ホビー

アクアシューターズとは(ほぼ共通っぽい仕様の紹介)

アクアシューターズとは

2018年10月よりバンダイが発売しているだいたい1/24(7〜8センチ)スケールの組み立て式アクションフィギュアです。
1/24とはいえ4等身にデフォルメされているのであくまで身長だけのお話です。
「女子高生がフルダイプタイプのVR空間でウォーターガン系武器を用いて戦うゲーム」が舞台設定となっており、厳つい武器を装備していてもそれはゲームアイテムであり水鉄砲でありという世界観です。

こちらは第10弾の渡辺としこちゃんです。
フィギュアはこんな感じでハンドガンサイズの武器がひとつ付いています。

販売形態は主にガシャポンですが、5弾まではホビーショップ等でブラインド仕様のボックスで店頭販売されていました。(現在のボックス版はプレバン限定で10個単位での販売となっています)
いずれも1回(1個)500円なのですが、ガシャポンだと税込、ボックス版だと税別という違いあがります。
プレバン限定で10個セットでしか売っていないバラ売りなどないはずのボックス版が1個500円という価格設定で個別にパッケージングされているのが無駄にしか思えないのですがそこは何かの事情があるのでしょう。

商品は「組み立て式フィギュア」または「オプションパーツセット」のいずれかが入っているのですがこのあたりのお話は後ほど詳しくしてまいります。

ラブライブ、アイドルマスター等とのコラボ商品もあり、ラブライブサンシャインとコラボしたものは「Aqua Sooters」ではなく「Aqours Shooters」というシリーズ名でラブライブサンシャインに登場するアイドルグループ名のAqours(アクア)を文字ったものとなっていました。

なお、コラボ版については一体2000円以上の価格設定になっており、何が入っているかわかるボックスで売られています。

※このブログではAmazonのリンクを貼っていますが、販売終了品、バラ売り品などは定価よりも高い価格になっていることがありますので価格のご確認をお願いします。

また、プレバン限定品の豪華仕様や表情違いパーツ、ガシャポンオンライン専用で色違い仕様(アバターコレクション)なども売られており、世界観を広げながら遊びたい人は資金力次第でぐっと遊びの幅を広げることができます。

組み立て式フィギュアの内訳

フィギュアはだいたいこれくらいのパーツに分かれており、ちょっとしたプラモデルくらいのボリュームとなっています。
左上透明のパーツは付属のスタンドです。
このスタンドは簡易的なものですがとても使い勝手が良く、私はアクアシューターズ以外でもどんどん使っています。

ハンドパーツは武器の持ち手と平手が左右分用意されています。
武器の持ち手の穴は3ミリよりも小さいのでモビルスーツアンサンブルの武器などは持たせられないのが残念ですが、フィギュアのサイズバランスから考えると穴がこれ以上大きくなって拳も大きくなるのは不細工になりそうなのでギリギリのレベルかも。
ちなみに手首は基本的に3ミリ軸で接続するので、モビルスーツアンサンブルの武器を持たせたければ手首ごと交換すると可能ではあります。

そして、水ボトルをセットする感じのハンドガンサイズの武器もついてきます。
武器はキャラクターによって形状が違っていて小さいのにかなりこだわっている感じです。

フィギュアの組み立て

組み立ての難易度は結構高くて一つ組み立てるのに慣れていなければ30分くらい、慣れていても10分くらいかかります。
対象年齢15歳以上というのはほんとその通りだと思います。

顔はプリント済みで前側髪の毛パーツと後側髪の毛パーツで挟むだけでとても可愛く仕上がります。
パッケージ売りのコラボ商品(高額)は表情違いの差し替えパーツがありますがガチャ版は1種類のみ付属です。
ただ、フェイスパーツの形状は同じなので髪の毛パーツを変えてのカスタマイズ遊びができます。

一方、腕や脚はかなり細かく力も必要な作業なので慣れないと苦戦しちゃうかも。

こちら、腕の肘から下部分のパーツなのですが、肘から下部分のパーツにピン付き円盤パーツを挟み込んで、それをピンで固定するような方法になっています。

円盤パーツをずらしていますがこんな感じで。

小さいのですがLR別や向きが細かく決まっているので正しく組み立てるためにはかなり注意が必要です。
(一つ前の写真でわかるかもしれませんが、円盤パーツも正円ではなく片側がほんの少し欠けており向きが決まっています)

最近は少し組み立てやすくなっていますが、第05弾くらいまでは円盤を間接方向に曲げながら穴が一直線になる位置を見極めてピンを刺さなければ差し込めないくらいの難しさがあり、かなり力も必要なものでした。

第06弾からこういう形の差し込み用の道具が付属しました。
これが付いて劇的に組み立てが簡単になったというものではなく、これを使うにもコツが必要で「組み立てで指先がめちゃくちゃ痛くなるのが減った」という程度のものです。
最近私が組み立てる時はある程度ピンをさして位置が決まったら、ピンを硬いテーブルなどに押し付けてバキっとはめ込んでいます。
パーツの構造とはめ込み位置を理解した上であれば、なんだかんだでこうやっちゃうのがいちばん手っ取り早いです。
(木製やスチール天板のテーブルとかだとテーブルが負けちゃうのでご注意、私は良くあるコタツの天板でやってます)

つづいて脚の組み立てです。


足は太ももがゴムのような素材(PVC)になっており、膝を肘と同じ感じて組み立てて靴部分をボールジョイントを介してくっつける感じです。
慣れれば特に難しくないのですが、慣れるまでは肘と同じく円盤パーツの挟み込みに苦労すると思います。

パンツ姿で恐縮ですが組み立てるとこんな感じになります。
構造的にはかなり動くのですが、実際はスカートのせいで股関節の可動範囲はかなり限られてしまいます。

フィギュアの可動について

フィギュアの可動箇所はこんな感じです。


小さいサイズながらも全身14箇所が可動しある程度自由にポーズを取らせることができます。
スカートの形状と材質の関係で脚を前後に大きく動かすのは苦手ですが、デスクトップアーミーとは違い自立可能な個体が多いです。(めちゃくちゃ安定するわけではない)

衣装のデザインによって可動範囲が変わる場合もあります。

写真左側は第08弾の野中りかちゃんです。
アクアシューターズはスカートの大きさ(裾の広さ)が股関節の可動範囲のようになってしまっているのですが、第08弾のようなスカートがないものであれば構造上はよく動きます。

しかし、第08弾に関してはよく動いても遊びにくい数々の問題があるので興味がある方はこちらをお読みください。

サイズが違って見えるかもですが遠近感です

あと、構造上の都合で可動箇所が増える場合もあります。
こういうニーハイキャラだとニーハイの境目部分がパーツ分割になっており、そこはただの丸軸なので太ももにロールが生まれることになります。
パーツ分割の関係でたまたま動くだけですが、ニーハイの子だと可動範囲的なラッキーさがあります。

付属のスタンド

組み立て式フィギュアにはこんな感じのスタンドが共通ランナーで入っています。

弾によって色が違う場合もありますがこのクリアがいちばん使いやすいです。
組み立てるとこんな感じです。

3ミリ軸で接続して、付け根で向きが変えられて二つの軸で角度が変えられるようになっています。
見た目を気にしなければ、スタンドの両端に空いている3ミリ穴に余った手首をはめて保管することもできます。

フィギュア本体にスタンド接続用の3ミリ軸が空いているわけではなく、こんな感じのアタッチメントパーツをつけて接続します。

このアタッチメントパーツには3ミリの穴が空いており、スタンドの3ミリピンを刺して固定します。

写真ではわかりにくいですがアタッチメントパーツにはコの字型の爪がでていて、これをフィギュアの腰の穴に差し込む感じになっています。
フィギュアの腰に直接3ミリ穴が空いてたらもっとシンプルな仕様になったんじゃないかと思いますが、このアタッチメントパーツがとても有能で保持力が強い上に3ミリ穴が4つも空いているので他商品も含めて3ミリ軸のアイテムをくっつけて遊ぶことができます。

アクアシューターズの共通仕様(例外もあり)

リリースペース

アクアシューターズは年に2〜3回程度新弾が出るペースでリリースされています。
2022年11月現在、通常弾は全部で10弾ありますが円安等の関係で「これからはリリースペースが下がる」と案内されています。

ラインナップ内訳

1弾ごとのラインナップとして
・同じテーマ(制服が同じなど)の組み立て式フィギュアが3種
・武器セットが色違いで2種
の合計5種となっています。

武器セットは基本的には色違いなのですが、弾によっては一部のパーツで内容が違う場合もあります。

組み立て式フィギュアに対しては「たった500円でこのクオリティとボリュームなの!?」と驚くことも多いですが、武器セットに対しては「500円もするのにこんなスカスカでペナペナなの?」と驚きがちです。

フィギュアでかかりすぎているコストを武器セットで調整して500円商品を実現しているものと想像します。

なお、正確に調べたわけではないのですが各弾の中の全5種類は均等アソートのようで、特定の何かがレアだったり生産数が少ないという状況はなさそうです。
(悪質なお店では人気商品をあらかじめ抜いて、店内で単品販売しているなどもありそうなのでその点の警戒は必要です)

アクアシューターズの弱点

小さいフィギュアでお値段もたった500円と言うことで目を瞑れる部分もたくさんありますが、シリーズ共通で腰が抜けやすいという弱点があります。
大半のモデルがスカートが干渉して脚があまり動かないのですが、足を動かすことでスカートを介して腰の軸が引っ張られて抜けちゃう感じです。
下半身とスカートの噛み合わせがけっこうシビアに作られているので腰に嵌めるのが少し大変なのですが、抜ける時はすぐに抜けると言う辛さがあります。
2000円くらいのコラボ商品でも同じ弱点を持っているので改善してほしい部分ではあります。

あとは、慣れないうちはきちんと嵌め込んだつもりの関節がはまっていないと言うことがあるのですが、しっかり嵌め込まれていないと腕は抜けやすく感じると思います。

写真のようにしっかり奥まで腕を差し込むことを心がけましょう。

第08弾のように仕様自体が不味そうな弾でない限りは、手軽なサイズのフィギュアとしてガシガシ遊べると思います。

シリーズごとに詳しく見る

このブログでも色々とご紹介していますので気になるものがあれば続けて読んでみてもらえると嬉しいです。(通常弾は第01弾から追っていますが、レビューが間に合っていません…随時追加してまいります。)

こねこ星人