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今回一番の注目ポイントである新素体「マシニーカ Block2-M」を見てゆきましょう。
新素体に当たる部分は首から下で、頭部は「BUSTER DOLL ガンナー」の固有パーツです。
旧素体と比べて少し太めになったのは、昨今の二次元体型の流行りの変化を受けてでしょうか?
ライザのアトリエとかアサルトリリィのアニメ化とか、あのあたりから「しっかり健康的に太い体型」が流行り始めている気がします。
個人的には今回の新素体は旧素体よりも人間らしく思えて、とてもバランスの良い仕上がりになっていると思います。
横や後ろから見てもいい感じの肉付きで、太すぎず細すぎずのベストバランスに思えます。
少し太くなったのでちょっと頑丈になったような気がして、触る時の安心感が上がったように思えます。(実際に頑丈になったかはまだ不明)
旧素体も素晴らしい可動範囲でしたが、新素体もバッチリ動きますね。
組み立てやすくなって、分割線なども減って見た目も良くなって、さらに可動範囲が少し広がったのも新素体の特徴です。
動かしていてとても気持ちいい。
体全体が前後に大きく動かせて人間がストレッチをしているかのようにとても自然なフォルムになるのが感動的でした。
首の部分だけでもほぼ真上に向くくらいの可動域があるので、アクションポーズをつける時の表情づけにも大変有効な部分です。
股関節部分が引き出せるようになっているので脚がしっかり前に伸びるのも本当にすごい。
気づいたら美少女プラモ戦国時代みたいになってて、いろんな美プラが国内外いろんなメーカーから出ていますが、この新素体の完成度が高すぎて「コトブキヤこそが美プラのリーディングカンパニー」だということを再認識させてくれました。
本当にすごい。
こんな綺麗な土下座をする美少女プラモデルとか凄くないですか?
写真映えのするポーズで止めているので、実際はもっともっと動かせます。
脚も真横にほぼ180度広げることができます。
旧素体だと太ももや脚に縦の合わせ目が出ていましたが、新素体ではフレームに筒状の脚パーツを被せる方式になっているので縦の分割線が出ていないというのもポイントが高いです。
合わせ目も最低限で、その気になれば消しやすいというのがかなりありがたい。
コトブキヤはこの素体であと5年くらいは美プラ戦国時代の先頭に立ったまま戦えそう…
ハンドパーツは握り拳、武器の持ち手、自然な平手というほぼ最低限の構成でした。
ちょっと物足りないと感じるかもしれませんが、軸は旧素体と共通だったので流用は可能です。
ハンドパーツは柔らかいゴムっぽいパーツ(PVC)ではなく、硬いプラっぽいパーツ(ABS)になっていました。
パーティングラインを消したい人にとっては加工しやすくなったのでプラスの変化かもしれませんが、今までいろんなアイテムを無理やり持たせて遊んでた人(わたし)にとってはマイナスかも。
PVCだと弾性を利用して無理やり指を広げることなどができたので、持ち手のサイズが合わない武器なども持たせることができてたんですけど、ABSだとそういうことをやりにくいので少し不便に思えました。
ただ、前述の通り旧素体のハンドパーツが使えるのでそういう遊びがしたい人は旧素体と合わせてどうぞ。
足は指があるものとないものの選択式で組み立てることができ、つま先パーツのみが2種類ついています。
劣化を気にしなければ力技で後はめが可能な部分ではありますが、どちらかに決めて組み立てた方が長く遊べそうでした。
今回追加された便利アイテムがこれ。
足を挟み込むようにして装着させる簡易スタンドです。
新素体が太くなった関係で重心バランスも変わったのか、何もなくても自立させやすい素体ではありますが、これをつけると安定感がさらに増すのは間違い無いです。
遊びすぎて関節がへたり始めた時により大きく恩恵を感じるのかも。
ただ、これは素体用の便利アイテムであり武装した場合は足の形が変わるので利用できません。
雪の上を歩くかんじきみたいなフォルムになっちゃいますが、結構便利に使える有能アイテムでした。
いや、しかしほんときもちよくしっかりと動いてくれます。
動かしていて気になるのは股関節が少し硬いので力任せに動かすと破損しそうなところと、肩のボールジョイントが抜けやすいという点でした。
股関節に関しては自重を支える部分なのである程度の硬さが必要ですが、ちょっとパーツの渋みをなじませてあげると遊びやすくなるかも。(やりすぎ注意)
肩のボールジョイントについては概要編で説明した通り、胸側のボールジョイントが硬いのでそこが動く前に肩が抜けちゃうという感じでした。
なので、胸側ボールジョイントの渋みを馴染ませると抜けにくくなるかもしれません。
プラモデルに慣れている人が丁寧に動かせば問題にはならない箇所ですが、ガシガシ動かそうとした場合はこの辺りが気になるかもしれません。
あとは旧素体と並べての撮影です。
手元にいた子はChaos & Pretty アリスだったので並べてみたのですが、お胸のサイズが違いすぎてちょっとそこが目についちゃいますね…
アリスは旧素体の中でも特別胸が大きな子なのでその点はご理解ください(笑)
新素体は全体的に太くなって、今見ると旧素体の脚はほぼ棒に近かったのですが、新素体はかなりメリハリがでて肉付きの良さを感じます。
ほんの少し新素体の身長が低くなったのですが、股関節の引き出しで多少調整もできます。
旧素体も完成度の高い素体なので今まで古めかしさとか感じていなかったのですが、新素体を触った途端に旧素体に古めかしさを感じるようになりました。
新素体は見た目だけでなく触り心地の点でもかなり完成度が高いです。
アリスちゃん、可愛いけど色や装飾も派手なので比べにくかったですね…
近いうちに改めて参考になりそうな旧素体の子で撮影しますね!
カメラの関係で大きさが違って見えるかもですが、新旧素体並べても違和感があるという感じではないので気にせず一緒に遊べます。
旧素体と見た目も含めた互換性を保ちながら、触り心地の部分で劇的にアップデートしているという感じです。
コトブキヤさんのアップデートの匙加減すごすぎませんか?
手元にあったので旧素体初期のメガミデバイスと並べてみました。
旧素体はシャープな感じで少しだけ身長が高そうです。
太さ以外にも細かな違いはかなりたくさんあるのですが、新素体は股関節がしっかりと引き出せるのが大きな違いかも。
新素体の方は背中と腰の計二箇所に3ミリ穴が空いていますね。
触っていると旧素体はちょっと危なっかしい脆そうな印象で、新素体は頑丈で気持ちよく触れる感じでした。
上半身を反らせてみました。
そもそも旧素体もかなり動くのですが新素体は体を反らしながらほぼ真上を見ることができます。
体のカーブのフォルムも自然な印象。
前屈で比較です。
どちらもよく動くのですが旧素体は体が硬い人みたいな印象ですね。
新素体はこれ以上倒すと胸のパネルが外れちゃうんですが、胸のパネルの形状(大きさ?)によってはまだ前に倒せそう。
土下座対決ですが、美しい土下座は右側の新素体ですね。
旧素体も頑張っていますが泣き崩れているように見えます。
旧素体も優秀なんですが、新素体は自然にかなり動くのがすごいです。
コトブキヤさんは今回の新素体導入において昨今の世の中の流れである「無駄をなくす」にも注力し始めたのかなと思いました。
メガミデバイスってびっくりするほど余剰パーツが出ることがあって、腕や脚を色違いで丸ごと二つ組めることもあるんですが、今回はそういうのはありませんでした。(完全新製品なのでパーツ構成が最適化されているだけの可能性もある)
それ以外にも組み立て説明書が他キットに流用させやすい方法でリーフレットになっていたり、使う人と使わない人が分かれそうなアイデカールが付属していなかったりと、余計なものがオミットされている感じがありました。
この推測に基けば、ハンドパーツのABS化も「素材の無駄をなくす」って意図があったのかもしれません。
ハンドパーツをPVC(ゴムっぽい素材)で作るときは、指先まで綺麗に成形するためにすごく長くて太いランナーが必要だったんです。
旧素体の写真を借りるとこんな感じ。
このめっちゃ長くて太いランナーを無駄だと感じた人も多いのではないでしょうか?
私も知らないときはなんでこんな無駄なことをしてるんだろうと思ってたのですが、指先まで綺麗に出そうとするとこういう構造が必要なんだそうです。
これをABSなどプラ製にするとここまで大袈裟なランナーが必要なくなるので、そういう恩恵もあったのかなと思いました。
全部想像ではありますが、環境にやさしいアップデートでもあったのかもしれません。
ほんとに感動が多く素晴らしいキットですねこれ。
次はコスモードや武装モードについて掘り下げて行こうと思います。
[レビュー]BUSTER DOLL ガンナー(コトブキヤ メガミデバイス)その1 概要編
[レビュー]BUSTER DOLL ガンナー(コトブキヤ メガミデバイス)その2 素体編
[レビュー]BUSTER DOLL ガンナー(コトブキヤ メガミデバイス)その3 武装編