レビュー

[レビュー]ガシャポンクエスト3 ~獣人の国ポタル編~ 後編 ラインナップを組み合わせた様子

後編は今回のラインナップの組み合わせ例をご紹介します。

前編はこちら

https://blog.koneko-wakusei.com/blog/2023/08/10/20230810-001/

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女騎士と関連装備

今回のラインナップには女騎士用の武器がありません。
「獣人の槌」「マジカルステッキ&ホーリーケイン」を持つことはできますが専用武器ではないのであまり似合わないです。
オンライン版には女騎士用の武器があるので、オンラインと組み合わせて遊ぶのが前提になっていますね。

なので、まずは専用装備の「隕鉄の鎧(上・下)」を組み合わせたものからご覧ください。

質感もよく見た目だけは最高に素晴らしいのですが自立はほぼ無理で肩の可動範囲もかなり小さくなるという困った感じでした。
肩アーマーと髪の毛がかなり干渉するので腕を動かしているとどこかが抜けたり外れたりするんですよね…

このサイズのアクションフィギュアには触り心地とか気持ちよさを期待しちゃうんですけど、それらに関しては絶望的ですね。

鎧の造形や質感はアップに耐えられるくらい素晴らしいです。
ガシャポンクエストがミニサイズのアクションフィギュアっていう期待はしにくくて、多少動く部分のある固定フィギュアと割り切った方がいいのかもしれません…
自立がほぼ無理で付属のスタンドも使いにくいのでかなり上級者向けのおもちゃですね。

足回りがかなり美しい仕上がりと造形で、専用パーツの差し替え方式の換装だからこそできるクオリティだと思う一方で、専用パーツが専用すぎるのでカスタマイズが低いというのがシリーズの売りと逆行する部分でもあります。

干渉を逃しつつ、ポロポロといろんなところが外れるトラブルにも対応しながら、精一杯動かした腕の可動範囲がこれくらいです。
ポロポロ外れることなくこれくらいの動きなら遊べなくはないのですが、ここまで動かすためだけに首や肩や肩アーマーが何度外れ落ちたことか…
私のものは肩ジョイントもポロポロ外れる個体だったのでストレスしかない…
ちなみに、鎧を装備した状態で美しく見えるくらいの首の長さだとボールジョイントの接続が浅いので頭がポロポロ落ちやすいです。
顎先と鎧の喉の部分がくっつくくらいが正解です。(写真は浅い状態)

女騎士用の武器がないので第一弾の武器セットとともに。
これはこれで悪くないんだけど、鎧だけが重厚感高めで武器が安っぽく見えますね。
カプセル版だけでも完結して遊べるように専用武器は欲しかったなぁ…

本弾収録の「獣人の槌」と組み合わせて。

なんとなく蛮族感が出ちゃってますけどこれはこれでいい感じかもしれません。
日本のアニメ等を基準にするとハンマーがちょっと小さいかなと感じますが、現実に寄せるとこれくらいのサイズ感なのかも?
可動範囲とポロポロ問題のダブルコンボで両手持ちをさせるまでが大変でした。

でもやっぱこの女騎士のデザインだと長い剣や長い槍などが似合いそうですね。

獣人の男の子と関連装備

獣人の男の子は最初から特殊形状の服を着ているので、専用装備はこの「獣人の槌」だけです。

まずはハンマーのほうから。
両手持ち用ハンドルも付いていますがハンマーのサイズはやや小ぶりな印象で、獣人の男の子のサイズに合わせたものなのかなと思います。
ハンマー部分の質感や塗り分けはなかなかいい感じです。

両手持ちもできますが、可動範囲の狭さゆえにあまりカッコイイポーズにはなりませんね。

先っちょを鬼金棒にするとこんな感じです。
商品には持ち手部分が一つしかついていないので、ハンマーか金棒のどちらかを先端につけて再現することになります。
持ち手の太さに対して鬼金棒部分が小さくて貧相に見えますが造形や塗装は悪くないですね。
ダブれば両手にハンマーと金棒を持たせることができます。

マジカルステッキ&ホーリーケイン

女児のおもちゃのような魔法のステッキですが、持ち手が白い方は獣人の男の子に対して割とマッチしている気がします。
一方でピンクの方はほんとうにおもちゃっぽくて浮いちゃってますね。
このステッキが似合うキャラが今後出るのかなと思ったのですが、ガシャポンクエストは次弾で終了っぽいのでなんともいえない結末になりそう…

ステッキはおもちゃ感が強いのでサブウェポン的に利き手と逆に持つと映えるかも?
魔法使いの女の子が持つとギリギリ可愛いですかね?

皮のベスト&ベルトセット

ベルトセットについてですが、本弾のキャラに対しては装備が難しくて使いにくい面があると感じました。
獣人の男の子は服に最初からベルトが付いているので腰にベルトを装備させるのが難しいのですが、斜めに肩かけするとけっこう面白い感じなりました。

剣を固定しているパーツの根本が緩めなのでくるくる動いたりポロポロ外れたりはしやすいです。
そして、固定しているパーツの刃を受ける口のサイズが結構微妙で、細身の剣だとゆるゆるだし、幅広の剣だとまったく刺さらないし、カプセル版の商品でベストフィットするのはこれだけでした。
アイテムのコンセプトは面白いのに仕様が実に中途半端。

皮のベストについてはかなりギリギリのサイズで作られている女性用装備です。
着用例は第一弾の女の子です。
本弾の女騎士は胸が大きすぎて装備させようとすると破損しそうだったので途中で諦めました。
もちろん、男性素体にも無理です。

第二弾の魔法使いの女の子は少し小柄ですが、身長差は太ももの長さで調整されているので第一弾の女の子素体と同じく皮のベストを装備することができます。
素体にベルトだけ装備させると駆け出しレンジャー感があっていい感じ。
第一弾のこの細身の剣をベルト付属のホルダーにはめるとサイズがガバガバすぎてゆるゆるなのですぐに抜け落ちちゃいます。

皮のベストのフィット感は素晴らしいですが、フィット感が強すぎるがゆえに女の子素体意外に装備できないのが遊びにくいところです。
ベルトは場所が固定しにくくて、固定しにくいがゆえにベルトに装備させている小物も落ちちゃったり外れちゃったりしますね。

ベルト類はもちょっと汎用性が高くて扱いやすいのかなと思っていたのですが、けっこう扱いにくいですね。

まとめ

ガシャポンクエストは弾を重ねればそれだけ遊びの幅が広がって良くなるものと期待していましたが、自分的には弾が重なれば重なるほどダメになっちゃってる印象です。
たぶん当初謳われていたような装備のカスタマイズによる換装遊びは重視されていなくて、カプセル版だけではなくオンライン版も組み合わせて遊ぶことが前提になっていますね。

とすると、全て集めるには相当ハードルの高い商品で、十分に楽しむためには数万円単位のまとまった金額が必要な商品です。
その価値があるかと言われるとそのお金で他のことをした方がもっともっと楽しいのではと思っちゃうのが正直なところ。

嫌なら見限っちゃえばいいのですがギリギリ見限れずにずっと気になってしまう商品ですが、それはやっぱ見た目の仕上がりがいいからですよね。
遊びにくいけど固定フィギュアと割り切れば造形や仕上がりはかなりいいと思います。

換装のめんどくささと、いろんな部分のポロポロと、組み立てたあとで可動箇所の割にポーズが決まらず自立もしないって部分が足枷になって「楽しい」まで辿り着けないシリーズです。
このサイズにいろいろ詰め込みすぎたのが無理だったのかなぁ…

多分次弾でシリーズ打ち止めになるものと思いますが、残念というより「解放されるのか、終わってよかった」っていう感想を持っちゃいそう。

こねこ星人