[レビュー]MOBILITY JOINT GUNDAM VOL.1 〜概要と共通フレーム編〜(モビリティジョイントガンダム)
2022/4/12 - ホビー, レビュー( バンダイ , ガンダム , おすすめ度★★★☆☆ , モビリティジョイント )
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モビリティジョイントガンダムVol.1の記事
概要
メーカー希望小売価格: ¥590(税込:¥649)
発売日:2022年04月11日
対象年齢:15歳以上
[公式サイト引用]
https://www.bandai.co.jp/candy/gundam/mobilityJoint/01/
組立済み可動ユニット“MOBILITY JOINT”を搭載した新食玩ガンダムシリーズ誕生。
MOBILITY JOINTと各種パーツ&シールで完成するプラ製アクションモデルです。
ジョイントを露出させたオリジナルデザインを採用。全身約20カ所可動。
ガンダム、ジオング、ザク、ジョニー・ライデン専用ザクと各ラインナップを強化・拡張する「EXパーツ」の全8種で展開。
●組み立てキット(一部彩色済)1セット(全8種)
1.ガンダム
2.ジオング
3.ザクII
4.ジョニー・ライデン専用ザクII
5.ガンダム用EXパーツ
6.ジオング用EXパーツ
7.ザクII用EXパーツA
8.ザクII用EXパーツB
●ガム(ソーダ味)1個
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はじめに
組み立て済み共通フレーム「MOBILITY JOINT」(モビリティジョイント)にモビルスーツごとに違う手足や装甲をくっつけることで可動や武装の変化を楽しむ食玩の新シリーズ「モビリティジョイントガンダム」が発売されました。
モビルスーツアンサンブルに類似したデフォルメバランスやディテールで、EXパーツを使用することで武装やシルエットの変化を楽しめるというこれまたモビルスーツアンサンブルに似たコンセプトで、発売前より私自身も含めた多くのファンが「食玩版のモビルスーツアンサンブルだ」と期待を膨らませていました。
でもそれはちょっと違った…
ほんと勝手に期待を膨らませてしまって勝手にガッカリしてごめんなさい…
これ、どっちかといえば仕上げの甘いSD版のGフレームって感じですね。
この期待と違った部分について賛否が分かれている状態で、私も「勝手に期待しておいて申し訳ないがこれはどうかと思う」という感想の方に倒れています。
ただ、魅力もとても多い商品なのでこれから購入する人が「こんなはずじゃなかった」とならないように、欠点も含めてモビリティジョイントを厚めにご紹介してゆきます。
私がこのシリーズの紹介をするのはこれで最後かも知れないので(笑)
商品の特徴
ひとつ590円(税別)で中に何が入っているかわかる仕様の商品です。
500円ガチャが当たり前になっている世界で、中身がわかる商品はとても優しいと思います。
MS本体とEXパーツ(拡張パーツ)が別々で売られているあたりもGフレームに似ていますね。
メーカーの商品説明に書かれている通り「各種パーツ&シールで完成するプラ製アクションモデル」なので一部塗装部分もありますが色分けの多くはシールで行います。
私が勝手に塗装済みだと思っただけなのでメーカーは何も悪くないし嘘もついていない。
この商品の主な悪評は「粘着力の低いシールでの色分け(シール地獄)」という点です。
モノアイがシールで色分けされる商品はちらほらみますが、塗装済みパーツがあるものでガンダムの目すらシールで色分けというのはちょっとびっくりします。
メーカーが「プラ製アクションモデル」と表現している通り、BB戦士と向き合うくらいの気持ちならちょうど良いのかも。
武器の持ち手穴をはじめ、多くの穴が3mm軸になっているのでモビルスーツアンサンブルなど他の多くの商品と互換性があるのが嬉しいです。
装甲の交換などでオリジナルモビルスーツを作って遊べそうという点では短命に終わったフレームオエペレーションに通ずる部分でもあります。
これらをGフレームの販売方法に落とし込んだ(これは嫌い)感じで、今まで他にいろいろなシリーズがあったからこそ生まれた商品なんだなと感じます。
接着剤や工具不要のキットとなっており、プラのランナーはタッチゲートっぽくなっています。
ただパーツが小さいので力をかけにくくタッチゲートに頼って組み立てようとすると指が痛くなっちゃいます。
ニッパーがあった方が楽に素早く作れます。
箱を開くと組み立て説明になっているのは食玩あるあるですね。
ガンプラに慣れて入れば組み立ては何もみなくてもわかるというレベルですが、ボールジョイントのはめ込みがかなり堅めなのが難しいポイントになります。
膝や肘のボールジョイントは説明の図の通り「90度曲げた状態でジョイントの受けを確認しながら真っ直ぐ差し込む」というのを徹底しないと軸の破損につながりそうだなとも思いました。
対象年齢15歳以上となっている通りここの組み立てはちびっ子には難しいと思う。
この商品が発表された当初、「これは絶対にいい商品だし、予約しとかないと購入難民になる!」と確信していたので迷わずボックス予約をしました。
ワンボックス10個入りなのですが私のものはこんな感じでした。
メーカーが明言しているわけではないのですが、全8種類の商品とMS本体ふたつがセットになっているようです。
アソートのバランス上、EXパーツが手に入らないという人もいるかもしれませんが本体のみ欲しいという人もいるでしょうから悪いバランスではないのかも?(EXパーツだけが欲しいという人は少なそうという前提)
私はGフレームをはじめとするこの販売方法に反感を持っているので今回も販売方法に関してはあまり好意的な印象を持てませんでした。
食玩なのでメーカー的には統一価格+ある程度の低価格を徹底しないといけないのかも知れませんが、MSとオプションパーツを同数のアソートにするとオプションパーツだけが大量に余って小売店が泣いちゃったり、今回のようなアソートにするとオプションパーツが買えなくて消費者が泣いちゃったりと、メーカー以外のどこかが泣いちゃう販売方法だと思っています。
統一価格で個別の商品にするという点では価格に見合わないと感じるものや「ちょっとその解釈は苦しいのでは?」みたいな”オプションパーツとして販売するために頭を捻って考えました”みたいなのとかも出てきがちですよね。
ガチャのように「ランダム排出にすることで意図的に購入数を増やして売り上げを上げる前提」という商法もどうかと思うのですが、選んで買える食玩だと「え!?これが600円もするの!?」という感情につながりやすいのも事実でしょう。
オプションパーツがあることが前提みたいな商品なんだから初めからお値頃なセット価格で売ってくれたら良いのになと感じてしまうのです。
「塗装済み部分なしのプラモデル」というコンセプトでもいいから、本体とEXパーツをセットで1000円を切る価格で売ってくれていたらこれは塗装がどうだのも気にならない神商品になってたんでしょうね…
正直、EXパーツが600円というのが高すぎると感じちゃうし、今の仕様は塗装派にも素組でガシガシ遊ぶ派にも中途半端だと感じちゃいます。
共通フレーム
さて、ネガティブなお話は一通り終わってここからはポジティブなお話が多くなってくると思います。
本商品最大の特徴であり商品名と同じく「MOBILITY JOINT」(モビリティジョイント)と名付けられた共通フレームはこちらです。
これは組み立てられた状態で入っていて、胴体から二の腕と腰から太ももに関する部分が共通フレームになっています。
胸部の装甲は二つの穴で接続し、背面は直接バックパックを接続する仕組み位なっています。
デフォルメ体型ということを配慮すれば必要十分には動くのですが、腰や首の前後スイングがないなど”昨今の基準でのアクション”をセールスポイントにするには少し物足りない部分もあります。
ジオングは背中のバックパック接続パーツがそのまま背面装甲になっています。
他のような背中パーツを介さずに背面装甲に直接肩の関節をはめているので背中が薄めで横からみるとすっきりしたフォルムになっています。(薄いのがいいかどうかは賛否はありそう)
今後も背中をすっきりさせたい機体などはこんな感じで共通フレームでも一部が専用パーツになるものと思われます。
胴体前面のパーツ(写真左側)を外して分解したところです。
下半身への接続ピンが一軸で接続されているので、これが腰の左右のスイングを実現しています。
腰への接続軸が長めなので引き出して多少稼働範囲を広げたりプロポーションを変えたりというのも可能です。
肩の関節は二の腕も含めると3パーツでできていて、上下スイングと前への引き出しが可能で腕の付け根はボールジョイントという構造になっています。
これにMSごとに装甲がついて干渉が発生するのでこれらのギミックをフルで活かすことはできないのですが、素体としてのポテンシャルはバッチリです。
ボールジョイントはキツめのABS同士で使うのではめ込み時や関節が硬い時は軸の破損につながりそう。
共通フレームの部分ではないのですが、パーフェクトガンダムの足首のボールジョイントは光の速さで白化しました。
わかりやすいようにガンダムの頭と両手両足のみをつけてみました。
脚は膝というよりも太ももの半ばくらいで曲がるような感じです。
目にした時は違和感があったけど触ってみると膝立ちもできるバランスだったので悪くなかった。
肩の構造的には真上にも上がるはずですが、頭が干渉するので現実的には水平ちょっと上くらいな感じです。
肩の付け根の軸と腕の付け根のボールジョイントにより二重関節っぽくなっているので肩の高さで表情をつけることもできる素体です。
序盤で文句ばっかり言っちゃったけど、これはとてもいい仕事をしていますね!
肩は前にも引き出せるので素体の段階では腕組みのような動きも可能です。
ただ、現実的には装甲が邪魔するので可動の恩恵は大きくないです。
肩は構造的に前後スイングできそうな感じではあったけど背中のパーツが干渉するので後ろには動かせない感じです。
ちょっとだけ背中パーツの干渉を気にした造形にしてくれていたら胸を張るようなポーズもできたろうにと思うとここはちょっとだけ残念。
腰の前後スイングはありませんが左右には振れるのでノシノシとしたような感じの動きは得意です。
モビリティジョイントはよく動くのですが、今回はどれもモビルスーツの足首があまり動かないので接地はイマイチです。
膝立ちもバッチリ決まるけど膝が太ももの辺りから曲がる関係で正面からみると脚の長さが変わっているようにあまり見えず効果は薄いです。
という感じで、ますは商品仕様や共通フレームの「モビリティジョイント」をご紹介しました。
次はモビルスーツとEXパーツを個別にご紹介してゆきます。
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