空想生物図鑑や紡ギ箱など高い造形技術の500円ガチャで人気上昇中のSO-TAから発売されたノアノイド ロピアタンをプチレビューさせていただきます。
ノアノイド ロピアタンは造形作家カズマタイキ氏とのコラボレーション商品です。
ロピアタンはもともとは動物だったようだけど、絶対に壊れない機械の体を与えられた記憶喪失の謎多き生き物?ロボット?です。
このノアノイド ロピアタンという生き物(?)をtwitterで見かけてからというもの、丸っこく重量感がある可愛いフォルムが気になり発売を心待ちにしていた商品です。
SO-TAの商品には手を出したことがなかったのでクオリティがまだわからないということと、500円という高額なこともあり1回だけガチャを引いて様子を見て、気に入ったら集めようと思ったのですがこれが大誤算…
「いいね!全色欲しい!」と思って翌日同じガチャ売り場に向かったらすでに売り切れていて、それっきり売っているところに出会えなかったんですね…
ということで、今回は一つだけ手に入れた運命的な出会いの「ダイダイ&木の枝」をご紹介します。
乱暴な言い方をすれば、色違い&付属品違いのラインナップなので商品の魅力は伝わると思います。
※1 この商品はガチャ販売のものとホビーショップ等でブラインドボックス販売されているものがありますが、ブラインドボックス版はシロがクロになっています。
※2 ガチャ販売のものは税込、ボックス販売は税別なのでお値段だけ考えればガチャ販売がお得です。
ブラインドボックス版は4箱入り1BOXになっているので1BOXでフルコンプできそうなのですが、販売元は「1BOXで全部集まるとは言っていない」というスタンスなので注意が必要です。
特に、ホビーショップの店頭にあるものだと陳列された商品を触ったお客さまが元の位置に戻さずに、意図せず中身が入れ替わっている場合などがあるのでご注意を。
ずんぐりでっぷりとしたプロポーションが特徴です。
ゴムの塊のような大きさと重量感がすごくて、重さだけでも「そりゃぁこれは500円するよな!」って説得力が得られます。
塗装の精度は昨今の商品の中で及第点という感じ。
ツノ(耳?)をランナーから切り取った時のランナー跡が塗装剥げになっちゃうのがちょっと気になります。
ランナー跡が後ろ向きになるようにツノをセットすると目立ちにくいでしょう。
商品には大きなミニブックが入っていて、わかりやすい組み立て説明図にもなっています。
コスト等の関係もあるのでしょうから単純比較はできませんが、モビルスーツアンサンブルの不親切さに慣れている自分にとっては親切すぎて驚きました。
全身14箇所が可動するのですが、プロポーションの関係で可動効果は低いです。
アクションフィギュアのようなものを期待するとガッカリするので、「肩の付け根が動く固定モデル」と思った方がしっくりくるかも。
パーツが大きいということもあり基本的には組み立てやすいのですが、肘関節に使う「ジョイントA」が鬼門でした。
このパーツだけは結構小さくて、嵌め込みがめちゃくちゃ硬い上に指で抑える面が丸っこいので嵌め込むのにかなり苦労しました…
私は1つ目の関節は普通に指で組みましたが、それだけで指が痛くなったので2つ目はマステで固定してゴムハンマーで叩きました。(それでも手間取った)
この関節パーツは組み立てるとけっこう埋もれて隠れてくれるので、傷を気にせずペンチで挟んじゃうくらいでもいいのかもしれません。
ちなみに、関節パーツはひとつ余ります。(予備?)
繰り返しになりますが、可動箇所が多い割に効果的に動く部分は少ないです。
頭部は両端がボールジョイントの長めの軸で接続されていますが(先の組み立て図をご参考に)深めのヘルメットのような形状のおかげでほとんど動かすことができません。
一応動くのですが、表情付けできるほどは動かないという感じです。
脚は自立できる限界の可動がこれくらい。
足首のボールジョイントも可動面での恩恵はほとんどありません。
でも、そんなことはどうでもいいくらいにかわいい!
ラインナップは全4種類で、本体と付属品が違うというものです。
ツノ(耳?)の形状は2タイプで、ダイダイとアカが尖ったもの、アオとシロはうさ耳っぽい丸っこいものです。
山登りとか開墾をイメージさせる小物が世界観を広げてくれています。
シロについているリュックサックが可愛くて欲しすぎる…
リュックサックの左右には穴が空いていて、他の小物が装着できるというのが羨ましすぎるポイント…
ブラインドボックス版はシロがクロになっているのも注目です。
ダイダイの付属品はスコップと木の枝です。
スコップや木の枝についているピンをてのひらの穴に挿せば持たせることができます。
そういえば、耳の付け根がボールジョイントなのでこの写真のように耳の動きで表情をつけることが可能ですね。
脚は組み立ての構造が面白かった。
太もも(?)パーツから伸びている長いピンが軸になって、脛部分を通してボールジョイントで足をセットする仕組みになっています。
見た目の印象でこの部分が弱そうで折れちゃいそうと思ったのですが、触ってみると十分な太さなのとそもそもガシガシと動かして遊ぶフィギュアでもなかったということもあって過剰な心配は無用っぽい。
脛の部分を外して組み立ててみても可愛らしさがあって良いです。
各個人が期待している点や好みによって評価が分かれそうな商品ですが、ゴムの塊のようなずっしりとした重量感はロピアタンの見た目にもあっていて、触って楽しいだけじゃなく心地よい重さも楽しめるという珍しいガチャ商品だと思います。
気になる点はやはり肘関節の組み立てにくさでしょうか。
こういう形状の関節はモビルスーツアンサンブルなどで慣れていた私でもけっこう苦労したので、力が弱くて慣れていないお子さまや女性だと一人で組み立てるのはもしかしたら難しいかも…
また、商品的に可動箇所を売りにしているように見受けられるのですが可動効果はけっこう低めなのでガシガシ動くアクションフィギュアを期待する人はガッカリしちゃうかもしれません。
ただ、500円という価格を考えると十分すぎる楽しさで気づいたらずっと触って遊んじゃってます。
ほんと、複数買いしておけばよかった……
細かいこと抜きで、ロピアタンの見た目が気に入ったという人ならオンリーワンとも言える商品なので満足できると思います。
ジオラマ映えもするデザインなので私はかなり気に入りました!
ニッチな商品だと思うので生産数も多くないのかもしれず再販の有無もよくわかりません。
気になっている人は、出会えたら運命だと思って手に取ってみることをおすすめします!