ホビー

[レビュー]未来少年コナン アクションロボノイド(SO-TA)

概要

宮崎駿さんが全話の演出を担当した実質的な監督デビュー作「未来少年コナン」より、「ロボノイド」が手のひらサイズのアクションフィギュアになって登場!
全身12箇所が可動し、柔軟なポージングが可能です。
カラーリングは劇中準拠の「アニメカラー」と「イメージボードカラー」の2種で、ロボノイドに搭乗可能な「ダイス」か「コナン」のミニフィギュア(無彩色)のどちらかが付属。
ブラインドボックス版にはディスプレイの幅を広げる台座が付属します。

ラインナップ(全4種)
・ロボノイド(平手)+ダイス+台座(アニメカラー)
・ロボノイド(平手)+ダイス+台座(イメージボードカラー)
・ロボノイド(握り手)+コナン+台座(アニメカラー)
・ロボノイド(握り手)+コナン+台座(イメージボードカラー)

初回発売日:2023/03/31
価格:ガチャ版500円(税込)、ブラインドボックス版660円(税込)※ボックス版には台座が付属
素材:PVC
サイズ:全長約90mm(組み立て式)
対象年齢:15歳以上
製造国:Made in China

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パッケージと内容

SO-TAさんの商品ではすっかりお馴染みの販売方法ですが、今回もガチャ版(税込500円)とブラインドボックス版(税込660円)での販売となっています。
ブラインドボックス版は160円高いのですが、その分の追加として今回は専用の台座が付いています。
ブラインドボックス版はガチャカプセルよりも梱包がゆったりとしているので、商品が曲がりにくくミニブックもシワシワになりにくいのも隠れたメリットです。

私はガチャ版でもいいかなと思っていたのですが、けっこう競争率が高かったようでガチャ版を買い漏らしてしまったためボックス版を購入しました。

この商品はプレミア価格になり始めていますが2023年10月に再販が予定されているので、お急ぎでなければ再販を狙うのが良いかもしれません。

ボックスはこんな感じ。
ブラインドボックスなので中身がわからないのですが、ロボノイド本体がほしい人にとっては全4種どれでも大差がないのでかなり良心的なラインナップだと思います。

ロボノイド本体の造形は全て同じで
・カラーリングが2パターン(アニメカラーorイメージボードカラー)
・付属のフィギュアが2パターン(コナンorダイス)
・ロボノイドのハンドパーツが2パターン(コナンの方は握り手、ダイスの方は平手)
で全4パターンの組み合わせとなっています。

ミニブックはこんな感じです。
組み立ては難しくはないのですが似たようなパーツが多いので、組み立て説明図の左側中央あたりにある「パーツの見分け方」を参考にパーツを分類してから組み立てた方がわかりやすいと思います。

ロボノイド

組み立てるとこんな感じです。

ほぼ単色のシンプルな形状なのでイメージ通りの姿で組み上がります。
私は原作を知らないので「原作と比べて」みたいなお話ができないのですが、シンプルゆえに遊びの幅がしっかりあるがいいなと思いました。
ちょっと膝の位置決めがカッコ悪くなっちゃった写真ですが、膝関節の自由度が高いゆえの失敗です。

横と後ろはこんな感じ。
箱に手足が生えたような形状に大きめの拳というデザインは簡単に見えながらもデザインバランスが難しそうですが、いい意味でレトロな感じが出ていると思います。

コナンのフィギュアを操縦席に乗せることができます。
座高3センチくらいのフィギュアなので造形は簡易的で、レバーを握るポーズにはなっていますがレバーを握らせた状態で座らせるのは困難でした。
フィギュアは座席に固定できるわけでなくちょこんと置くだけで、バランスがいいわけではないのでコロコロ転がっちゃいます。

こういう時こそ、いつもご紹介している「ひっつき虫」の出番ですね!
フィギュアのお尻につけたら着座も安定しますし、手のひらにつけてレバーを握らせたらしっかり固定されます。
ただ、手のひらはかなり小さな部分なのでひっつき虫をつけちゃうと完全に除去するのが難しいかもしれませんのでご注意を。

関節部分は前後に90度くらい動かせて、軸ロールもついているのでシンプルな構造を活かしてしっかりと動いてくれる印象です。
繰り返しになりますが、操縦席に乗せたフィギュアはまったく安定しないので固定した方がストレスがないです。

足の付け根は構造から期待するほどは動かなくて、前後に45度ずつという感じです。
これ以上動かすと接続軸がぬるっと抜けちゃうのでこれが限界ですね。

接続軸の向きを変えれば可動方向が変わるので工夫次第でポージングの幅は広がりそう。

操縦席もシンプルですがしっかりと作り込まれていて、レバーの先端は赤色に塗られています。

実物だとけっこう小さい部分なので見落としがちですが、レバーの下部分に小さなボタン(ランプ?)なども造形されています。
足元にはペダルもあったりして想像力が膨らむ感じ。

付属のフィギュアを見てみましょう。

座高3センチくらいの小さなフィギュアですが、単色で造形もゆるめなのでしっかりしたフィギュアを期待するよりも、シルエットとか概念くらいに思った方がいいかも?
首がボールジョイント接続なので頭部を動かすことができますが、他は完全固定です。
ロボノイドノに腰掛けさせていますがこういうふうに安定させることはできないので、おしりにひっつき虫を敷いて固定させています。(2枚目の写真でひっつき虫を見えやすくしていますが、この半分の量でも固定できるのでひっつき虫は目立ちません)

お顔もこんな感じです。
色を塗ったら化けるかもしれませんが、サイズ的にどこまでできるかというところ。

手が長いのでアクション映えしてガシガシ動かすのが気持ちいロボットです。

顔のないロボットって目線作りが難しいのですが、フィギュアの首を動かせば目線ができるのでこういうタイプのロボットでもアクションが決まりやすいですね。
ここまで計算して頭だけ動くフィギュアをつけてくれたんだとしたらさすがSO-TAさん。

ボックス版にのみついているスタンドは「未来少年コナン」の刻印入りです。
付け根でロール、支柱の途中で角度決めができるようになっており、やや頼りなさそうに見えましたがロボノイドを固定するには十分な安定感でした。

接続部分が3ミリ軸ぽかったので他のフィギュアに流用できるかなと思ったのですが、3ミリよりちょっと小さいみたいで3ミリ軸にはゆるめでした。
まぁ、「未来少年コナン」って刻印が入ってるのでこれは専用品ですよね。

組み合わせ遊び

操縦席が広くて自由度があり、フィギュアとしてもちょどいいサイズ感なので他商品と組み合わせて遊ぶことを期待している人も多そうですよね。
じつは自分もそれを大いに期待していました。

まずはガシャポンクエストと組み合わせて。

椅子に座る形なので太ももが90度前に出るフィギュアじゃないと難しいですが、ガシャポンクエストの女の子素体なら大丈夫です。
スケール的にちょっとロボノイドが小さく見えちゃいますね。

これ系の定番の仕事猫ミニフィギュアと。
仕事猫フィギュアはけっこういいサイズ感だったのですが、猫ゆえに尻尾が干渉して座れない子が多かったです。

一方で、仕事猫の赤ちゃんフィギュアはふたり一緒に乗ることができます。
こどもが複数人で一つの巨大ロボットを操作する描写ってけっこうあるけどちょうどそんな感じ。

偶然組み合わせてみたらおそろしいほどベストマッチしたのがこれ。

こちらはキタンクラブから出ているmofusandのすべり台にゃんこのフィギュアです。
一般的なmofusandのミニチュアフィギュアと比べてかなり小さい異色の商品なのですが、この子が操縦席にぴったりと収まってくれたのが可愛すぎてのけぞってしまいました。
レバーの根元にちょうど肉球がかかる感じなのが可愛すぎませんか!?

これを再現するためにロボノイドとすべり台にゃんこを買ってもいいレベルなのでは?

すべり台ニャンコは回転動画を撮影したこともあるのでよかったらご参考に!

組み合わせや工夫次第だとは思いますが、1/24スケールくらいの他商品とガシガシ組み合わせて遊ぶにはやや不自由さのある印象でした。
今回紹介した仕事猫の赤ちゃんやすべり台にゃんこのように1/24よりもさらに小さいスケールのフィギュアがマッチする感じですね。

まとめ

お手軽な価格でわりとしっかりしたサイズ感のこういうシンプルなデザインのアクションフィギュアってとてもありがたいですね!
お手軽な「未来少年コナンのロボノイド」という商品としてはほぼ満点で、フィギュアの固定方法をユーザーがお好みの方法で解決すれば満足度が高いと思います。

本来の用途とは違うのでただの感想ですが、他商品と組み合わせて遊ぶことを期待するとちょっと扱いにくさがあるかもしれません。
ただ、改造素体としても優秀で面白いと思うので触ってみて不満があれば手を加えちゃうのもありかもです。

2023年10月に再販があるので、気になる方はぜひその時にでも!

こねこ星人