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[レビュー]モビルスーツアンサンブル27 その3(ズゴック + 武器セット)(MOBILE SUIT ENSEMBLE)

モビルスーツアンサンブル27レビュー一覧

その1 ライジングフリーダムガンダム + 拡張セット
その2 ガンダム・シュバルゼッテ
その3 ズゴック + 武器セット + まとめ

概要

機動戦士ガンダム MOBILE SUIT ENSEMBLE 27【全5種セット(フルコンプ)】 モビルスーツアンサンブル27

ラインナップ(カッコ内はカプセルの色)
・ライジングフリーダムガンダム(黄)
・ライジングフリーダムガンダム拡張セット(白)
・ガンダム・シュバルゼッテ(桃)
・ズゴック(青)
・武器セット(緑)

メーカー バンダイ
発売時期 2024年7月 第5週 
価格(税込)  ガチャ版500円・ボックス版550円
種類数 全5種
対象年齢 15才以上

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ズゴック

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「いつか出してくれる」と信じてリリースを待ち続けていましたが、たぶんSEED FREEDOMのおかげで今回商品化されたズゴックです。
スタンドはもちろん、クローは開いたものと閉じたものがそれぞれついているという太っ腹仕様でした。

本弾で一番楽しみにしていたのですが、ライフリやシュバルゼッテのギミックが派手すぎるが故にちょっと地味に感じる機体でした。
ただ、こちらも出来は良くて遊びやすいので決して他の機体より劣っているという意味ではありません。

もともとのデザインの影響もあり、アンサンブルスタイルはほぼリアル等身と言える体型になっていました。
前弾のギャンはバックパックが小さい点を少し不満に感じていましたが、ズゴックはしっかりとした大きさで作られていたので大満足でした。

ズゴックのフォルムを再現しつつ可動範囲を確保するため、アンサンブルの共通フレームの肩部分が専用のものになっていました。
こういう方法がアリなら「通常弾では無理かな?」と思ってた他の機体も商品化されるかもで楽しみだし、ドムなど相対的に胴体が小さくなってしまっている機体もこの方式でリメイクしてもらいたいなぁ…

頭部は共通フレームに接続しますが、モノアイ部分がボールジョイントでぶら下がっているような方式で、ある程度自由に動かすことができます。
頭部や胴体にはガチャ特有の何かしらの歪みがあり、綺麗に嵌め込むのがなかなか難しいため、気軽に外してモノアイを動かすという気分にはちょっとなりにくいです。

下から見ても情報量たっぷりで、足裏がしっかりと大きいので細かな部分もディテールが映えますね。
肉抜きもデザインのようになっているので、どこからみても死角がない仕上がりです。

クローは閉じたものと開いたものがそれぞれついていますが、もうちょっと頑張れば可動式が作れそうな構造だったので可動式も見てみたかったです。
クローの色が緑っぽいところや、閉じているクローの真ん中部分がくっついているなどが気になりますが、塗装しやすいパーツ構成でくっついている部分の加工もしやすいと思います。
替えのクローは普通なら武器セットに入っていてもおかしくないようなオプションなので、本体に付属するのは嬉しいですね。

あと、ご覧いただいている通り可動範囲はなかなか広めでかなり自由なポーズを取らせることができます。
腰がしっかりと固定されるような構造なので、腰がほぼ動かないのはちょっと残念でした。

腰が動かなくても他の可動範囲が広くて、足裏の接地もいい感じなのでポーズをつけるのが楽しい機体ですね。

踏ん張るようなポーズも余裕で、安定感があるのがすごいです。
写真の通り、ゲート跡が結構目につくので気になるならリペイントしちゃった方がいいかもです。

3ミリ穴があちこちにあるので拡張性がありながらも、ガシガシ動かして遊べるのが楽しい機体です。
頭部がもうちょっとかっちりハマってくれたら最高でした。

クローを外してサイコガンっぽくできるのも楽しいですね。

特殊な構造の肩関節と、干渉が少なく自由度の高い股関節のおかげで立ち姿を多少調整できます。
しっかり伸ばしてあげると身長がちょっとだけ伸びたような感じになります。

アクションを写真で何枚か。

アンサンブルには珍しく、ガシガシ動かして遊ぶのも楽しい「地味な傑作」と言われそうな機体です。
ポロリポイントはないのですが、形状の関係で動かしていると前腕がちょっと抜けやすいのが気になるくらいです。

アンサンブルの共通フレームはそのままついているので、肩や拳などのパーツは余っちゃいます。
しかし、拳はこんな感じに差し替えて遊ぶこともできるのでアンサンブルとしての拡張性もしっかりと備わっています。

ズゴック + 武器セット

武器セットに付属のミサイルエフェクトをつけてみましょう。

こちらも前弾のギャンと同じく、ミサイルに発射エフェクトがついているものを3ミリピンで接続するものです。
ミサイルの煙の部分は接続の向きが決まっているのですが、はまりが悪くてわかりにくい箇所もあり、そこが外れやすいものもあります。
個体によっては接続部分がくにゃくにゃフラフラするものがあったので、煙の部分は位置がしっかり決まったら接着した方が遊びやすいですね。

あれば嬉しいけどなくてもいいという感じで、武器というよりエフェクトですね。

武器セット

武器セットはライフリのビーム兵器関連、シュバルゼッテのガーディアン(大剣)、ズゴックのミサイルエフェクトがセットになっています。
ガーディアンが武器セットの目玉だと思われ、シュバルゼッテのプレイバリューを大きく押し上げてくれるので、絶対にセットで持ちたいものですね。
他は義務的に付属しましたという感じの武器で、ライフリの武器セットは遊びやすさの点でもう一工夫欲しかったです。
シールドブーメランの羽が調整しなければはまらないとか、ズゴックのミサイルエフェクトがはめにくくて接着した方がいいなどがあり、ガチャとは言え初心者向けとは言いにくい商品です。

武器セットのそれぞれの武器については、担当モビルスーツのところで都度紹介していたのでここでは省略します。

まとめ

リリースが決まった時の期待度は大きい順に、ズゴック>シュバルゼッテ>ライフリという感じでしたが、実際に触ってみるとシュバルゼッテがダントツに素晴らしい商品でした。
ズゴックはちょっと地味に感じるだけで、商品としてはこちらも傑作レベルだと思います。
ライフリは機体デザインの好みやギミックが多い故の触りにくさなどがあり、個人的には「素晴らしいけどあまり触りたくない」と感じるものでした。
とはいえ、3機それぞれ遊びのベクトルに違いがあってかなり面白いラインナップになっていると感じます。

クオリティの面で雲行きの怪しさを感じていたモビルスーツアンサンブルですが、ここにきてまだまだ最高を更新できるぞというのを見せつけてくれたような商品となっていました。
このシリーズを長く追っている人はいろんな難しさを個性として受け入れていると思うので、デメリットにも慣れて概ね満足度の高い弾になっているかなと想像します。
一方で昔よりも「難点」と言えそうな部分が増えているのも事実なので、この弾からアンサンブルを触る人は「なんだこれ?」と思って離れちゃう人もいるかなと想像しました。
モビルスーツアンサンブルはプレイバリューがものすごくて、クオリティへのこだわりもかなり強いものだと感じますが、価格やサイズによる皺寄せがいろんなところに来ているというのも事実です。
ユーザーが少し歩み寄れば最高に楽しい商品なんですが、「歩み寄る必要性」に気づけないと離れていく人も多そうですよね。
シリーズの継続という意味では不安な面もありますが、ぜひともまだまだ続いてほしいですね!

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