14センチ前後のフィギュア(1/12スケール)と組み合わせて遊べることが多いリーメントのぷちサンプルシリーズにお誕生日会セットが登場しました。
ぬいぐるみやフィギュアなどで推しのお誕生日会をする人も珍しくないので、そういうファンにとってはかなり面白みがあるアイテムかもしれません。
しかしながらお安いお手頃商品という感じではないので、迷ってる人の判断材料になるようぶっちゃけでレビューしてゆきたいと思います。
「お誕生日会」がテーマのぷちサンプルが新登場!
どこか懐かしいお誕生日会の風景がこの1箱で再現出来ます!
豪華なオードブルや、4等分できるアイスケーキなど、
魅力たっぷりなアイテムが盛り沢山!
初回限定版にのみお誕生日帽子付きです。
メーカー リーメント
商品名 おともだちが来たよ!わくわくお誕生日会
価格 4950円(税抜価格4500円)
発売場所 玩具・雑貨店、キャラクターショップ等
発売日 2024年07月15日
パッケージ 箱:210(高さ)×210(幅)×60(奥行)mm
リーメントのぷちサンプルシリーズというと、単品のランダム商品を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、こちらはランダム要素のないセット商品となっています。
お値段は税抜き4500円なので購入には少し勇気と決断が必要な価格かも。
この商品は初回版が大きな魅力を持っていると思っているのですが、私はアニメイトの店頭で売られているのを発見したのでそこで買いました。
セット内容は背景ボード、テーブルなどの大型アイテムに、子供っぽいお誕生日会アイテムがたくさん付いています。
ペーパーアイテムは切り取りが必要だったり、一部のアイテムはシールの貼り付けが必要だったりしますが、小さいものが多いので綺麗に仕上げるには高めの器用さが必要かも。
背景ボードは両面印刷で好きな方を選んで使用することができます。
壁のボードは一枚の厚紙を折っているだけなので降り癖が強くて少し扱いにくいです。
初回生産分はボックスにこのシールが付いています。
このセットの目玉とも言えそうなバースデーハットが初回分にしかついていないというのはけっこうモヤモヤするところで、これがあるとないとでは商品価値がかなり大きく変わっちゃいそう…
バースデーハットはこんな感じで、1/12サイズのフィギュアやアクアシューターズやガシャポンクエストなどにマッチするサイズでした。
PVC(ゴムっぽい素材)ですが、プラ製のヘッドだとかなり滑っちゃうのでメガミデバイスや30MSなどにかぶらせるにはちょっとサポートが必要そうでした。
ざっくり計測ですが背景ボードは18センチくらいの高さで、床のボードも20センチ四方くらいのサイズです。
フィギュアを立たせたり、人数を集めたりして遊ぶにはかなり小さいので、撮影目的であればお誕生日の主役を撮影するアイテムだと思った方がいいかも。
雰囲気ジオラマのアイテムとしては悪くないサイズですが、先述の通り壁の部分の折り癖はかなりきつめです。
裏面を使うためには逆方向にしっかりと折る必要があって、中途半端な折り方だとじわじわと戻っていきます。
大きなテーブルは商品コンセプトの「どこか懐かしい」が溢れていて、昭和の時代とかにありそうなレトロなデザインです。
ニスが塗られたような木みたいな塗装がとてもよく再現されていて、造形も複雑でいろんな方向から眺めるのが面白いです。
テーブルのメイン部分はワンパーツのプラ製ですが、この上にガラスに見立てた透明プレートをはめて完成です。
この透明プレートにはちょっと難があって、厚めのパーツで端っこにバリのようなものが出ていてそのままでははめることができませんでした。
この部分をニッパーで切り取って、軽くやすりがけすることでようやく綺麗にはまりました。
そして、リーメントあるあるかもしれませんが、この透明パーツは小袋に梱包された新品にもかかわらず、尋常じゃないほど指紋がベタベタとついていてとても気持ち悪かったです…
工場では素手で触って作業しているんだと想像しますが、さすがにもう少し気を使ってほしいなと感じたところです。
柔らかい布で拭き取れば解決ではありますが、なんかリサイクルショップの中古品でももう少し綺麗なのではという気持ちになってモヤモヤする部分ではありました。
天板に透明プレートがセットされると格段に質感が良くなりますね!
購入前は「高いな〜」っていう印象でしたが、この仕上がりを見るとコストがかかるのも仕方ないという気持ち。
各パーツはこんな感じでよくある仕切られたビニールで密封されています。
極小パーツはもちろん、ミニチュアで使う極小ビニール袋などまであるので紛失や誤廃棄には注意しましょう。
断裁済みのペーパーアイテムはしっかりとしたカットと適度な強度で組み立てやすいです。
ただ、箱類は何度も開封できるような強度にもなっておらず、保管時のつぶれなどにも注意が必要です。
自分で切り取るタイプのペーパーアイテムがついていて、パッケージ写真の通りに仕上げるなら「お菓子かごのペーパーナプキン」はここから切り取らなければなりません。
ただ、この紙は結構厚いのでペーパーナプキンは写真の通りに仕上げるのがかなり難しそう。(後ほど詳しく)
なのでこれを使うよりも100均とかでそれらしい柄のナプキンを買ってきて、いいサイズに切った方が扱いやすいかも。
その他のアイテムは子供のお誕生日会という感じなのでニーズに合わせて切り取って使いましょう。
アイスケーキはこんな感じで、金色の敷紙がそれっぽさを演出していますね!
お誕生日プレートやうさぎのマジパンみたいなやつは置いているだけなので取り外し可能です。
ケーキは4等分されていますが、固定する仕組みはないのでこの形でキープするのはかなり難しいです。
特にうさぎのマジパンは位置決めが難しくて、ちょっとズレると傾いてしまいます。
こだわりは感じるけど扱いにくいアイテムでした。
ケーキにはろうそくを立てるための穴がほんのり空いているので、お好みでろうそくを立てることもできます。
ろうそくはこんな感じでビニール袋に入れた新品の状態にすることもできます。
ビニール袋のふた部分にはのりが付いているので、よくある感じでフタをすることもできます。
この極小のビニール袋をゴミと間違えてうっかり捨てちゃう人がいそうなので注意ポイントです。
アイスケーキにはドライアイスがついていて、こだわりの強さは執念と言えるレベルでした。
ピザは一切れ分だけ切り離せるようになっていて、箱は組み立て済みでした。
ミニチュアのピザは見慣れた感じがありますが、このアイテムのクオリティはなかなかでした。
続いてオードブルです。
よくある円形のトレイは蓋もついているので雰囲気は抜群でした。
下のシルバーの部分はけっこう頑丈なプラパーツですが、上の透明なふたは本物の食品容器くらいの薄さなので破損に注意です。
これらに以下の食材を自由に配置することができます。
ほとんどの食材は3つぶんの塊とひとつだけのパーツに分かれているので、ある程度お皿に取り分けるなどもできますね。
ピザとこれがあるだけでパーティー感が高まりますね!
各ひとつですがソースとケチャップもついていました。
プリントが雑そうに見えるかもですが、極小アイテムなので肉眼で見るなら十分のクオリティです。
本物と同様に微妙にぷっくりふくらんでいる形状に極小印刷できる技術はすごいですね。
お菓子のバスケットは1/12スケールと考えたらオーバースケール気味です。
先ほど触れた通り、ペーパーナプキンが厚紙で硬いので紙が戻る力の方が強くて綺麗にバスケットに固定できません。
横から見るとこんな感じで、紙の戻る力でペーパーナプキンが浮き上がってきちゃうのです。
カゴの底に両面テープなどで固定するか、本物の薄い素材のペーパーナプキンを別途用意するのが良さそう。
お菓子はそれぞれが一体型で分離はしません。
ポッキーのクオリティはちょっと微妙ですね(笑)
お皿とフォークとのちに紹介するコップはそれぞれ4色に分かれています。
このお皿はプラ素材なのですが、表面がざらざらした紙のような質感になっていて、紙皿っぽさが再現されています。
こだわりがすごい!
ジュースとコップです。
これらは1/12基準で考えると大きめでオーバースケール気味です。
誤解なきように補足しておくと、私が1/12くらいだったらいいなと期待しているだけで商品はスケール表記のないノンスケールなので商品の欠点や誤りというわけではありません。
ジュースやコップの印刷部分はいずれもシールなので自分で貼らなければならないのですが、多少ずれても綺麗に仕上がる形状になっているので工作に慣れている人なら苦労しないと思います。
コップとジュースは別パーツなので空のコップも再現できます。
ただ、コップはどれも飲み口に大きなゲート跡ができていて、これがミニチュアサイズだとしてもかなり目立ちますね。
ニッパーで綺麗に切って、コンパウンドなどで磨けばマシになるのかもですが手間なので、割り切ってこの切り口が見えにくい向きで飾るのがいいかも。
ペットボトルの容量が不明ですが、2リットルとしても1/12基準だとオーバースケールかな…
参考として、ターリンの1/12ペットボトルと並べました。
ターリンのボトルは1.5リットルという表記があったのですが、それを踏まえてもオレンジジュースでかいですね。
1/12ではないことがわかります。
クラッカーは袋詰めできるのですがこれが超極小なので袋に入れるのも苦労するレベルでした。
その分、綺麗に収まった時の完成度は感動レベルです。
クラッカーはプラスチックの芯にシールを貼って仕上げるのですが、シールの方が大きくて位置決めがかなり難しかったです。
クラッカーを何らかの方法で手に固定して遊ぶなどもいいかもですが、綺麗に仕上がらなかったら袋に入れたままにして粗を隠すのもありかもです。
プレゼントボックスや紙袋も付いています。
お友達を3人招待して主役は一人というセットなので、プレゼントも3人分付いていますね。
紙袋は外側にふくらんで潰れていたので、側面を内側に織り込んであげると綺麗な形になりました。
説明書などついていないので各自気になったところを自分の判断で調整するアイテムかと思います。
プレゼントの箱は糊付けされた状態で畳まれているので、そこから先を自分で組み立ててあげるものです。
紙の厚みに対して蓋の切れ込みが緩くて奥まで入らないので、私は蓋の先っちょの部分を斜めに切り落としました。
この商品のまま組み立てようとしたら蓋がきちんと閉まらないので、自己責任の上での対応をお勧めします。
パーティー帽子4つは紙製です。
初回版のパーティーハットがない場合は、主役もこれをかぶるんですね。
パーティーハットも自分で組み立てるのですが、両面テープがセットされているので組み立てやすい…かと思ったのですが、貼り付け位置の基準がよくわからなくて一発勝負の調整に苦労しました。
先の写真はつなぎめが見えないように撮っていますが、4つ作って「大成功!」という仕上がりがなかったので裏面はどれも汚くなっちゃいました笑
両面テープの粘着力はかなり強めだったので、貼り付け面を触るなどがない限りは組み立てた後に自然に剥がれるなどはなさそう。
ということで、商品を全部並べてみました!
私が写真撮影する時の好みで言えば、できるだけシンプルにスッキリとが多いんですが、これくらいごちゃごちゃしているのも「庶民のホームパーティー感」が出て可愛いですね!
各アイテムのサイズのばらつきが多少気になりますが、賑やかさを演出する小物セットと考えるとなかなか面白いアイテムです!
アサルトリリィの1/12ドールと並べるとこんな感じです。
座らせたかったんだけど、座らせるとテーブルが結構高くてお顔が食材で隠れるくらいになります。
バースデーハットのフィット感はなかなかいい感じで、ゴムっぽい素材同士の摩擦である程度噛み合ってくれるので特別な固定なども不要です。
膝立ちで座らせるとこんな感じです。
これは体はアサルトリリィ1/12で頭はメガミデバイスなのですが、髪の毛がプラだと帽子はツルツル滑り落ちちゃいます。
これは瞬間を捉えた写真で、このあとすぐに帽子は滑り落ちました。
頭が大きい系ドールの15センチクラス、リロロちゃんだとこんな感じです。
ペタ座りで悪くない高さになりますが、帽子は小さくてちょこんと乗っかる感じになります。(これはこれでかわいい)
おまけ、オーバースケールペットボトルとパーティーハットを添えた吉村thi梅ちゃんです。
吉村thi梅ちゃんのこの表情が使いやすすぎてついつい被写体に選びがち笑
気になるところは多々ある商品ですが、ぬい撮り、フィギュ撮りする人には重宝するアイテムで、いろんな子のお誕生日祝いをする人なら年に数回活躍する場があるかもですね。
ただ、初回のバースデーハットありきの評価なので、これがないとなると魅力が半減する商品かとも思います。
お値段が高いなという印象がありましたが、パーツのこだわりや細かさを見ると「これくらいのお値段はするよなぁ」という気持ちに変わりました。
自分で仕上げる部分も多いので中級者向け以上のアイテムになると思います。(仕上がりの綺麗さを求めなければ初心者でも大丈夫だけど、綺麗に仕上げるにはちょっと技術が必要)
一番萎えちゃったポイントは、クリア天板の指紋がベタベタだった点ですかね…
Amazonではすでに初回版がプレミアム価格になっていますが、
初回版でこそプレイバリューが高まる商品なので気になる方はお早めに!