MOBILE SUIT ENSEMBLE(モビルスーツアンサンブル)26弾です。「ガンダム・キャリバーン」を中心に「イモータルジャスティスガンダム」、「ギャン」といったラインナップでお届けします。
発売時期 2024年2月 第4週
https://gashapon.jp/products/detail.php?jan_code=4570118105639000
価格(税込) 500円
種類数 全5種
対象年齢 15才以上
・ガンダム・キャリバーン(白)
・ギャン(青)
・イモータルジャスティスガンダム(赤)
・イモータルジャスティスガンダム拡張セット(緑)
・MS武器セット(黄)
チャンネル登録してもらえると嬉しいです!
水星の魔女のクライマックスで大活躍したキャリバーンがアンサンブルの通常弾で登場しました。
キャリバーンは通常弾に先立ってプレミアムバンダイ限定のEX弾としてDX版が限定販売されていました。
DX版は塗装が豪華でアンテナなどがお馴染みの虹色(ただしシール)で、バリアブルロッドライフルに展開ギミックがあるなどのデラックス仕様でした。
通常弾のこちらは虹色ではない非発光の状態で、バリアブルロッドライフルも展開ギミックのない簡易版となっています。
ただ、キャリバーン本体はDX版譲りのハイクオリティな仕様となっており、パーツ分割がけっこう細かく工夫された形状で、アンサンブルにしては可動範囲がしっかりと確保されている優れものでした。
「EX弾を売りたいが故にあえて仕様を落としたものを通常弾に入れたのかな?」という邪推もありましたが、簡易版とはいえバリアブルロッドライフル付きでワンカプセルというのはかなりの太っ腹なのではないかと思います。
武器なしの立ち姿はこんな感じ。
前回紹介したイモータルジャスティスのように、最近のアンサンブルは原材料の節約のためかアンバランスなくらいに小さくなる部位があったりするのですが、このキャリバーンはバックパックの大きさも含めてかなり良いバランスのように思えます。
腰が細いと感じる方もおられるようですが、キャリバーンってもともと腰が細いのでその辺りもちょうどいい感じかなと思います。
紛失防止のためか、カプセルに詰め込んだ時の破損防止のためか、小さめのランナーがピンで固定されていました。
アンテナの付け根は白い塗装なのですが、ここはかなり発色ムラがある感じでした。
手元にもう一つありますがどっちも同じくらいの微妙さでした。
おでこと胸の部分はクリアパーツで、肩や太ももの非発光の黒い部分は塗装でした。
要注意ポイントとして、おでこのクリアパーツはかなりポロリと落ちやすくて、私のものはいつの間にか落っこちていて20分くらい探し続けました…
ここは紛失前に接着した方が良さそうな部分でした。
お顔はかなりイケメンなのですが、アンテナが柔らかいパーツなのでちょっとふにゃりが気になりました。
トサカのセンサーやほおの黄色い部分など、小さいところも丁寧に塗られていてイケメン度がアップしています。
フロントアーマーが小さめで足首の周りに余裕があるのでアンサンブルの中では見た目の想像以上によく動く部類だと思います。
地味な部分ですが、アンクルアーマー(足首のアーマー)は硬質の別パーツとなっています。
可動範囲が広いので膝立ちっぽいポーズも取れて、この状態でも足裏がしっかりと接地しました。
肩の付け根の形状もかなり工夫されているようで、見た目以上にぐんぐん動くのが素晴らしいです。
EX弾(DX版)がベースになっているので、素体のポテンシャルはものすごく高いです。
バックパックのビームサーベルは着脱可能ですが、ビーム刃がつけられるものでもなく拳の穴にもゆるいサイズなので持たせて遊ぶ感じではありませんでした。
左右のスラスター部分の内側がざっくり抉れていますが、ここはビットステイブを装備するためのスペースです。(後述)
次は簡易版バリアブルロッドライフルを見てゆきましょう。
肩がしっかり動いてくれるのでこういう構え方もできちゃいます。
展開ギミックが省略しているとはいえかなりのパーツ数でした。
写真右寄りに縦並びになっている4つの小さなパーツは分割された推進部分の前後をくっつけるためのパーツで、接続方法がややこしいのが謎でした。
全体的にやや小ぶり(細い)ながらも、十分なボリュームと密度でこれがMS本体とセットなのはとてもありがたい。
ギャラリーで何枚か。
バリアブルロッドライフルのグリップが長めで肩の可動範囲の恩恵もあり、ポーズ的な制約が生まれるながらも両手持ちも余裕でした。
ただ、右手で持つ方のメインのグリップが少し細いようで、手に持たせてもスルスル抜け落ちたり角度がくるっと変わったりしました。
気になる方はほんのちょっとだけ軸を太らせるのがいいかも。
本弾には収録されていませんが、エスカッシャンと組み合わせて遊ぶこともできます。
今回は前弾である25弾に収録のエアリアル改修型のエスカッションを使ってみました。
改修型エアリアルのエスカッシャンは無印エアリアルのものよりもカラーリングの派手さが抑えられているので、通常弾の無加工で解決するとすればこちらがおすすめ。
塗装できる人は塗装しちゃえばいいのですが、塗装ができなくて設定にこだわる方はEX弾付属のものを使うしかないですね。
腕にエスカッシャンを装備させると身軽いイメージは薄れますが、長もののバリアブルロッドライフルとのバランスは悪くないです。
リアスカートはビットステイブを装備するために展開しているものに差し替えが可能です。
こちら、EX版(DX版)は可動して開くようになっていたので簡略化された部分の一つです。
リアスカートの接続軸はランナーに擬態しているタイプのパーツなので誤って捨てないようにご注意を!
私はうっかり捨ててしまって、リアスカートはどうやって接続するんだろうと悩んだときに気づいてゴミ箱にダッシュしました笑
ビットオンフォームはこんな感じ。
色が目立たないパーツなので見た目の印象が劇的に変わるという感じではないのですが、脳内補完が伴えばかなり違った印象に感じます。
ぐるっと一周見ると、バックパックは長く突起がせり出すので印象が大きく変わる部分ですね。
ぶっちゃけ、DX版の意図的な劣化版だと思っていたので期待していませんでしたが、触ってみるとカプセル版でもプレイバリューがかなり高くて、素体の出来も素晴らしいものでした。
虹色に発光せずにシックになっているが故に、塗装せずに組み替え遊びする人にとっても使いやすいパーツ類になっているのかなと思います。
ぶっちゃけると全然期待していなかった分、「おお!結構いいじゃん!」が多かったです。
チャンネル登録してもらえると嬉しいです!
個人的に本弾でいちばん期待していて目玉アイテムだと思っていたのがギャンです。
水星の魔女の余韻やSEED FREEDOMの大ヒットの中でファースト世代MSをピックアップしてくれるようなところがモビルスーツアンサンブルの魅力ですが、SEED FREEDOMにもギャン系モビルスーツが出たそうなのでそのおかげもあるのかもしれません。
ギャンはよくいえばメリハリのあるアレンジで、違和感を抱く人もいそうではありますがアンサンブルらしい仕上がりになっているとも思います。
ビームソードがクリアパーツだったのですが、持ち手がクリアなだけでランナーの半分から柄の部分を綺麗に黄色に分けていて興味深かったです。
でもこれ、グリップの部分も含めて全部黄色い成形色でやっちゃえば良かった気がしますが、透明パーツにこだわる理由が何かあるのかな?
もしかしたら他の透明パーツと一体化された金型とかなのかな?
頭部は小さめのサイズで形状を保ちながらもモノアイを左右に振れるような構造になっています。
けっこうキチキチの構造なので分解した方が動かしやすいという感じです。
無理して痛めちゃう前に分解してモノアイの位置を決めた方がいいかも。
バックパックは少し貧相に見えるので、もうほんの気持ち大きくても良かったのかもという印象でした。
一方で足裏は大きめで情報量ももりもりでした。
全体的に可動にクセのでそうな形状なのですが、脚アーマーの裾の部分がかなり広がってゆったりしているので、可動範囲拡大にもつながっていました。
肩の形状と頭部の形状がベストマッチしすぎてるので、腕が真横まで上がります。
スカートも太ももに干渉しにくい位置とサイズになっていて、すべてが綿密に計算された結果ということが伝わってきました。
これ、担当者がギャンのこと好きじゃないとできなかったクオリティですよね。
シールドは単体で見ると十分な大きさで厚みもちょうどいい感じなのですが、ビームサーベルと一緒に持たせると小さく見えます。(次で紹介しますが、ビームサーベルがかなり大きいので)
肘の共通穴に装備させるためのピンと、手持ち用のグリップが付いています。
手持ち用のグリップは汎用性が高くて大歓迎だったのですが、グリップがちょっと細いのかキャリバーンのバリアブルロッドライフルと同じようにちょっと緩めで位置固定が難しかったです。
これもほんの少しだけ軸を太らせたら快適に遊べるようになりそう。
武器を持たせた状態をギャラリーで。
ビームソードもかなり大きめに作られているので迫力がある一方で、その分MS本体が華奢に見えてしまって武器を持った状態だとアンバランスに感じちゃいました。
最後に前編でご紹介した武器セットに付属のエフェクト類をつけてみましょう。
発射状態を再現するミサイルとハイドポンプです。
ミサイルもハイドポンプもそれぞれ先っちょが取れるのですが、接続軸は3ミリじゃなくてもっと細いやつなので期待するような汎用性はありません。
不格好でもハイドポンプのピンのようなところが3ミリだっためちゃくちゃ面白いアイテムになってたことでしょうね。
エフェクト類はシールドの穴に装着させるとこんな感じになります。
アンサンブル特有の透明造形なので雰囲気が足りないかなという気もします。
ミサイル部分とかエフェクト部分を簡単塗装してみるのもいいかもですね。
見る角度によって表情が変わるエフェクトなので眺めるのも楽しいし、全部つけなくても一部だけつけてストーリー性を持たせることもできるし、武器セットが被ったらハイドポンプだけを増やすみたいな遊び方もできます。
ギャン本体にはシールドを支える用のスタンドも付いています。
スタンドの支柱は2種類の長さがついていて、一つはギャンの高さに合わせたもの、もう一つは長めでギャンがスタンドを使った時の長さに合わせたものになっています。
親切アイテムですがギャン自体の安定感が高めなので関節が硬いうちは使わないものかもしれません。
ギャンと言えば突きのイメージがあるので突き用の手首があっても面白かったのですが、それはギャン本体にも武器セットにもありませんでした。
でも、標準の手首でもこれくらい雰囲気が出せるのでまぁいいかな?
アレンジ面で賛否がありそうなアイテムかなとも思うのですが、私としてはギャンはアンサンブルの傑作の部類に入るかなと思っています。
アンサンブルとしての拡張性は低めなのですが、気持ちよく動かせるのがいいですね。
円安や原材料費・人件費などの高騰で五百円で出すのが難しいと言われているシリーズで、頭部や胴体などが小さくなったり、原材料節約のためか不自然に細い部分が出たりとやや暗雲を感じ始めている面もあります。
そんな中でも不自然なバランスに見えないような工夫や、可動範囲拡大の工夫など設計面でのこだわりは輝いているように思います。
本弾に関しては機体への愛着やアレンジの好き嫌いで印象が大きく変わると思っていて、イモータルジャスティスに関しては個人的にはちょっとどうなのかなと思う部分もあったなどで他弾ほどの感動や驚きは薄かったかなと思います。
次弾であるモビルスーツアンサンブル27のお話が全く聞こえてこないのが気になるところです…