M.S.Gに新シリーズが登場!その名は「バーチュアスタイル」!
バーチュアスタイルとはVirtuous(高潔で品のある)とStyle(姿)の造語です。シリーズの特徴その1:これまでのウェポンユニットに多かったダークグレー単色と比べて、素組状態での見栄えがアップしたカラフルな多色成型仕様。
シリーズの特徴その2:ウェポンユニットのシリーズよりも軽量で小柄となっており創彩少女庭園やFAガール、メガミデバイス、アルカナディアなどの14cm~15cmのキャラクタープラモデルに最適なサイズ感で造形しました。
第一弾である「ソードセットA」と「ソードセットB」は剣をテーマにしたアイテム。
ウェポンユニットシリーズでは少なかった実在する武器に近いデザインのソードが2種セットになった内容です。ソードセットBは特徴ある細身のレイピアと幅広の古代中国剣に加えて懸架用のベルトがセットになっています。創彩少女庭園のキャラクターなどにもたせれば「文化祭の演劇シーン」や「異世界転生シチュエーション」として遊べます。
もちろんFAガールやメガミデバイス、アルカナディアなどとの相性も抜群です。あなたのお気に入りキャラクターを「騎士」や「剣士」へジョブチェンジしちゃいましょう。商品仕様
■剣本体と鞘はシルバーとレッド、ゴールドの3色成型、組み立てるだけで見栄えの良い仕上がりとなります。
■各ソードには専用の鞘が付属。抜刀・納刀ポーズが再現できます。
■腰の懸架用ベルトは硬質PVC成型のため様々なキャラクターに対応できます。
※形状の制約により、すべてのキャラクター商品に対応するわけではございません。付属品
■レイピア(鞘付き)×1
■古代中国剣(鞘付き)×1
■懸架用ベルト×1
■懸架用金具×2https://www.kotobukiya.co.jp/product/detail/p4934054043026/
作品 M.S.G モデリングサポートグッズ シリーズ バーチュアスタイルM.S.G モデリングサポートグッズ スケール NON(と公式は書いていますが1/10~1/12くらい?) 製品サイズ レイピア:約100mm 古代中国剣:約70mm 製品仕様 プラモデル 素材 PS・ABS・PVC(非フタル酸) 対象年齢 15歳以上 設計 コマツマコト 品番 GE002
だいたいグレー単色のM.S.Gですが、このバーチュアスタイルはカラフルな多色成形がセールスポイントの一つです。
パッケージの雰囲気は通常のM.S.Gシリーズと同じように壁に吊るして売られる袋タイプですが、上部の色がエンジになっているのが特徴かな?
多色成形が売りですが過去にはこんな商品もあり、商品仕様としてはこの辺りとあまり大きな違いがないようにも感じます。
中身はこんな感じ。
台紙兼組み立て説明図に小さめのランナーが5枚入っています。
ランナーはこんな感じで4色に分かれています。
中央下の黒っぽいEランナーは柔らか素材(PVC)のパーツです。
いつものMSGシリーズならこれを2〜3枚のランナーにまとめちゃうこともあるわけですから、MSGシリーズにしては色分けを頑張ってますね!
メーカーの商品写真などをご覧になった方は見慣れているかもしれませんが、まずはこちらのパッケージ写真をご覧ください。
この写真を見た時、カラフルさを売りにしている商品なので剣の鞘のゴールドの装飾部分が塗装済みだったり、バンダイレベルの変態色分け別パーツだったりするのかと思い期待していました。
しかし、実際は…
鞘の特徴的な模様は見事なエンジ一色の成形色仕上げでした。
シールも付いていないのでパッケージのように美しい色分けにするには自分で塗らなければならないのですが、造形がかなり複雑な部分なので綺麗に仕上げるのはなかなか難しそうです。
ライトユーザーは「パッケージ写真のことは忘れて塗らない」という選択肢が一番スッキリするかもしれません。
商品の謳い文句と現品のギャップには正直モヤモヤしますが、さすがコトブキヤさんで造形は素晴らしくてお値段もコトブキヤさん基準で考えると優しいお値段となっている気がします。
ゴールドやシルバーの成形色はなかなか上品で美しいのですが、粒子のムラやゲート跡が結構気になるので自分は最終的には塗装しそうです。
内容はベルトとレイピアと古代中国剣がそれぞれひとつずつです。
ベルトは一つしかないので、この2本の剣を2体のフィギュアにそれぞれ剣を帯刀させると言う遊び方は難しいです。
しかし、鞘のジョイント部分に3ミリピンが出ているので3ミリ穴のあるプラモデルならうまく使えばベルトなしでも帯刀が可能です。
ベルト自体は一つなのですが、ベルトにつけるクリップ2種が一つづつ余るので、最初はベルトを入れ忘れたのかと思っちゃいました…
パッケージ写真よりは寂しい色分けですが、それを知らなければ大絶賛できそうな造形です。
ベルトはゴムっぽい素材(PVC)でできており、ランナーの形状が見事すぎて驚いた部分でもあります。
最近はバンダイに限らずいろんなメーカーが独自の「変態的成形技術」を持つようになっているので、こういうランナーを眺めるのがプラモデルの楽しみの一つにもなっています。
ベルトパーツの素材は表面がテカテカしていますが、断面の色がかなり違って見えるのでゲート跡がめちゃくちゃ目立ちます。
PVCのこう言う部分ってどう言うふうに処理するのがベストなんですかね?
ここからは剣をそれぞれ見てゆきましょう。
写真が切れているように見えるものもクリックすると全体が見えるので気になる写真はクリックしてみてください。
あと、撮影にスタンド類を使っていますがスタンドは付きません。
刀身が細く突きに特化した武器であるレイピアは持ち手の装飾が豪華で美しいです。
ストレスフリーでレイピアを鞘から出し入れできるのが気持ちいいですが、刀身はかなり細いので不注意でポッキリ行かないように注意が必要そうです。
今回この商品を買うきっかけになったのはこのレイピアで、「天堂真矢を作るときの武器になるじゃん!!」って思ったからなんですけど、よくよく考えたら天堂真矢を作る予定なんてなかったです。
でもいつか九九組全員作ってみたいなぁ…
この子とこれをミキシングしたものに持たせてみました。
持ち手の装飾(ナックルガード)がけっこう大きめでしっかり作られているのでシルエットが美しいです。
刀身が細いので持たせた時の重量的なバランスも悪くなくて扱いやすい印象でした。
がっつき派の私は大して説明書を読まずに「見たまんま組み立てればいいんでしょ」ってテンションで突っ走ったのですが、レイピアは赤丸印のピンや穴の向きを揃えなければなりません。(反対側にはピンや穴がないけど逆向きでも組み立てることができちゃう)
間違えたらはめ直せばいいかと思いきや、グリップと鍔(つば)の接続ピンが細めでかつしっかりと噛み合っちゃうところなので外すのにかなりリスキーで慎重な作業が必要となりました。
説明書をしっかりと見ればミスらないところですが、がっつき勢の方は1/2の確率でミスっちゃう可能性があるのでご注意を。
創彩少女庭園の子は長くてスラっとした手足が特徴(最初に見た時脚が長すぎて驚いた)ですが、こう言うスタイルの子には細身のレイピアがよく似合いますね。
ベルトは長さを自由に調整してプラ製のクリップパーツで固定する仕組みになっています。
ベルト自体が少し厚みがある構造なので、女の子につけるとぼってりしたりモサモサした感じになりそうと思ったのですが、そんなことはなくむしろスタイリッシュにも見えますね。
この辺りの匙加減もさすがコトブキヤさんです。
アサルトリリィの素体にメガミデバイスの頭をくっつけたフィギュアに持たせてみました。
すぐに出せる布の衣装を着ている子は手元にこの子しかいなかったので。
やはりベルトの調整力のおかげで自然に装備できますね。
ガシガシ遊ぶ用の衣装なので痛みが恥ずかしいのですが、こう言う衣装にレイピアってめっちゃ似合いますね。
ちなみに、この衣装は単体でも買えるこれです。
なかなか良い衣装だと思うのですが、ガッツリ値引きされていることも多いんです。
こちらは古代中国剣だそうでそれっぽい装飾のある独特なデザインです。
鞘が太めで刀身は薄いので鞘の中はだいぶ余裕がある感じなのですが、納刀時は鍔が鞘の入り口とかっちり噛み合ってくれるのでガタガタしたり刀だけストンと抜け落ちるみたいなことはありません。
すばらしい。
勝手なイメージですけど、確かに中国の古代の盗賊とかが持ってそうな刀ですね。
中国っぽさを感じてもらうために、先ほどのこの子とこれをミキシングしたものに持たせてみました。
この剣も刀身が薄く短めなので持たせた時のバランスはよかったです。
握り手がゆるゆるでも困らないくらいにはキープできました。
初期のメガミデバイスの子に持たせてみました。
3ミリ穴に接続できるので、こう言うふうに背中に帯刀させることもできますよね。(ペコリーヌ方式)
プラモやフィギュアの進化が激しくて、2016年の商品である初期メガミデバイスのこの子を今の目で見ると見劣りする部分もいろいろあるのですが、この子が出た時は可愛さと超絶可動に驚かされたものです。
コトブキヤさんのカスタマイズパーツはデザインも汎用的で造形もシャープで美しくてめちゃくちゃ好きなんですけど、バンダイのプラモデルの価格に慣れてしまうと「想像の倍のお値段」に感じることが多いです。
でも、このバーチュアスタイルシリーズは想像に近い優しいお値段でクオリティも高いので、今までMSGに手を出したことがなかった人が試しに買ってみるという感じでも満足度が高くなりそうだなと思います。
ただ、この商品の「カラフルな仕上がり」という謳い文句はバンダイさんとは大きくかけ離れているので、パッケージに近い感じで仕上げようとすると結局塗装しなければならないというのが商品コンセプトとしてはちょっとうーんです。
しかしながら、1/10~1/12スケールのアイテムを集めている人にとってはお手軽な価格でハイクオリティなものを入手できるいい商品だと思います。
無塗装でも納得できるor自分で塗装するお気持ちがある人にはめちゃくちゃお勧めです!