ガシャポンクエストが私の想像よりも早く終了して、仕切り直しのような形の同じフォーマットで展開される換装ミニフィギュアシリーズがリンクトラベラーズです。
リアルガシャポン、オンラインガシャポン、食玩で展開されるこのシリーズは、ガシャポンクエストにあった「意地の悪い売り方」を概ね引き継ぎながらも、フィギュアのクオリティや遊びの幅は上がっており、これ系のファンにとってはドキドキするシリーズになっています。
今回も、ガシャポン版はかなりの覚悟と財力が必要なシリーズとなっており、私はガシャポン版を追いかける財力も気力もなかったので、食玩版の方のみを簡単にご紹介します。
食玩版はお値段が高めですが、未開封10個セットなら全てが揃う事実上のコンプリートセットという感じです。(メーカーがコンプ保証しているわけではないのでご注意を)
中身がわからないランダム商品ではありますが、一部のラインナップは箱がパンパンに膨らんでいてわかりやすいなどはあります。
着せ替え・組み換えをテーマにした食玩オリジナルIP「リンクトラベラーズ」キャラクターの素体と装備を組み合わせることで自分ならではのコーディネートを楽しむことができる新シリーズが登場! 第1弾です。
●組み立て式彩色済みフィギュア一式(全10種)
1.レジスタンスの少女
2.レジスタンスリーダー
3.アウターコートセットA
4.アウターコートセットB
5.袖なしパーカーセットA
6.袖なしパーカーセットB
7.ノラマリオン
8.ノラマリオン(外装)
9.フギン
10.ムニン
●ガム(ソーダ味)1個https://www.bandai.co.jp/candy/products/2025/4570117920509000.html
価格 650円(税込:715円) 発売日 2025年5月26日 発売 売場 全国量販店の菓子売場等 対象年齢 15才以上
ボックスコンプできるので親切なラインナップかと思いきや、小首を捻りたくなるパーツも含まれているのでまとめてみました。
これ、中身がわからないボックスなのでガチャと同じ感覚ですが、バイク系はボックスがパンパンに膨らんでるほど中身が詰まってます。
1.レジスタンスの少女 ← メイン素体、これと組み合わせて遊ぶ前提のアイテムが多い
2.レジスタンスリーダー ← 専用装備なし、素体も仕上げもやや簡素
3.アウターコートセットA ← レジスタンスの少女専用装備とフェイスパーツ
4.アウターコートセットB ← レジスタンスの少女専用装備の色違いとフェイスパーツ
5.袖なしパーカーセットA ← レジスタンスの少女専用装備とフェイスパーツ
6.袖なしパーカーセットB ← レジスタンスの少女専用装備の色違いとフェイスパーツ、何故か黄色なので「アウターコートセットB」と組み合わせにくい(ガチャ版との組み合わせを意識していそう)
7.ノラマリオン ← 小さめ素体、顔の互換性なし
8.ノラマリオン(外装) ← ノラマリオン専用装備、頭部やフェイスの互換性がなく、かなり特化した形状なのでパーツ流用は難しい
9.フギン ← バイクの半分
10.ムニン ← バイクの半分
レジスタンスの少女完全体で遊ぶには「1」「3」「5」が必要、「4」「6」は色違いだけど遊びにくいので別になくてもよかった数合わせ商品に感じます。しかも、「6」が赤ならまだしも、何故か黄色でガチャ版と組み合わせることを想定しているっぽいです。
「7」「8」は二つで完全体、「8」「9」も二つで完全体です。
ひとつ650円というお値段なのですが、お店でボックスをひとつ摘んで単体でもある程度遊べる素体を引く確率は3/10ってところでしょうか?
ラインナップのうち半分は「これだけ持っててもどうにもならない」ってものなので、1〜2個買って楽しもうとしている方には全くお勧めできません。
この価格のランダム商品で、単体では遊べないものが大量に含まれてるとは、ボックス買い前提なんだと思いますが地獄みたいな商品ですね。
ボックス買いするにしても、「4」「6」の別カラーはいらなくて、全8個ボックスならいい商品でしたが、全10種で二つ不要なものを買わされてる感覚はちょっと辛いですね…
昔、バンダイのどなたかの言葉で「ガチャ商品に単体で遊べないものは入れない」みたいな話があって、おもちゃメーカーとして志高くて素敵だなと思ってたのですが、私の記憶違いだったかもってくらい単体で遊べないものがたっぷりです。
そんな感じで、やっぱりガシャポンクエストに続いて、「バンダイの商品は好きだけど売り方が嫌い」が濃縮されています。
ただ、ガシャポンクエストはこれに加えてアソートが不均等で素体がとにかく出にくいやつだったので、それに比べたらバンダイ基準ではかなり良心的な部類かもしれません。(リンクトラベラーズはガチャ版もほぼ均等アソートとのこと)
食玩版に関してはボックス買いで全部揃うので、お値段に納得がいくなら面白い商品であるのは間違い無いです。(繰り返しますが、メーカーがボックスコンプを保証しているわけでは無いです)
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メインキャラの素体で、これが無いと始まらないやつ。
簡易スタンドと武器を持つための差し替え手首付きです。
ワンボックスに1個入りなので偏りのないランダムで引けば排出率10%です。
素体はガシャポンクエストと同じ構造ですが、股関節などが抜けにくく動かしやすくなっている印象でした。
ただ、自立で精一杯って感じなので派手なポーズはスタンド必須です。
この子のデザインが好みでお小遣いが確保できるなら、とりあえずワンボックス買っちゃえばいいと思う。
ちなみに、ボックス版って争奪戦ですぐに店頭から無くなるかと思ってたのですが、Amazonなどネットショップではまだまだ在庫があってお値引きもある感じです。
私の地域のリアル店舗でもガチャ版や手付かずのボックスはずっと残ってて、ものすごい人気商品ってよりは割とニッチな需要の商品なのかも?
他の説としてはガシャポンクエストで疲れてユーザーがすでにこれ系から離れてるとか、熱心な方は予約済みで強火の方にはすでに行き渡ってるとか、全部想像だけどいろいろ考えられそう。
髪の毛が長いので動きに影響が出そうと思いきや、背中から離れた部分でまとまっているので首回りはしっかりと動きます。
胸の下の部分でも動かせたり、太ももがロールできたりと可動箇所は見た目の想像よりも多いです。
デフォルメ体型なので、それらの可動箇所が全て効果的に動くかどうかは微妙なんですが、動かせるってだけでも楽しいです。
ガシャポンクエストの時みたいな「風が吹けばパーツが落ちる」みたいなポロポロ感もないので、その点に関しても進化を感じます。
また、今回はありがたいことに、背中にスタンド用の3ミリ穴がついています。
ガシャポンクエストはとても使いにくいスタンドでしたが、リンクトラベラーズはアクアシューターズと同じスタンドがついており、これを背中の3ミリ穴に固定できるのでかなり飾りやすくなりました。
もちろん、簡易的なスタンドなのでひっくりやすいのですが、写真撮影する間だけポーズを固定とかにはかなり使えます。
お顔のデザインはガシャポンクエストシリーズと並べても違和感がないもので、瞳はやっぱり下に白目がみえちゃう三白眼系です。(このアイプリント、個人的にあまり好きじゃない)
この子は右目が前髪で隠れるデザインになっています。
髪飾りの下に出てるゲート跡がちょっと気になりますね。
切ると塗装が禿げそうなので、髪の毛リペイントできない方はそのままにするしかないかも。
パンツの裾やシューズなど細かな部分も丁寧に塗り分けられています。
可動は優秀だけど、頭が大きく重心が高いので、自立がギリギリという感じです。
長く飾るにはスタンドが必須です。
関節が抜けにくくなったのは嬉しいけど、組み立て済みの軸関節である膝や肘が少しぷらぷらしてる箇所があるので、個体差は出そうですね。
素体としてはとても優秀で、改造やリペイント需要もすごくありそうなのですが、なんにせよ排出率1/10です。
限られた財力で遊ぶ人間にとっては、出たものを大切にするしかないですね…
帽子とコートとフェイスパーツがセットになったもので、色違いでエンジ系カラーの「B」もあります。
ボックス版で唯一の手持ち武器が入っているのがこのセットです。
スタンドがしっかりしたものになっているのも嬉しいけど、衣装系全部にスタンドがついているのでボックス版をコンプすると素体3つに対してスタンドが4つ手に入ります。
衣装にはフェイスパーツが付いています。
こちらは攻撃顔みたいな感じ。
コートを装備させた姿は後ほど。
袖なしパーカーを再現するためのパーツを中心に、ブーツやウサ耳カチューシャが付いています。
上半身部分は、レジスタンスの少女の素体につける用のフードが広がったものと、アウターコートの下に着るためにフードが省略されている上半身を丸ごと差し替えるタイプのものが付いています。
ガシャポンクエストと同じく分解換装なので、今回も換装の気持ちよさやお手軽さよりも、組み換え後のフォルム優先みたいなやつです。
換装はお腹部分のパーツの接続穴がかなりきつくて、胸部内部の軸パーツのボールジョイントがちぎれそうな不安がありました。
ここで「アウターコートセットA」に付属のフェイスパーツと並べてみましょう。
ほぼ誤差ですね。
せっかく作るならもっとバリエーション持たせてくれたらよかったのに…
レジスタンスの少女に袖なしパーカーセットを装備させてみました。
とってつけたようなうさみみカチューシャ(たぶんなんかのセンサー)に違和感があるんだけど、これ…世界観あってんのかな笑
ウサ耳カチューシャはワンパーツで塗り分けはいい感じですが、造形がかなりやっつけ感あって私的にはう〜ん…
装着感もあまり良くないのでなくてもいいかな。
アウターコートもそうなのですが、今回の衣装には腰部分に3ミリ穴が空いていて、これを蓋するためのパーツも付いています。
私は腰の穴はさほど気にならないタイプなのですが、気になる方にとってはありがたい設計ですね。
身軽な感じでこれはこれでかわいいです。
お着替えの手間が大きいものの、そのぶんお着替え後のフォルムはバッチリなので商品の方向性を理解すれば頷ける部分は多いです。
レジスタンスの少女+アウターコートA+袖なしパーカーAの組み合わせです。
このセットの再現にはストレートコンプでおよそ2000円です。
クオリティは高いので、ストレートコンプすればお安いとすら感じる価格ですが、ストレートコンプは現実的ではないので皮算用ですね。
塗り分けや造形はサイズから考えるとかなりレベルが高くて、武器のクリアな質感も未来感があっていいですね。
「このデザインが好きなら買うべき」が詰まってるいい商品です。
帽子は頭に乗せてるだけですがわりとしっかりフィットしてるので飾るだけなら安定してます。
帽子はレジスタンスの少女の頭に合わせて作られてるので、レジスタンスのリーダーには使いにくいです。(少しゆるいですがのせるだけなら可能)
完全版の写真を何枚か。
素体よりも可動範囲に大きな制限が出ますが、腕がしっかりと動くだけでも色んな表現ができるので楽しい。
お値段や売り方を考えなければとてもいい商品で、予算がしっかり確保できる方には猛烈にお勧めできます。
バイクやレジスタンスのリーダーやマリオンは後編でまとめてご紹介します。