レビュー

[レビュー]CLOCKWORK-CRYPTID 後編 竜種・二脚成体型 ボックス版(ティタノマキア/クロックワーク・クリプテッド)

前回

ティタノマキアとはやガチャ版(幼体)については前回の記事をご覧ください。

概要

カプセル版の豪華版という位置付けですが、基本構造は同じながらもデザインが一新されている「成体」になっています。
手足が長くなり翼が大きくなった大人の姿をしています。
全2種類でどちらが入っているかわからない仕様の商品ですが、2個入りボックス購入すると各一つずつ手に入るようになっています。(未開封保証のシールが付いているものに限る)

こういうシール

ラインナップ

  • ホット・バイパー(黒)
  • レッドアイ(白)

メーカー スタジオソータ
発売年月 2024年2月
対象年齢 15歳以上
素材 本体 ABS/翼 PET
種類 4種類
価格 1320円(税込)(ブラインドボックス商品)

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パッケージなど

まずこちらは商品が二つ入ったセットボックスです。
地元ではこれ系の商品をこういう方法でしか販売してくれない小売店が多くて、一つだけのお試し購入ができなくて困ってるのですが、今回は両方気になったのでまぁいいかという気持ちで購入しました。

このボックスの中に最小単位のボックスが二つ入っています。
コンプ保証シールがついてるものなので、ちゃんと2種類揃いました。

こちらが個別のボックスで、このなかにどちらか一つが入っています。
情報もりもりのボックスなので上も下も見せちゃいます。

ボックス購入の共通特典か、小売店(提携店?)の限定特典かわからないのですが、オリジナルデカールが付いていました。

嬉しいサービスでしたが、フィギュア本体に貼りやすいかと言われると一番小さいマーク以外は使いにくい印象でした。

構造はガチャ版と同じ感じですが、各パーツが大型化していたり長くなったりしています。
サイズ以外でガチャ版と大きく違う点は

  • レールガンが付いている
  • 追加装甲がある(商品写真だとふともも横についている)
  • 尻尾がもう一段階長くなっている
  • スタンドが付いている

という感じでした。
基本構造は同じなので組み立て時間などもガチャ版とほとんど変わりなし。

首のジョイントを逆向きに挿してから起こした方がいいってのも同じなので、気になる方はガチャ版の記事も併せてお読みください。


ガチャ版(幼体)との比較

身長バランスが子供と大人で、翼の大きさもかなり違います。
基本構造が同じなので「成長するとこうなる」みたいなのが窺い知れて並べるとかなり楽しいですね。

幼体のパーツと成体のパーツを差し替えるなどもできるので、複数集めてのアレンジが楽しい商品かもしれません。

ホット・バイパー

黒がベースの成体です。
基本構造はガチャ版と変わらないので軽めのご紹介です。

翼が大きくなっているのが見栄えが良くて、PET素材なので重くなく自立も軽々でした。
ガチャ版よりも身長が高いのですが、足裏が大きくなっていて尻尾でちょっとだけ支えることもできるのでバランス調整すればガチャ版より自立はさせやすい印象でした。

私のものはどちらも関節がちょうどいい渋さだったので、ガチャ版より個体差が小さめなのかなとも想像しました。

尻尾は造形が長めになっているだけでなく、関節が一つ追加されているのでガチャ版よりもかなり長めになっています。
これだけ尻尾が長いと表情づけもしっかりできるので楽しいです。
尻尾のお尻側付け根は柔らかめのゆるさなのですが、困るほどではない感じです。

顔側面の装甲も大きくなっていて、同じく3ミリ軸なので太もも横の装甲も併せていろんなところに付け替えてアレンジできますね。

ただ、ちょっとこの商品を実際に触ってみて気づいたんですが全身の3ミリ穴っぽいところがけっこうまばらなサイズで硬すぎたりゆるすぎたりするんです。
たとえば、腕は両方とも同じパーツなのですが向かって右側の(右腕は外側、左腕は内側)の穴がかなり緩くて太ももの追加装甲をつけるとポロポロ落ちるレベルでした。

他社製の3ミリ商品で試しても、他の商品同士だとかっちりハマる部分もこの子に関してはゆるゆるになってたり硬すぎたりの部分がちらほらありました。
3ミリは精度が重要だと思うのでこの不安定さはかなりマイナスポイントかと。

大きいながらもしっかり動かせるので触っていて楽しい商品です。
腕や脚を広げる方向に動かしにくいというのはガチャ版と同じではありますが、手足が長い分ちょっとの可動でも大きく動いて見えるので、ここの可動範囲の小ささはガチャ版ほどは気になりませんでした。

こちらも変形っぽくできるのですが、獣感がより強くなるのでカッコよかったです。

こちらにもガシャポンクエストなどを乗せることができました。
サイズ感もめちゃくちゃいい感じではないですか?

レッドアイ

続いて白い方ですが目が赤いので「レッドアイ」みたいです。
白いボディにゴールドがアクセントになっていて、すばらしき神々しさがありますね。

翼の形状が黒い方「ホットバイパー」と違っていて、あちらはデジタルバリア感のあるデザインでしたがこちらはオーラっぽくなっています。
ガチャ版も含めて翼の差し替えも可能なので、アレンジできるのが楽しいところでもあります。

明るい色なので目立つだけかと思いますが、白い方はよく見ると成形痕や樹脂の流れのラインみたいなのが目立ちました。
単体で見るとそんな気にならないのでしょうが、黒い方と並べると目立ってしまう印象でした。

個性的なフォルムでしっかり動いてくれるのでとにかく触るのが楽しい!
ドラゴンよりも白馬みたいな印象を受けましたが、色が違うだけで解釈の幅が変わってくるのも面白いなと思いました。

どっちも気に入った!

まとめ

まずは、白と黒という対になるデザインは「天使と悪魔」など解釈の幅があっていいですね。
2体揃えて並べてこそ楽しい商品かもしれません。

カプセルだと実現できないサイズをボックス版で実現というコンセプトも面白くて、倍くらいのサイズなので値段も倍(以上)というのもわからなくはないです。
しかしながら、ガチャ版ほどのコスパの良さを感じなかったのでガチャ版なら許される粗もこの価格だと不満につながるという点もありそうです。

致命的な欠点としては3ミリ穴の誤差が激しいというところです。
装甲を差し替えようとしてもゆるゆるでつけられない3ミリ穴があるというのはさすがに許容できず、商品として「全身8箇所、3ミリ径」を謳うのであればきちんと頑張って欲しかった部分です。
両方とも同じところがゆるいのでたまたまの個体差というのもちょっと考えにくかったです。
ここもガチャ版なら「500円だし全然いいよ!」だったのかもしれません。(ちなみに、ガチャ版はめちゃくちゃゆるい穴は感じられず、むしろだいたい硬いくらい)

私にとっては大きな残念ポイントがありましたが、その点を気にせず値段を受け入れることができる人にはおすすめの商品です。
商品コンセプトが楽しいというのは間違いないので、デザインが気に入れば買いの一手でしょうね!

こねこ星人