概要
【ご注意】
この記事ではAmazonへのリンクを貼っていますが、この商品はプレミアムバンダイ限定品であるためAmazonで販売されているものは正規ルートではありません。
正規ルートでない商品に万一不良があってもメーカーサポートが受けられず、価格も正規品よりも大幅に高く設定されている場合があります。
購入を希望される方は十分に検討の上ご注意ください。
プレミアムバンダイ受注限定商品です。(一部、)
『機動戦士ガンダム』MSD(Mobile Suit Discovery)より、地球連邦軍のFSWSによって開発されたといわれるフルアーマーガンダムがHGキットで登場。
各種武装と装甲パーツ類を新規造形で立体化。特徴的なグリーンを基調とした機体カラーパターンは素体のRX-78を含め成形色で再現。
新規デザインを含む水転写式デカールが付属。
販売価格:3,300円(税込)
https://p-bandai.jp/item/item-1000190778/?orgurl=http%3A%2F%2Fp-bandai.jp%3A8443%2Fitem%2Fitem-1000184931%2F
対象年齢:8才以上
製品素材:PS・PE
初回受注:2022年12月23日
初回発送:2023年2月
※記事執筆現在、4次受注(2023年9月発送)を受付中!
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パッケージなど
プレバンのプラモデルということでパッケージはモノクロ印刷になっています。
フルアーマーガンダムの装甲を彷彿するカラーリングでミリタリー感が強くてかっこいいです。
HGで3000円というのは高額キットの部類になるのではないかと思うのですが、厚めの箱にぎっしりとパーツが詰まっていたのでお得なキットかなと感じました。
説明書もモノクロで、デカールの貼り付け位置を細かく指定しているこの図はちょっと懐かしい感じです。
内容物を並べるとこんな感じです。
余剰パーツがたくさんあるのですが、この写真では省略して余剰パーツのみを後ほど紹介します。
ガンダムの素体となるランナーが6枚くらい、フルアーマーパーツも6枚くらいのランナーに分かれています。
HGの中でもパーツ分割が細かく、ランナー数もあるので組み立ての満足度や達成感が高めでした。
色分けは一部シールで補われ、ドレスアップに水転写式デカールが付属しています。
ポリキャップはお馴染みのPC-001(2008年製)で少し古い金型のものなのでけっこうバリが立っていました。
最近すっかりポリキャップを使わなくなったのでなんだかこれも懐かしい気がします。
フルアーマーガンダムの胸部装甲はほぼワンパーツで成形されていてこの辺りはとてもお見事でした。
フルアーマーガンダムの素体となるガンダムには装甲をつけるための穴などが増設されており、そういう穴の空いていないパーツは余剰パーツとしてまるっと残ります。
中期型にするための手首や肩のパーツなどが残っているのでこのキット単体である程度カスタマイズできますが、当然これらのパーツを使うとフルアーマーガンダムの装甲は装備できなくなります。
ガンダムのシールドがまるっと組み立てられるのですが、腕につけるための部分はキットについていないのでこのキットだけでガンダムにシールドを持たせることはできません。
ガンダム素体
フルアーマーガンダムの素体となるのはHG THE ORIGIN RX-78-02 ガンダムがベースになっています。
2020年3月に発売されたキットですが、稼働範囲、パーツ分割、造形ともにとても優秀な傑作キットなので素体としては完璧すぎます。
カラーリングが渋めなので普通のガンダムとかなり印象が変わってきます。
しかし、このオリジンガンダムは可動がすごい。
最近では当たり前のギミックになっている肩関節の引き出しのおかげで胸の前で手を組むことができます。
肘も180度近く曲がってくれて、最近基準での当たり前の可動は期待通りという感じです。
脚の接続軸は前後にスイングするようになっているので、前にスイングさせることで正座のようなことも可能です。
腰は真ん中部分で90度近く倒すことができます。
なので、土下座みたいなことまでできちゃいます。
これだけいろんなところが動いてくれるので抜刀ポーズも余裕です。
首もしっかり上を向いてくれて、全体的に捻りのようなものを加えることもできる可動なので、アスリートのような姿勢も取れますね。
HG THE ORIGIN RX-78-02 ガンダムを触ったことがある人にとっては当たり前かもしれませんが、自分は今回初めて触ったので構造や稼働範囲にびっくりしました。
フルアーマーガンダムの装甲をつけると可動が死んじゃう部分があってここまでは動かないのですが、それでも必要十分には動いてくれるからすごい。
フルアーマーガンダム
続いてフルアーマーガンダムを見てゆきましょう。
HGシリーズなのでアンテナに安全突起があったり、胸のダクト部分の格子状の部分のように少しだるめの造形の部分もありますが、これがHGなのかと驚く精密感でした。
バランス的には少し胸部が小さい一方で腰回りが太く見えちゃいました。
でも、変に着膨れする感じがなく素体のノーマルガンダムのプロポーションを活かしながらフルアーマーの”箱感”が表現されている見事なフルアーマー化だと感じました。
ノーマルガンダムからフルアーマーガンダムにするに「ガンダムに装甲をつけていく」という感じの作業で差し替え部分はほとんどありません。
なので、触っていて楽しくてめっちゃくちゃ気持ちがいいです。
こういうフルアーマー大好きです。
シール類は全く貼っていない状態なのですが、深いグリーンにこれまた深いオレンジがいいアクセントになっておりこのままでも十分って思えるくらいの仕上がりです。
水転写デカールを使うとさらに情報量が増えるので、今後タイミングを見て水転写デカールを貼ってみたいです。
肩と膝のミサイルハッチは差し替えなしで展開することができます。
ここは開閉できるとしても差し替えだと思ってたのでほんとお見事!
全弾発射みたいなのはほんとロマンですよね…
カッコ良すぎてこれの色違いで青色のフルアーマーガンダムとか出たらさらに買っちゃいそう…
さて、肝心なフルアーマーパーツの装備方法を見ていきましょう。
ポイントをギャラリーのコメントに書いていきますね。
それだけなのに密着度がすごい。
複雑な形状なのに扱いにくいこともなく、気持ちよくスパッとはまります。
ちょっと気をつけないといけない部分がスリッパ装甲です。
これは足のつま先方向と踵方向から2パーツを挟み込むようになっています。
踵の装甲はかなりギリギリの挟み込みなので、塗装しての着脱は無理っぽいなと感じました。
素体の足の白い部分と靴底部分がしっかりと奥まで嵌め込まれていないと、踵パーツははまらないので組み立ててここがはめにくいなって時は素体の足のはめ込みで甘いところがないかを確認した方がいいです。
足の組み立てがきちんとできていてもだいぶきつい部分なので多少力が必要ですが、力を入れすぎると破損しそうなパーツです。
唯一めんどくさいのが腰のオレンジの部分(ヘリウムコア)の差し替えです。
ここは素体からオレンジのパーツを外して、フルアーマーの装甲の方に移植してから装甲を被せる感じになっています。
ここもお尻の装甲と同じように四角い穴からヘリウムコアを覗かせる感じで良かったのにと思うんですけど、このオレンジ部分をしっかり立体的に見せたいというデザインの方向性でこうなったんですかね?
ただ、ここの装甲って素体と同じ色ということもあり、装備の有無でさほど大きな見た目の差がないんですよね。
なので細かいことを気にしない人は装甲を装備させたままのノーマルガンダムとか、ここの装甲を装備させないフルアーマーガンダムで遊ぶのもいいかも。
構造上ふくらはぎの部分などはつなぎ目ができるのですが、カットラインを複雑にしてモールドっぽくすることで繋ぎ目に意味を持たせようとしてくれています。
ほんと力が入ってるなぁ…
ビームサーベルはガンダム素体のラックについているものにビーム刃をセットして使います。
フルアーマーガンダム本体にビームサーベルを収納する場所はありません。
ビーム刃はけっこうきつい感じで入るので、気をつけないと軸折れのリスクがありそうでした。
フルアーマーガンダムは砲撃でガンガン行くイメージがあるのですが、ビームサーベルもバッチリ映えるから最高ですね。
なんかのゲームでフルアーマーガンダムを使った時は攻撃方法がパンチだったんですけど(笑)
ビームガンはお好みで左手に装備させることもできます。
装甲をつけると稼働範囲が小さくなりますが、膝立ちなどは余裕で必要十分には動きます。
これ、素体のガンダムが異常によく動くのでフルアーマーになると稼働範囲が小さくなったように感じてしまうんですけど、素体のガンダムのことを知らなければ「めちゃくちゃよく動くフルアーマーガンダム」って印象になると思います。
ほんとそれくらいよく動く。
右肩のキャノン砲は真上から真正面に動くだけで左右に振ったりはできません。
素体のガンダムの余剰パーツを差し替えると肩や袖口にラッチのようなパーツをつけることができます。
このパーツをつけたままだとフルアーマーガンダムの装甲をつけることはできないのですが、こんな感じで現場改修アレンジみたいな感じのフルアーマーガンダムを作って楽しむこともできます。
いやほんと楽しいなこれ。
あとはギャラリーでまとめて。
まとめ
昔のプレミアムバンダイって「一般販売では到底売れないものを小ロット生産で酔狂なマニアに届ける」みたいな使命を背負ってる熱いサービスだったはずなんですけど、最近は「一般販売でも普通に売れるものにプレミア感を出して、小売を通さず直販することで利益も最大化する」みたいなのが増えてきてて正直あまり好きじゃなく、今回のフルアーマーガンダムも絶対に一般販売でガンガン売れるだろって感じます。
でも、そういうモヤモヤを無視すれば本当に素晴らしい商品で3000円というお値段に意見が分かれたりもしていますが自分は「安いし、どうせなら二つ欲しかった」って思えるくらい気に入った商品です。
重装化への換装ってこういう「装甲を着せてゆく」みたいなのがめちゃくちゃ楽しいんですけど、最近は形状を優先したパーツ全差し替え方式みたいなのが多くてがっかりしていたのでこのフルアーマーガンダムは期待以上のものでした。
差し替えパーツがないのに着膨れしすぎた感じにもなっていないのがすごいですね。
これ、ほんと多くの人の手に届くべきものなのに受注限定販売というのが勿体なさすぎます…
でも最高傑作の部類のきっとですねこれ。
Amazonは非正規ルートの商品でプレミアム価格にもなっているので、プレバンで普通に受注していたらそのタイミングでぜひ買って欲しいです!