4種の武装ユニットを1つのコンテナに集積したタクティカルコンテナの登場です!
構成ユニットはハンドガンセット・可変式(トランスフォーマブル)サブマシンガン×2・タクティカルバックパック・フォールディングロケットランチャーです。各ユニットにより多彩な距離・状況での戦闘シーンを再現することができます。
各ユニットは自由に連結することができミッション内容に応じてユニットを選択して構成を変える事ができます。
専用のフレキシブルアームによって キャラクターとの自由な接続が可能です。その他、PVCベルトを用いた懸架ユニットを介して タクティカルバックバックやハンドガンケースをランドセルのように背負う事ができます。
商品仕様
■ハンドガンは2丁付属。ガンケースに格納されているサプレッサーはハンドガンに装着可能。各種マガジンもそれぞれケースから取り外すことができます。
■可変式(トランスフォーマブル)サブマシンガンはコンテナ形態から2丁のサブマシンガンに分離・変形してキャラクターに装備させることができます。
■ロケットランチャーは コンテナ形態から変形して武器形態にする事ができます。付属品
■ハンドガン×2
■予備マガジン×4
■延長マガジン×1
■サプレッサー×1
■ハンドガン用ガンケース×1
■可変式サブマシンガン×2
■フォールディングロケットランチャー×1
■タクティカルバックパック
■ベルト付き懸架ユニット×1
■フレキシブル アーム×1https://www.kotobukiya.co.jp/product/detail/p4934054051120/
作品 M.S.G モデリングサポートグッズ シリーズ M.S.G ヘヴィウェポンユニット スケール NON 製品サイズ 全長:約120mm パーツ数 1~50 素材 PS・PVC(非フタル酸) 対象年齢 15歳以上 発売月 2024年3月 価格 1,980円(税込)1,800円(税抜)
複数の武器やアイテムをいくつかのコンテナに分けて、ものによっては武器そのものがコンテナに変形して自由に組み合わせて遊べそうな胸熱アイテム…に見えるのですが、思っていたのと違うと感じる部分が多い商品でした。
とりあえず、「M.S.Gシリーズはそうだよね」というのを忘れていた点がありまして、パッケージ写真にある特徴的な黄色いラインはまったく再現されてなくて、シールもついていません。
あくまで作例という位置付けの写真で、再現したかったら自分で頑張ってねというやつです。
M.S.Gシリーズはそういうものなので当たり前と言えば当たり前ですが、パッケージ写真に惚れ込んで買ってしまったのでいきなりがっかりしてしまったポイントでした。
勝手に期待して勝手にがっかりしただけなんですけど笑
商品単体で見るとすごく楽しくてプレイバリューも高そうに見えました。
ロケットランチャーやマシンガンを収納状態に変形させてコンテナとしてくっつけるとか楽しすぎますね。
コンテナも組み替えたり、ブロックごとにいろんなところに装備させて自由な使い方ができるんだろうな…とおもったのですが、この部分も実は物足りなくてがっかりしちゃった点ではあります。(後述)
ランナーはこんな感じ。
2色で構成されていてお値段が高めな分、他のM.G.Sシリーズよりもパーツ数が多いかなという感じでした。
肩掛け用のベルトの質感もよくてこの辺りはいい感じに思えました。
個体差かもですが、白いランナーのウェルドライン(プラの表面にある樹脂の渦というか波みたいな模様)が大きめのパーツであちこちに目立つのが気になりました。
成形方法の関係でプラモデルだと出るものなので宿命として諦めるべきポイントなのですが、「そんな大きなパーツじゃないのにこんなでっかく出るっけ?」みたいなのがあちこちにあってちょっと気になりました。
内容はこんな感じで、武器が合体したコンテナに背負い用の懸架ユニット、背中に背負わせるのが難しい場合に使うフレキシブルアームがつきます。
色分けのシールなどもないのでほぼ真っ白な印象です。
コンテナを分離展開するとこんな感じ。
折りたたみ式のロケットランチャー、変形式マシンガンが二丁、ハンドガンの入ったケースがついています。
真ん中のカバンのようなものは展開ギミックなどもないただの合体の軸のようなブロックになっており、これはもう一工夫欲しかったなという印象。
コンテナの両側に出ている3ミリピンは取り外し可能なものなので、その部分を3ミリ穴にすることもできます。
ハンドガンのついたケースはハンドガンやマガジンなど黒っぽい部分は全て取り外すことができます。
ただ、マガジンはどこかに換装できるものではなく雰囲気アイテムだったので、これもやや物足りない感じがしました。
コンテナを全て繋ぐと結構なボリュームで現実世界だとこれを背負って歩くのはかなり難儀しそうです笑
全てのコンテナは統一感のあるデザインで接続すると面がキチッと揃うので気持ち良さはあります。
肩掛けベルトは長さ調整が可能なので多少体型の違うフィギュアでもしっかり背負わせることができます。
ベルトは頼りなく見えたのですが、強度も安定感もかなりのものでベルトが緩んで背中から外れるようなことはなさそうです。
この肩掛けベルトでの装備が難しいフィギュアや、装備位置をずらさなければ装備させられないフィギュアはフレキシブルアームを使っての接続となります。
素体に装着させるとこんな感じです。
肩のベルトの質感がかなりいいので安っぽさはありません。
肩幅ギリギリな感じなので装着させる時はフィギュアの腕(肩)を抜いてから装備させるのが一番手っ取り早いです。
腕を抜くのが難しいフィギュアであれば肩掛けベルトを外してから装着という方法になりそうですが、けっこう手間な方法ではあります。
メガミデバイスや創彩少女庭園は腕を抜くことが簡単にできるので、メーカーの想定している範囲で使用するには不自由が少ない仕様でした。
ロケットランチャーは砲身を伸ばして折りたたみ部分を伸ばすことで変形が可能です。
ロケットランチャー上部のハンドルのような部分がかっちりとしたロックになってくれているので、折りたたみ軸がへたってもふにゃふにゃ折れることはなさそうでした。
シンプルな構造ながらも気持ちの良い変形ができるのが素晴らしいです。
そしてこれが個人的に最大のがっかりポイント、なんと新素体のメガミデバイス BUSTER DOLL ガンナーがこれらの武器を持つことができないんです…
武器のグリップがけっこう大きめな一方で、ガンナーちゃんのハンドパーツが従来のゴムっぽいPVCではなくプラスチックっぽいABSになっているためです。
PVCのハンドパーツでも力を込めて指を歪ませながらじゃないと持たせることができないグリップなので、弾性のないABS製のハンドパーツだと持たせることができないんです。
ガンナーちゃんにこそ似合うオプションで、ガンナーちゃんに持たせて遊ぶことを楽しみに買ったものなので残念すぎましたが、ハンドパーツをPVCのものに変えるなどで対応できる部分ではあります。
グリップがもうちょっと小さかったらまだなんとかなったんですけど、これはコンバットセルの問題というよりガンナーちゃんの問題なんですかね?
でも、どっちも新しめの商品なので当然互換性が視野に入ってると思い込んじゃった。
逆に、創彩少女庭園のハンドパーツだと少し緩めではありましたがしっかりと持たせることができました。
ロケットランチャーはいい感じに肩に引っかかってくれるので安定感をもって持たせることができます。
ロケットランチャーの砲口はいい感じにがっつり空いていますが、弾丸などは付属していません。
合体の都合以外にもカスタマイズ用の3ミリ穴が空いていますが、ちょっと使いにくい位置にあるかなという印象。
マシンガンは同じデザインのものを上下さかさまにして組み合わせてコンテナになります。
マシンガンの銃口が3ミリサイズになっているので綺麗にはまって、流用製も高くてめちゃくちゃ気持ちいいです。
この辺りのアイデアは本当にお見事!
変形させるとこんな感じで、銃口を90度回転させて本体両側のフレームを起こす感じになっています。
こちらも問題があって、フレームを起こした後でロックされるような仕組みがないのでかなりプラプラ動いて安定感がありません。
普通なら開いた状態で引っかかるようなギミックやピンなど仕込まれていそうなものですが、私が見落としているのかここは全く固定されません。
ちょっと大きなサイズのダブルマシンガンはパネル部分のプラプラ感を除けばかなりいい出来で面白いアイテムだと思います。
ハンドガンのコンテナにはハンドガン二丁とサプレッサー(サイレンサー)とマガジンが入っています。
これらは全て取り外すことができるのですが、マガジンはどこかに装着できるわけではないのでただの雰囲気アイテムです。
ここももう一捻りギミックがあると最高だったんだけどなぁ…
ハンドガンを持たせてみました。
サプレッサーはひとつだけついていたので、片方だけに装備させました。
小さめながらもいい造形とフィット感でこれも魅力的なアイテムだと思います。
コンテナは小さい単位に分けて背負わせることができます。
横に出ているピンは取り外しできる3ミリピンなのですが、紛失が怖いのでつけたまま遊んでいました。
紛失せず保管できる人は外しちゃえばいいと思います。
ロングヘアーの子でも髪の毛を避ければユニットを背負わせることができるかもしれませんが、フレキシブルアームで装着位置を避けた方が自然かも。
フレキシブルアームを使って装備させるとこんな感じ。
ピンがちょっと緩めで左右に長いコンテナを1軸で装備させるので、安定感はなく結構はずれ落ちやすく感じました。
ガンナーちゃんにこんな感じで分離させたコンテナをあちこちに装備させて武器を持たせたりしたかったのですが、コンテナの穴はだいたい使いにくい位置にあって「こうやりたいのにこうできない」みたいな状況になることが多かったです。
武器も握ることができないし、ガンナーちゃんと組み合わせて遊ぶのには向いていなくて残念。
ギミックも見た目の想像よりは制限が多くて70点という感じなのですが、組み合わせる素体やニーズがマッチするとかなり面白いアイテムかも。
もう一捻りあれば神アイテムになったと思うんですが、そのもう一捻りが足りなくてその部分が全部「物足りない」につながってしまった絶妙な勿体無さのあるオプションだと感じました。
商品単体で見ると楽しくて気持ちの良いギミックが多かったのですが、「思った通りに使えない」という面が多かったです。
特に残念に感じたのは
です。
コトブキヤのこのシリーズは造形がいいので積極的に買っていて、組み立てる時に「こういう使い方したいな」みたいな想像が膨らんでめちゃくちゃ楽しいんです。
でも、このコンバットセルに関してはその想像が「だいたいできない」になってしまったのが残念ポイントでした。
お値段も2,000円近いのでそれなりに期待値が高まっちゃいますが、期待しすぎるとがっかりする部分があるという感じでした。
商品としてはめちゃくちゃ面白くて造形もいいと思うのですが、遊びやすさとか拡張の幅という意味ではもう一捻り欲しい感じでした。
悪い商品というわけじゃなくて、ユーザーや用途を選ぶ商品なのでM.S.Gシリーズにあるような高い汎用性はあまり期待しない方がいいかなという意味です。
めっちゃいい商品の気配があるのに、万人にお勧めしにくいという感じ…