レビュー

[レビュー]モビルスーツアンサンブル24(MOBILE SUIT ENSEMBLE)前編

[ご注意]
モビルスーツアンサンブル24はひとつ500円のランダム販売商品です。
本記事ではAmazonの商品リンクなどを貼り付けていますが、これらの商品は定価を大幅に超えて出品されている場合があります。
ランダム販売商品に関しては運次第なので何度回しても出ないものがあれば高くてもいいから買っちゃいたいという人向けの価格設定になっているものと思います。
インターネットでご購入される場合はお値段を十分ご確認の上で購入を検討ください。

また、BOX販売以外のネット購入はメーカーさんにとって非正規ルートになるとのことで、万一不良があってもメーカーのサポートは受けられません。
ネットでの単品販売、オリジナルセット販売を購入される場合はその辺りのリスクも考慮してご利用ください。

モビルスーツアンサンブル24の今の価格を見る

概要

発売日 2023年4月末
販売方法 ガシャポン(1回500円)、店頭でのボックス販売(税込550円)

はじめに

円安、材料費&海外人件費の高騰などガチャ商品に関してはかなり厳しい世の中になってきましたが、モビルスーツアンサンブルの24弾もお値段据え置きで無事に(??)発売されてました。

ラインナップは以下の通りです。
※カプセル色、商品名、ボックス10個中のアソートの順に記載しています。

白  ガンダム試作1号機フルバーニアン(2/10)
青  高機動型ザクⅡ(2/10)
黄  インパルスガンダム(1/10)
赤  シン・マツナガ専用ザクⅡ(1/10)
緑  フォースシルエット(2/10)
紫  MS武器セット(2/10)

アソートに関してはフォースシルエットと武器セットが2個確定、モビルスーツは1個or2個でのアソートになっているようで、どの子が2個くるかはボックスによって違うっぽいです。
ザクがハーフアソートだと思い込んでいたので、この封入率にはちょっとびっくりでした。
私のアソートは個人的にははずれアソートで、インパルスが1機しかいないのにフォースシルエットと武器セットが2個づつという結果に…
これ、インパルスも二機固定の方がみんなが幸せだった気がするんですけど…

あと、今までもそうでしたが今回は商品の重量差がめっちゃくちゃえぐいです。
GP01Fbの箱は触った瞬間に箱の中がパンパンになっているのがわかる感じで重さはだいたい42グラム、一方で武器セットは箱を持った瞬間にスッカスカと感じる空っぽさで重さはだいたい7.5グラムでした。
ランダム商品と謳ってるのにこの5倍〜6倍の重量差はエグすぎて、ボックス購入の出遅れ組は武器セットしか残ってないのではと感じてしまいます…
重量対策するにもコストがかかるので仕方ないのかもしれませんが、ここまで対策がなければ販売方式のリスクを小売店に押し付けているように思えてしまい、小売店はどんどん単品売りしにくくなっていくんではないでしょうか…

そして今回もカプセル色と機体カラーのイメージが違いますね。
こうなってくるとガチャ横から覗いた時にお目当てを取らせたくないというフェイク的な意図があるのかもしれません笑

ラインナップが豊富なように見えますが、実は完全新規造形はインパルス関連のみです。
GP01Fbは首から下はほとんど新規造形なのですが、2種のザクに関しては微修正のような感じでした。

前回もお伝えしましたが「頭や胴体がどんどん小さくなっていく現象」は今回も加速しており、完全新規造形のインパルスガンダムに至っては、過去弾と並べると同シリーズとは思えないようなプロポーションバランスとなっていました。

では、前半として今回の目玉っぽいインパルスガンダムと関連装備についてご紹介します。
GP01Fbやザクに関しては後編で!

今回は、簡単な動画も撮影していますので動画も混ぜながら紹介いたします。

インパルスガンダム

まずは今回いろんな意味で話題になっておりますインパルスガンダムから見てゆきましょう。

チャンネル登録してもらえると嬉しいです!

バストアップの写真はかっこいいんですが色々と難ありです。

武器はビームライフルとシールドが付いています。
一見かっこいいんですが、よく見るとモビルスーツアンサンブルのシリーズとしてはかなり独特なプロポーションになっています。


スリムでヒロイックといえばそうなのかもしれませんが、腕は太いのに脚は細くて頭はかなり小さいというマニアックなプロポーションです。
デフォルメなのでなんともいえませんが、後ろ姿はリアスカートがかなり大きく感じられ、背中のコアスプレンダーもちょっと小さいように感じられます。
塗り分けはかなり頑張っていてインパルスらしい水色のアクセント部分もしっかりと綺麗な発色で塗られています。

先行の商品写真を見た時はかなりワクワクしたんですが、実際に商品を手にしてみると正直うーんって感じでした。

プロポーションの比較のため類似のコンセプトの機体と思われるストライクガンダムと並べてみました。
ストライクガンダムはモビルスーツアンサンブル第10弾の商品で、発売は4年くらい前(2019年8月)なのでかなり昔の商品と言えます。
この子はこの子で今基準だと頭が大きくてシールドが小さめというクセのあるバランスなのですが、インパルスを並べると同じシリーズとは思えないバランスになっちゃってますよね。
肩関節のリニューアルがありましたが共通ジョイントを使用してる同企画のシリーズとしてはどうなんだろうという気持ちでした。

ついでに、アンサンブル通常弾いちのデカ顔(たぶん)であるガンキャノンと並べるとこんな感じ。
もう笑っちゃいますよね(笑)

手元にはひとつしかインパルスが来てくれなかったので、個体差かどうか確認も難しいのですが小顔すぎるが故にマスクがかなり浮いてしまいます。
マスクパーツが固定用の溝にしっかりはまっていないので頑張ってはめてみましたが、素材に押し戻される感じがあってすぐに浮いてきてしまいます。
しっかり奥まで入れてもマスクパーツが厚めなので、マスクが飛び出した下膨れ感のようなものがあります。
接着した方がスッキリしそうな部分ですが接着しても下膨れです(笑)

足裏まで情報量がたっぷりでしっかり色も塗られており、この辺りはアンサンブルならではの熱量を感じます!
前段から頭が小さい現象が始まってたので、今後はこのプロポーションがスタンダードになっていくのかもしれませんね。

武装のビームライフルとシールドです。
ギミックなどはありませんが十分な大きさで造形されています。
シールドは塗りが雑に見えますが個体差かもしれません。
ビームライフルはモビルスーツ本体と同じゴムっぽい素材(PVC)でできていました。

シールドは裏面をグレーのプラパーツで補強するようになっていました。

背中のコアスプレンダーが笑っちゃうくらいちっちゃくてかわいいです。

よく動いてくれるんですけど、やっぱなんか細いなっていう印象です。

ギャラリーでまとめて何枚か。

今の所、このインパルスをあまり好きになれていないのですが、見慣れてくるとかっこよく感じてくるかもしれません。

インパルスガンダム発表当時、全ガンダムファンがずっこけたであろう分離変形もなんちゃってで再現できます。
フォースシルエットやコアスプレンダーは後ほど紹介する別セットから。

シールドを手に握らせて位置を調整すれば胴体の真ん中くらいで構えることができるのでそれっぽくなります。

シルエットフライヤー

ここでいったん別商品のシルエットフライヤーのご紹介です。

主翼は薄くて細いように見えるのですが長さは十分です。
バックパックの翼は全てプラパーツなので長くてもヘタることがないです。
翼は固定で全く動かせませんが、主翼行下部のスタビライザーのような部分はボールジョイントで動かせます。

先頭のシルエットフライヤーも造形がゆるくてほぼ真っ白なので間延びした印象です。
モビルスーツアンサンブルのこれ系の支援機っていままでは結構遊びの幅があって、ダブってもカスタマイズで楽しめるみたいな印象があったのですが、これに関しては汎用性はほぼなしです。

横から見たバランスはこんな感じです。
羽の長さはあるんですが細くて薄いので貧弱な印象が拭えないです。

シルエットフライヤーのキャノピーは雑に塗り分けられており、小さい部分ではありますが肉眼でも気になるところ。
お尻についているブースターは別パーツですが、嵌め込みが甘く結構ポロポロ取れちゃいます。
独自の接続方法なのでここが外せたからと言ってカスタマイズを楽しめる部分でもないと思うので、紛失前に接着が良いかと思います。

支援機比較です。
スカイグラスパーは大きめのサイズで単体での遊びの幅も大きかったのですが、シルエットフライヤーは正直やっつけ仕事にすら感じてしまいます…

これも手にすると「え?」ってなってしまった商品でした…

MS武器セット

続いて、モビルスーツアンサンブル史上最高のスカスカ感ではないかと思われる武器セットです。

手持ちのものはごちゃ混ぜにして保管してるのでなんとも言えないのですが、ザクバズーカやヒートホークは第1弾、第12弾の武器セットに入っているものと同じっぽいです。(違ったらすみません)
今回、完全新規造形はインパルスガンダム関係のみっぽいですね。


↑第1弾武器セット
↑第12弾武器セット

エクスカリバーレーザー対艦刀は設定通りインパルスの身長くらいの長さになっています。

刀身は半分のところで分割されていますがここも独自形状なので3ミリ軸との互換性はありません。
もうちょっと根元でパーツ分割できたらつなぎめが目立たなかったんでしょうけど、カプセルサイズ等の制限があるのでここで分割したんでしょう。

武器セットが被ったらソードインパルス用のソードフシルエットとかできちゃうのかなとワクワクしましたが、シルエットフライヤーやバックパックにそこまでの柔軟性がないので無改造だと難しいと思います。

笑っちゃうくらい小さいコアスプレンダー飛行形態です。

すごく小さくてお尻に3ミリ穴があるだけなのでこれを使ってどうこうするのも難しそうですね。
小さいゆえにエッジもだるくて手にすると「ははは…」って乾いた笑いが出ちゃいました。

インパルスガンダムのバックパックのサイズと辻褄が合う大きさではあるんですけど本当に小さいです。

ボックス版を開封した時の武器セットのスッカスカ感には久々に腰が抜けました(笑)

フォースインパルスガンダム

インパルスガンダムにフォースシルエットのバックパックを装備させるとフォースインパルスガンダムになります。

少し貧弱な印象を拭えないのですが、横や後ろから見た時には存在感のある翼がしっかりと機体のアクセントになっています。
フォースシルエットのスタビライザーのような部分が自立の助けになるのかと思いましたが、ちょっと長さが足りなくて支えにはなりませんでした。

上から見ると翼がしっかりと主張しているのでなかなかいい感じ。
写真に収めるには難しいのですが、手にすると翼の主張がしっかりと感じられなかなか楽しいです。

他のアンサンブルと並べるとびっくりするけど、単体で見るとさほど悪くない感じです。

エクスカリバーレーザー対艦刀を装備させるとこんな感じです。
インパルスの身長と同じくらいのソードなので迫力があります。
武器セットがダブったら二刀流にもできるのでそれはそれで楽しいかも。

あとはギャラリーでまとめて。

昔のアンサンブルに比べて肩周りの可動範囲が広がっているので、こういう大型武器を振り回しながらのポーズが決まるのがいいですね。

アンサンブルとしては微妙な点もありますが、小さなサイズのアクションフィギュアとすれば満足度が高いです。

後編ではGP01Fbとザク関係をご紹介します。

こねこ星人