この商品はボリュームタップリなので3つの記事とひとつのおまけ記事に分かれています。
1.商品概要編
2.ランカ・リー編
3.メサイアバルキリー編
おまけ.星間飛行ステージ衣装を他商品と組み合わせる場合
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機首が大きいかなという感じもしますが流線型が美しいファイターです。
40周年記念エディションということでオリジナルカラーのメサイアなのですが、色分けの多くは水転写デカールでの再現なので組み上げただけだとかなり寂しいです。
プラはめちゃくちゃカッチリ合うという感じではないけどヤバいって感じでもないです。
モールドはややダルめに感じます。
翼の下にはフォールドスピーカーをつけることができますが、色分けの大半がシールなのでシールを貼らないとだいぶ地味です。
しかしながら、しっかりとした大きさなのでいい感じの存在感が出ますね。
腕の部分はファイター専用のパーツなのでガウォーク、バトロイドの時はこの辺をごっそり取り外してから専用の腕を装備させることになります。
余剰パーツ扱いですが、フォールドスピーカーをつけない人は穴のない綺麗な主翼を使うこともできそう。
挟み込み構造なので気軽に変更できる部分ではないため、組み立て時点に決心した方がよさそう。
ニンジンスピーカーポッドは色も造形も大きさも存在感があっていいですね!
このキットにスタンドは付属しないのですが、ニンジンスピーカーポッドの下部に3ミリ穴が空いています。
ニンジンスピーカーポッドは差し替えで変形します。
ヒンジで差し替えなしの変形にしてくれてもよかったのにと思いかけたのですが、変形後の保持力まで考えると差し替えが手っ取り早かったんでしょうね。
変形に関するピンはくるっと回して収納させることができて、こう言うところの心配りは大変ありがたいです。
ファイターの下部にニンジンスピーカーポッドを装備させることができます。
ニンジンスピーカーポッドの3ミリ穴を使えばスタンド(キットには付属しない)を使ってディスプレイすることができます。
ファイターの造形はなかなかいい感じなのでしっかり作り込めば飾るだけでもかっこいいやつですねこれ。
ただ、モールドはダルめだったり脚のエンジンブロックのように目立つ場所に合わせ目がガッツリ出る部分もあるので、今基準の仕上がりに作り込もうとするとけっこう手がかかりそう。
フォールドスピーカーは翼の接続部分ではなく、黒いパーツと白いパーツが外れやすくてちょっとポロポロする印象でした。
接着で解決するところなので必要に応じて接着を。
後ろから見るほうが色分けがしっかりされてる印象があります。
バトロイドの足裏に当たるエンジンノズルの部分がしっかり作り込まれているので情報量も多く感じます。
ランカちゃんと組み合わせてみました。
比較的安定しておすわりさせることができます。
ガウォークで詳しくご紹介しますが、機体上部にハンドルをつければ、そこをランカちゃんに握ってもらって乗せることができます。
ナウシカに出てくるメーヴェみたいになるのが面白いです。
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ファイターから専用パーツを使って組み替えることでガウォーク形態にすることができます。
本体にガウォーク用のフレームをつけて、ファイターでは使用していなかった腕パーツをつけて完成させます。
一見よく動きそうかなと思うのですが、足首の自由度があまりないので立たせての表情づけは苦手ですね。
機体後方に3ミリ穴が空いていますので、3ミリ軸のスタンドと組み合わせて飾るのがベストだと思われます。
ガウォークの太もものロールが生きているので脚を大きく広げることができます。
腕も動かせるのですが関節が細めで少しふにゃふにゃ感があるのでポーズをキープするのは苦手です。
脚部はスネ横のパネルが開いてエンジンを露呈させることができます。
このエンジンブロックは前後に傾けることもできるのでいろんな表情で飾れます。
膝横に出ている小さな翼パーツは「ベントラルフィン」と呼ばれる部分なんですが、設定通りガウォークの時にはこれを後ろ側に倒して邪魔にならないようにできるんですね。
バンダイの当時のプラモデルでも再現されていた部分ですが改めて見ると手のかかるギミックですよね。
ここからはランカちゃんを乗せるための準備をしましょう。
頭部が収納されている部分は専用のパーツをつけることでランカちゃん用の操縦ハンドルになります。
フィアターモードの紹介時にランカちゃんに捕ませていたのはこの部分ですね。
コンソール部分にモールドはなく水転写デカールでの再現となります。
メサイアのふくらはぎ上部の装甲を倒して、ランカちゃんの足裏を接続するためのパーツをつけてあげます。
このパーツはランカちゃんをイメージした星形のモールドがあって可愛いです。
こんな感じでランカちゃんを乗せてあげることができます。
乗り物というか支援メカに跨ってるみたいなこの感じこそVFGシリーズの醍醐味ですよね。
メサイアのガウォークにほんの少しのオリジナル要素を足すことで新しい世界が生まれているのはほんとお見事!
ギャラリーで何枚か。
と、ここまでは先行商品で同じなので、今回の40周年記念限定版でしかできないことをやりましょう。
布の服のランカちゃんとの組み合わせです。
ステージ衣装用の靴の裏にもステップに嵌る溝があるので靴は固定できますが、ランカちゃんの足首の対策をしていないと足首部分がスポスポ抜けちゃいます。
布のしなりが表情になってより躍動感があるように感じますね!
パッケージイラストもこれが使われているのでこの商品の目玉がこの組み合わせなんだと思います。
お伝えし忘れてたのですが、キャノピーは取り外しは可能ですが開閉はできません。
キャノピーの下にはコクピットがあるわけではなくて、メカっぽいものが造形されています。
このバルキリーはあくまでランカちゃんと組み合わせて遊ぶ支援メカ的なもので、ここに人が乗るサイズではないということですよね。
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最後はバトロイドなんですけど、これは本当に難しい商品だ…
扱いにくすぎて写真撮影を諦めようかと思ったくらいです…
見た目はばっちりと可愛いのですがどうすればいいんだろうという感じでした。
ガウォークを分解して、バトロイド用のフレームに腕をつけて、機首を折りたたんでからランカちゃんに装備させます。
メサイアの脚の中にランカちゃんの脚を入れてロックさせるのですが、ここはハマりの良さとロックの心地良さで、触っていて気持ちの良い部分でした。
装備させるとこんな感じです。
設定に準じたファイター・ガウォークと違ってバトロイドはVFGオリジナル形態で、ランカちゃんのパワードアーマー的なものになります。
メサイアの大部分を背中に背負っていて、四つ腕のようなフォルムになるので重心は高めです。
重量もあるので自立がやっとこさという感じです。
メサイアの頭部はハンドカメラのようになります。
このレンズ部分の綺麗なクリアパーツは組み立て説明書に「しっかりと嵌め込みます」との注意書きがありましたが、私のやり方が悪いのかしっかり嵌めることができずポロポロ落っこちちゃいました。
ここも接着した方が手っ取り早いですね。
重量がある背負いものはランカちゃんの胸部アーマーの背中の穴に接続します。
ダイナム超合金衣装の時にミニメサイアを背負わせる使った時と同じ穴ですね。
この重量をあの穴で支えられるのか心配でしたが、お尻で重量を支えるためのサポートパーツのようなものが付いてこれが良い感じに負担が分散されているのか、ガシガシ動かさない限りは安定感があります。
ただ、パーツが劣化してきたらかなり厳しいことになりそうな構造でした。
ミニメサイアと違って機首が色分けされているのでどの角度からみても密度が高く情報量が多いです。
ギャラリーで何枚か。
とても面白そうなキットに見えるかもしれませんが難点も多く
・メサイアの腕の肘の軸が細いからか肘関節がフニャついていてポージングのキープが難しい
・ニンジンスピーカーポッドをあまりしっかりと持たせることができないのでポージングが限られる
・ランカのパンツ横に装甲をつける時のアームの形状が悪くて呆れるほどポロポロ落ちる
・ランカの太もも横につけるアーマーの接続ピンが細くて短いので分解しやすい(接着で解決)
・メサイアのつま先がCクリップでの簡易的な接続なので、重量に負けてそこがぽろっと外れてそのまま倒れることがある
・自立が難しいのにスタンドが付属しておらず、スタンドが対応しそうな穴もないので汎用的なスタンドも使えない(別売りの専用スタンドなどもない)
などなど、触っているとポロポロ崩れ落ちるし、自立は難しいし、ポーズを決めて飾るにもスタンドがないしということで「組んだ後にどうすればいいんだ?」って思っちゃうキットになっています。
これ、半端にバトロイドモードをつけちゃったからこその不満だとも思うんですよね。
ファイターとガウォークしかできませんっていう商品だったとしたら大きな不満もなく受け入れられたと思うのですが、バトロイドにもなりますっていう商品でバトロイドがこの扱いにくさだと商品全体としての印象が悪くなっちゃいますね。
これに対応できるスタンドを見つけることができたら飾る楽しみで解決しそうですし、腕に自信があればキットに手を入れて不満点を一つづつ潰していくこともできますし、プラモ中級者以上の方が楽しむキットかなと思いました。
価格なりのボリューム感で美少女プラモ+バルキリー+布製衣装の組み合わせによるプレイバリューはものすごく高くて魅力的です。
ランカちゃんが好きで、バルキリーが好きで、プラモが好きで、布の服も欲しい、そしてプラモスキル中級者以上の人にとっては唯一無二の商品で、このお値段すら安いと感じると思います。
自分もどちらかと言えば満足しています。
ただ、最近のプラモ基準で見ると詰めの甘い部分が多く、バトロイドのように「組み立てた後でどうしろっていうの」と感じる部分もあります。
「最近のプラモデルが手厚すぎるだけで、そもそもプラモデルって噛み合わせの悪いパーツを自分で調整したり、工夫したりして組み立てるものでしょ?」って感覚の人にとってはなんら問題ないと思いますが、最近のプラモデルに慣れてる人にとっては「こんなに値段が高いのにこのクオリティなの・・・」ってがっかりするかもしれません。
安心して飾れるスタンドが付いていたらかなり印象が違ったかもしれません。
スタンドが付属せず、一般的なスタンドを使うための接続パーツもなく、バトロイドのつま先の構造が強くもないというのはなかなか厳しい気がします。
ガウォークとランカちゃんの組み合わせは(問題点を自己解決すれば)楽しく気持ちよく遊べるので、これだけのキットだと割り切って買える人にとってはいい商品だと感じるかもしれませんね。
私個人としては布製のステージ衣装があるだけでも大感謝で星4という感じなのですが、万人にお勧めできるクオリティかと言われると星3という感じです。
こういうプラモデルをどういうものととして捉えてるかでも評価が大きく変わると思うので、なかなか評価が難しい商品ですね。
VFGやアオシマとしての良い点もたくさんあるので、あと一歩の進化でかなりの神キットになるなという感じでした。
追記:
VFGはもう手を出さないだろうなと思っていたのですが、ケーニッヒモンスターが想像以上に良さそうなんですよね。
無理がありそうなキットでもありのでダメ元的な覚悟が必要ですが、ケーニッヒモンスターは買っちゃおうかな…
https://www.aoshima-bk.co.jp/special/vfg/vb6/
追追記(笑):
ランカちゃんのVFGに興味が湧いてきたけど、別に布の服はいらないしお値段がちょっとなーという方は先行品の購入を検討してみてください。
半額くらいのお値段になってますので!
この商品はボリュームタップリなので3つの記事とひとつのおまけ記事に分かれています。
1.商品概要編
2.ランカ・リー編
3.メサイアバルキリー編
おまけ.星間飛行ステージ衣装を他商品と組み合わせる場合