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[怖いけど怖くない]はじめての大腸内視鏡検査体験の感想 〜準備の話〜

2022/3/4 - ブログ

先日、生まれて初めて大腸内視鏡検査というお尻にカメラをぶっさす刑罰を受けてきました。
初めての検査だったので不安や恥ずかしさや恐怖が強く震え上がっていたのですが、実際のところはそうでもなかったという感想でした。
これから同じように大腸内視鏡検査を受けようとしている方の不安が少しでも軽減できればと思い、ぶっちゃけの体験談としてここにまとめます。

警告:テーマ的にどうしても下の話になりましてお食事中の方などの閲覧はお勧めできません…
万全のコンディションの時に自己責任でお読みいただけると助かります!

ここから先では検査までの体験を個人的な日記のように記しています。
検査の方法等は病院や検査器具によって変わると思います。
別の方の体験では当日の下剤は病院内で飲んだというお話があったりと本当に色々なケースがありますので「この人の場合はこうだったんだな」という程度にお読みいただき、実際に検査を受けられる方は担当のお医者さまからの指示に従ってください。

大腸内視鏡検査に至る経緯

私は「中性脂肪だけが異常に高い」という特異体質を除いては健康体であると自負しており、コロナ禍に入ってからお酒は全くと言っていいほど飲まないし、生まれてからずっとタバコも吸ったことはないし、きちんと運動もするし、太ってもいないというまぁまぁ模範的な人間だと思っています。

ところが、健康診断の検便で二日とも血便という初めての症状が出てしまいました。
この結果を受けて医師が「痔があるか?」と質問してきたのですが、痔の自覚症状は全くないので心当たりがない旨を伝えました。
他にも医師からいくつか自覚症状に関する質問をいただいたのですがどれも心当たりがなく、それらの結果として「こういう時は大腸にポリープなどがある場合があるので今まで一度も大腸の検査を受けていなければ一度受けてみてもいいかも」との提案を受けました。

大腸の検査ってよくわからないけど一度も受けたことがないので「受けた方がいいのなら受けたいです」と答えて詳細を聞いたところ、噂に聞く「お尻の穴からカメラをぶっ刺して観察する刑罰」ではないですか…

なんなんそれ…怖すぎる……

検査が怖すぎて色々な経験者に話を聞いた

医師から提案されて検査を受けたい旨を伝えると、検査の担当者が検査に関する詳細な説明をしてくださいました。
前述の通り、病院や検査器具によって方法は変わるのですが私の場合の流れとしては検査日が決まったら3日前から食事制限、2日前から徐々に下剤を飲む、前日は病院が用意してくれているレトルト検査食のみを食べて、当日は絶食の上、2リットル近い下剤を飲んでトイレにこもり続けて、後から検査という流れだと知りました。

検査担当者にまず聞いたのは「検査は痛いですか?」という点です。
それに関しては「腸がくにゃっと曲がっているところにカメラが当たると痛いと感じる人もいますが、基本的には痛くないですよ」とのこと。


カメラも細い管なので基本的には苦しくもないですとのこと。
「痛みに敏感な方は感覚を鈍くする薬を使ってから検査することがありますがそれを使う人は少ないですよ」というお話でした。
検査当日に医師に引き継いでおきたいことがありますかと聞かれたので「怖いよぉ」とだけ伝えてもらいました。(伝えられる側も困るよね…)

ご説明いただいた時はそれら全てになるほどと思いつつも翌日、「もしかして一般人の痛くないと医療関係者の痛くないには大きな乖離があるのでは!?医療関係者は内臓が砕け散るまで痛いと感じないのでは!?」などと気づいてしまい近しい体験者のお話を聞いてみました。

感想としてはやはり「最初は恥ずかしい気がしたけど怖くなかったし痛くもなかった」という意見が多い一方で、みなさま口々に「下剤を飲み続けるのが一番辛くて、検査当日はヘロヘロでどうでもいいから早く終わってくれって気持ちになる」とおっしゃっていました。

下剤を飲むのが一番苦しい…
なるほど…

そして、一番心強かったお言葉が

「自分のう●ちよりも全然細い管だからう●ちが痛くないなら大丈夫よ」

でした。

これを聞いた時

なるほど!
それはそうだ!
下剤を乗り越えたらクリアか!

と思ったのですが、後日重大なことに気づいたんですよ…

う●ちは出るものだけど管は入れるものじゃん!

そんなもん入れたことない!
怖い!!!!

最悪の真実に気づいてしまったため、ここからはもう不安と恐怖しかありません。

検査3日前

そんなこんなで検査の3日前が近づいてきました。
検査の3日前から食事制限が始まります。
検査当日までの注意点ややるべきことがまとめられたリーフレットをもらっていたのでそれをみるだけで流れが把握できるので心強かったです。

でも食事に関しては「○○を食べてください」ではなく「○○は避けてください」という指示なので逆に難しい…
初めてのことなので忠実にうどん鶏胸肉ばかりを食べていましたが、先に別のところで受けた人の話だと空腹時はチョコレートを食べてもよかったとのこと。
でも私は「油脂が多いものや乳製品も避けた方が良い」と聞いていたのでチョコはやめておきました。
チョコってバターやらミルクやら入ってることが多いですもんね。
繰り返しになりますが、病院や検査器具によって方針・方法が違うので自分の病院からの指示にのみ従うのが鉄則だと思います。

検査2日前

食べ物は前日と同じ指示なのでこの日も素麺(素うどんにいきなり飽きたので)と鶏胸肉しか食べていませんでした。

調味料にも気をつけながらうどん(素麺)と鶏胸肉と卵しか食べていない日が続くと、普通に食べ物が食べられる日常はなんと有難いことかという感情が溢れ出てきます。
健康な体のありがたさは健康を失った時に初めて気づくものなんでしょう。

検査2日前の就寝前にはこんな感じのラキソベロンという下剤を水で薄めて服用しました。
下剤15滴を200mlの水で薄めて飲むのですが15滴ってうまく出せないよ…
軽く容器を押してもボタボタボタと垂れちゃうので正確に15滴って無理ですね。
最終的には全部服用するので、雰囲気で15滴飲みました。
この段階では下剤に味はさほど感じられなくて、ちょっと薬品的な匂いがする程度でした。
なので、飲みにくいということはなかったです。

事前にスタッフの方から「下剤を飲み始めると夜に何度かトイレに起きるようになる」と言われていたので、「大人だから寝グ●なんてしてなるものか!」とドキドキしたためギンギンに目が冴えてあまり眠れませんでした。
トイレには一度だけ気になるから行ったという感じで行きました。(便意で目が覚めたというよりも、目が覚めてたから行ってみたという感じ)

15滴が出しにくくて適当だったのでもしかして量が足りなかったのかな?

検査前日

ここからぐっと食事も下剤も厳しくなります。

朝食

洋食(パン&コーヒー)和食(お粥、素うどん、具なし味噌汁など)を自分で用意します。
パンを食べる時はバターやジャムはダメ、コーヒーにミルクはダメなどけっこう制限があります。
私は、大好きなフランスパンを生でバクバクと1/2本食べたのですが、硬いパンなので消化には悪かったかな?
問題は起きなかったのでまぁ大丈夫だったんだと思う。

空腹感がある時は食物繊維が入っていなくて乳成分もない飴や飲み物はOKとのこと。
むしろ、飲み物に関しては2リットルを目安にガツガツと飲むことと支持されているので水分でお腹が膨らみます。

昼食

ここから登場するのが検査食「クリアスルー」です。
ネーミングセンスに痺れた…

検査前日の昼食と夕食がレトルトになって用意されています。

Amazonでも売ってた…

原材料はこんな感じ。
お肉とか避けた方が良さそうかなと感じた食材も柔らかく煮込んでくれてるのでたぶん安心なやつ。
検査食という言葉の持つイメージに反して、キューピーさんが作ってるので味は結構美味しい。

ついでに栄養素も。
ごくごくわずかながらも食物繊維が入ってますね。

昼食はじゃがいものそぼろあんかけたまごがゆです。

じゃがいものそぼろあんかけは優しい味ですが極端な薄味という感じではなくて普通に美味しい。
じゃがいもに少し粘りっ気があるので食べ応えがあって、食べた瞬間の満足感は悪くなかったですがすぐにお腹は減りました。
貴重な食糧なのであんの一滴も残してなるものかという勢いでスプーンでお皿をピカピカにするレベルで完食しました。
たまごがゆかな〜〜〜〜〜〜〜〜り優しいお味でした。
本来、これくらいの味付けが好ましいんでしょうけど私には物足りなさすぎてお塩を少し入れました。
噛まずに飲んでも消化されそうな柔らかいお粥でしたが、「よく噛んで食べましょう」ということでしっかりと噛みました。

検査食はまずいという勝手な先入観がなくなったのは良い経験でした。(美味しかった)

夕食

見た目は泣きたくなるような質素な食事のビーフシチュークラッカーです。
でも、ビーフシチューは100均で売られているような格安レトルトよりも格段に美味しいし、クラッカーはスーパーで売ってたら積極的に買うぞってくらいめちゃくちゃ美味しかった!

あたり前田のクラッカーが作っていたのですが、かなり薄くて正方形の形から察するにこの辺↓の原材料違いがベースになっているのかも。

クラッカーは本当に美味しかったので今度買って試してみたい。

ビーフシチューはパッケージのイメージほどはお肉が入ってませんでしたが、お肉をしっかり感じることはできて嬉しかった。
味自体も悪くないです。

お医者さんやキューピーさんが工夫して頑張ってくれたから検査食とはいえこんなに美味しいものがいただけると思うと本当に感謝だった。
次からマヨネーズはキューピーさんのものを買いたいと思う。

クリアスルーにはバージョン違いもあるみたいで美味しそう…

そうそう、この日は2リットル以上のお水を飲まなければならなかったので700mlの電気ポットにお湯を3回沸かしてぬるま湯を飲み続けていました。

お腹は空いているけど水分でちゃぽちゃぽなので別に食べたくはないという微妙な状態が続きました。

さて、ここから当日までが地獄です。

検査前日は例の下剤を全部お水200ml以上に溶かして飲みます。

15滴の時は味を意識しなかったのですが、残り全量になると明らかにお水じゃない味になります。
例えが難しいけど薬品的な風味が口に広がる感じです。
苦いとかまずいとかそういう感じではないのでこれも飲みにくいというものではありませんでした。

この日の夜は流石に大変でした。

前日緊張であまり眠れていなかったこともあり寝入りは早かったのですが、自分のお腹がぎゅるぎゅる鳴る音で目が覚めちゃいます。
眠ったり音で目が覚めたりを繰り返していると、腸を絞られるような完全にやばい痛みが襲ってくるのです…

そのままトイレに駆け込んで食べ物全部一気に出ちゃったんじゃないかという状況…
もう出るものがなさそうなのに腸が何かをまだ搾り出そうとしている感じが続きます…
トイレで眠るかのようにうとうとと便座に座ったまま長時間自分の腸との対話を続けていました。

対話が終わってトイレから出た後で「脱水症状を防ぐためにたくさんでたらきちんとお水を取るように」という言葉を思い出して再び寝る前にコップ2杯のお水を飲みました。

ここからまた振り出しに戻る。
自分のおなかのギュルギュル音で目が覚めて、トイレに駆け込んでトイレで寝落ちという悲惨な夜でした…

前日の寝不足もあって寝てたのか寝てなかったのでどれが夢でどこが現実かよくわからない状態で朝を迎えました。

検査当日の朝

検査当日の朝は絶食です。
連日の寝不足と前日の大量放出がしんどすぎて、食べていいと言われていても食べられなかったかも…

ここからはさらに凶悪な下剤の登場です。

今見ても身の毛がよだつ凶々しさ!!!!
恐ろしい下剤だよこれ!!!!

下剤の粉末が入っている厚手の透明パックに水を1800ml入れて振って溶かして全部飲む!
ゆっくり飲まなければならないそうで200mlを5分かけるくらいのペースで飲むらしい。
これを1〜2時間かけて全部飲むんです。

下剤の効果だけじゃなくて溺れそうな量もめ〜〜〜〜ちゃくちゃしんどかった!

救いがあるとすれば味が悪くなかったということですね。
ちょっと酸味の強いスポーツドリンクのような感じで、水で溶いたラムネ菓子ともいえそうな味でした。
なので口にするまではなんの抵抗もないです。
ただ、この量の液体を摂取するのが普通に辛い…
たぶん、アルコールでもこの量だと辛いよ…

飲み始めて15分、コップ三杯目くらいでお腹がギューっとなってトイレに駆け込むことになります。
今まで飲んだものがすごい勢いで一気に大放出される感じ!

爆速全開大放出祭り!!!!

これ、小学生向けのお下劣マンガだったらお尻から出るもので空を飛べるやつですよ。

ここからはコップ1〜2杯飲むたびにトイレに駆け込む感じでして、200mlづつ飲んだとすればコップ9杯くらい飲んだのですかね?
かなり序盤からお尻から勢いよく透明な水が射出されるだけという状況なのですが、勢いが激しすぎてお尻の出口が痛くなります…

ほんとこれは地獄だった…
出るものがもうなくても腸が絞られるように動いて何かが出ようとするんですもん。
脱水症状になるので下剤を飲み切っても水もしっかり飲まなければならないのですが、普通の水を飲むだけでも腸が反応しちゃう感じ…

空腹と激しい肛防戦でこの時点でヘロヘロでした。
空腹なのかお腹が痛いのかわからない不快感がただただまとわりついて自分の体のコンディションをうまく説明できない感じでした。

経験者が語っていた通り、「もうどうでもいいから早く解放されたい…」という気持ちでいっぱいでした。
病院まで徒歩15分なのですがマスクをしていたこともありヘロヘロと息切れをしながらたどり着きました…

つづき

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