私は変形ロボが大好物なのですが、それ以外に「支援機との合体」も大好物なんです。
なのでガンダムDX＆Gファルコンの合体みたいなのも大好きでして、今では入手困難であろう1/100 Gファルコンのプラモデルも大好きで、壊れるまで遊び倒してはまた買って壊れるまで遊び倒すを繰り返していました。
なので、私がモビルスーツアンサンブルをそこまで熱心に集めていない時に発売されたMOBILE SUIT ENSEMBLE EX07ガンダムDX＆Gファルコンセットも値段を気にせずに飛びついて買っちゃいました。
私が初めて購入したモビルスーツアンサンブルEXなのですが、今の価格基準で考えるとこれでもずいぶん安く感じられますしプレイバリューもなかなかのものです。
下書き記事の中で中途半端に書かれたまま忘れ去れてていた記事を発掘したので写真の画質などあまり良くないですが参考としてご覧ください。
販売価格：4,980円（税込）
発売日：2018年8月28日発送
商品素材：PVC・ABS・MABS（彩色済みフィギュア）
商品サイズ：全高約55㎜
対象年齢：15歳以上
モビルスーツアンサンブルのEXシリーズはプレミアムバンダイ限定で受注販売される商品です。
EX07ガンダムDX＆GファルコンセットはEX18弾として彩色変更＆マーキング追加バージョン（マーキングプラス版）も販売されていますが、こちらはオリジナルの方の商品です。
パッケージは店頭商品と同等にデザインされているしっかりとしたもので、プレミアムバンダイの商品といえばモノクロ印刷や商品名だけが書かれた簡易的なパッケージという印象を持っていたので驚きました。
パッケージだけでガンダムダブルエックスのかっこよさやジーファルコンと組み合わせることのプレイバリューが伝わってくるのでワクワクします。
中身はさらに①と②の小箱に分かれていて、ダンガムダブルエックスとGファルコンのパーツがそれぞれまとめられています。
組み立てで特に迷う部分はないのですが、武器類のパーツなどが多く切り出しに手間がかかり組み立て時間はだいたい1時間くらいでした。
中身はこんな感じです。
写真に入れ忘れましたがシンプルなスタンドも付属しています。
腕と脚についている金色の放熱版（エネルギーラジエタープレート）は差し替えで展開します。
ツインサテライトキャノンのエネルギーラジエタープレートは一部差し替えでの展開が可能です。
ツインサテライトキャノン使用時に肩からでてくるセンサーも差し替えです。
ツインサテライトキャノンの方針が伸びますがこれも一旦外して伸ばした位置にはめなおす方式です。
DXに期待されるギミックのほとんどが差し替えでの再現です。
差し替えだと物足りない一方で、モビルスーツアンサンブルの共通軸（3ミリ軸）のおかげで他の機体に流用させて遊べるというのがメリットでもあります。
ガンダムダブルエックスのシルエットは細身に感じますが、モビルスーツアンサンブルの共通ジョイントなど他と同じ規格を使用したものであることを考えると、特徴的な部分はしっかりと大きめに造形されておりかなりいい感じかと思います。
ツインサテライトキャノンの裏側にガッツリ肉抜きが入っているのが高額商品としては残念なポイントかも。
塗装の精度は正直イマイチで一時期のガシャポン戦士NEXT（懐かしい）みたいなクオリティです。
塗装の飛び散りが激しく、塗料玉のようなものもあちこちにプチプチついていて、塗料の糸くずのようなものも結構目立ちます。（普通の埃もついちゃってますが塗料の糸屑のようなものもあります）
はみ出し塗り足らずも多く塗料自体の発色も良くないです。
私のものはお口の赤が禿げて（他の塗料がつてるのかも？）結構厳しめな仕上がりでした。
サイズが小さくて情報密度が高いのでぱっと見は気になりませんが、じっくり眺めるととても微妙な気持ちになりますね。
あと、胸のクリアグリーンの部分がはめ込みなのですが保持力ほぼゼロで外れまくりました。
接着すれば解決する部分なので、ゆるいのを引いちゃった方は紛失する前に接着をお勧めします。
モビルスーツアンサンブル特有のプロポーションに慣れていればダブルエックスだなーって思えますが、慣れてないとモヤモヤするかも？
ツインサテライトキャノンの基部は他と同じように3ミリ軸で接続するのですが、その軸パーツが貧弱な割にロールがものすごく硬くてパーツが破損しそうだなと感じました。
私のものは片側のみものすごく硬かったので、硬い個体を引き当てた方は少しずつ馴染ませて動かした方がいいかも？
すみません、この先ずっとなのですが腕のエネルギーラジエタープレートの向きが逆になっていました。
プラモで触りまくってたはずなのに全くお恥ずかしい…
カスタマイズ遊びが楽しいモビルスーツアンサンブルなので、武器がたくさんついているのはありがたいです。
お尻にラックを装備させれば色々な武器を背負わせることができます。
ビーム刃は発色が良くてかなりシャープです。
一方で残念なのはモビルスーツアンサンブルシリーズ特有の大きな肉抜きが遠慮なく存在している点です。
大きめのパーツは肉抜きをしないと材料がうまく行き渡らないという成形上の都合があるようなのですが、ガシャポンではないEXシリーズはこの辺りもう少しなんとかしてほしいとも思います。
ツインサテライトキャノン砲撃モードはほとんど差し替えで、キャノンの砲身も一回外して伸ばした位置に付け替える方式です。
腕と脚のエネルギーラジエタープレートは特徴的な部分なのでもう少し大きく目立ってもよかった気がしますが、腕や脚の大きさを基準にすればこんなものかもです。
肩のセンサーはセンサーパーツを肩の穴に差し込む感じです。
かっこいいんですけど大体が差し替えなので気持ちよくガシャガシャ遊べる感じではないです。
背中のエネルギーラジエタープレートは大きめで、鱗のようにびっしりディテールが入っているのがいいですね。
胸のクリアパーツ奥のシルバーに塗られたディテールが目立つこともあって、密度の高いモデルになっています。
安定した品質のものを引けたらかなり満足度が高いのでは？
ジーファルコンは薄くてスタイリッシュな印象で、深めのディテールと細かな塗り分けが見事です。
個人的には長らくプラモデルで遊び続けていたので、ジーファルコンはプラモデルのような「ボテッとした輸送機的フォルム」の印象が強いのですが、こちらは薄いスーパーロボット戦闘機のようなフォルムになっています。
プラモデルの方はオモチャ寄りのデザインに感じられましたが、こちらはいい意味でオモチャ感が薄いですね。
結構薄いです。
小さいので目立たないのですが、ミサイルポッドのハッチを開閉させることができます。
Gファルコンのパーツ分割はいい感じにブロック化されているので、他のモビルスーツアンサンブルとの組み合わせ遊びがものすごく捗りそうです。
ついでに裏側をどうぞ
肉抜きなど目立ちますがほんとスタイリッシュにまとまっていると思います。
ガンダムDXの胸部を外して、そこにGファルコンの機首をはめ込みます。
後ろは残りをバックパックに接続しますのでサンドイッチのような状態になります。
ジーファルコンの機首は絶妙なパーツ構成で組み立てるので、小さくて薄いながらも差し替えなしで変形ができるようになっています。
正直、ガンダムDX本体よりもGファルコンに気合が入っている気がします。
合体するとこんな感じ。
Gファルコン下部の棒状のパーツが脚のようになるのでものすごく安定して立ってくれます。
後部の接続がバックパック穴への1軸接続だったのでめちゃくちゃ弱いのではと思いましたが、ピンがかなり深く刺さる構造になっているのでここがポロリする可能性は低く、どちらかといえばバックパックが根本から外れることの方が多いでしょう。
こんな構造のおかげで安定して立ってくれるのでガシガシ動かさない限りは心配ないです。
ただ、スタンドを利用してディスプレイするのは付属のものだけだと難しいかも。
付属のものは普通のアンサンブルのスタンドと同じようにガンダムDXの股下に挿すだけなので後ろ半分のサポートがないのです。
Gファルコン後部を横から見たところなのですが、ブースター部分はアーム状のパーツで接続されているので変形させる感じでいろんな表情を持たせることもできますし、ブロックごとに分割して組み替え遊びもできます。
うまくやればオリジナルロボ形態に変形できそうだなという感じの構造です。
このセットだけでかなり組み替え遊びができるのでプレイバリューはめちゃくちゃ高いかと。
ガンダムDXは仕様や塗装の仕上げが甘いと感じる部分がありました。
しかし、豊富なオプションと差し替えとはいえラジエター展開ギミックのおかげでプレイバリューは高いと思います。
一方、薄くコンパクトに見えるGファルコンはパーツの構造もよく練られており組み替え遊びの幅が広がる面白い商品になっていると思います。
モビルスーツアンサンブルが好きで機体に対する思い入れがある人なら満足のゆく商品だと思いますが、特に思い入れのない人がモビルスーツアンサンブルの高級品だとおもって手にするとがっかりするポイントは多いかも？
てか、プレバンって昔からこういう品質の荒さがあるのでそれを割り切ってお付き合いしなければならないかもです。
個人的には大好きな機体で必要十分なギミックとGファルコンの汎用性の高さで満足できました。
レオパルド＆エアマスターを買い損ねてるので再販してもらえたら嬉しいな。
