レビュー

[レビュー]モビルスーツアンサンブル 20(MOBILE SUIT ENSEMBLE)前編

[ご注意]
モビルスーツアンサンブル20はひとつ500円(ガチャは税込、ボックスは税別)のランダム販売商品です。
本記事ではAmazonの商品リンクなどを貼り付けていますが、これらの商品は定価を大幅に超えて出品されている場合があります。
ランダム販売商品に関しては運次第なので何度回しても出ないものがあれば高くてもいいから買っちゃいたいという人向けの価格設定になっているものと思います。
インターネットでご購入される場合はお値段を十分ご確認の上で購入を検討ください。

また、BOX販売以外のネット購入はメーカーさんにとって非正規ルートになるとのことで、万一不良があってもメーカーのサポートは受けられません。
ネットでの単品販売、オリジナルセット販売を購入される場合はその辺りのリスクも考慮してご利用ください。

モビルスーツアンサンブル20の今の価格を見る

概要

発売日 2022年1月末
販売方法 ガシャポン(1回500円)、店頭でのボックス販売(税込550円)

今回から肩関節が新しくなりました!

新共通ジョイントに関しては別記事にまとめていますのでこちらをご覧ください。

パッケージ

モビルスーツアンサンブルは今回もガチャ版(税込500円)とブラインドボックス版(税込550円)がありまして、今回もまたフルコンプのためのハードルが高そうだなと感じたので私はブラインドボックス版を1BOX(10個セット)購入しました。

ラインナップは

クロスボーン・ガンダムX1

クロスボーン・ガンダムX2

ストライクE

ネモ

I.W.S.P

MS武器セット

の全6種類です。

今回もレビューが長くなりますので、前編、後編に分けてお伝えしますね!

ボックス版の配列とアソート例

ボックスによりモビルスーツの比率の偏りがあるようですが、私の場合はこのような比率と配置でした。

I.W.S.Pと武器セットは各20%の排出率で、モビルスーツの排出率は20%or10%という感じっぽいです。
他の方のボックスアソートの報告を見ると「X1がふたつ、X2がひとつ」というパターンもあって、ストライクEだけ排出率が低いのかなと感じました。
もしかしたら、ストライクEが2体でX1とX2が1体づつというアソートも存在するのかもしれません。
いずれにせよ、ストライクE向けに作られているっぽいI.W.S.PやX1向けに作られているっぽい武器セットとの比率が悪い可能性が高いので劣悪アソートの部類になると思います。
ガチャでフルコンプを目指して、武器セットのマントばかりを大量に余らせて嘆き悲しむ人が目に浮かんでしまいます…

今までの多くの弾と同じく、武器セットに価格調整感が漂いまくっているラインナップです。

正直、店頭ガチャでフルコンプするにはハードルが高いと思われます。

クロスボーン・ガンダムX1

原作が追えておらずストーリーを知らないので個人的には特別な思い入れはないのですが、多くの方にとっては大歓迎されている機体です。
思い入れがないとはいえ外連味があって大好きな機体ではあるのでクロスボーンガンダムが商品化されるとけっこう積極的に手を出しちゃったりしています。(もしかして、これを思い入れというの?)

今回は残念ながらなのですがパーツの初期汚れのようなものが今までよりも激しくて、塗料の飛び散りや塗ムラなども激しいと感じました。
一部のパーツにはグリスっぽいベトベトした液体のようなものがついていたりして、これが当たり前の品質になるとちょっとキツイなと思いました。
ロットによる誤差でたまたまハズレを引いただけなら良いんですけど…

気まぐれでパーツ構成も撮ってみたんですけどこんな感じでした。
コアファイターのスラスター(バックパックでX型になるところ)が大きく造られていて、1本につき3パーツ構成という気合が入った感じなので興奮しました。

あとは、モビルスーツアンサンブルにしては珍しくビーム刃に色がついていますね。
武器セット付属のビーム刃は持ち手まで完全クリアな場合が多いので、この仕様は嬉しいし造形も発色も素晴らしかったです。
共通ジョイントは別の記事で詳しく紹介した通り肩が動く新規格になっています。

余談なんですけど、モビルスーツアンサンブルのクソ長ランナー(この写真だと真ん中くらいにある脛と脛を繋いでいるランナー)ってなんでこんなに長いんでしょう?
コストを抑えるならこのクソ長ランナーを短くしたら解決しそうだし、肉抜きが目立つ部分をこの分の素材で補填してもらえたらユーザーは幸せになれると思うんですけど、何か製造上の都合があったりするんですかね?
その辺の事情がわからないので無駄に長いものに見えてしまって、捨てる時にいつももったいないなぁと思ってしまいます…


胸のエンブレムはプリントされています。
やや下地に負けてくすんでいますがこだわりが感じられる美しいポイントです。
マクロ撮影しているので大きく見えますが肉眼で見るとけっこう小さな部分です。

お顔はこんな感じです。
造形は申し分なくかなりイケメンの部類かと思います。
おでこの塗装はとっ散らかっているように見えますが、肉眼だと「小さいしまぁこんなもんだろう」と思えるくらいのとっ散らかり方です。

コアファイターのスラスターをつけなかったらこんな感じです。
マントを装備するときは背中の共通の接続穴を使います。

新しい肩関節のおかげでポージングの幅はかなり増えました。
動かしてもあまり楽しくなかったモビルスーツアンサンブルが、動かして楽しいおもちゃに昇華されたのはとても嬉しくて、毎晩開発担当者さまに祈りを捧げながら眠りにつきたいレベルです。

肩関節が二重になったことで肩の高さにも違いが出せるようになりました。
怒肩っぽくしたり少し下げて動かしやすくしたりなど表情の幅が広がりました。
動きの幅が小さく感じるかもしれませんが、もともと小さなフィギュアなのでこれくらいの幅でもかなり違った印象になるんです。
肩の軸を引き出すことができるのですが、引き出すことにより稼働範囲はさらに大きくなります。

手持ち武器のザンバスターはライフルモードの重心を取り替えることでザンパーモード(サーベル)にすることもできます。
ビーム刃は武器セットに付くかなと思ってたけど本体に付いてくれました。

コアファイターのスラスターは真後ろになるよう動いてくれて自立も余裕です。

全部後ろ向きにした時のフォルムが好きすぎます。

そういえば腕の装甲が別パーツでした。
わざわざ別パーツになっているところには意味がある場合があります。
EXシリーズでフルクロスが発売されるそうなのですがこの素体が流用されて、付属されるっぽいブランドマーカーを装備させる時は部分を外して使うことがあるんでしょうね。(考察)

ちょっと気になる点としては、クロスボーンガンダムの肩パーツです。
一緒にラインナップされたストライクEとネモは肩関節の付け根部分の上側に可動域確保のための切れ込みがあるのですが、なぜかクロスボーンガンダムには切れ込みがありません。
他と同じ感覚で動かしてると肩パーツの軸に当たる部分が歪んでしまいます。(わかりにくいけど写真の通り)
素体に手を加えることに抵抗がない方は、ネモなどと同じように自分で切り込みを入れても良いのかも。
そうじゃない人はクロスボーンはちょっと可動域が小さいという理解で動かした方が良いかもです。
切り込みを入れても特に問題なさそうな箇所なのになんでこんな設計なんだろうという純粋な疑問…

あと、クロスボーンX1、X2の共通の難点としては足首ボールジョイントとの噛み合わせがよくなくて足首がポロポロ取れちゃいます。
すね側の穴が深すぎてボールジョイントパーツがかなり根元まで入り込んでしまって、脛と足首が近くなるのでちょっとした可動で干渉して足首が外れてしまいます。
こういう場合は足とボールジョイントを先にしっかりとはめて接続してからすね側に差し込むという手順で改善される個体もあるのですが、クロスボーンに関しては足のボールジョイントの受けが少し浅いようで結局ポロポロ取れてしまいます。
足のボールジョイントの受けをうまく掘るのが解決策なんでしょうけど、ライトユーザーにはけっこうハードルが高い工作かも…
ここは泣き寝入りポイントかもしれません。

ここからは武器セットのパーツを添えてご紹介します。
今回の武器セットはクロスボーン専用とも言える内容です。

ひし形や正方形に近い形のビームシールドです。
なかなかシャープで美しい造形です。

サーベルとシールドでビーム同士の色味が揃ってて大きさも十分なので満足度は高いです。


同じく、武器セットよりマントです。
マントは4パーツ構成で胸元のパーツはクロスボーン本体の胸元パーツと丸ごと交換です。
肩につけるものは引っ掛けるだけみたいな感じで背中はバックパックの穴に接続します。
肩の引っ掛けるだけの装備方法は動かしていると余裕でポトポト外れるので、マントをつけたままのアクションは期待しない方が良いです。
胸元の部分はクロスボーン専用になりますが、その他の部分は形状が合えば他MSにも流用させることはできます。

固定モデルとしては相当かっこいいんですけどね。


マントの内側に大きなLR刻印があって派手に動かすとちょっと目について気になっちゃうかも。

武器セットより最後にピーコック・スマッシャーです。
これ、実戦で考えると強いのか使いやすいのかよくわかんない武器ですよね。(作品を追ってないのであくまで見た目だけの印象)


これがけっこうな大きさなので迫力はあります。
一つ難点がありまして、手に持たせた時の安定感があまりないんです。
モビルスーツアンサンブルの武器は3ミリの共通丸軸で統一されていることが多いのですが、ピーコックスマッシャーの持ち手は平べったい板状(実際の銃のグリップみたいな感じ)になっていて、ちょっと密着感が下がるために手の中でくるくる動いちゃうんです。
武器だけでみると持ち手もリアルで見栄えがいいんですが遊びやすさの点ではちょっと疑問です。

こうやって構えさせる時も中のグリップが手の中でくるっと回るのですごくシビアに調整して撮影することになりました。
個人的にはあまり歓迎できない仕様かな…

マント裏のR刻印が目立つパターン

武器セットならではのボリュームになるのでクロスボーンが手に入った人はぜひ武器セットも手に入れて欲しいところです。
武器セットだけが手に入った人は…
頑張ってクロスボーンを手に入れるか、マントが似合う他のモビルスーツを探してみてください。

量産機ってなんでも似合うから不思議…

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クロスボーン・ガンダムX2

クロスボーンガンダムX1のカラバリ的な位置付けのX2です。

色以外に武装とアンテナパーツが変わっています。


羽根飾りっぽいアンテナとショットランサーがベルガギロス感を醸し出していてクロスボーンの名にふさわしいオーラですね。

ショットランサーはかなり大型なので迫力があります。
これが別売り武器セットじゃなくてモビルスーツとセットの武器なんてすごい…

ショットランサーを説明書(動画)通りに組み立てると手持ちグリップのようなパーツを介して装備することになります。

こちらは武器セットのビームシールドと共にの参考画像ですが、ショットランサーは普通のランスのように持たせることもできます。
持たせ方でショットランサーの取り回しが変わるので映えるポーズも変わってきます。
自分はこっちの持たせ方が好みです。

武器セットのマントはクロスボーンX2にもバッチリ似合います。
マントとランスの組み合わせによる強キャラ感が半端ないですね…
RPGで予備知識なしに出会ったら戦闘前にセーブしたくなるタイプの敵キャラだ…

今回とても気になったのが商品にグリスのような謎の粘液がべったりとついている箇所がある点です。
写真だとわかりにくいのですが、クロスボーンX2の胸パーツの根元に謎の液体がぬちゃぬちゃべっとりでした。
最初は接着剤かと思ったのですが乾いていなくてとにかく汚らしくて気持ち悪い…
私が購入したのは正規品の1BOXなので工場出荷時からこういう感じなんだと思うのですがこれなんなんでしょう…

たまたまかもしれませんが、塗装精度も含めた全体の品質として今回のモビルスーツアンサンブル20はちょっとイマイチな感じがあります。

MS武器セット

細かくはクロスボーンガンダムX1の時にご紹介したのでここでは構成をみていただく程度で。

マントにはランナーがなく出荷時に切り取り済みなのですが、けっこう大雑把な切り取りで大きなゲート跡が気になります。
自分ならもっと丁寧に切るのになというぼんやりとした悔しさが湧いてきます…

ただ、マントの造形はなかなかいい感じです。
モビルスーツアンサンブルがこの先どんどんシリーズを重ねてゆくにつれて後から欲しくなる人が出てきそうなオンリーワンな特殊アイテムです。


ゲドラフのタイヤみたいにね!

ということで、モビルスーツアンサンブル20のレビュー前半はここまで。

後半はこちら


こねこ星人