1. ホーム > 
  2.  ホビー

[プチレビュー]キン肉マン キンケシフルアクションスペシャル01

2022/12/5 - ホビー, レビューバンダイ , おすすめ度★★★★★ , ガチャ , キン肉マン

発売日:2022年11月「第2週」
価格(税込): 500円
種類数:8種類
対象年齢:15歳以上

40年前に登場したキン肉マンの「キン消し」が劇的な進化をして新しい姿で登場しました。
昔のキン消しのフォルムを引き継ぎながら全身14カ所が動く組み立てモデルとなっている文字通り「動くキン消し」です。

ラインナップは
キン肉マン
テリーマン
ロビンマスク
悪魔将軍
の4種類で、それぞれペールオレンジ(最近言っちゃダメな言葉だけどいわゆる肌色)とシルバーの2色が用意されており全8種と数えられています。



発売当初より気になっていたのですが近隣で出会うことがなく、偶然行ったハウステンボスのガチャコーナーで発見しました。
全種類欲しいとほんのり思っていましたが様子見感と荷物の量と小銭の関係で1回だけ回してみましたところ、なかなか良いものでしたので入手した一つだけ軽く紹介いたします。
全種でるまで買えばよかった…

商品仕様

ミニブックには結構丁寧な組み立て方が載っていますが、パーツ数が多く細かいのでプラモデルに慣れていない人だと苦労するレベルかもしれません。
切れ味のいいニッパーは必須で、首の付け根の軸と膝のお皿のパーツは接着した方がいいなという感じのものです。
特に、膝のお皿のパーツは小さな別パーツになっているので気づいたら外れていることが多いので紛失防止という意味でも接着が良いかと。

私が引き当てたのはシルバーのキン肉マンです。

組み立て方法は4人ともほぼ同じですが、悪魔将軍に関しては肩アーマーが追加されているようです。
シルバーの悪魔将軍欲しかったな…

コスト削減という意図が強いと思うのですが「当時のキン消しを再現」という商品仕様で彩色やプリントはナシです。
アクアシューターズのようにプラっぽい素材とゴムっぽい素材の組み合わせになっています。
彩色やプリントの工程にコストがかかるというお話を耳にするので、今後こういう商品仕様のものが増えてくるかも?

パーツ数は多いもののアクアシューターズと比べるとだいぶ組み立てやすくて初めてでも15分くらいで組み上げることができました。

キン肉マン(シルバー)

組み立てるとこんな感じです。
腕が長くて大きめという独特のプロポーションは当時のキン消しから来ているのだと思います。
肘の後ろの関節に肉抜きがありますがそれ以外は高密度な仕上がりとなっています。

顔の造形に関しても今の技術なら余裕という感じで立体感があるものになっています。
ただ、ゴムっぽい素材の方はシルバー素材特有のマーブルっぽいシワ模様が出てしまっており造形がわかりにくくなっています。
これ、たぶんペールオレンジの方が当たりですね。

横から見ると拳の大きさが際立ちますね。
顔のマーブル模様がキン肉マンゼブラとかフェニックスにすら見えちゃいそう…

可動に関して腕はよく動きますが、それ以外はキン消しっぽいフォルムを優先にしたようで可動軸の構造から期待するほどには動かないというのが正直なところ。

びっくりしたのは胸部の関節です。
こちらも可動範囲での恩恵はさほど高く無いのですが肩関節を前に引き出すことができます。

このサイズでこの構造は超絶凄いし、引き出し関節もしっかり出てくれているのですがフィギュアのサイズ自体が小さいので可動範囲としての恩恵を感じにくいです。
手が真正面に伸びやすくなるという感覚くらいかも?

でも、自分で組み立てるので「この構造が仕込まれている」という理解だけでも楽しいんですよね。

ボディ前面を外すと関節等の構造がよくわかります。

頭部は首がないようなデザインなので動かすと干渉が多く、首の胴体側の差し込み軸が干渉に引っ張られてかなり抜けやすいです。
ここは首の軸の胴体側を接着した方が遊びやすいかも。

膝は曲げてゆくと差し込みが抜けてしまうので差し込み部分を接着したくなるところなのですが、差し込み部分が多少伸びることで膝が曲がる範囲が多少広がっている印象もあります。
ガシガシ感を取るか、多少の可動範囲の広がりを取るかで接着の判断をするのがいいかも。

足首もボールジョイント接続ではあるけどスネとの間の遊びがないのでほとんど動かず、動かそうとすると抜けやすいです。
なので、脚を開いた時などの足裏接地は難しいです。

腰はボールジョイントの形状的にもかなり抜けやすいイメージ。
ここは動かすつもりがなくてもふと抜けちゃう部分ですが可動に関するとこなので接着も難しいです。
抜けやすいボールジョイントは差し込んだ後でボールと受け側をまとめてビニールテープで包み込んで補強する方法もあるのですが、これに関しては受け側の周りがキチキチで隙間が無いのでそのままでは無理でした。
ここのボールジョイントの抜け対策でいい方法が思いつかないのでここは割り切りポイントになりそう。

売りとなっているアクション面に関しては、ガシガシ動かして遊ぶにはあまり向いていない印象でした。
サイズ的にも小さくキン消しとしてのフォルムの再現を優先しているのだと思うので仕方ない面も多いですが、このサイズのものがある程度動くというだけでもかなりの面白さがあります。

足の裏にも肉抜きがなく代わりに刻印がありました。

動きをギャラリーで何枚か。
手は握り拳と平手の差し替え式でかつ、いずれも大きめにデザインされているのでフォルムの変化が強くて嬉しい。

バランスを取れば片足での自立も可能です。
先述の通り抜けやすいところもあり想像よりも動かせないという印象はあるものの、プロポーションとサイズと価格全部ひっくるめた可動バランスを考えると良くぞここまでやってくれたなという感動があります。

気になる人が多そうなのでアクアシューターズと並べてみました。
キン肉マンはマッチョなんですがアクアシューターズよりもだいぶ小さめでした。
マッチョで重心が低いので自立しやすいというのが強みですね。

エクストラパーツ

4人の超人にはそれぞれ個別の「エクストラパーツ」が入っています。
エクストラパーツは組み合わせて技を再現するためのものだったり別フォルムを再現するものだったりです。

・キン肉マン → 腰の延長パーツ
・テリーマン → 首の延長パーツ
・ロビンマスク → 別フェイス
・悪魔将軍 → 別フェイス

キン肉マンの腰の延長パーツは腰の間に差し込んで使います。

このパーツのおかげで座らせるような姿勢や前屈みのような姿勢が取れます。
他のフィギュアと組み合わせれば作中の必殺技の再現もできそうです。

まとめ

価格から考えると組み立ての楽しさも含めてとんでもないプレイバリューで、作り手側もよく考えて設計してくださっているのが伝わってくる素晴らしい商品でした。
「ここはもう少し動いてほしい」という部分があるのですが、キン消しのプロポーションの再現を優先したものだと思えば納得のゆくものでした。
もう少し大きくて高価な仕様であれば引き出し式関節とかでなんとかなりそうな部分はありますが、このサイズと価格ではほんとかなり頑張ってると思います。

キン肉マンという作品に思い入れがない人でも、小さなアクションフィギュアとしては面白いものだと感じるのでは?
執筆時点で店頭のガチャ在庫は絶望的かと思いますが、偶然見つけたり再販がかかったりしたらぜひ手にしてほしい良い商品です。
自分も、見つけたらフルコンプを視野に入れながら追加購入したいなと思っています。
商品名に「01」とあるので今後のラインナップも楽しみですものね!


ほかの記事も読んでみてね!

ブログの総合入口へ
こねこ惑星 ホビーブログ