熱心なスタァライトのファンならスタァライトシートというものがあることをご存知かと思います。
スタァライトシートとはスタァライトの舞台やライブで発売される会場の前の方に座れる特別なチケットです。
他のコンテンツだとS席(SS席)だったり、ファンクラブ席だったりするところです。
スタァライトシートは競争率もお値段も普通の席よりも高いのですが、スタァライトシート限定特典も付いているのでファンにとってめちゃくちゃ魅力的な座席なのです。
さて、ここからが本題なのですがいつごろからかスタァライトのイベントではスタァライトシートを超える超スタァライトシート✨というものも出現しました。
私は今回の「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE エーデル- Delight」(スタリラの舞台)で幸運にも超スタァライトシートを当てることができたのでその時の感想を「超スタァライトシートはどんな感じか」という観点でまとめてみたいと思います。
結論として、超スタァライトシートを体験できるチャンスがあればちょっと無理してでも体験してほしいオススメ感バリバリの座席でした。
超スタァライトシート✨はスタァライトシートの中でもさらに「良い席」が確保されるものです。
この「良い席」というのが公演によって違って、端っこも含めた最前列保証だったり、最前列保証じゃないけど中央ブロックの前から数列だったりというものです。
2022年2月に上演された舞台「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE エーデル- Delight」ではこんな感じでチケットが売られていました。
超スタァライトシート(最前列保証/特典付き) 30,000円
スタァライトシート(1階席前方エリア/特典付き) 19,500円
一般席(1階席後方エリア・2階席) 9,500円
3階席 7,500円
引用:https://revuestarlight.com/musical/starlight_relive/
超スタァライトシートと一般席で3倍のお値段差が出ていますね。
3万円のチケットを高いと捉えるか安いと感じるかは個々の価値観と経済力によるかもしれませんが、私のような裕福ではない低所得者層かつ、地方在住なので遠征費に3〜4万円かかっちゃう感覚でも「たったの3万円でこんな体験ができるなんて畏怖すべく神運営だ!」と思える素晴らしさでした。
今回の会場はスタァライトではわりとお馴染みの天王洲 銀河劇場でした。
東京都品川区にある劇場でシーフォートスクエアという施設の中にあります。
ここからが本題です。
銀河劇場の座席表を引用させていただいて公演当日の状況をご説明しましょう。
私の座席は「B8」でした。
この公演ではA列は使っていなかったのでB列が最前列ということになっていました。(A列には黒い布がかけられていて座席としても目につかない感じ)
なんでA列を使わなかったのかという疑問について「B列はA列よりも4席多いので少しでも儲けを出したかったのでは?」という邪推もあるかもしれませんが、今回はコロナ禍の公演でもステージ上の演者さんがマウスシールドをしていなかったので感染症対策の意味合いが強いのかなとも多いました。
マウスシールドがないのは本当にありがたかったです。
マウスシールドがあるとどうしても音声がくぐもってしまうのですが今回はクリアではっきりと聞こえるし、何よりキャストの表情がわかりやすい。
至近距離での鑑賞なので「表情がしっかり見える」はより重要です。
話がそれましたが、A列を使ってしまうとキャストと観客双方の感染リスクが高まりそうな距離感ですので、B列スタートは仕方ないのかもしれません。(なお、会場では希望者にフェイスシールドが配布されていました)
あと、A列だと近すぎてステージ上の見えにくい場所が増えそうだなとも思いました。
今回は特にステージ中央に大きな階段をを出してそれを常に使っていたので高さも奥行きもある演出でした。
もしかしたらA列だと見えにくかったかもしれません。
運営さんが無理やり儲けを出したいというよりは、いろいろな配慮の結果B列を最前列にしたんだと思います。
銀河劇場は舞台と客席の距離が最大でも20メートル(公式最後からの引用)というコンパクトな劇場で、座席の配置にも工夫があるため、どこからでもそれなりにいい見え方をすると評判の会場です。
そんなコンパクトな会場なので、今回の最前列であるB列からステージ手前まで2〜3メートルという距離感です。
最前列のお客さんとキャストの距離は日常生活で言えば「大声を出さなくても会話できる」くらいの距離なのでめちゃくちゃ近いです。
ただ、私の席位置「B8」からの感覚で言えば、B3,B4やB33,B34などの端っこの席は最前列とはいえ見切れ部分があったんじゃないかと想像します。
ここを超スタァライトシートと呼ぶかはちょっと疑問があり、ここよりもC列とかD列の中央ブロックの方がプレミア感がありそうだなと感じました。
最前列ならではの体験としては次のような感じです。
・始まる前から終わるまでドキドキしすぎて息の仕方を忘れるレベルだった、至近距離でキャストが見れることに気を取られて記憶が飛びそうなことが多々あった
・衣擦れの音が聞こえるし、衣装の生地感もバッチリ見える
・キャストのメイクの濃さを肉眼で確認できる(舞台に立つかたは遠くから見られる前提で濃いめのメイクをするのですが、近くでそのメイクをしっかり観られるので濃さが実感できる)
・マイクを通さない生歌、生声が聞こえる(スピーカーの音量に耳を引っ張られるので注意深く聞いたらわかる)
・キャストが激しく動いている時に風を感じる
・普通に会話できるくらいの距離感なので目なんてめっちゃくちゃ合う、気のせいとかそんなレベルじゃなくて目が合う
今回はコロナ対策のために発声厳禁だったのですが、これ声かけOKだったらさらに大興奮だったと思います。
だって、最前列からの声なら絶対にキャストに届きますもん。
現場で舞台やライブを見るときにどの座席でも何かしら見えにくい場所があると思いますが最前列ならではの見えにくさは次のような感じです。
・キャストが近すぎて目の前に立たれると手前のキャストで視界がいっぱいになって他の部分が奥が見えにくいです(嬉しい悲鳴)
・今回自分は下手に寄った席でしたが、上手の方は遠いなって感じます。(下手に推しの青嵐や竹内夢ちゃんがポジってくれたのは最高に嬉しいけど、同じく推しである遠野ひかるさんは上手にポジることが多かったので見えにくかった)
・殺陣の時などは近すぎて全体が把握できなかったし推しを目で追うのも大変だった(一方で近すぎるからこその迫力は最高にすごかった!)
・客席に向いているライト(演出により動く)を至近距離で直視してしまうことがあって食らっちゃうとしばらく目がチカチカして見えにくい
・音響に関してはスピーカーが近すぎるので良いとは言えない
他の座席の見えにくいに比べて「見えにくいけど嬉しい」という感じが中心なのでネガティブな感覚は皆無でした。
最前列だから不要かと思いましたが、やはり奥の方やキャストが階段の上の方にいるときは見えにくかったのでオペラグラスがあってもよかったかもしれません。
ただ、ほんと近くに来てくれた人を至近距離で楽しむだけでも幸せなのでオペラグラスがあっても使わなかったかもなぁ…
大勢のキャストが舞台に出ている時はキャストごとに標準立ち位置みたいなのがあって、自分の前に来やすいキャストに傾向的なものがあったけど、できるだけキャストが広く大きくいろんな場所に動く工夫がされていたので全員しっかり目の前で拝むことができました。
超スタァライトシートはお高い買い物に感じるかもしれませんがチャンスがあるなら絶対に体験すべきです。
最前列と2列目は大きく意味合いが変わると感じており、最前列でしかできない体験はファンであれば一生の思い出になります。
今回に関しては青嵐の皆様や竹内夢ちゃんのファンサが凄すぎてそれも嬉しかった…
ライブの現場ではよく「目が合うなんて気のせい」と言われますが、気のせいだなんて有り得ないような目の合い方をしますし手を振れば振り替えしてくれたりもします。
スタァライトは「大人気コンテンツでチケット争奪戦が地獄」というほどではないのですが、超スタァライトシートに関しては本気を出しても買えるかどうかわからないチケットです。
CDやブルーレイなどについているチケットの先行抽選券で運良く当たればゲットという感じなので、購入したい人は公式からのお知らせや発売されるグッズ類にしっかりアンテナを張っていきましょう!