私はアイマスのこともシャニマスのこともほぼ知らないのですが、この子が30MSコラボとして発売されると聞いてからデザインに一目惚れして「絶対に買うぞ！！！！」と意気込んでいました。
しかし予約戦で惨敗してしまい、この子も30MSトウカイテイオーのように売ってるシーンすら見かけない子になってしまうのではと不安になっていました。
ところが、今回はバンダイさんがけっこう生産を頑張ってくれたようで開店と同時に売り場に行けば買えるというレベルの商品数で、私の地域では翌日でももう少し在庫があるお店もありました。
無事に手に入れて組み立ててみると期待通り素晴らしい商品でしたので、写真を中心でご紹介します。
アイドルマスター シャイニーカラーズより、イルミネーションスターズ「櫻木真乃」を 30MS フォーマットで立体化！
■表情パーツはタンポ印刷を施した３種が付属。前髪はパーツ交換で髪飾りの無い状態を再現可能。
■衣装の胸部パーツは限界まで追求したパーツ構成で、そのまま組み立てるだけでカラフルな色分けや精密なディテールを再現。背中の小さな羽もパーツ形状で再現。
■胸元のハートはプラスチックシールでクリアな質感を表現。
■スカートは模様をプリントしたシートで波打った形状を表現。一部のパーツにはラメ入りのスモーククリア素材を採用。
■肌パーツは仕上げの際に金型表面に艶消し処理を施し、柔らかく光を反射する演出がされている。
■表情付きハンドパーツに加えマイクが保持できるハンドパーツが３種付属。【付属品】
■フェイスパーツ(タンポ印刷)×３種
■ハンドパーツ×１式
■前髪パーツ(髪飾りなし)×１
■マイク×１
■シール×１https://bandai-hobby.net/item/5868/
価格 4,180円（税10%込） 発売日 2023年10月21日 対象年齢 15才以上
30MS アイドルマスター シャイニーカラーズのシリーズの商品構成は慣れていない方にとってはちょっとわかりにくいと思うので補足しておきます。
このシリーズには「パッケージ通り組み立てることができるもの」「頭だけの商品」「胴体だけの商品」の3パターンがあります。
商品パッケージには注意書きとして書かれていますが、どれも同じようなサイズの箱でイメージイラストが綺麗すぎてパッケージイラストからのみ判断しようとすると気づかないかもしれないのでご注意を。
・パッケージ通りに組み立てることができるもの（全身が入っている）
・頭だけの商品
・胴体だけの商品
頭と胴体は互換性があるので、それぞれ好きな頭と好きな胴体を組み合わせてカスタマイズして遊べるのが特徴の商品となっています。
頭だけの商品を買うと胴体がないし、胴体だけの商品を買うと頭が入っていないのでご注意を。
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櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんという子だそうで、自分はこの子のことを知らなかったのですがパッケージイラストの可愛さで一目惚れしちゃいました。
組み立てたプラモデルだけでなくボックスも飾っておきたくなるような可愛さに感服です。
ランナーはこんな感じで思ったよりも枚数が多くて、それぞれ成形色の良さが印象的でした。
プラはテカテカしすぎた感じではなく少しマットな艶消しに近い感じになっています。
光沢プラと艶消しプラの間くらいの質感でよく見るとやや艶消しっぽいなという感じ。
30MSのハンドパーツはPVCの柔らかめのやつと、ABSのプラスチックのようなものがあるのですが、今回は後者の方で硬い素材のものでした。
柔らかいものであれば手のサイズに合わない武器なども無理やり持たせることができるのですが、今回のような硬い方は無理は禁物です。
特徴的なパーツとして、プリントされた厚手でちょっと硬いビニールのようなスカートがありました。
プラ感やテカテカ感が低く布のようにも見えるちょっとサラサラした手触りの硬めのビニールシートのような素材です。
プラ製のスカートだと可動範囲を制限してしまうので、これ系のフィギュア（プラモ）の可動範囲の向上に繋がりそうな素材だなと思いましたが、今回は可動範囲に影響する部分には使わないので質感を出すための装飾的なパーツです。
最近ちょいちょい見かけることが増えてきたプラスチックシールも付いていました。
胸元のハートのブローチの色分けを再現するためのもので、各1枚ずつしか必要ないものですが予備としてたくさんついているのも嬉しい。
小さくて硬いシールなのですが、横線の折れ目に沿っておってからピンセットでつまめば難なく作業できます。
ハートに関しては単色ピンク（上段）か宝石っぽいクリアメタリック（下段）のものを選ぶようになっているのですが、高級感や情報量などの観点から圧倒的にクリアピンクがおすすめ。
組み立て説明書も可愛らしくて、櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんプロフィールや「シャニマスとは？」という説明も描かれています。
キャラを知らなくても愛着が持てるからいいですね。
櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんの付属品はこんな感じです。
本体以外にマイク、ハンドパーツ、髪飾りなしのヘアパーツに合計3パターンのフェイスパーツです。
付属品にある水色のものは3ミリピンにさせる髪飾りのようなパーツで、櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんには使いませんがほか商品と組み合わせて遊ぶことができます。
付属品については普通に遊べる必要最低限のものが揃ってるかなという印象ですが、スタンドがあった方がいいキットなのでこの子に似合う可愛いスタンドが付いてたら最高だった。
組み立てるとこんな感じで、特殊な素材や工夫された成形色を使って完成品可動フィギュアレベルのクオリティです。
ガンプラと比べるとあまり馴染みのない形のパーツが多く、そういうパーツを組み合わせると綺麗な衣装の装飾になっていくのがめちゃくちゃ楽しかったです。
組み立てる過程も楽しいキットは名作キットが多いですね。
全身くるっと回すとこんな感じです。
複雑な形状の衣装でバランスが偏っていて、スカート等の関係で重心も高めなので自立はかなり苦手です。
背中にスタンド用の3ミリ穴があるので何かしらのスタンドを用意した方が飾りやすいですね。
表情パーツは3種類です。
パッケージ写真と同じ笑顔はなかなか可愛らしく、ステージに立つ前の不安顔みたいなのも表情として使いやすい。
ニコニコ顔はちょっと不気味さというか怖さがあって個人的には苦手で使いにくくて、今回唯一の不満点がこれかもしれない。
ハンドパーツはこんな感じで左右分入っています。
一見すると左右対称に見えますが、左上のものがちょっと違って左手が3本ピース、右手がマイクを握りながらピースできるパーツになっています。
マイクのピース握りがとても可愛い。
成形色で見事に色分けされるキットですが、胸元のリボンの色分けは流石に厳しかったようで3枚のプラスチックシールで補うことになります。
質感のいいシールなので貼ると見栄えがかなりよくなり、シールだから安っぽいみたいなことは全然なくて素晴らしいです。
ここからはパーツアップで見てゆきましょう。
髪の毛などのエッジはダルめですが櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんの表情が柔らかいので違和感はないレベルです。
髪飾りは白と水色のツーパーツでできていますが、小さいながらもフリル状の重なりが見事に再現されています。
水色と白の衣装にゴールドが差し色として入っている中、ラメ入りブラッククリアのフリルが見事な調和を出しており、プラモデルの成形色だけでこれが再現されているのが本当にお見事です。
このクオリティで出してもらえるなら知らない子でもいろんな衣装を組み立ててみたいなって思います。
複雑な形状のプラパーツを何層か重ねながら、途中で例の薄いスカート素材を挟み込みます。
全体的にプラスチックのテカテカ感があるのですが（とはいえ一般的なプラよりも少しマットな感じなのでテカリは強くない）、このプリント素材が挟まることで衣装としての説得力というか完成度が高まっています。
こういう異素材って技術力のアピールや組み立て時の刺激程度にしかならないことが多いですが、これはとても効果的に使われているなと感じました。
胸元から腕の外側までぐるっと回るデザインの水色のフリルは腕の部分は腕に固定されており、腕を動かすときはガッツリ分割されて腕についてくるデザインになっています。
下手に干渉して動かしにくくなるよりこういう思い切った分割もアリかもですね。
スカートのいちばん内側はパニエにしては造形が雑だなと思ったのですが、イラストをみるとふわふわのファーのような素材という設定みたいです。
そう理解すればなるほどなと感じる造形です。
腰の真ん中に3ミリ穴がありスタンド等を接続することができます。
3ミリ穴と大きさを比較するとよくわかるのですが、ゴールドの縁取りやそれについている小さな天使の羽のような部分が小さなところに細かく造形されています。
これがプラパーツの組み合わせだけで色分けできるんだからすごい技術力だ。
クリアブラックのパーツは粗めにラメが入っていて、宇宙や星空を連想させるデザインになっています。
大きなワンパーツながらも造形が良くて動きを感じさせてくれます。
ヒップスカーフの先っちょに白いふわふわファーを再現したようなパーツが付いていますが、根元で動かすことができます。
ポーズによってはここが地面につくので自立の支えにもできなくはないのですが過度な期待は無理。
膝のお皿のへこみの部分が再現されているのがマニアックでリアルですよね！
ブーツにソールパターンはなくつっるつるです。
ひっつき虫とかで固定するときにつけやすくて剥がしやすいという点ではアリですね。
頭部には30MSシリーズにある共通のスリットも隠されているので、他のオプションをつけることもできます。
上半身の可動範囲はフリル部分の干渉以外は30MSシリーズの素体の標準的な動きなのですが、下半身は干渉する部分が多くてちょっと可動範囲が控えめな印象です。
太ももの可動範囲がスカートの内径の範囲内になるので派手なアクションは苦手です。
とはいえ、必要十分には動いてくれる印象でした。
プラモっぽい硬さはあるものの、プロポーションも可動範囲もかなり頑張ってくれているのでどこからみてもスタイルが良く可愛いですね。
ほんと、いろんな衣装でシリーズ化してほしい。
この不安そうな表情もポーズを工夫するとシチュエーションを作りやすくてかなりいいですね。
ニコニコ顔は使い所が難しくて表情も微妙かな？
あとはギャラリーでまとめて。
期待はしてたけどその期待を超えるかわいさで、組み立てる工程も楽しいというかなりの良キットでした。
コトブキヤなどの美プラだと塗装を前提として瞳が印刷されていないフェイスパーツや瞳のデカールがついてくるのですが、これは塗装する必要がないというかこれだけで完成しているキットだと感じるのでそういうものもついていませんね。
かなり気に入っているのですが気になる点としては
・脇腹などパーツ同士の隙間が出来やすい部分があるので気になるなら接着した方が良さそう
・安定した自立は期待できないのでスタンドがあった方が良い（キットには付属しません）
・ニコニコ顔がちょっと使いにくいかな？（好みの問題）
という感じでした。
とはいえ、作りやすさも込みで神キットレベルだと思うので、美少女プラモの入門としても最適かもしれません。
このクオリティならいろんな衣装を組んでみたいので、色違いとかじゃなくて全く形の違う衣装でいろいろ出してほしいな！
これ系好きな人には超おすすめだし、興味ない人でも何かに目覚めちゃうポテンシャルがありますね！
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