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[レビュー]TAMOTU Type-S(ホワイトVer.) 前編 ノーマルTAMOTU(コトブキヤ MARUTTOYS)

2024/9/29 - ホビー, レビューおすすめ度★★★★★ , プラモデル , 1/12 , コトブキヤ , MARUTTOYS

はじめに

このシリーズは大好きなので、出たら買うぞと決めていたのですが、私はすでにTAMOTUをたくさん持っているのでこれ以上増えるのもなぁと躊躇していました。
Type-S用のパーツのみをM.S.Gシリーズとして販売もしてくれるとのことでしたので、追加パーツだけを買おうかなと思っていました。
ところが、追加装甲のみのパーツは翌月発売とのことでのんびり待つかなと思ってたのですが、結局待ちきれなくてTAMOTU Type-Sのセットを買っちゃいました笑
養いきれないくらいのTAMOTUに囲まれていても全く後悔していないので「みんなも買おうぜ!」という気持ちを込めてご紹介します。

ちなみに、パーツのみのセットの方は成形色がM.S.Gシリーズっぽいグレーになるそうなので、無塗装派の方はグレーでもいいのか検討したほうがいいですね。(追加装甲っぽいからグレーもいいよね)

組み立て時間は全部で1時間くらいです。
プレイバリューの高さの割にパーツ構成がシンプルで組み立てやすいかなりの良キットです。
これ以上養えないけど、複数組み立て量産するのも苦じゃないシンプルさです。

概要

今度の「TAMOTU(タモツ)」は“Sタイプ”!
スタイリッシュでキュートなロボット「TAMOTU」が、攻守両用の「TAMOTU Type-S」となって新たに登場!

新進気鋭の造形作家MiZ(水野功貴)さんが創造した、オリジナルロボット『MARUTTOYS(マルットイズ)』の世界。
コトブキヤとマルットイズのアーティストコラボアイテム「TAMOTU」のニューアイテムとして、アップグレードタイプの「TAMOTU Type-S」がプラモデル化!

【設定】
「TAMOTU Type-S」は「TAMOTU」をセキュリティロボットへアップグレードしたモデルです。
前面と側面には装甲が追加され、頭部には「追加センサーユニット」が装備されています。
背中には「ドローン」と「ペイント弾射出機」が搭載されていて、「ドローン」2機と連携することで、効率よく施設を巡回することが可能です。
「ペイント弾射出機」は粘性の強いペイント弾を発射します。カメラを狙えば相手の視界を奪うことができ、ロボットの関節を狙えば動きを鈍らせることが可能です。

【商品仕様】
・全身26ヶ所が可動するフルアクションモデル仕様。
・走行時の「ノーマルモード」から、背部と脚部を展開した「ワークモード」に変形が可能。
・「TAMOTU」本体の内部フレームを完全再現。本体の外装パーツを取り外すことができます。
・背部に装備された2丁の「ペイント弾射出機」は取り外しが可能。『フレームアームズ・ガール』や『メガミデバイス』『メガロマリア』などのキャラクタープラモデルに持たせることができます。
・背部の2機の「ドローン」は待機形態から飛行形態に変形が可能。「ニューフライングベース(別売り)」や「ヘキサギア ミニフライングベース各種(別売り)」を使ってディスプレイすることができます。
・「ドローン」は「ペイント弾射出機」を懸架した飛行形態も再現できます。
・3mm径ジョイント(穴)を全身15ヶ所に装備。
・キットは「ホワイト」「グレー」「無色クリアー」の3色成型。そのまま組み立てただけでも、設定に近いカラーリングを再現できます。
(同時発売の「TAMOTU Type-S[グリーンVer.](コトブキヤショップ限定品)」とは、成型色が異なる仕様です)

【楽しみ方】
・全身の3mm径ジョイント(穴)とオプションパーツの3mm径ジョイント(軸)を使用して、『M.S.G』『フレームアームズ・ガール』『ヘキサギア』などのパーツを併用することで、「TAMOTU Type-S」を自由にカスタムすることができます。
・設定の1/12スケールにこだわらずに、NONスケールの『フレームアームズ・ガール』や1/24スケールの『ヘキサギア』などと世界観を共有して、組み合わせて楽しむことができます。

【セット内容】
・TAMOTU Type-S本体
・TAMOTU用ヘッドカバー
・TAMOTU用フロントハッチ
・オプションアーム
・ドローン(ペイント弾射出機装着時)展示用アタッチメントパーツ×2
・3mm径ジョイントパーツ(軸)×4 

作品MARUTTOYS
設計MiZ(水野功貴)
スケール1/12
製品サイズ全長 約87mm
パーツ数51~200
素材PS・ABS
対象年齢15歳以上
価格5,060円(税込)
発売日2024年9月
https://www.kotobukiya.co.jp/product/detail/p4934054053131/

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パッケージなど

パッケージはいつものMARUTTOYSシリーズと同じく上品なデザインで、ジオラマ風に撮影されている商品の写真がとても魅力的です。
このキットはTAMOTU(タモツ:Amazonで激安になっていることがよくある)に追加装甲を加えたもで、追加パーツのボリュームが多そうだったので箱がかなり大きいのかなと思っていましたが意外にコンパクトでした。

ボックスの側面は裏表で違う写真が使われています。
プレイバリューの高さや世界観がしっかりと伝わってくる写真でいいですね。

ランナーはこんな↓感じで、TAMOTUのランナーまるごとにType-S用の追加装甲が加わったものになっています。
なのでノーマルのTAMOTUを組み立てることもできちゃいます。

色分けの足りない部分がありそれを補うシールなどもないので、パッケージのイメージに近づけようとするとランプ類やペイントボールなどの塗装が必要です。

パッケージ写真はペイントボールのオレンジ色がとても印象的だったので、ペイントボールが真っ白なのは物足りないですね。
自分で好きな色に塗りまそうということでしょうが、このキットのクリアパーツは一度はめると取り外しが困難な箇所が多いので、あらかじめ塗装してから組み立てたほうがいいかも。
なお、ペイントボール部分は見える面だけのワンパーツ成形なので、ひと弾づつ取り出せるみたいなギミックはありません。

組み立て説明書も上品な仕上がりで、読み物としてもとても楽しい。
自動車のパンフレットみたいな感じでブランドっぽさが出てますね。

セット内容はこんな感じでノーマルTAMOTUのパーツや拡張用の3ミリピンなども付いています。

TAMOTU

なんだかんだでここでレビューしたことなかったので、まずはノーマルのTAMOTUから。
このキットにはTAMOTUのランナーが丸ごと入っているので、ノーマルのTAMOTUを組み立てることができます。
ありがたいことに組み立て説明書にはノーマルの組み立て方も記載されています。

未来的なデザインがとても素敵。
てるてる坊主のようなまるっとした頭部はMARUTTOYSシリーズの共通ヘッドで、MARUTTOYSシリーズの意匠のようにもなっています。
写真は脚を収納した状態ですが、この状態だと自動車のように動きそう。
脚を展開すると4脚戦車のようになるのが特徴です。
背中のキャノン砲のようなものは収納されたクレーン(アーム)です。

装甲はグロスっぽい光沢のあるプラ素材で、塗装しなくても高級感があり未来っぽさにマッチしています。
1/12スケール想定なのでメガミデバイスなどと組み合わせて遊べるサイズです。
全身の3ミリ穴も組み合わせ遊びにとても重宝しますね。

底面はこんな感じで、真ん中に3ミリ穴があるので対応スタンドを使って飾ることもできます。(キットにはスタンドは付いていません)
足の裏は車輪のようになっているのですが、可動や回転のギミックはありません。(別になくてもいいよね?)
タイヤのゴムに当たる部分だけ黒く塗りたいなどあるかもですが、ワンパーツなので綺麗に塗るのはなかなか難しいかも。

脚を伸ばすとこんな感じです。
脚の高さや広げ方は調整ができるので、いろんな表情づけが可能となっています。
脚を伸ばすとグレーの成形色の内部構造がしっかりと見えるようになって、ここがメカ好きにはたまらない部分になると思います。
脚部は動きもスムーズで、収納すると密閉感ある感じでかっちり収まってくれます。
触っていてとても気持ちがいい部分でお見事!

唯一の残念ポイントが脚の装甲や頭部に出てしまう分割線ですね。
パーツ構成的に仕方ない部分なのですが、流線型が綺麗な未来的デザインのこのシリーズで分割線が見えちゃうのはちょっと残念です。
ただ、グロスの効果かしっかりと処理してはめ合わせたらめちゃくちゃ目立つという感じにはならないので、気にしないというのが一番かも。(グロスっぽいので合わせ目消しが難しいですよね)

クレーン(アーム)もストレスなくスムーズに動かすことができます。
展開するとけっこうな長さになるのでガシガシ遊ぶのが楽しい。

保持力もそれなりなので軽いものならアームに持たせることも可能です。
シンプルなパーツ構成ながらも、可動と強度を保っているのはさすがですね。

アームまで使うとかなりいろんな表現ができますね。
ペットっぽさすらあるかわいらしさ。

参考までに、手元にあった別のTAMOTUちゃんで、初音ミクのセットについていたミクのライブサポート用TAMOTUです。
ミク用のほうはライトを塗装したかったのでクリアパーツをはめてないんですよね。
ここ、一度はめると外すのが困難ぽいので塗装する人は要注意です。

パーツ構成がシンプルながらも秀逸な分割なのでカラバリも出しやすいですよね。
ミクバージョンはスピーカードローンがついているのですが、3ミリ穴にそれっぽいパーツをつけると別のお仕事をしている感じも出てきますよね。

ほんといいキット!

↑初音ミクのセットは半額くらいで叩き売りされることが多くて、安く手に入れることができたらかなり満足度の高いキットです。初音ミクが古いキットなので関節の保持力など少し困った部分がありますが、ちょっと手をかけてあげると安定感が出てめちゃくちゃ遊べるキットになります!

内部フレーム

MARUTTOYSシリーズの大きな特徴は、内部フレームが完全に再現されているという点です。
架空のメカだからこそ組み立てながら内部フレームの構造を見て、いろいろ妄想するのが楽しいんです。

脚を収納した状態の内部フレームがこんな感じです。
各装甲は高めの強度で着脱もしやすいので、気軽にこの状態にできるのも嬉しいですね。
装甲を一部だけ外してダメージ表現としたり、このフレームをコアにしていろんなパーツをつけてオリジナルロボを作ったり、遊びの幅が広がります。
大抵の部分が3ミリ軸での接続になっているので流用しやすいのも最高ですね。

脚を伸ばすとこんな感じ。
メカメカしくてめっちゃくちゃ好きですこれ!

こういう内部メカって、無意味にごちゃごちゃ細かいディテールを掘りたくなっちゃうところですが、シンプルで意味のあるディテールのみに抑えているのはデザインセンスの塊という感じですね。
美しいという表現が適切かと思います。

長くなったので続きは後編で!

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