

赤いスカートが丁寧に作られているのでスカートマントがなくても綺麗なフォルムになっています。
そうそう、顔の右側にある長い髪の毛は細めのPVCでかなりふにゃふにゃしているので可動の妨げにならず、自然な感じで体に沿ってくれます。
素材の特徴をうまく使った造形でお見事でした。

赤いスカートの前側の部分はエプロン状に軸接続されているので多少前に出すことができます。
ただ、その上のお腹から出ている白いらひらが押し戻しちゃうのであくまで気持ち程度の可動補助って感じです。

可動範囲が大きく広がるという感じでもないのですが少し印象が変わるのでスカートマントを外して遊ぶのもアリかと。

最後はギャラリーで。

以上、figmaのペコリーヌでした。
プリコネでこういう等身の可動フィギュアはfigmaしかないのでファンは他の選択肢なしにこれを買うしかないのですが、キャルちゃん同様に「買って良かった!」と思える商品でした。

執筆時点では7000円前後のお手頃価格で売られていますので、気になる方はプレミア価格になる前に購入したほうが良いでしょう。
続くコッコロちゃんもかなりクオリティが高いと思うので今からとても楽しみです!

こねこ星人