[レビュー]モビルスーツアンサンブル21(MOBILE SUIT ENSEMBLE)前編
2022/5/7 - ホビー, レビュー( バンダイ , ガンダム , おすすめ度★★★★★ , モビルスーツアンサンブル )
[ご注意]
モビルスーツアンサンブル21はひとつ500円(ガチャは税込、ボックスは税別)のランダム販売商品です。
本記事ではAmazonの商品リンクなどを貼り付けていますが、これらの商品は定価を大幅に超えて出品されている場合があります。
ランダム販売商品に関しては運次第なので何度回しても出ないものがあれば高くてもいいから買っちゃいたいという人向けの価格設定になっているものと思います。
インターネットでご購入される場合はお値段を十分ご確認の上で購入を検討ください。
また、BOX販売以外のネット購入はメーカーさんにとって非正規ルートになるとのことで、万一不良があってもメーカーのサポートは受けられません。
ネットでの単品販売、オリジナルセット販売を購入される場合はその辺りのリスクも考慮してご利用ください。
概要
発売日 2022年4月末
販売方法 ガシャポン(1回500円)、店頭でのボックス販売(税込550円)
はじめに
今回も早く触りたくなるような特徴的な機体が多くて発売が楽しみでした。
ラインナップとカプセル色は
黄:ガンダム試作1号機(GP01、ゼフィランサス)
青:量産型νガンダム
白:ヘイズル・アウスラ
緑:ボール
赤:MS武器セット
でした。
いつもはボックスで買うのですが、今回は均等アソートに戻ると信じて店頭でガチャを回してみました。
ボールも量産型νガンダムもいくら被ってもいいし、アウスラも面白そう、武器セットのプリムローズも被れば被ったですごく楽しそう。
GP01以外はいくつ被っても楽しいからいくつでも回すよという意気込みで挑んだ結果、GP01が3つ被ってあとはストレートにフルコンプというなんとも言えない成績でした。
試しに一つだけ買ったボックス版もGP01だったのですよ…
でもまぁ、回数浅めでフルコンプできたのは◎!
今回の特徴
・綺麗な均等アソートに戻りました。(嬉しい!)
・ガチャ版のミニブックが大きくなりました。(ほう!)
モビルスーツアンサンブルは為替、原材料や人件費の高騰などの影響でコスト削減に注力しているものと思いますが、なぜか今回からミニブックが大きくなっていました。
組み立て図が大きくなっているので見やすくなっていますが、理解しやすくなったかという点については「?」です。
裏面の注意書きが多言語化されていたので、世界展開のためか法的な大人の事情で大きくしなければならなかったという感じかな?
ヘイズル・アウスラはいきなり共通フレームの仕様から外れちゃったから組み立て図があてにならないし、量産型νガンダムはバックパックの構造にちょっと迷うかもしれないし、ボールや武器セットは特殊すぎて論外という感じで、組み立て図の通りに素直に組み立てられるのはガンダム試作1号機くらいかなと感じました。
他のこれくらいのサイズの組み立てキットであればパーツの噛み合わせや接続部分の切り込みでピンとくるのですが、モビルスーツアンサンブルは共通の軸を使っているところが多いので「大抵の場所に自由にくっつく」という最大のメリットが組み立て時にはややこしくなっちゃうポイントです。
ヘイズルと武器セットは「そもそもどういうモビルスーツか」をしっかり知っていないと何も見ずに設定通りに組み立てるのは難しいと思います。
ちなみに、ボックス版にこのミニブックは入っておらずいつものペラ紙でした。
ガンダム試作1号機(GP01、ゼフィランサス)
モビルスーツアンサンブル21弾の看板モビルスーツはガンダム試作1号機(GP01とかゼフィランサスって呼ぶ人の方が多いかも)です。
モビルスーツアンサンブルに慣れている方ならば想像通りのパーツ構成という感じで、あまり慣れていない方が迷うとしたらバックパックのスラスターが別パーツというくらいです。
手にした印象は「なんか小さいし細くない??」だったので確認してみると、過去弾の類似モビルスーツと比べて頭などはけっこう小さくなってる印象です。
単体で見るといつも通りクオリティが高く優等生的な仕上がりです。
武器セットにGP01用の追加オプションもないので、本弾の他のモビルスーツにあるようなプレイバリューがなく機体自身の奇抜さもありません。
ないので「極めて標準的な機体」になっていて、少し物足りないと感じることもあるかも?
ただ、繰り返しになりますがクオリティは高いです。
ところで、今回初めて撮影背景に30MM カスタマイズシーンベース(トラスベースVer.) を使ってみました。
ひとつだとモビルスーツアンサンブルの撮影にはちょっと狭いのですが、二つぶん使うとまぁまぁいい感じのサイズになります。
思ったよりごちゃごちゃしちゃって、アンサンブルのグレー系パーツと色被りを起こしてわかりにくくなる場面もあるので使い所選びが必要ですが、アイテムとしてはなかなかいいものですね。
やや丸顔ですがお顔は十分にイケメンで塗装クオリティも及第点だと思います。
頭のトサカ横のロッドアンテナは未接着の別パーツになっていて、一回外れちゃうとポロリが頻発するようになるので紛失に注意です。
GP01のシールドって伸縮ギミックがあってやや厚く曲面があるイメージだったのですが、モビルスーツアンサンブルのものは面積は十分ですがかなり薄めに感じました。
また、シールド上部両サイドにあるパイプのような部分が特徴だとも思っているのですが、ここは貫通部がないので存在感が薄めになっています。
全体的なサイズの縮小やシールドの薄さなどを見るに、500円で販売するためにコストとギリギリの戦いを繰り広げているというところでしょうか。
「少しくらい高くなってもいいからクオリティをキープしてほしい」と「500円であることに意味があるから500円で続けてくれ」というのはユーザーでも意見が分かれそうな部分ですね。
ボツになったギミックの爪痕か、はたまた今後のリリースの匂わせか?
胸のパネルがごっそりと外せるようになっていました。
これは間違いなくフルバーニアンのための仕込みですよね?
担当の方が武器セットでの対応が無理だった的なことをおっしゃってたので、出るとしたらプレバンですかね?(妄想)
そして、メインはこの子。
— ガシャポン 駒形屋(仮) (@gasha_komagata) November 18, 2021
フルバーニアンは換装ではなくほぼ全とっかえなので通常弾では無理でした。#モビルスーツアンサンブル pic.twitter.com/wUJKWsLTdR
わかりやすい写真を撮るのが難しいのですがサイズが小さくなったというお話について。
これ系は徐々に小さくなっていると思うので、本弾で突然サイズダウンしたというわけではないと思うのですが、本弾は手にした瞬間に「なんか小さくなった?」って気づくくらいでした。
主に頭部、種類によっては手足胴体が小さくなったと感じます。
ガシャポン戦士NEXTの頃から実感していますが、シリーズが続くことにより「100円単位でしか価格変更ができないガチャという販売方法が上昇してゆく物価・人件費を吸収できなくなる限界点」みたいなのにぶつかっちゃうんですよね。
値上げするとしたら次は600円となり、値上げがユーザーに受け入れられるかというだけでなく、600円販売にベンダーが対応しているかという点も考慮しなければならずかなり厳しい決断となるのでしょう。
意地悪アソートでもなくなったことですし、当面ユーザーとしてできることは「できるだけ正規ルートでたくさん買う」ということくらいですかね?
あとはギャラリーで何枚か
ギミック山盛りを期待すると物足りないけど、手のひらサイズのアクションフィギュアのGP01だと考えるとかなりいい感じ!
そして、メーカーさんの血の滲むような努力も伝わってくる商品です。
量産型νガンダム
量産型好きとしては楽しみで仕方なかった量産型νガンダムが来てくれました!
プラモ化すらされていないマニアックとも言えるモビルスーツを立体化してくれるのはモビルスーツアンサンブルならではですね。
ガシャポン戦士NEXT15の時にリリースされたのもびっくりでしたが、まさかアンサンブルにも来てくれるとは…
固定的なカラーリングがぐっと深めに調整されていて、巨大なバックパックとスリムなプロポーションのアンバランスさが魅力的でもあります。
是非ともこのフォーマットで量産型Zや量産型ZZを出してほしい!(ガシャポン戦士NEXT15の時にも言った気がする…)
バックパックの左右のブロック(ツインコムユニット)はそれぞれ装甲パーツで挟むようになっています。
流石なのはこの装甲も3ミリ軸での接続となっている点です。
なので、装甲を他の場所に移植したり、逆にインコムに装甲をつけずに穴を別のことに使うという遊びもできちゃう。
ほんと、担当者さま天才すぎる…
バックパック中央を挟むように左右に大きめのツインコムユニットを接続します。
接続軸である程度ロールし、接続穴も豊富なので組み替え遊びはめちゃくちゃ捗りそう。
ビームサーベル兼ビームカノンに大きな肉抜きがありますので、お好みで肉抜きは目立ちにくい向きにするのが○。
肉抜きといえば、ビームライフルは横ではなく裏側が肉抜きされていました。
こういう肉抜きは原材料の節約以外にも大きめのパーツをワンパーツで安定して造形するためのものという意味があるそうで現在のフォーマットでは肉抜きを避けられそうにないのですが、できるだけ目立たない部分にしてくださっているのはとてもありがたいです。
お顔は大きめの口でキツネっぽい感じです。
もともと見慣れていない機体なので、こういう感じのものだと受け入れました。
シールドはνガンダムの流用のようで基本的な造形は同じなのですが接続方法に違いがありました。(裏の造形も少し変わっていますね)
量産型νのものは別パーツのパネル部分のピンが長くなっていてこのピンを使って機体に接続します。
νガンダムのものはそれより下に固定でピンがありました。
量産型νガンダムのシールドをνガンダムと同じ位置に接続すると肩に思い切りぶつかっちゃうので、それを避けるために下側に寄せた感じなのでしょう。
ただの色変えで行きたいであろう部分を、プロポーション維持のために手を入れてくれるのもほんと素敵。
いやほんと、めっちゃくちゃかっこいいですよ。
恐ろしい量産機だ…
腕のビームガンも大きめに作られていてかなりいい感じ。
いつもの3ミリ接続なので逆の腕にはもちろん、いろんな場所に好きなように接続できます。
量産型ニューガンダム+武器セットのファンネル
量産型νガンダムは武器セットに入っているファンネルを装備させることもできます。
まずは、ツインコムユニットを外して素体の量産型νガンダムにします。
バックパックの両側にファンネル接続用のパーツをつけて、右側には量産型νガンダムについていたビームサーベルを移植します。(バックパック左右パーツは撮影の都合で寝かせていますので接続はのちの写真をご参考に)
ファンネルはνガンダムのものの色違いです。
武器セットのアイテムを使えばシルエットが大きく変わるという、モビルスーツアンサンブルの本髄を感じます。
ファンネルは逆向きにできないのでツインファンネルにはできないのが残念なところ。
おまけ 量産型νガンダムHWS装備型
νガンダムからの流用は脚部くらいに見えたのですが、それにも関わらず胸部やふんどしが外せるようになっていました。
胸部パネルの下にコックピットの造形まであるのがニクイ。
じゃぁ装備できますよね。
モビルスーツアンサンブル4弾とかにあったνガンダム用のHWS(ブースターベッドという名称でラインナップ)が!
バッチリ装備できました。
オリジナルアレンジでファンネルとインコムを半分づつ装備させて。
色がチグハグなはずなのに、アンテナの色味が追加装甲にあっているので統一感が出ています。
ほんと、モビルスーツアンサンブルはこういう遊びができるのが最高なところです。
記事が長くなったので続きは後編で!