本記事内にAmazonなどの商品リンクを使用していますが、定価を大きく超えて販売されている可能性もあります。
商品リンクからご購入の際は商品の定価をご確認いただき納得の上でご利用ください。
ENTRY GRADE ガンダムの概要
2020年に発売されて「安くて組みやすくてめちゃくちゃ動く」と話題になったENTRY GRADE(EG)ガンダムはガンプラ売り場での販売以外に一番くじで色違いバージョンが景品になったり、お菓子売り場で売られていたりと色々な販売形態がとられました。
2020年12月19日に一般販売されたライトパッケージ版は「箱ではなく袋売り」「武器はナシ」という簡易的な仕様ながらも税込定価550円という驚異的な安さで販売されていました。
安さに目がいく商品ですがバンダイの技術の結晶のような商品でもあるため組みやすくてめちゃくちゃよく動くというのも大きなポイントで、MGやRGなどをメインに組み立てているガンプラファンも「ほほう!これはすごい!」と感動したポイントがいろいろと備わっている商品です。
執筆時時点で武器なしライトパッケージは生産終了となる予定で、今後EGガンダムは「武器付き箱入り税込770円」のものが流通するようになるそうです。(それでも十分安い)
低価格のものは初代ガンダムに代わりにストライクガンダムのライトパッケージが550円で販売される予定だそうです。(2021年12月)
余談ですが、エントリーグレードというシリーズはガンダムだけのものではなくドラえもん、ドラゴンボール、仮面ライダーなど幅広いシリーズがラインナップされています。
他作品のエントリーグレードは「プラスチック製固定ポーズの組み立てパズル」みたいな側面が強く賛否も別れるところなのですが、EGガンダムは「安くて組みやすくてめちゃくちゃ動くガンプラ」という感じなので他のエントリーグレードでがっかりした人も手に取ってみる価値があるかと思います。
今回ご紹介するハート版EGガンダムの概要
お菓子付きキャラクター商品を発売するハートという企業があるのですが、ここはバンダイさんと仲が良いようでバンダイが版権を持っていそうなキャラクターを食玩として販売していることも多いです。
このハートさんが2020年のクリスマス商戦に向けてガンプラ入りラウンドBOXというのを発売していました。
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当時、地方民はEGガンダムを店頭で手に入れるのが大変困難でした。
人類共通の敵であるダイオウオオクソカメムシ高額転売屋に買い占められており、安さが売りのEGガンダムが3000円くらいで売られているという地獄のような状況に苦しめられていました。
そんな地方民を救うのがこのハート版EGガンダムでした。
税込定価1650円と武器付きEGガンダムが770円であることを考慮すると決してコスパが良い商品とは感じられないかもですが、オリジナルカラーが気に入った人や転売屋と関わらない方法でEGガンダムを購入したいという人には大変有力な選択肢になったと思います。
ハート版EGガンダムのカラーバリエーションはガンダムのトリコロールカラーをメタリック(パール成形)したメタリックカラー版とキャスバル専用ガンダムを彷彿させるような赤色中心のクリスマスカラー版が売られていました。
↑こちらはご参考のクリスマスカラー版
私は色は何でも良いからEGガンダムを触ってみたいという動機だったのでどっちでも良かったのですが選択肢があるとなると悩みますよね…
店頭で10分くらい悩み続けた結果、パッケージイラストがより好みであったメタリックカラー版を購入しました。
製品の内容は
・EGガンダムのカラーバリエーション1体(メタリックカラー or クリスマスカラー)
・中に入っているガンプラに対応したイラストのラウンドボックス
・小さなスナック菓子2袋
というものでした。
スナック菓子はほんと申し訳程度のものなのですが個人的にコンポタージュスナックが大好きなのでありがたくもしゃもしゃと食べました。
ラウンドボックスはしっかりとした蓋がついていて、イラスト部分はわかりやすく言えば薄い下敷きや厚めのペットボトルのような素材にプリントされているものです。
メタリックカラー版はMG ガンダムVer3.0のイラストを、
クリスマスカラー版はHG ガンダム REVIVE版のイラストの色を変えて使用しているようです。
紙製ではないので強度もあり劣化もしにくくいろんな使い方ができそうですね。
私はガンプラを作る時の汚れないものを一時的に捨てるゴミ箱として利用しています。
「武器付きEGガンダムの定価は770円」という点だけに目が行ってしまうと割高な商品と感じてしまうのですが、なんだかんだで満足感が高かったです。
中身の紹介とランナーの注目ポイント
ボックスはこんな感じです。
蓋の直径が180mmで高さが224mmということで結構大きめです。
ちょっとしたゴミ箱にちょうど良いサイズです。
スナック菓子はガンダムパッケージのものが2袋入っています。
小袋のキャベツ太郎よりもちょっと大きいくらいのボリューム感です。(伝われ)
組み立て説明書が入っていますが、EGの特徴である「部位ごとにまとめられているランナー配置」について記載されています。
ランナー数は4枚なのでベテランガンプラーは迷わないと思いますが初心者向けと考えれば最高にありがたい配慮です。
パール感が飛んでしまうので暗めの写真ですが、パーツは綺麗にパール成形されています。
ガンプラ作りに慣れている人なら組み立て説明をみなくても直感的に組み立てられるパーツ配置と形状です。
パーツ成形に関しては最近のガンプラを作り慣れてる方にとっては驚くべき点はあまりないかもしれませんが、ガンプラブランクが長い方などは「こんなパーツを一体成形できるのか!?」って驚いちゃうかもしれません。
ニッパーがなくても素手でパーツをランナーから簡単に離せるタッチゲート方式なのも見逃せないポイントです。
今までのタッチゲート方式だと少し頼りない部分もあって綺麗に作ろうとすると結局ニッパーが必要になるのですが、EGガンダムはやや肉厚のパーツと接続点の強度のバランスがちょうど良いみたいでニッパーはまったく使いませんでした。
工夫されたパーツ構成を感心しながら眺めつつ、まったりと組み立てましたが組み立て時間は20分くらいでした。
これ、二つ目を組み立てる人なら5分くらいで組み立てできちゃいそうな組みやすさですね…
ENTRY GRADE ガンダムのレビュー
撮影ブースと照明とパール成形の相性なのか、ちょっと写真がボヤボヤしがちになってます。
雰囲気を感じていただければと思います!
まずは立ち姿から。
可動重視のためか、腰の部分の細さが目立つプロポーションです。
ところどころポツポツと見えているのがタッチゲートの跡ですね。
肉眼ではそんなに目立って感じないのですが、写真だと目立つのはパール成形マジックなのか…
「対象年齢8歳以上」という低年齢層も対象にした商品であるため、鋭いパーツには安全フラッグのような成形となっていて、アンテナ裏の安全フラッグはかなり目立ちますね。
目の周りには工夫がありまして、パーツとパーツの間に意図的な隙間を作ってそれを影にすることで目の存在感を際立たせているそうです。
股間のVマークも見事に再現されています。
パール成形ということもあって遠目に見るとシールかなって思っちゃう部分ですが組み立てるだけで綺麗に色分けされるすごい部分です。
肩の構造は本体にグレーのボールジョイント付きパーツをぱちっと嵌め込みここが上下の可動を担っています。
腕側がボールジョイントを受けてそこに肩装甲を被せる感じです。
RGのような前後スイングはありませんが上下の可動がかなり得意な構造になっています。
ボールジョイント部分はちょっと動かすだけで粉を吹いちゃったので劣化が心配な部分ですがもしかしたらパール成形特有の現象なのかもしれません…
肩は真上に上がります。
シールドは一応持ち手で持たせることができますが腕とポッチ接続した方が安定感が出ます。
裏側のモールドは簡易的です。
あとはとにかく動く、片足でも自立が余裕なポーズ集です。
関節がやや逆方向にも動くので女性的なくびれたポーズも取りやすいです。
まとめ
プラモデルの入門商品としては最高すぎますし、頑丈でよく動くので出来上がった後の「ガシガシ遊べるおもちゃ」としてもめちゃくちゃレベルが高いです。
最近はEGガンダムも手に入れやすくなっており、逆にハート版はプレミアム価格となっていますのでボックスやカラーリングに強い思い入れがある人以外はハート版を買う必要はないかなと思います。
EGガンダム自体は素晴らしいです。
この仕様でジムや量産型ザクなどがラインナップされたらめちゃくちゃ買い集めてたくさん作って並べたくなりますね。
改造素体としてもすごく優秀なので改造の入門にもすごくいいかも。
EGのガンダムシリーズ第二弾としてストライクガンダムも予定されていて、10月には今回ご紹介したようなハート版としてEGストライクガンダムのカラーバリエーションとなるEGストライクルージュ入りラウンドBOXも発売されます。(ハートさんの商品ページに簡単な画像が出ています)
なんとなくバンダイさんのペース的に「EGは年末に1種出します」みたいな空気が滲み出ていますが、もっともっとラインナップを増やして発売ペースをあげてもいいんですよ!!
待ってます!!!
↑定価1650円なのでプレミアム価格にご注意ください