バルキリーII+SAP
(ネックス・ギルバート機)[前編]
人間社会に溶け込むために頑張っています
美しい透明感と極厚で有名なピックGravity Picks(グラビティピックス)を試してみました。
練習しても練習してもギターがちっとも上手くならず、ギター教室に行こうかなと思っていたところ最後の手段としての実験でした。
Gravity Picks(グラビティピックス)はギター仲間からも紹介されていて、気になりながらも一枚数百円という価格とアクリルって弾きにくかったり削れるのが早かったりしないかなという先入観が邪魔して今まで試すことができませんでした。
しかし、これは大正解!
恐ろしいピックでした。
ピッキングで悩んでいてまだGravity Picks(グラビティピックス)を試したことがない人であれば一度は試してみる価値があるでしょう!
↑こんなやつ
現在、Gravity Picksの輸入代理をしておられる荒井貿易(Aria Pro 2とかで有名ですよね)公式サイトの説明文を引用するとこんな感じ。
グラビティギターピックは、ハンドメイドでピックを製作するアメリカのブランド。アクリル素材を職人の手によりひとつひとつ丁寧に加工され作られるピックは、美しく磨き上げられ、手に馴染む使い心地と、スムースな演奏性、すばらしいトーンを生み出します。
http://www.ariaguitars.com/jp/items/other-brands/gravity/
厚さは1.5mmから6mmまで用意されているそうです。
私も含めてGravity Picks初体験の人はまずは1.5mmのティアドロップ型を試すそうですが、想像以上の弾きやすさと耐久性からどんどん厚いものに買い替えてゆく傾向にあるそうです。
なんなんそれ、現代の合法ドラッグじゃん。
私が買ったのはこちら
私は今まで、青いカメさんのピック(Dunlop Tortex Wedge 1.0mm)を使っていました。
これ、私にとってはお気に入りのピックで普段使い用としては今後も使い続けると思います。
1枚100円という安さで、毎日1〜2時間弾いてても2ヶ月くらいは摩耗しないし、大体どこの楽器屋さんでも手に入るというのも使いやすい点だったりします。
これが弾きやすいというかよりもこれを使い続けているのでもうこれしか使えないかもと思えるレベルのピックでした。
私が新しく選んだGravity Picksの1.5mmのやつは今まで使っていたカメさんピックに一番形状が近くて厚さもGravity Picksの中では近いのでこれがいいかなと考えて選びました。
弾き心地うんぬん以前に思わぬ誤算がありました。
このピック、人間国宝が作った伝統工芸品かってくらい美しいです!
蛍光灯の下で撮影した写真を無加工でアップしてるんですけど、光がうまく集まるのかピックの端っこが強く光ってるように見えるんです。
怪しい老人にもらったギターがめちゃくちゃ上手くなる伝説のピックとかですか!?
アクリルの塊を職人さんが手作業で磨いてるっていうお話だったので、その方のオーラ的なものが込められているのかもしれませんね…
ほんと綺麗なピックで手の中でも光を放つ不思議なピックです。
これ、厚さとか形を無視して自分の好みの見た目のものを買って、それに体を合わせるっていうアプローチもアリなのかもしれませんね。(厚さや形で色が決まっているので、同じ形の別カラーなどはなさそうです)
美しすぎて宝石のように見惚れてしまうのですが、美しすぎるがゆえの弊害もありました…
お酒飲みながら眺めてたとき、Gravity Picksをうっかり辛子酢味噌の中に落としてしまったのです…
美しすぎるが故の悲劇…このピックがこんなに美しいものじゃなければ刺身こんにゃくを食べながらピックを眺めるなんてことしなかったのに…
ってか、辛子酢味噌の中に落ちても輝きを発し続けているとかおまえはどんだけ美しいんだ…
厚みがあるので軽い力でもしっかりと弦が鳴りますし、エッジの加工が良いためかピックが弦に引っかかる感じがなくて弦からサッと抜けるように離れてくれるんです。
コードストロークでは軽い動きでもずっしり音が鳴ってくれるし、速弾きするときは今までのピックだとミスピッキングになってたようなタッチもしっかりと音に変わってくれるのです。
私の悪い癖で速弾きの時にピックが弦に引っかかる感じが強いため、力任せに弾いちゃったり、速弾き多用の時はめっちゃ薄いピックに持ち替えて引っ掛かりを避けるみたいな方法をとっていましたが、Gravity Picksは分厚いのに弦に引っかからないのでこれ一枚でストロークも速弾きも対応できる感じがすごいです。
私は弦を飛ばして弾くのが苦手だったりするのですが、狙ったところにきちんと当たる、ちょっとでも当たればきちんと鳴ってくれるみたいな感じがあるので苦手も克服できそうです。
「ちょっとでも当たれば音になる」というのは、「狙っていない音が出る」というデメリットも呼びそうですが「狙った弦にきちんと当たる」というメリットの効果もありほんと「欲しい音だけちゃんと出る」みたいな印象があります。
繰り返しになりますが、普通のピックだとミスピッキングになっていたタッチがきちんと音に変わってくれるというのがめちゃくちゃ頼もしいです。
ピックの先っちょの消耗に関してはまだ使用期間が浅いのでなんとも言えませんが、仮に1〜2ヶ月で消耗するとしてもこの価格でこの性能なら全然惜しくないと言えます。
※Gravity Picksは超寿命も売りにしているようなので、1〜2ヶ月で消耗というのはなさそうだなとも感じています
もう普通のピックに戻れそうにないほどのチートアイテムです。
すべての道具に言えることですが人それぞれ好みがあるので唯一絶対の正解はありません。
ただ、Gravity Picksはめちゃくちゃ高いというものではないので「ダメ元で試す」ができるのも良いところです。
上手くハマれば使うだけで演奏レベルが上がるチートアイテムなので、数百円で試せるなら試すべきかと。
こんな人はダメ元で試してみてください
・ストロークやピッキングがなんか苦手
・速弾きのときに弦が引っ掛かりやすい
・弦を飛ばして弾くときに余計な弦に当たりがち
・そんなことはどうでも良いから美しいピックが欲しい
このたった数百円の出費で悩みが解決する仲間が増えることを期待しています!