ひっつき虫の概要
小さなフィギュアなど小物を飾ったり撮影する時に、フィギュアがすぐにひっくり返ったりしてお困りの経験ございませんか?
小さなパーツをくっつけるタイプのフィギュアで、そのパーツがポロポロと落っこちちゃうのも小さなストレスがちまちまと蓄積されちゃいますよね。
そんな時、迷わずに使って欲しいのがこれ、「ひっつき虫」です。
穴が開けられない壁にポスターなどを貼り付けるときや、今回ご紹介するような小物の固定で大活躍するねり消しのような粘着剤です。
用途としての例が3つ挙げられていますが、圧倒的な活躍を見せるのが「小物の固定・滑り止め」なのです。
ひっつき虫は簡単にちぎることができるので必要な量だけちぎって、それを糊やシールのように使うことができるんです。
使い終わったら簡単に剥がすことができて、剥がしたものを再利用することもできます。
撮影の時だけ小物を固定したいみたいな用途の人は、これを一つ買えばたぶん数年は買い足す必要がありません。
ずっと使いまわせるので。
そしてお値段なんと定価で370円、Amazonだと送料込みで300円以下というバグりっぷりです。
ねり消しとの違い
撮影の時に小物を固定する用途にねり消しを使う人も多いかと思います。
でもこのねり消し選びってけっこう骨が折れるんですよね。
画材屋で買えるような本格的なものでも思ったような粘着力がなかったりするし、100均で手に入るお手軽なやつは子供向けに作られているので高確率でラメが入ってたりフルーティーな香りがついてたりするのです。
「ラメが入ってなくて香りもついていなくて粘着力も高くて素材を傷つけずに再利用しやすいもの」という条件で探そうとなると、それ専用に作られているひっつき虫を買っちゃう方が早いです。
いろんなねり消しを買って試すくらいなら最初から買っておけば全部解決ってレベルなんです。
使ってみよう
試しに、「ベンチに座れない8センチくらいのフィギュア」をひっつき虫で座らせてみたいと思います。
被写体はガシャポンクエストの男の子素体です。
このミニフィギュアをちょうど良さそうなサイズのベンチに座らせようとしたところ、深く腰かけてくれずにアクロバティックな感じになっちゃいました。
これ、ふざけてるのではなくてベンチとフィギュアの素材が双方ツルツルに滑って、フィギュアの頭に重心が寄っているため頭から後ろに倒れ込むようにツルッと行っちゃってるんです。
こんな、暴れん坊でアクロバティックな子でもひっつき虫を使えばしっかりと座ってくれるようになります。
ひっつき虫は板チョコみたいな感じで並んでいますが、柔らかいので自由にちぎることができます。
写真は、ひっつき虫の端っこのごくごく小さい部分を爪でちぎって丸めたものです。
さっきのフィギュアを座らせる用途ならこれでも多すぎるくらいの量なんです。
これを丸めてフィギュアのお尻にくっつけて爪で何回か押さえつけます。
このフィギュアを座らせるという目的であれば写真の量の半分くらいでも十分です。
あとはひっつき虫ごとベンチにフィギュアを押し付けてやれば見事に座ってくれました。
弱めの両面テープでくっつけたくらい安定してくれるので、撮影とか短期間飾るという用途であればこれ以上の解決策がないレベルの最強アイテムです。
もちろん、うまく立ってくれないフィギュアの足の裏にひっつき虫をくっつけてやれば簡単に自立するようにもなります。(重すぎるフィギュアなどは例外)
このフィギュアを知る方は、「鎧の肩の部分がすっぽすぽ動くんだよね…」と悩んでおられることでしょう。
これも、ひっつき虫を上手に使えばストレスフリーで遊べるようになります。
この接続パーツは高さ2ミリくらいの小さなパーツなのですが、そこにひっつき虫を適当にはわせるだけ。
神経質にならずにこの写真くらい雑に盛って大丈夫です。
これをぐいっと押しながらくっつけてやればかなりガッツリ固定できるのです。
はみ出したひっつき虫は爪楊枝やデザインナイフで取り除くのも良いですし、撮影の時に隠れる部分なら何も気にせずこのままでも良いと思います。
ひっつき虫の保持力をもってすれば、本来つけることができない場所でもしっかりとくっつけることができます。
写真では、斧の後ろに先ほどの肩アーマーをくっつけました。
全然形が違う本来くっつくはずのないものでもくっつけてしっかりと保持できます。
質問されそうなこと
Q.ひっつき虫の糊がフィギュア側についちゃわない?
A.多少はつくけど普通に遊ぶものなら気になるほどではないです。手を洗ってない人の指の脂の方が気になるレベルかも?
Q.ひっつき虫のかけらとかがフィギュア側に残っちゃわない?
A.かけらが残ることがありますが、大きめのひっつき虫でかけらをとんとん叩いてあげるとかけらは全部大きい方に戻ってきます。でも、細い隙間の奥などに入り込んだものは難しいかもなのでそういう場所に使う時は力加減や量に注意です。
Q.ドールの布製衣装とかにも使える?
A.布の種類にもよるかもしれませんが、布に対しては粘着力が発揮されずにほぼつかないという感じでした。
商品説明としては「布には使用できません」とのことです。
Q.再利用できるっていうけど何回くらいできるの?
A.数えたことがないけど、今のところ永遠に再利用してます。5〜6回でダメになる感じではないですし、小さなフィギュア用途なら商品量が十分すぎる上に買い足しも痛くないお値段だから心配せずにガンガン使っても良いかも?
Q.保管は難しい?
A.商品パッケージが紙製でひっつき虫本体にフィルムはついているけど密封されている感じではないので密閉しなきゃとか乾燥を避けなきゃという感じの商品ではなさそうです。
特別な対応は不要で高温多湿ホコリを避ければ大丈夫かなと予想します。
注意点
基本的に糊や両面テープと同じ感じなので接着面が汚れていたり湿っているとうまくくっつきません。
ざらざらした面や凹凸の多いものや布にもくっつきません。
ひっつき虫の量を増やせばある程度重いものも固定できますが、商品説明には「鏡など重いものには使用できません」と書かれています。
染み込みやすい紙や木に使うとシミが残る場合があるので目立たないところで試したり、使用する時間を短時間にする方がいいかもしれません。
まとめ
主に小さなフィギュアで遊ぶ人のいろんなストレスをめちゃくちゃ手軽に解決してくれそうなスーパーアイテムがこのひっつき虫です。
フィギュアを撮影する人、ジオラマを作る人、特定のパーツがポロポロ外れるのが困ってるけど接着はしたくない人などにおすすめのアイテムです!
お値段も安いのでそういう悩みがある人はダメ元で試してみてください。