BUSTER DOLL パラディンは先にリリースされた「BUSTER DOLL ガンナー」のヘッド&武装違いのようなキットになっています。
基本構成はBUSTER DOLL ガンナーと同じなので、基礎知識が必要な方は先にガンナーのレビューをご覧いただくと良いかもしれません。
本記事では、パラディンに特化した部分のみをご紹介します。
なお、パラディンのライトアーマーの部分はナイトがベースになっているので、ナイトの記事も合わせてご覧ください。
「美少女×メカニック」シリーズ『メガミデバイス』新素体シリーズ第4弾!
ついにベールを脱いだ完全新型素体「マシニーカBlock2-M」を搭載した第4弾メガミはBUSTER DOLL パラディン!!
浅井真紀氏の手による「マシニーカ Block2-M」は大部分の構造を大幅に見直した完全新開発の素体です。
それぞれのパーツ構造を一から見直し、組み立てやすさやパーツ交換による拡張性を限界まで盛り込んで開発されました。
もちろんプロポーションもアップデートされ更に美しいラインとなり、これまでメガミデバイスをご購入いただいていた皆様に新鮮な驚きを感じていただける仕上がりとなりました。その新素体に合わせてデザイン設計されたBUSTER DOLL パラディンはコンセプトデザインをメガミデバイスプロデューサーの鳥山とりを氏が担当、メカニックデザインを設計担当のたすく氏自らが行っているため、従来のメガミデバイスキットに比べよりシステマチックに組み立て、カスタムが楽しめるよう工夫されています。
キャラクターデザインは美麗なイラストで魅了し続けるパセリ氏が担当し新シリーズに華を添えます。
全てのパーツに新鮮さと将来性が込められたBUSTER DOLL パラディンをぜひ手に取っていただけますと幸いです。【付属品/ギミック】
・完全新設計の「マシニーカ Block2-M」を素体として採用。組み立てやすさと美しさを極限まで追求しました。
・多重装甲のようにレイヤー構造化した武装パーツ、豊富なジョイント穴を持つ拡張性に優れるパーツが付属。
・ブレザーをイメージしたコスチュームパーツのほか、ピュアな素体としても組み立てることができる胸部、腰部パーツも同梱。
・3種の塗装済み顔パーツに加えディテールの無いフェイスも付属。
・アーマーを身に着けた「武装モード」と、アーマーを脱いだ「素体モード」をパーツ差し替えで再現できます。
・3種の手首は全てプラ製で、武器持ち用手首は丸型、角型グリップ両方に対応した形状で挿し込むだけで手軽にホールドできます。
・新設計の専用スタンドが付属。従来のものより自立をしっかりサポートします。
・各部に配置された3mm径のジョイントや頭部の互換性により既存『M.S.G』『フレームアームズ』『フレームアームズ・ガール』『ヘキサギア』『創彩少女庭園』『アルカナディア』シリーズ等と各部併用が可能。https://www.kotobukiya.co.jp/product/detail/p4934054043958/
価格 6,930円(税込) 発売日 2024/6/25 スケール 1/1 製品サイズ 全高:約176mm パーツ数 201~400 素材 PS・ABS・POM 対象年齢 15歳以上 原型製作 浅井真紀、福元徳宝、吉本アートファクトリー、たすく、松村年信、鳥山とりを、雨間(アイプリント)
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パッケージは今までのBUSTER DOLLシリーズと同じフォーマットです。
パッケージ写真のパラディンは塗装済みなので、ゴールド部分はこのような発色ではないし、スカートのラインなども墨入れしないとこのようにはなりません。
ただ、色分けはほぼ完璧に近いです。
パーツ構成は共通素体(マシニーカ Block2-M) + BUSTER DOLL ナイトのライトアーマー + パラディンの独自パーツとなっています。
スタンドなどの付属品も共通です。
ナイトの定価から1000円くらい値上がりしているのですが、1000円分パーツが増えているという実感は薄いです。
クリアレッドのマントやゴールドランナーの大きなソードなどが値上げ分かなという印象です。
フェイスパーツは3種類の表情があり、プリントなしのものも3つついています。
アイデカールなどは付いていないので、カスタマイズしたい場合は別売りのアイデカールを購入することになります。
フェイスパーツはこの3種類で表情が使いにくいと感じる人や、パラディンを堪能したい人は別売りデカールを買って好みの表情を作るのが良いですね。
素体モードは今までのBUSTER DOLLと同様で、撮影には使っていませんが足に装備する簡易スタンドや足指が表現された交換パーツがあるところなどもシリーズ共通です。
かなりのロングヘアーですが髪の毛は軽く設計されているので、スタンドを使えばポージングもしっかりとキープされます。
ハンドパーツも握り拳、平手、武器の持ち手の3種類がそれぞれ左右分ついています。
立膝も余裕で、人間の体に近い動きでそれらしいフォルムになります。
正座も余裕です。
ポーズによっては長い髪が支えになってバランスをとってくれることもあります。
本当によく動くので動かすのが楽しい素体です。
BUSTER DOLLシリーズの素体「マシニーカ Block2-M」はとても優秀なので、素体目当てで買う人も多いだろうなと思います。
素体モードを一部分解して差し替えることでコスモードとなります。
最初はこの分解を煩わしく感じていましたが、シリーズ4作目ともなるとこちらも慣れたものです。
白に近いグレーを基調としたデザインですが、他のBUSTER DOLL同様にお腹は丸出しです。
個人的にはこのお腹丸出しデザインにちょっと抵抗があります笑
毎回言ってる気がしますが、ここはスパッツの色と合わせて塗装してボディスーツっぽくしたいです。
ブレザーやネクタイにはしっかりと溝が入っているので、墨入れしてあげるとパッケージ写真のような仕上がりになりそうです。
素体モードよりも可動範囲は少しだけ小さくなりますが、それでもしっかりと動いてくれます。
スカートの形状がかなり工夫されていて、素体に仕込まれている可動軸も効果的なものが多いので、スカートのまま脚を前に伸ばして座ったり、ちょこん座りすることができます。
プラ製のパンパーツのスカートがあまり干渉しないのがすごいです。
スタンドを使えばアクロバティックなポーズもしっかりと決まるので、動かすのがとても気持ちいいです。
ライトアーマーの装甲はBUSTER DOLL ナイトと共通です。
パラディンはナイトの強化版という位置付けなのでしょう。
素体のポテンシャルが高くて、パーツも使いやすい形状に分割されているので、これだけでも組み合わせ遊びを楽しめます。
ライトアーマーに関しては多少の余剰パーツがあって、その余剰パーツもカスタマイズに使いやすいです。
ライトアーマーも多少干渉が増えますが、干渉を避けながらアーマーを動かせば可動範囲が大きく制限されるということはありません。
ナイトと同じくネコみみカチューシャがポイント。
髪の毛は軽いので首が負けることもなくダイナミックに動かせます。
お腹丸出しがシリーズ共通的に気になっちゃう部分です笑
パラディンのソードはこんな感じで分解できて、3ミリ規格での接続となっています。
個体差かもですが、白いパーツは一度はめてしまうとかなり硬いので、パーツセパレーターを使わないと外せませんでした。
分解を前提で遊びたい人は、軸の硬さを確認して調整しながらはめるのがいいかも。
説明書に記載されておらず、組み換え例の写真ではこのような使い方がされていました。
ライトアーマーの武器はこういう設定っぽいです。
他の3ミリ規格の商品と組み合わせて、ライトアーマーをベースにカスタマイズするのも楽しそう。
ライトアーマーに装甲を重ね着のように追加するとフルアーマーモードになります。
ゴールド部分は少し薄めの成形色でパッケージよりも控えめな存在感で、クリアレッドのマントも少し小さめに感じました。
組み立ててみると、パッケージ写真から受けた豪華な印象よりも貧相に感じたのが正直なところ。
ソードが大きいのでパッケージ写真のポーズなどではそこに目がいっちゃうのですが、お腹や胴体はコスモードからずっと変わっていません。
この辺りに追加装甲があって重厚感が出たらいうことなしだったんですけど、やはりちょっと貧相に感じちゃうかな?
ねこ耳カチューシャは二つついていて、パラディンの時は頭頂部に3ミリ穴が空いているものを使います。
ここに大きな頭飾りをつけるようになります。
頭飾りは大きいのですがこちらも重くはないので、首が負けるようなこともありません。
肩周りはかなりゴテゴテしているので、干渉が多くて動かしにくいです。
ただ、干渉を避ける余地もあるので、工夫すればある程度自由にポーズがつけられます。
関節強度も十分なので装備や武器に関節が負けることはないのですが、肩のボールジョイントには負担がかかりやすくてちょっと抜けやすいです。
肩上部のアーマーは顔を横から囲むような大きさです。
あちこちに3ミリ穴があるので、他商品と組み合わせてのカスタマイズの幅は広いです。
特徴的なマントはゴールドのフレームにクリアレッドのパーツをはめ込みます。
ここの精度はさすがコトブキヤというかんじで、ピッタリとはまる感覚はとても気持ちよかったです。
マントのフレームの裏側に3ミリ穴があるので、ここに小型武器をつけて隠し持つのも楽しそう。
このマントのパーツがもう少し大きかったら最高だったなぁ…
靴の部分はライトアーマーの足の前後に、追加装甲をつけることになります。
ガッツリと足の高さが上がるのでその分身長が上がります。
ちょっと自立しにくくなるのでスタンドを使った方が遊びやすいです。
あとは写真で何枚か。
BUSTER DOLLシリーズは品質もプレイバリューも高いのでパラディンも最高ではあるのですが、シリーズ4つめとなるともう一工夫何か欲しかったなというのが正直なところ。
セットパーツだけの組み換えで、マントをスカートのようにしてみました。
フォルムが綺麗で装備させる場所によって大きくシルエットが変わるのが面白いです。
触れば触るほどマントがもう少し大きければ最高だったと思っちゃう…
商品としての完成度は他のBUSTER DOLLシリーズと同様に素晴らしいです。
同じ素体でもBUSTER DOLLの4体はみんな個性があるので、パラディンのビジュアルが気に入った人はかなり満足できる商品かと思います。
一方でシリーズを全部買い続けた人にとっては、4作目にしてちょっとマンネリや物足りなさを感じるかもしれません。
私もパラディンに関してはもう一工夫欲しかったなと感じたのですが、他のBUSTER DOLLシリーズを触ってない状態で初めてこれを手にしたのであれば、やはり大絶賛しただろうなと思います。
BUSTER DOLLシリーズはまだまだ品薄なので、どれでも好きなものをいつでも買えるという状態ではなさそうですが、最初の一体なら買えるものを選んじゃえばどれでも満足できると思います。
ただ、パラディンに関してはベースになったナイトからの値上がり分(1000円くらい)に比例するほどの満足度の増加がないので、コスパの良さを感じるのはガンナーやナイトかなと思います。
美少女プラモ全体の中では大絶賛レベルの商品ですが、BUSTER DOLL4体のなかから一つ選ぶとなると私はガンナーちゃんかタンクさんを選ぶかなという感じでした。