このシリーズの特徴などについては[レビュー]30MS 櫻木真乃（アイドルマスター シャイニーカラーズ）にも書いていますので、このシリーズにあまり馴染みがない方は合わせてお読みください。
アイドルマスター シャイニーカラーズと30MSのコラボオリジナルのコスチュームがオプションボディパーツに登場！
■30MSオリジナルの「衣装」と「腕・脚」「ハンドパーツ」などをセット。
■別売りの「30MS 櫻木真乃」ほか、既存の30MSシリーズとの組み合わせが可能。
■島田フミカネ氏によるクリアパーツと左右非対称のデザインが特徴的な30MSオリジナルスペシャル衣装。胸元デザインは選択式で２種付属。
■肌パーツは仕上げの際に金型表面に艶消し処理を施し、柔らかく光を反射する演出がされている。
■オリジナルデザインのマイクと衣装に合わせた白黒のハンドパーツ(左右)が３種付属。
■衣装の各所にジョイント用の３mm穴やピンが設置され、ホルダーパーツを組み合わせたマイクなどが装着可能。【付属品】
■ボディパーツ×１式
■ハンドパーツ×１式
■胸部パーツ×2種（選択式）
■マイク×１https://bandai-hobby.net/item/5871/
価格 2,420円（税10%込） 発売日 2023年10月21日 対象年齢 15才以上
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可愛い二人のイラストが描かれているパッケージです。
この商品に慣れていない人は誤解しそうなので「二体入りでもないし、そもそもこのキットには頭がついていない胴体のみのキット」ということを念の為伝えておきます。
パッケージを見ると小さな字でいろんなところにその説明が書かれていますが、これ気付かずに買っちゃう人もいるんじゃないかな？
ちなみになんですが、開店直後の売り場で日本語を喋っていない初老のおばさんが大声でビデオ通話でこの商品を写しながら知らない言葉であーだこーだ叫んでいました。
パッケージがややこしくて素人外国人転売屋が混乱して転売ミッションに失敗したんだとしたら「ざまぁみろ！よくやったパッケージデザイン！」な事案です。
胴体しか入ってないからといってパッケージイラストが胴体だけというのも味気ないので、この商品の特徴を知るファンにとってはこういうイラストにしてもらえてるのは可愛いし嬉しいです。
ランナーはこんな感じで、パーツ数はけっこう多めです。
ちょっと割高感があるなと思っていた商品ですが、ランナーを並べてみるとわからなくもないという感じのボリュームでした。
組み立て説明書はこんな感じで衣装の設定や説明などはなし。
デフォルメされたリシェッタちゃんのイラストがかわいい。
付属品はこんな感じでこのキットだけだと組み立てても頭がありません。
首のボールジョイントは他の30MSシリーズと互換性があるので、他商品から頭を持ってきて好きなように着せ替え遊びをしましょうというコンセプトです。
ハンドパーツについてですが、写真には写っていない黒い左手の武器持ち手もついていたはずです。
私はいつの間にか紛失してしまっていたので写真には写っていません。
ランナー形状的にもそれがついていて組み立てて箱に入れていたはずなのにおかしいなぁ…
パッケージでは櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんとリシェッタちゃんがこの衣装を着ていますが、シャニマスコラボということで櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんの頭を装着（？）させてからのレビューといたします。
メイド服のような配色で左側に黒を多く置いて、片脚だけニーハイの非対称デザインがめっちゃくちゃ可愛いです。
「この衣装デザインが好きなら買いです」でレビューが終わってしまうレベルの完成度ですが、少々難もあるのでそれらは後ほど。
全身をくるっと見てみます。
スカートのフォルムがとても綺麗で、このフォルムのおかげで必要十分な可動範囲も得られているのが素晴らしいです。
可動範囲に関してはちょっと足首に難しさがあるのですがあとはシリーズとしては及第点で、櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんが着ていたビヨンドザブルースカイの衣装よりもよく動いて触りやすいです。
櫻木真乃（さくらぎまの）ちゃんがのハンドパーツはプラスチックのような硬い素材でしたが、こちらはちょっとゴムっぽい少し柔らかめの素材でできています。
多少サイズの違う武器などを持たせるときに少しだけ無理が効きますが、破損しないわけではないので無理させすぎには注意です。
マイクにはクリア素材の羽飾りと腰にマウントさせる用のクリップが用意されています。
マイクを腰にマウントさせるとこんな感じ。
羽飾りに厚みがあってジョイントも厚めなのでちょっとかさばるかんじがあります。
胸パーツは密閉型（？）と上部に素肌が見えている開放型（？？）の2パターンが用意されていますのでお好みで。
戦闘服っぽいのは密閉型、アイドルっぽいのは開放型ですかね？
左手に装備しているクリアのシールドのようなものは腕の裏に空いた四角溝に差し込んで固定します。
組み立て説明書の通りに組めば左腕にのみ溝があるので左腕に装備させることになります。
余剰パーツで溝の空いていない黒腕や、溝の空いている肌腕もあるのでちょっとだけ組み替えの幅があります。
腕のシールドみたいなやつ。
小型で腕に自然に沿うような緩やかなカーブになっているのがいいですね。
クリアパーツの質感がいいのでとにかくかっこいいです。
細かなところでバンダイの造形技術が発揮されまくっているのも見どころの一つです。
服の前面のボタンのような部分は後ろ側のグレーのパーツの固定ピンも兼ねていて、精密にぽちっと可愛らしく表面に出てきています。
スカートのドレープやフリルの自然な造形も美しいです。
たぶん嫌いな人はいない（？）太もものフリフリ装飾（レッグリング）も素晴らしい造形で、この部分を他キットに移植するのもいいですね！
これだけでもカスタマイズパーツとしての価値が高すぎる！
靴はハイヒールのようになっているのですが、ヒール部分などがクリアになっていて未来っぽさがある素敵なデザインです。
足首の可動範囲には悪い意味でクセがあって、靴側の軸がほぼ垂直接続なので軸ロールがあまり効果的じゃないです。
45度くらいで接続できたら脚を横に開いた時の接地向上にも繋がったのですが、ほぼ垂直なのでこの軸の調整で接地を高めるのは難しくなっています。
可動という視点で見ると残念なポイントです。
もう一つ、パチ組み勢にとって残念な部分は左脚に盛大なゲート跡ができちゃう点ですね。
ゲートが大きめで素材が黒なので、多少切れ味のいいニッパーを使っても白化した感じのゲート跡が残ってしまいます。
そしてこれがめっちゃくちゃ目立ってしまいます。
ものすごく切れ味の良いニッパーなら改善されるのかな？
ここだけをサンドペーパーで磨くとそれはそれで目立ちそうなので、手間と時間を惜しまなければ左脚の黒パーツを全部均等にサンドペーパーで磨くとかが現実的な対応策かも。
後ろ側にはスタンド接続用の3ミリ穴もあります。（もちろんスタンド以外にも使える）
左右両サイドにはマイク接続を想定した穴がありますが、3ミリなので他パーツを付けることもできます。
黒とグレーのベースカラーに白とクリアブルーの差し色が生えていて未来感のある可愛い仕上がり。
スカートは前後左右に分割されますが、四角プレートの接続で可動などはしない仕様になっています。
スカートの後ろ側パーツを腰に刺して、それを基準に左右と前のパーツを接続します。
造形はいいけどスカート単体での自由度やカスタマイズ性はイマイチ。
他キットの腰に装着すればスカートを履かせられるという互換性はあります。
可動範囲は悪くないのですが、前述の通り足首の可動軸にクセがあるので接地を意識すると結構ポージングの幅が限られちゃいます。
あと、ビヨンドザブルースカイよりは立たせやすいですが自立は苦手なので、こちらもスタンドがあった方がいいかもですね。
まとめてギャラリーで。
素肌カラーAということで、同じ素肌カラーAの頭部であれば違和感なく差し替えて遊ぶことができる胴体になっています。
衣装の色が抑えめなので、どんな髪色の子でも色のケンカが起きずに楽しめそうです。
おまけでスカート等装着できる装備を外した姿を載せておきます。
30MSの標準的な素体に近いので、これをベースにカスタマイズしてゆくのも面白そう。
この商品は胴体だけで2,420円（税10%込）、リシェッタ等シンプルなシスターは素体に頭や武器もついて2,530円（税10%込）ということで、装飾の豪華さはあれどもシリーズのオプションとしてはちょっと割高に感じてしまいます。
左脚の派手に残るゲート跡はパチ組みで気軽に遊びたい人には気になる部分でしょうし、足首の可動範囲のクセもちょっと遊びにくさを感じます。
ただ、衣装のデザインは最高で眺めているだけでも可愛い素体だなと思います。
お値段に納得できて、この衣装デザインが好きな人で、脚のゲート跡をなんとかできる人（または気にしない人）には超おすすめの商品です。
逆に、このどれかに引っかかる人にとってはモヤモヤが生まれるかもしれない商品です。
私はめちゃくちゃ好きだったのですが複数買いするにはちょっとお値段がひっかかるので、市場に余り初めて値引きがつき始めたらあと二つは欲しいなという感じでした。
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