売り方と商品仕様のブレで自分には合わないかなと思いながらも、フィギュアの出来はすこぶる良さそうなので結局ガチャ版だけは毎回買っちゃってるガシャポンクエストですが、次回で終了のような雰囲気になっています。
ラインナップが増えれば組み合わせの幅が増えて楽しめると謳われていたのに、こんなにも早く打ち止めが見えるとは悲しいような、地獄から解放される安心感があるような、複雑な気持ちになっちゃいます。
このシリーズに関して不満が大きいのはやっぱ売り方ですかね。
今回も「素体よりも鎧が多い」アソートで、射倖心を煽って必要以上に買わせようとする姿勢が見えすぎちゃうんですよね…
さらに、今回の女騎士には専用武器がなくて「オンライン版」を買っていないと武器がない状態になっちゃうんですよね。
「バンダイの商品は好きだけど売り方が嫌い」が集約されている商品になっちゃっています。
いい印象を持っていない状態でのレビューですがぶっちゃけで書いていますのでお読みいただければと思います。
ガシャポンクエスト第3弾が登場!装備を付け替えることで自分だけの冒険を楽しめるガシャポンオリジナルシリーズです。
ラインナップ(括弧内は20個あたりの混入数です)
・女騎士 (2/20)
・獣人の男の子 (2/20)
・隕鉄の鎧:銀(上) (3/20)
・隕鉄の鎧:銀(下) (3/20)
・獣人の槌 (3/20)
・皮のベスト&ベルトセット (4/20)
・マジカルステッキ&ホーリーケイン (3/20)
発売時期 2023年8月 第2週
価格(税込) 500円
種類数 全7種
対象年齢 15歳以上
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クールでダークなイメージの女騎士です。
ガシャポンクエストの購入はもう見送ろうかと思ってたのですが、この子のビジュアルが好みだったので今回も追っかけることにしました。
付属品はスタンドと替えのハンドパーツです。
ハンドパーツは片方が平手で片方が武器の握り手なのですが、コストが厳しいとふれ回っていたこの商品で、コストをかけてまで差し替えを作るほどの効果はないと感じるので、その分他のことにコストを回してくれたらよかったな。
スタンドも付いておりこれも使いにくいので要らないと言いたいところですが、女騎士は自立がほぼ不可能だったので今回はスタンドがちょっとだけありがたかったです。
パーツ構成はこんな感じで、ガシャポンクエストの標準的な素体構成です。
ヘッドギアが3パーツ構成の彩色済みで付属しているのはびっくりでした。
ありがたいけどスカスカの武器セットにこれを入れた方がスカスカ感が軽減されるのではとも思ったり。
下側クリアパーツの真ん中に置いてるのはガシャポンクエストのメーカー刻印的なもので、全ての商品に入っていますが使わないものです。
では、全体を見てゆきましょう。
褐色の銀髪エルフという感じで、胸元の露出がかなり大きめですね。
素体なのに標準装備がブーツというのも特徴的です。
お顔の仕上がりや造形も美しくて、他ラインナップで大幅に価格調整しているとはいえこれが500円なんてとんでもないというもので、1000円でもありがたいフィギュアです。
腕や足のインナーに縦のシームが入っているのがセクシーですね。
ミオリネちゃんのタイツに入っていたあれと同じやつですよね?
アクションポーズをいろいろ撮影したかったのですが、この子には大きな問題があって自立がほぼ不可能でした。
髪の毛が長いため重心が後ろにあり、踵がヒールでつま先があがりがちで、背がちょっと高い(第二弾の髪結のエルフくらい)という自立が難しそうな条件に加えて、私のは片方の膝関節がふにゃふにゃでした。
不自然な前のめり姿勢ならギリギリ自立できますが、ポーズをつけての自立はほんと全然ダメ。
ひっつき虫などを使いながら苦労しながら撮影しましたが途中で触るのにが嫌になっちゃった。
ヘッドギアはリング状のパーツをはめているだけなので簡単に外すこともできます。
素体なのでこの状態が正解なのかもしれません。
ちなみに、このヘッドギアは女騎士の頭にジャストフィットする形状になっているので他の子に装備させようとしても装備できないとか、「つけられなくはないけどなんか不恰好」という感じになっちゃいます。
ガシャポンクエストは装備の付け替えによるオリジナリティを売りにしていたはずなのに、フィギュアの造形最優先なので組み替え遊びがさほどできなくてそういうところが完全にダメですね。
フィギュアの出来がいいのは間違い無いのですが、換装遊びを期待するとかなりがっかりしちゃうと思う。
ヘッドギアは前後逆につけることもできて、この状態だとめちゃくちゃ悪役感が強くなりますね!
女騎士の造形とビジュアルはかなりいいんですけど、遊びにくくて気持ちよさの無い商品という感じです。
新素体である獣人の男の子です。
素体としてのセット内容は他と同じ感じです。
パーツ構成はこんな感じで獣人のシンボル的なケモ耳付きヘアーや尻尾パーツが特徴的です。
女騎士と並べると身長差がよくわかるのですが、獣人はけっこう低身長なデザインになっています。
全体を見てゆきましょう。
子供らしいフォルムで獣人としてのモチーフがあちこちに取り入れらているデザインです。
写真だと分かりにくいのですが、肌の色は薄く緑がかっており服の白い部分などもほんのり青みがかっているので全体的に元気というよりも体調が悪そうなイメージです。
膝の構造は面白いのですが、アクションに効果的なほどは動かなくて後ろに30度くらいですかね?
デザイン上、肘関節も他の子よりは可動範囲が小さいです。
尻尾は軸可動しそうだったのですが、はめ込み段差がある軸なので少し引き出して無理やり動かす感じでした。
スタンドを普通に使おうとすると尻尾に激しく干渉するので使い方に工夫が必要。
腰は軸接続ですが上着としっぽが干渉するので腰も動かないと思った方がいいです。
うろ覚えなのですが、開発担当者さんが「もともと可動させる予定はなかったけど可動フィギュアにした」的なことをおっしゃってたのですが、こんな感じなのであんま嬉しく無いかも?
ブーツ上部の傷にもご注目ください。
ブーツのランナーがこんな感じだったんですけど、なぜか塗装部分にゲートがあったんです。
なので切り取るとガッツリと色が禿げちゃうんですよね。
成形色の部分にゲートがあればこういうことなく綺麗な仕上がりになったと思うんですけどなんでだろう?
大手メーカーさんのこういう謎仕様は「素人には分からないけど製造上こうせざるを得なかった理由がある」ってことがほとんどでしょうから、何か理由があったんだと思います。
お顔は半笑いにも見えますがプレーンな表情で、首元のリボンなど塗り分けは丁寧でした。
胸毛がチラリとみえるのもチャームポイントかも。
獣人はラインナップとしては刺激があり面白いのですが
・独特の形状で服も着ているので換装遊びがほぼできない
・可動も微妙でコストがかかってる割に効果的では無い
・この子も自立が難しい(後ろに倒れがち)
という感じで、シリーズの遊びの幅を広げるにはちょっと役足らずな印象でした。
これ、シリーズが10弾、20弾と続いた中でなら面白い商品だったけど、第三弾にしてこういう融通の効かない素体はちょっと早かったかなと思いました。
ここからは地獄商法のお話になります。
女騎士の鎧は上下に分かれているので、アソート率2/20の素体と、アソート率3/20の鎧上と、同じく3/20の鎧下を組み合わせると女騎士完全版が出来上がります。
単純計算すると500円カプセル三つ分なので1500円の商品と錯覚しそうですが、そんな都合よく揃うわけがないのでまぁ意地悪ですよね。
今回、女騎士専用の武器もないのでこれを完全版と言っていいかどうかも疑問です。
胸当てと肩当てと肘から下の差し替えパーツが入っています。
肩当は女性素体の二の腕にはまるクリップ状態のパーツなので一部に流用可能なのですが、第一弾の肩当てとぱっとみは似ているのであまりありがたみはないです。
胸当ても第一弾のものに似た感じでした。
こちらの方は渋めのガンメタリック塗装なので、並べると断然こっちの方が強そうに見えるんですけどね。
中身はこんな感じでした。
肘の軸打ちが終わっているパーツに、肘あてをつけるのがちょっと分かりにくかったです。
こちらは下半身の装備です。
スカートと腰アーマーが別々になっているのでアレンジの幅が広がります。
パーツ構成はこんな感じで、素体からの流用で良さそうな膝関節がわざわざこちらにも入っていました。
スリッパ(ヒール)は素体のものを使うことになりますが、例の足首軸なので靴側が抜けて脛側に軸が残りやすいです。
今回は軸だけ交換みたいなアホな仕様ではないので素体の靴側の軸を接着してしまった方がストレスが少ないかも。
獣人専用の武器で今回のスッカスカ枠です。
見た目のボリュームだと今回は鎧もスカスカなので、素体以外全部スカスカなんですけどね。
棍棒とハンマーの2種が入っているかと思いきや、持ち手は一本しかないので差し替えでの再現です。
差し込み軸が細く緩めだったので触る時に気を使っちゃう部分でした。
簡易的なものでもいいので、持ち手をもう一本つけてくれてたら武器2本セットになったのにほんとなんとも…
想像よりもだいぶ小ぶりで、ハンマー部分はもうふた回りくらい大きいかと思っていました。
パーツ構成はこんな感じでしたのでスカスカです。
汎用性が高いと言われているベルトセットです。
胴ベルト、大きさの違う腰ベルト、ベルトにつけることができるポーチ二つと、剣などを保持するホルダーが三つです。
残り三つの小さなCクリップの使い道がよく分からなかったのですが、第二弾の矢などはここに挟むことができました。
パーツ構成はこんな感じで、説明がないので組み立てというかパーツの用途を理解するのにすこし苦労しました。
こちらは後編で詳しく紹介します。
最後はステッキ2本セットです。
いや、ほんとスッカスカですね。
でも塗装コストはかかってそう。
彩色済で可愛いんですけど、魔法幼女(少女じゃなくて幼女)が使うステッキみたいで世界観的には「??」という感じです。
内容はこんな感じで、白い方のステッキは青いパーツをはめ込んで組み立てます。
お気づきでない方がおられたので組み立て方に触れておきますと、青い球には前後に半円状の窪みがついています。
この窪みをステッキ側のガンメタ部分に合わせて差し込むことになっています。
窪みの小さい方から差し込めば抜け防止になってくれるのです。
水色の玉が奥までしっかりはまるものではなくて、隙間ができて浮いている状態が正解です。
写真の色味が変ですけど、これが正解の形です。
最初、球の窪みを見た時は成形不良で肉がかけてたのかと思いましたよ(笑)
このステッキには裏表があって、裏側は肉抜きやプラ製品によくある円形のあれがあったりします。
写真撮影や飾る時は裏表を意識するといいかもです。
素体とアイテムの組み合わせ例は後編で!