概要
小型のドールアイや衣装と互換性があるネコ型の可動フィギュアです。
ガチャ販売の商品で以下のとおり色違いで全5種類がラインナップされています。
- Black(ブラック)
- Brown Tiger(ブラウンタイガー)
- Gray(グレー)
- Siamese(シャム)
- White(ホワイト)
可動箇所は全7カ所でシルバニアファミリーくらいの可動です。
商品名 カプセルドール(CAPSULE DOLL)
スケール ノンスケール(全高およそ7.5センチ)
ラインナップ 全5種類(カラーバリエーション)
価格 500円
メーカー 株式会社エイチエムエー
発売月 2023年11月
対象年齢 15歳以上
素材 PVC
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カプセルドール(CAPSULE DOLL)
カプセルドールはカラーバリエーションが全部で5種類です。
私はお試しで二つだけ買って、Gray(グレー)、Siamese(シャム)が出ましたのでその二人をご紹介します。
プラ素材に部分塗装(ペイント)で仕上げられた商品ですが、塗装の精度はかなり良くてプラ素材も少しマットな感じになっているのでプラっぽい安っぽさがありません。
商品写真をチラ見した時はシルバニアファミリーみたいなフロッキー仕様かと思いましたが、普通のプラ素材でした。
まずは、グレーの子にモデルになっていただいて仕様のチェックです。
かなり黒っぽく見えるけどこれはグレーの子です。
可動箇所は7箇所で両手足の付け根と尻尾と首と目が可動すると謳われていますが、思うところがあるのでそれらは後述します。
頭が大きくて重いデザインなのでそのままだと自立が難しいのですが、尻尾をうまく回転させて支えにしてあげることで何とか自立は可能です。
アクションフィギュアみたいなのを期待するとがっかりかもしれませんが、動物型のドールということでシルバニアファミリーくらいの可動だと思った方がいいです。
参考までにですがシルバニアファミリーの大人サイズ単体は実売価格600円前後です。
商品のコンセプトが違いますが、お手軽価格の動物型ドールという意味ではこのカプセルドールと同じく有力な選択肢ですよね。
眼球と顔面(直球表現すみません…)の密着感はかなり高くて、間に隙間が空いているということはありません。
目が動くというギミックを知らなければ別パーツと気づかないレベルかも?
写真では伝わりにくのですが、耳の中などの血色部分もほんのりと上品に塗られています。
個体差がありそうな部分ですが、私の手元にあるものは全体的に塗装がかなりお見事でした。
肉球部分ですが、手の肉球はぷっくりと立体的な一方で、足裏は平べったい筋彫り方式でした。
立たせる時の安定感重視の仕様かな?
個人的に気になったのは、パーティングラインがかなり目立つことですかね?
金型をサンドイッチのように合わせた時にプラが少しはみ出て分割線のようなものができてしまうのですが、このサイズにしてはガッツリ目立っていて、気になってしまうとめちゃくちゃ気になる感じでした。
たぶん、素体の色によって目立つ目立たないもあって黒っぽい子は目立ちやすいかもしれません。
プラモユーザーだとこういう合わせ目とか削って消したくなるのですが、ドールユーザーはどう感じるんだろう?
低価格商品なので割り切る部分かとも思いますが、もうちょっとなんとかなったらいいなという気持ちも…
可動箇所は抜け防止ピン方式の軸を差し込む感じなのですが、ここの差し込み具合の差か保持力緩めの部分としっかりの部分の差が大きいです。
ゆるさも個体差でいろんな場所に出るようで、このグレーの子は左足が緩くてそこがふにゃっと曲がって自立が崩壊することが多かったです。
プラモユーザーなら難なく軸を太らせて対応すると思うのですが、そういう軽工作に慣れてない方は関節をちょっと引っ張り出せば抜け防止の部分がいい感じに引っかかって保持力アップにつながると思います。
ここからは商品仕組みを伝えるためにドールアイに関する写真が続きます。
苦手な方は高速スクロールでちょっと飛ばしてください。
この商品の最大の売りであろう目の可動はこんな感じです。
正面と下向きのみっぽい。
目を左右に向かせるとか上に向けるとかは基本的には無理です。
目玉がふたつくっついたパーツを頭の中にセットする感じになっていますが、二つくっついた状態で動かすので左右に向けるというのは無理でした。
目玉の裏側には位置を優しく固定するためのスポンジが付いておりこだわりを感じるのですが、この商品単体で遊ぶ限りは冗長な気もしました。
目玉を繋いでいる厚いプレートと首の差し込み軸が干渉するので、目玉を上に向けることも無理でした。
目の可動による表情づけを期待していたのでここはかなり残念でした。
この厚いプレートを切り離して目玉をそれぞれ独立させれば可動範囲が劇的に変わりそうですね。(自己責任で)
個人的には不満で残念な仕様でしたが、商品コンセプトから考えるとこれはこれでアリなんです。
・ドールアイの位置固定は結構難しくて、左右独立で動くとバランス取りに苦労する
・他商品との組み合わせ遊びを想定しており、ドールアイにこだわる人は市販のドールアイと差し替えて楽しめる
などがコンセプトと思われ、この商品単体で遊ぶ初心者にとっては遊びやすいように、ステップアップしてカスタマイズしたい人にとってはカスタマイズしやすいようになっている商品です。
この商品のユーザーレベルごとの振り幅を「中途半端」とか「期待はずれ」と解釈してしまう人はいそうですね。
なお、ドールアイの差し替えはオビツの10mmサイズのものが合うそうで、公式さんがそれらを装着した画像なども投稿しておられます。
※ドールの開頭画像が含まれます。ご注意ください※
— CAPSULE DOLL(カプセルドール) (@CAPSULE_DOLL) November 10, 2023
「CAPSULE DOLL(カプセルドール)」をきっかけに新たなドールの世界を開かれた皆様向けに、アイの付け替え方をまとめました。
「お迎えしたは良いけれど、どうやって・どんなアイを入れたらいいかわからない」という皆様のご参考になれば幸いです。 pic.twitter.com/GN7KqmYFtR
可動はシルバニアファミリーくらいの感じですが、立った時も座った時も尻尾の角度でバランスどりできるのがいいですね。
せっかくなので、色違いのシャム猫さんもご紹介です。
パグっぽく見えたりするんですが、こちらも塗装レベルはめちゃくちゃ高いです。
私の手持ち個体だとグレーの子に比べて全体的に関節が緩めでした。
瞳やまつ毛のペイントもシャープで発色も良くかなりいいですね!
たくさん並べてあげるのも楽しそうで、これをベースにどんどんカスタムしていくのも楽しそう。
ただ、手をつけるとなるとパーティングラインをなんとかしたいなぁ…
最後に、読者が気にしそうな組み合わせ遊びの例です。
身長は7.5センチくらいなのでアクアシューターズと並べるとこんな感じです。
アクアシューターズスケールでいえば「子供が着ぐるみを着てる」くらいのサイズ感でしょうか?
個人的にはアクアシューターズと並べて遊ぶのも楽しいサイズだと思いました。
1/12スケールのアサルトリリィシリーズと並べるとこんな感じでした。
抱っこするにはかなり大きくて、小さめのドラえもんくらいのスケール感ですかね?
こちらも相棒として並べたりするのは楽しそうだなと思いました。
まとめ
今回ご紹介したカプセルドールには「第一弾」とか「Ver.ねこ」とかシリーズを連想するような表記がありませんので、もしかしたら単発商品で今後シリーズとして続くものではないのかもしれません。
500円ガチャに対して目が肥えているユーザーが多いので、価格相応の品質かと言われると第一印象で言えばもうちょっと頑張って欲しいなという部分もありました。
ただ、よくよく見ると塗装の質もかなり高くて、ドールアイの反対側には固定用のスポンジがあるなど手抜き商品ではないということはしっかりと伝わってきました。
商品コンセプトとしてはとても面白いので今後いろんな動物などで見てみたいですね!
パーティングラインを消したいなと個人的には思っちゃうのですが、プラの表面の質感を痛めてしまいそうでどうしたものかなーという感じです。