美少女プラモデルで天下をとりつつあるコトブキヤさんの商品で、デザインに一目惚れして衝動買いしちゃったものがこちらの「装甲娘 LBCS:ジ・バニャン コザクラツグミ」です。
見た目と名前の通り、妖怪ウォッチのジバニャンをモチーフにした子供体型のメカ美少女プラモデルで、ジバニャンが大好きな私は「なんだこれ!?!?」っと驚きながらシンキングタイムゼロでポチってしまったという、私のために作られたのかと思うような素晴らしい商品でした。
この子はダンボール戦機をモチーフとしたアプリ「装甲娘」に登場したキャラクターのようで、そのキャラクターをプラモデルにしたのがこちらだそうです。
残念ながらアプリの「装甲娘」はすでにサービスが終わっているそうで、この子がアプリ内で動いている姿は全く見たことがありません。
なのでその辺りのお話はできませんが、ジバニャンをモチーフにした美少女(幼女なのか?)プラモデルとしてご紹介してゆきたいと思います。
実は、結構前に買って組み立てていたのですが気に入りすぎて長期間ガシガシ遊びまくった上での撮影&レビューです。
毛ぼこり、糸屑など目立っちゃいますがご容赦を…(購入直後の製品はとても綺麗だったので誤解なく)
発売月 2022年02月
税込価格 7,480円
税抜価格 6,800円
スケール NON(となっているけど子供サイズの1/12くらい?)
製品 サイズ全高 約150mm
製品仕様 プラモデル
パーツ数 201~400
素材 PS・PE・ABS・POM・PVC(非フタル酸)
原型製作 西丸 芳弘
定価は7千円近いのですが実売価格は5千円くらいのことが多いです。(もしかして不人気??)
定価ベースで考えると高額キットの部類ですが箱がマットなサラサラ感でパッケージデザインも洗練されて高級感が漂っているので箱を手にしただけでも満足度は高いです。
パッケージはやや厚みがありながらも、同価格帯のバンダイの商品と比べるとけっこうこじんまりとした感じです。
子供体型ということで、中には小さめのパーツがぎっしりと詰まっています。
スケールはノンスケールとなっていますが1/12サイズの小物とバランスが取れる感じなので他商品と組み合わせて遊びやすいです。
彩色済みパーツは一つだけ、ジバニャンの胸のよだれかけ部分がベージュに塗られています。
フェイスパーツは全てプリント済みで、「通常顔」「困り顔」「叫び顔」「ウインク顔」の全四種です。
頬のほのかな赤さまで細かな解像度でものすごく繊細にプリントされており、価格差があるので単純比較も難しいのですが他社メーカーとの圧倒的な差につながっているかなと感じます。
A~Dまでの識別ラベルがついていますがこちらはニッパーで切り離す部分です。
瞳とアンクルガードにつけるロゴマーク(?)が水転写シールになっています。
塗装派には嬉しいところだと思いますが、定価ベースで考えるとアンクルガードのロゴもプリントだとよかったなぁ…
そこ以外はフェイスパーツのクオリティの高さのおかげもあって塗装の必要がないほど色分けが完璧なのです。
組み立て説明書の写真たちがポスターにしたいくらい可愛いのも嬉しかった…
いきなりレビューの結論みたいになっちゃうし、たぶんこのあと3回くらい言うと思うのですが、ジ・バニャンというキャラクターの見た目が好きなら一切の躊躇なく買って欲しいです。(今ならお値段もお安いので)
ジバニャンの完成品立ち姿です。
組み立て直後は関節も硬くて自立余裕でしたが、足首が柔らかめになってくると自立は難しいです。
シンプルながらも使い勝手の良いスタンドが付いていますので、飾る時はそれを使うのがベターかと思います。
使い勝手の良いスタンドとパッケージ写真風に。
スタンドはリアアーマーに接続して高さが変更できます。
根本のボールジョイントで角度の変更も可能です。
スタンドの配色がキットに馴染んでいるのも嬉しい。
組み立てていて驚いたのが髪の毛の造形の奥深さでした。
かなりシャープで薄く造形されており、複数のパーツを細かく重ねることで髪型が再現されています。
なので、組み立てている最中も組み立てた後もとても楽しい部分でどの角度から見ても隙がないのがすごい。
髪の毛パーツが複雑な構成なのでフェイスパーツの交換が難しいかと思いきや、綺麗に前髪部分を外せるのでストレスフリーで交換できます。
鎌のように鋭いてっぺんのアホ毛はボールジョイント接続で根本で動くのですが、前髪パーツにくっついてくれているのでここも交換時のストレスがない部分です。
造形と遊びやすさを両立させてくれているのは本当に助かります。
特徴的な2本の尻尾は赤い被覆のリード線で作られているので自由に表情をつけることができます。
ただ、曲げると強めに癖がついちゃうので遊びすぎるとぐにゃぐにゃになりそうな部分です。
このキットにはパーツ注文シートが付いており、このリード線だけを注文することもできるのでパーツ在庫があるうちはリード線が悲惨な状態になってもお取り寄せできそうですね。(リード線は2本セットで200円だそうです)
スカートのフリルも細かくて薄さもあり良い感じなんだけど、スケールに対して少し皺が多すぎるかな?
プラの光沢感も相まって、安くて薄いフェイクレザーのような素材を連想しちゃうけど可愛いのでまぁ良しです。
にゃんにゃんハンド(?)の繋ぎ目やゲート跡はかなり目立ちますね。
最近のプラモの基準では期待した部分が期待した通りには動いてくれる印象があります。
ただ、膝に関しては正座レベルまでは曲がりません。
人体系のフィギュアで正座レベルまで曲がるものはふくらはぎやもも裏にえぐれがあることが多く、よく動く反面見栄えが悪くなるので自分は稼働範囲が死んでもこっちの方が好みですね。(キャラやモチーフによるんですけど)
最近のアクションキットとしては申し分のない出来なのですが、勝手な思い込みからのガッカリ感はいくつかあります。
手とか足が普通の人間っぽいものにできるのかなと思っていたのですが手足の差し替えパーツなどはありませんでした。
アーマー等も外せて軽装タイプや子供服バージョンなどの脳内設定遊びもできるかなと思っていましたが、アーマーを外した状態で遊ぶこともできません。(特に、スカートはアーマーに接続されているので無理)
表情と耳の差し替えができるくらいで、基本的には写真の状態のまま遊ぶというものになります。
ただ、説明書によると他商品との互換性はあるようです。
普通のハンドパーツが初めから商品についていたら遊びの幅は広がったんですけどそこだけは残念。
お耳は差し替えでしょんぼり耳にすることもできます。
片方だけしょんぼり耳にするなどで表情をつけることも可能です。
ほこりがついてて恐縮ですがお顔のアップで。
カメラで接写すると顔の表面がざらついてるように見えるのですが、肉眼ではこういう見え方はしてなくて適度にややマットな質感です。
プラモというよりもドールに近い雰囲気でとても良い質感。
パーツ分割はけっこうシンプルなので合わせ目が出る箇所が多いですが、合わせ目の出る場所は目立ちにくいように配慮されていて、どうしても目立っちゃうような場所は段落ちモールド風になっています。
にゃんにゃんハンドだけは隠す気もないようなモナカ構造で合わせ目も目立ちます。
パーツの小ささに比例してゲート部分が大きく見えるので、ゲート跡が目立つと感じるかもしれません。
気になる人はしっかりと処理した方がいいかも。
サクッと組み立てたい方はよく切れる薄刃ニッパーが必須かも。
スカートが分割されていてしっかりと脚を開くことができるのでへこたれ座りも楽々です。
足の裏にはモールドなし。
こういう設定ならこれはこうなんだろうけど、設定を無視で言えば肉球モールドくらいはあっても可愛かったかも。
先にちらっとお話ししましたが、腹巻にアーマーが固定されていて、アーマーにスカートパーツを付けるのでスカートだけを履いている姿の再現は無加工では不可です。
あとはギャラリーでざっくりとご紹介です。
ほんと、ジ・バニャンというキャラクターが好きならオンリーワンの商品だし満足度が高いと思います。
「パッケージイラストの通りのものができてガシガシ動かせるか」という意味では期待以上の仕上がりで感動すると思います。
一方で、おててがおおきなねこの手しかなくパーツ構成的にも装甲を外したりとかそういう感じでもないのでこれ単体にパッケージイラスト以上のプレイバリューを求めると物足りなさがあるかも。
ちなみになのですが、ほんとフェイスパーツのクオリティが高いので1/12サイズの素体をお持ちの方であればジ・バニャン(コザクラツグミ?)大人バージョンなどにして楽しむことができます。(耳の接続穴が大きいのでそこは目立つけど)
↑この子の体とチャイナドレスはこちらの商品です。
定価ベースだとなかなかお高いプラモデルなので躊躇しちゃうかもしれませんが、ジ・バニャンというキャラクターが好きならオンリーワンの商品だし満足度が高いと思います。
個人的には「私が初めて手を出した美少女プラモデルがこの子でよかった」という満足感です。