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[怖いけど怖くない]はじめての大腸内視鏡検査体験の感想 〜検査の話〜

警告:テーマ的にどうしても下の話になりましてお食事中の方などの閲覧はお勧めできません…
万全のコンディションの時に自己責任でお読みいただけると助かります!

ここから先では検査までの体験を個人的な日記のように記しています。
検査の方法等は病院や検査器具によって変わると思います。
別の方の体験では当日の下剤は病院内で飲んだというお話があったりと本当に色々なケースがありますので「この人の場合はこうだったんだな」という程度にお読みいただき、実際に検査を受けられる方は担当のお医者さまからの指示に従ってください。

準備編はこちら

大腸内視鏡検査の時の服装

当日の朝に重大なことに気づきました。
どんな服装で行くべきかが触れられていなかったのです…
綺麗な勝負パンツとゆったり目の服装で行けばいいのかな?
もしかしたらめちゃくちゃ汚れるから着替えとかいるの??
ネットでちゃちゃっと調べてみると検査着が用意されるとのことだったので私もそれを信じて向かうことにしました。

私の場合も病院が検査着を用意してくれていました。
検査室に併設されていた更衣室で検査着に着替えました。
下着はお尻のところにだけ窓がついている使い捨てっぽい紙っぽい素材の検査下着が用意されておりそれを使うことになります。(男性用ブリーフの前後を逆にしたような感じでけこうぶかぶかで大きい)

ぼーっとする薬を使いますか?

痛みに敏感な人が楽に検査を受けられるようにぼーっとする薬とやらが用意されています。
この薬を使いますかと確認されたのですが、初めてなので使った方がいいのかどうかもよくわからない…
そして、この薬は点滴という形で検査中に使われるそうなのですがそもそも私は針が怖すぎて注射が苦手なのでメリットとデメリットの天秤具合がわかりません。
素直に「検査に対する不安や怖さがあるけど注射も苦手なのでそういう人がどっちを選べばいいかわからない。なので先生のご判断にお任せしたい」と伝えたところ、「では、いつでも点滴できるように針だけ刺しておいて検査が辛そうならぼーっとする薬を使いましょうか」と言われてそのようにお願いしました。

ちなみに、ぼーっとする薬を使うとぼーっとしてしまうそうで、当日中の運転やスポーツは厳禁で移動する時もエレベーターがあればエレベーターを使ってください(階段やエスカレーターは使わない方がいい)という案内がありました。

でもよくよく考えると、針を刺される時点で「注射が怖い」のデメリットが発動済みなので、もう針を刺したんなら普通に薬を使ってもらう方がいいのでは??
検査が始まる時にそのように頼もうと思いながら点滴の準備をしてもらうことになりました。

ここで個人的なトラブル…気を失う…(血管迷走神経反射というらしい)

大腸内視鏡検査は採血がある場合とない場合(使用する器具の共用度の関係?)があるそうなのですが、私の場合は採血がありました。
点滴の針の部分から採血もできるということで、まずは点滴の針を刺してもらっていたのですが私の体の血管の関係なのかなかなか入らずやり直しとなりました。
この時に怖かったフレーズは看護師さんの「あれ…血が戻ってこない…」でした。
「なにそれ!?怖い!!!!」と心の中で全力の叫び声を上げました。

最初は手首近くでチャレンジしてくださっていたのですが結局うまくいかなかったようで、最終的には普段採血する肘の内側での採血になりました。
採血が終わって点滴の準備もできたので立ち上がって検査室に向かいましょうという時に激しい立ち眩みが…
「ちょっと立ち眩みがするので一旦座っていいですか?」とベッドに座ったところすーっと目の前が真っ暗になってそのまま電源が切れるように意識を失いました。

すごくうっすらと夢を見ていました。
私がリンクになってパラセールを広げて飛んでいる夢です。(ブレワイやりすぎ説)
そういえば、午前中に下剤を飲みながらブレワイやってましたわ…


ペチペチされながらめっちゃ名前を呼ばれていることに気づいて意識が引き戻され目が覚めました。
ドラマとかで意識不明の人に「名前を呼びかけ続けてください!」ってやってるやつはこれか……

記憶が完全に飛んでブレワイに上書きされているので私を処置しながら覗き込んでくださっている看護師さんたちを見ても「この人たちは誰?ここはどこ?あれ?ニンテンドースイッチどこに置いた??」状態だったのです。
でもすぐにご迷惑をかけてしまったことを直感で悟ったので「ご迷惑をおかけしたみたいですみません、お腹が減りすぎてたのと下剤の寝不足でヘロヘロだった自覚があったので貧血だったのかもしれません…」とお話ししたら血管迷走神経反射というものを教えてくださいました。

疲れている時などに緊張したまま注射をすると血流が悪くなって貧血のようになることがあるそうで、たぶん検査に対する不安とかもともと針が苦手という私のチキンメンタルが重なって起きちゃったんだと思います。
確かに、初めて献血した時に同じ現象を起こしてスタッフの方にご迷惑をおかけした記憶が…

ほんとご迷惑かけっぱなしで申し訳なかったのですが、検査順序を次の方と入れ替えてもらって20分~30分しっかりと休んでから立ち上がるとばっちり元気に立ち上がれました。(ご迷惑をおかけしたスタッフさんにしっかりと謝りながら)

ようやく本題、怖すぎる大腸内視鏡検査

検査室に座ると担当の先生がやや駆け足で検査の概要、検査中に起きるかもしれないリスクの説明、ポリープがあった場合の対処法の説明と処置に対する同意などをしてくださいました。
内視鏡はいったん腸の奥まで全部入れて、戻しながら検査するというのが想像と違ったところでしたね。

検査が始まる前に「ぼーっとする薬は辛そうだったら使うということでよかったですか?」と確認があったので「めちゃくちゃ怖くて不安なので可能であれば最初から使ってください」とお願いすると快諾してくださいました。
先生曰く、緊張状態で検査を受けると腸に変な力がかかって検査がしにくいことがあるので、検査する先生にとってもぼーっとする薬でリラックスしていた方がスムーズに進むというお話しでした。

ぼーっとする薬についてもご説明があって、よく効く人はリラックスしすぎて眠ってしまうこともあるとのこと。
眠った場合は全部先生の判断に任せしてもらうのでいいですかということだったので全部お任せしますとお伝えしました。

説明が終わったら診察台に寝そべります。
特殊な診察台とかじゃなくて普通の診察台です。
「もし指示があった時に目が覚めていたらこういうポーズをとってください」と仰向けで足を組むポーズを教えてもらいましたが「寝ていたら気にしなくて大丈夫です」とのこと。

そういうお話をしているうちにプスッと腕に注射を打たれてしっかり揉んでくださいとのこと。
腸の動きを抑える薬を使うと言ってたのでそれかな?

揉んでいるうちに先生がやってきてここで検査中最大かつ最悪の衝撃が…

先生「ちょっとお尻に指を(先生「(指をズブリ)」私「(へぎぃ!!!)」)入れますね、失礼します。」

めっちゃくちゃ食い気味で失礼しますよりもかなり早く指をぶずって入れられた!!!

しかも、なんか指が二段階くらい奥に入った!!!

こわい!!!!

しかし、ここからぼーっとしてそのまま意識を失うことになりました。
先生がズブリとやったからではなくて、ぼーっとする薬の点滴が効いたんだと思います。

基本的には寝ていてうっすらと夢を見ていました。
ブレワイで祠を目指して崖を登っている夢を…
そういえば午前中は途中でスタミナが切れて登れなくなる崖と格闘してたなぁ…

検査中の記憶はほんと意識の薄いところでみていたブレワイの夢くらいしか記憶にないのですが、ときどきお腹の中に機械的な熱さを感じたり、お腹の中を掃除機のようなもので吸われる感じがしたりで意識が戻って目が冷めそうになるのですがまたすぐに意識が遠くなる感じでした。
この感覚は夢かと思ったのですが、後で調べてみると腸を膨らますためにガスを入れたり、入れたガスを吸って回収したりということがあるようなのでその時の感覚なんだと思います。

あとは全てが終わった状態ですっきりと目が覚めるだけでした。
検査の時間はたぶん15分から20分程度だったと思います。(寝ていたのでトータル時間から逆算)

ぼーっとする薬のおかげで痛みなどは全くなく(先生が最初にやったブスリも気持ち悪い感覚だけど痛いものではなかった)、お尻にゼリー状のものが付着していたのが検査前後の体の違いでした。

終わった後で検査結果の説明をしてくださったのですが結局はポリープ一つない綺麗な腸だったそうです。
検査のきっかけとなった血便の原因の可能性としてはやはり痔か何かがあって検査までに治っただけかなという感じでした。(健康診断からこの検査まで仕事などの都合で少し期間が空いていた)

腸の形により検査の難易度が変わるそうなのですが私は状態的にもスムーズに検査が進んだとのことで、これならぼーっとする薬がなくても問題なかったかもしれませんねとおっしゃってましたが、これ、患者の精神的負担を軽減するという意味ではめちゃくちゃ心強いので検査に不安を抱えていてかつ運転の予定がないなど使える人は積極的に使ってもいいのかなと感じました。

一番怖かった部分がほぼ無意識で終わったのがとても楽でした。

結論:大腸内視鏡検査は思ったよりも怖くなかった、怖かったらぼーっとする薬を使ってもらうといいと思う

ほんと、恐怖心と不安感が強すぎてここ最近で一番憂鬱な思いをしていた大腸内視鏡検査ですが、蓋を開けてみると検査自体は恐れるようなものじゃなく、むしろ感動するレベルで患者の負担軽減に対して色々な工夫がされているものでした。

多くの方がおっしゃってる通り一番辛いのは下剤ですね…
睡眠不足と空腹感と下剤のダメージで、ほんと当日はヘロヘロになりながら「あとは検査だけで解放されるんだ…もうなんでもいいからとっとと終わってくれ…終わって好きなものを食べさせてくれ…」と思うばかりでした。

先生とは言え知らない人にお尻を見せるのも恥ずかしかったのですが、お尻を見せてカメラを入れるだけで苦痛から解放されるのならどうぞどうぞお願いしますって気分になりますね…

大腸内視鏡検査ってなんか近代的なのか原始的なのかわからない検査方法だし、今の科学ならもっといい方法とかあるのではなどと勝手に思ったりしていましたがほんとすごい技術なんだなと思いました。
こういう技術と現場の医療関係者の皆様のおかげで日本人の死亡率ナンバー2の大腸がんを早期発見できるなんて素晴らしいことですよね。

私の場合は検査の結果なにも見つからず安心が得られただけでなく、こういう検査や病気に対して少し視野が広がった気がしました。
変な言い方だけどとても貴重な体験でした。

これから大腸内視鏡検査を受ける予定で不安を抱えている人がいればお伝えしたい。

恥ずかしさや心理的な不安や恐怖心があるかもだけど検査自体は何も怖くなかったし、不安があればぼーっとする薬を使ってもらうといいと思うよ!
ただ、下剤はしんどいので脱水症状に気をつけて万全の準備で臨んでください!

以上、医療従事者のみなさまに尊敬と感謝の気持ちを込めて。

こねこ星人