カードダスは平成元年(1988年)に生まれたバンダイのトレーディングカードでガンダム、ドラゴンボール、ドラゴンクエスト、セーラームーンなどいろいろなキャラクターで商品化されていました。
火付け役はSDガンダムだったのですが、カードダス人気を長寿化させるほどに牽引したのはドラゴンボールだったとも言われています。
けっこう古い情報ですがWikipediaによると累計販売数は、カードダス20周年となった2008年3月末時点で約87億5000万枚、カードダスマシンの設置台数は約10万台に上るとのこと。
当時は1回20円で自動販売機で売られていました。
ガシャポンと同じランダム排出で、プリズム仕様のレアカードを狙ってお小遣いをかけて引き続けた思い出があります。
10円玉2枚をカードマシンに入れてハンドルを回すとカードが出てくる仕組みなのですが、誰かが10円玉を1枚だけ入れて放置した筐体はハンドルを回すと中で10円玉がカラカラ動く音がして、それに気づいた人は10円を入れるだけで一枚買えるという裏技(?)があったんですよね。(誰かが入れた10円を使わせてもらうという感じ)
一応カードゲームができるのですが、当時のものはゲーム性が高いトレカというよりはイラストを楽しむという目的の方が強くて、実際にこれでカードゲームをしていた人は自分の周りにはいなかったですね。
カードダスという名前の由来は「カードを出す」あたりからきているのかなと思っていたのですが、当時話題になっていた地域気象観測所のアメダスから来ているそうです。
うちの倉庫から色々と平成レトロなものが出てくるのですが、探してみるといろいろなカードダスが出てきたので参考に掲載してみます。
カードダス初期勢にとって一番馴染み深いのがこのSDガンダムシリーズではないでしょうか?
ご紹介になぜビグザムを選んだのかというのは、数千枚ありそうな保管箱の中から適当に引っ張り出して最初に出てきたキラキラがこの子だったからです。
特に深い意味がなさそうな雰囲気でつけられているHPでバトルできるのですが、これでバトルに明け暮れた人はいないのでは?
ファミコン時代のドラクエをイメージしているのでカード上部の白い説明文もドラクエ風で、ドラクエの戦闘画面を意識したかのように同じキャラを複数並べるようなデザインのカードが多かったです。
裏面は三すくみのルールが書かれていますが、HPが同じ場合は所属軍勢でジャンケンする感じです。
当時のSDガンダムはコミックボンボンが連動して引っ張っていたコンテンツなので、コミックボンボン限定プレゼントのオリジナルカードなどもたくさんありました。
「武者五人集」のカードの右上にある爆弾マークがコミックボンボンのキャラクターですね。
途中からカードダスには一部に箔押しが行われるようになりました。
海賊版対策とも言われていますが、子供の頃はこの小さな箔押し部分に特別さを感じてワクワクしていました。
SDガンダムのナイトシリーズはカードダスから始まったものでした。
普通のSDガンダムカードダスがドラクエ風だったのですが、騎士ガンダムシリーズではRPG色がより強くなっています。
プリズムの形が特殊な点と、いろんなモビルスーツがファンタジー世界にアレンジされている点にめちゃくちゃ魅力を感じて狂ったように集めていました。
ときどきある縦向きカードはキャラクターの巨大さが表現されていて好きでした。
ナイトガンダムシリーズは528番にエピローグというカードがあったのでここまでリリースされたんですかね?
500種類以上のキャラをオリジナルアレンジで描くのって大変そうだけどとても楽しかったんだろうな。
GアームズやガンドランダーなどSDオリジナルのシリーズ展開もあり、元となるモビルスーツからのアレンジをみるのがすごく楽しみでした。
特にガンドランダーは元のモビルスーツの名前からかけ離れているキャラ名がほとんどで異世界っぽさが好きでした。
いろんな箔押し。
エンボス加工までされているものもあって、ノーマルカードでもコストが高そうでした。
ガンダムシリーズはほんといろんなものがラインナップされていて、プラモデルのパッケージをそのままカードダスにしたものもありました。
ドラゴンボール、セーラームーン、聖闘士星矢、幽遊白書などなどほんとうにたくさんの種類のカードダスが売られていました。
いろいろご紹介したいのですが、とりあえず手元にあったものだけ。
ドラクエはいろんなシリーズがカード化されていましたが、アベルが主人公のオリジナルアニメのものもカード化されていました。
これ、裏面の通路を繋ぎ合わせるとダンジョンができるようになっていて、めちゃくちゃ集めて繋いで遊んでた記憶があります。
すぐに倉庫から出せないので具体的にお見せできないのですが、ドラゴンボールのカードダスには独自のギミックがあり、別売りのスカウターで見ると戦闘力が見えるギミックとかあって面白かったです。(赤いレンズを通して見ると赤いインクが見えなくなり、その下の数字が見えるという古のギミックです)
倉庫を整理するとまた色々たくさんん出てくると思いますので、出てきたら追加でご紹介してゆきますね!
SDガンダムカードといえばカードダス以外にもバンプレストのカード、いわゆるバンプレカードがありました。
バンプレカードもこのように書籍になるほどの人気ぶりでした。
バンプレカードはデパートのゲームコーナーなどに設置されているゲーム機で簡単なミニゲームをプレイして、当たりがでると排出されるものでした。
ハズレだと何も手に入らないけど、大当たりだと3枚(5枚だったかな?)とか出てきたので普通に買うよりもギャンブル性が高く楽しめました。
ただ、種類が多い上に商品の回転が早く在庫がすぐに無くなったのか、次の日に買いに行くとらんま1/2とか全然違うシリーズになっていたりしてフルコンプが難しかったです。
描き下ろしイラストやCG調のイラストや蓄光印刷などカードダスだけでは味わえない魅力がありました。
ちなみに、この本の写真は私がオークションに出した時に撮影したものなのですが、最近よくある中国の詐欺サイトがかってにこの写真を使って商品であるかのように見せています。
かってもクレカ情報とかを取られるだけだと思うので変なサイトから買おうとしないでね!
カードダスは5枚セット100円で販売される「カードダス100」や、1枚100円から300円で販売されるジャンボカードダスや、アーケードゲームと連動して遊べるデータカードダスなど少しづつ進化の枝先を広げて行きました。
最近ではフラットガシャポンと呼ばれるジャンボカードダスと類似した筐体もあり、カード状のものであればシール、クリアファイル、ペーパークラフト、簡易的なイラスト本などいろいろなものを販売する自動販売機となっています。
昔からあるようなカードダスは3枚で200円となっています。
カード3枚の両面に保護用の厚紙兼説明書きが帯で束ねられており、昔の5枚1セットで排出されるカードダス100と同じような商品姿となっています。
カードダスは当時からのファンの人気も根強く、プレミアムバンダイなどではたびたび復刻商品なども販売されています。
個性的な筐体も人気で、カードダス30周年を記念して発売されたミニ自販機も注目を集めていました。(現在は入手不可)
こちらは実際に20円を入れてハンドルを回すとカードが出せるようになっており、ミニ筐体ながらもハンドルの回し心地の再現などこだわっているそうです。
執筆時点ではカードダスは35年目に突入となります。
子供の頃にカードダスで遊んでいた人は立派な大人になり、子供の頃からずっと集め続けていた人もいれば、久々にみて懐かしいと感じる人もいるでしょう。
いつの時代も子供はカードが好きなのか、子供にもずっと愛されているカードダスなので40年、50年と歴史を重ねていってほしいです。
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