概要
第一弾のワイバーン型を買った時に「可愛いし、お手頃価格だし、めっちゃいい商品だな!」って思いながらもご紹介しそびれていたドラネッツシリーズ。
参考:ワイバーン型
そうこうしているうちに第二弾の海竜型が発売されました。
私は少し出遅れてしまったので店頭ガチャの残りが5玉くらいで、全6色のうちスミレが連続してガチャマシンに鎮座していました。(カプセル色ではっきりわかる優しい商品)
何色か集めようかと思ったのですが、スミレの連続の壁を超える頃には売り切れになっちゃうので、残りは他の方にお任せしようと思って1回だけ回してきました。
ドラネッツガチャの第一弾を触ってどんな商品かはわかっていたので「これくらいは期待してもいいだろう」というハードル高めの期待値で挑みましたが、その高いハードルを余裕で3段越えくらいするようなめっちゃくちゃ素晴らしい商品でした。
2023年2月に販売し、即完売が続出したさんど模型様作「ドラネッツ ワイバーン型」に 続く、完全新作メカドラゴンの発表です。
画期的な各関節のビス止め仕上げはガチャでは前代未聞です!!ラインナップは色違いでレモンスカッシュ、スミレ、ラムネ、ウォーターブルー、レッド、モノクロの全6種類です。
メーカー:トイズキャビン
https://toyscabin.com/product/20230802_637.php
商品:ドラネッツ 海竜型
価格:400円
発売年月:2023年11月
くるくる動画
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ミニブック
ネット上の情報が少ない商品なのでミニブックを掲載しておきます。(いろんなことの配慮から画質を落としています)
ドラネッツは造形作家スナガワさんが作るガレージキットなのですが、それをトイズキャビンさんが手軽に楽しめるようガチャ商品にしてくれたのがこの商品です。
第一弾のワイバーン型は廉価版というのがわかる感じの商品だったのですが、第二弾の海竜型は本物とサイズが違うくらいかなというレベルのものすごい仕様で震え上がりました。
400円ガチャでこんなことができるの…
この商品のクオリティを基準にされて引き合いに出されると他メーカーは無理すぎて震え上がってしまうやつなのでは…
そんな、わけのわかんないくらいすごい商品でしたので、どの辺がすごいかご紹介してゆきましょう。
ドラネッツ 海竜型(スミレ)
ラインナップは全6種類で違いは配色です。
ご紹介するものはスミレです。
頭の大きさはワイバーン型と同じながらも体が少しほっそりとしているので小ぶりに見えますが、ボリュームがないわけではなく高密度な印象。
ワイバーン型はプラ感が強めでしたが、海竜型はプラのテカリが少し抑えられていてほんの気持ちマットな感じです。
元になったガレージキットの方は全長13センチとのことですが、ガチャ版は11センチないくらいなので少し小ぶりなようです。
くるっと一周するとこんな感じです。
手足がヒレになっているのですが、可動箇所が多く保持力も秀逸なのでヒレでバランスを取らせれば飾ることも立たせることも難しくない感じです。
真上と真下から。
パーツの切り跡やパーツ同士の合わせ目などちょこっと目につくところもありますが、そんなに大きくない商品でデザインも質感も良いので欠点と感じるほどのものではありません。
ヒレの白い部分は別パーツっぽいのですが簡単に外れる感じではないので接着かはめ殺しっぽいです。
その他、別パーツっぽい部分も簡単に外れる感じではないので、色の違うパーツを借りてきて差し替えてカスタマイズという遊びは難しそうでした。
いい意味で恐ろしいことなのですが、可動箇所のビスのようなものは全て本物の金属ビスなのです。
全身18箇所の可動は大半がビス留めになっているのでジョイントが緩くなってもある程度の調整が可能っぽいです。
ちなみに、この商品はほぼ組み立て済みで購入者は首を差し込むだけで完成なのです。
400円のガチャでこれほどたくさん、そしてしっかりとビス留めされているとか全く意味がわからないんですけど…(褒めてる)
工場でビス留めし続けてくれたビス職人さま…ありがたすぎる…
もう一つすごかったのが、瞳のレンズのようなパーツの下地がミラー(鏡面)加工されている点でした。
瞳が特徴的なデザインなのでミラー加工がしっかりキラッと光を反射してくれるのは素晴らしいです。
高級感や奥行きが強く表現されるようになっています。
これ、すごすぎない?
400円でこんな仕様が実現できるんだ??
「まてまて、もしかしたら私が見落としていただけでワイバーン型もそうだったっけ!?」
と思いワイバーン型をみると瞳はミラーではなく、翼の付け根のビスのような部分はプラ造形と塗装で再現されたものでした。
ワイバーン型の仕様でも十分に可愛くてテンションが上がったものですが、海竜型はめっちゃくちゃやばいですね!
ワイバーン型と同様に口の開閉も可能なのですが、海竜型は口が完全に閉まる感じではなかったです。
いっぱい閉めても半開きという感じ。
いろいろポーズが取れて楽しいのですが、腰をひねることはできないので「こんなに動くならこういうポーズもできるかな?」には応えられない部分もあります。
でも400円でこの仕様でこれだけ動くのはもう神の領域ですよ。
20年後に「あの時代はなんで400円でこんなことできたの!?」って騒がれそうな商品ですが、そもそも今の時代でも「なんで400円でこんなことできるの!?」って感情でいっぱいです。
まとめ
「円安が厳しくてガチャメーカーは大変なの!だからガチャが500円になるのも許してね!」みたいな空気を自然と受け入れており、「500円もするガチャなのにこの程度の商品なの!?」っていう地雷商品との出会いも増えてきました。
しかし、日本のガチャ文化を高いレベルに牽引しているメーカーの一つであるトイズキャビンさんは熱量が全然違った!
500円でもびっくりしそうな高品質で高仕様な商品を400円で販売しちゃうんだからもうめちゃくちゃ!(褒めてる)
トイズキャビンさんがすごいってのはもちろんですが、この商品化を許した「さんど模型」さんもすごくないですか?
こんなレベルが高いものを400円で出されちゃったらガレージキットが売れなくなるのではって心配しちゃいますもん。
でも、本物には本物の魅力もあって、私も「ガチャになってない商品も欲しいからガレージキットに手を出してみようかな」とか思ったので相乗効果もあるのかもですね。
これ、もしトイズキャビンさんがクソ仕様で発売してたら本家のネガキャンにもなりかねないのですが、神仕様で出してくれたことにより本家に興味を持った人も増えたと思います。
こういう「いい形での相乗効果」、これからもどんどん見てゆきたいなって思いました。
さんど模型さんにはほかにも可愛いドラネッツがたくさんいるので覗くだけでものぞいてみてください。
https://sand-model.easy-myshop.jp
あ!
大事な総評を忘れかけてましたがトイキャビさんのドラネッツ海竜型は間違いなく超絶おすすめの星5です!
「ユーザーが500円ガチャを受け入れてるからとりあえず500円でいいでしょ」みたいに思考停止しかけてるガチャメーカーさんには危機感を覚えて欲しいです笑