[レビュー]MOBILITY JOINT GUNDAM VOL.1 〜ザクIIとジョニーライデンとEXパーツまとめて編〜(モビリティジョイントガンダム)
2022/4/14 - ホビー, レビュー( バンダイ , ガンダム , おすすめ度★★★☆☆ , モビリティジョイント )
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モビリティジョイントガンダムVol.1の記事
概要
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概要など前回の記事
ザクII
多くの人が「いくらあっても困らない」と言っちゃいそうな緑ザクです。
実際、二つくらいは手元に欲しいです。
こちらはパーツがみっしりと詰まっていてなかなかのボリューム感です。
ガンダムと同じように組み立て済みのモビリティジョイントに胸部の装甲パーツが付いています。
頭部はアンテナありとアンテナなしが入っている親切な仕様です。
モノアイはシールで再現するタイプですが、こちらの商品もシールは全く貼らずにご紹介します。
丸っこくなくて角張った印象の強いアレンジです。
腰の動力パイプが太すぎて存在感が強いかな?
お口の横のパイプが大きめに作られているので頭の小ささを感じにくいですが、頭部はけっこう小さめに思えます。
脚の動力パイプの上部が空中切断されているのは、これ系のザクでは良く見るようになった解釈ですね。
ハードポイントのような穴が4つも付いている厚めで大きな右肩のシールドと、つま先とかかとにあるスパイク状の突起が私のお気に入りポイントです。
武装は定番のザクマシンガンじゃなくてバズーカが付いています。
ザクマシンガンはジョニー・ライデン専用ザクIIについています。
ヘルメットを外すとモノアイが動かせます。
こちらも足首の可動が大きくないので接地はイマイチです。
スタンドを使ったディスプレイの方が自然で大きな動きを見せることができます。
こちらにスタンドは付いておらず、写真はパーフェクトジオング用EXパーツに付属のものを流用しています。
ザクバズーカは持ち手に角度がついているので自然と肩に抱えるような持ち方ができます。
武器はモナカ構造で持ち手の可動などはありません。
スカートが小さめかつ腰から完全に分離している構造なので、このサイズのザクにしては珍しく脚をほぼ完全に前に出せるのがポイントです。
中隊長用のアンテナはヘッドパーツ丸ごと交換方式です。
ザクのお尻には3ミリピンがあって、バズーカの横穴と接続してお尻に装着させることが可能です。
一方で定番となっている腰横への武器装着はできません。
見た目が好きならおすすめできるなかなかいいザクでした。
ザクII用EXパーツA
ザクII用EXパーツAです。
ノーマルザクを高機動型ザクに換装するためのパーツが主になっています。
パッケージ左上の商品写真だといろいろ入っているように見えるかもですが、脚部パーツをバラしているばかりか、バックパック接続用の動力パイプまでバラして広げて並べているんですよね。
画像の面積的に色々入っているように見えるかもしれませんが実際の中身はスカスカ。
こちらが600円のEXパーツセットです。
ほんとスッカスカなんですけど、物価高の令和とはいえこれを600円で売るのか…
組み立てたものがこちらです。
お値段がそれなりにお高いのでバックパックや脚のスラスターにそれなりのこだわりがあるのかなとか思っていましたが全部一体成形ですね。
バックパックに至っては完全にワンパーツです。
ミサイルポッドも単色ワンパーツです。
二つついているのでもしかしてノーマルザクの脚部に付けられたりするのかなと思ったりもしましたがそんなこともなく。
アンテナの形がちょっと違うだけの頭部が入っていたりと、600円の辻褄を合わせるために知恵を絞ってかさ増ししましたという印象が拭えないです。
装備させてみたのがこちらです。
モナカ構造とは言え手持ち武器はかなり大きいので迫力はありますね。
バックパックもけっこう大きめに作られていていい感じなのですが、大きいのでお尻のピンにくっついてお尻のピンに武器をセットすることができなくなります。
このバックパックをつけるためにわざわざ別形状の腰の動力パイプが用意されているのですが、こだわりというよりは「ただ換装がめんどくさくなるだけ」というネガティブな気持ちになります。
ザクの脚部の換装は脚のフレームを軸にして行います。
ガンダムはこのフレームがなく硬いボールジョイントの抜き差しで換装していたのでストレスが大きかったのですが、ザクのこの方式は少しストレスが軽減されます。(ただし、後述のジョニーライデンは本当ダメ)
脚部ブースターはカバーが別パーツになっているのでカバーの有無を選ぶこともできます。
このままだと同じ成形色同士なので変化に気づきにくいのですが、ブースター部分を塗ってあげるとこのギミックがより際立ってありがたみが出るんでしょうね。
モビリティジョイント全体に言えることなのですが、塗装派の手にかかればかなり化けそうな商品なんですよね。
横ピンのある武器はミサイルポッドの代わりにシールドの穴に装着することも可能です。
アレンジも含めてザク自体はすごく面白くて良い商品に仕上がってると思うのですが、オプションパーツのえぐさが脳裏にこびりついたままなのでなんとなくモヤモヤしちゃうのがしんどい…
ジョニー・ライデン専用ザクII
ザクのカラバリ的な位置付けとなるジョニー・ライデン専用ザクIIです。
こういうときはだいたいシャア専用ザクが登場するのでいい意味で気を衒った商品化です。
意地悪な見方をすると安易にラインナップ数を増やすために知恵を絞ったような商品です。
基本はザクIIと頭部と肩と武器が違うのですが、他は同じパーツの色違いと思いきや…
ザクIIと比べるとランナー構成が全然違って、シールドの右肩もランナーの外に追いやられて組み立て済みだったりするんです。
設計データだけ流用して別金型を起こしている感じですかね?
ユーザー的には同じものに見えますがメーカー的には単純な色違いではないようです。
左肩のスパイクアーマーはザクIIと別造形で棘がシャープで少し長くなっており、棘の黄色の発色もいい感じ。
頭部はザクII用EXパーツAについていたアンテナのものを流用していますが、お口のパイプが色分けのために別パーツになっているのでここもザクIIと造形が違うところです。
肩のスパイクアーマーがしっかりと着色されているのでジョニーライデン専用としてのアイデンティティが光っています。
ただこの子に関してはプラの赤色が深みがあるながらもちょっとキャンディ感があってオモチャ感が非常に強くなっています。
これ単体で触っているときは問題に感じなかったのですが、他と並べて色味の違いに気づいちゃうと気になっちゃう。
ザクマシンガン、ヒートホークとノーマルのザクIIにつきそうな武装が全部こっちにきちゃってます。
ザクマシンガンのスコープは一体成形で固定なのですが、左手用になってるのではと思い調べてみたら別に覗き窓ではないのでどちらでもいいって感じみたいです。
アニメ第一話のザクがスコープを覗いているように見えたので、右手に持った時にこっち側にスコープがあるのはなんか違和感ありました。
ジョニーライデンが動いているところを見たことがないので愛着がないというのが実際のところではありますが強キャラオーラが出てますね!
ザクII用EXパーツB
最後になりますがモビリティジョイントという商品に決定的な悪印象を持ってしまったのがこちら。
ザクII用EXパーツB!
色違いの高機動型ザクの脚部と、あってもなくてもいいようなかさ増しパーツの寄せ集めです。
中身
組み立て後ですがこれが600円です。
脚部ブースターはザクIIのEXパーツとと色違いで、スリッパは本体ザクの成形色違いです。
バックパックはザクIIのEXパーツと全く同じもので、わざわざ新たに入っている胸部パーツはペイントの色が違うだけのものです。
新しいものはバズーカだけですね。
「脚部ブースターをジョニーライデンの色に合わせたいけど、これだけだと流石に売れないからなんとかかさ増ししよう」と知恵を絞った姿が浮かぶ商品だと感じます。
これがGフレーム商法の弊害なんですよ。
例えば統一価格に拘らずにこれは300円ですって感じならそんな不信感もなかったです。
ジョニーライデンのオプションを意識しているけど、その他いろいろつけて(例えば平手とかビームサーベルとか)なんとか値段に見合うものに近づけましたって姿が見えるならそれもまだ不信感もないです。
モビリティジョイント自体が「彩色を省略して色分けはシールで再現します」みたいなスタンスだったのに、ここで急に色にこだわりましたので色変えようの交換パーツを細かく入れましたみたいなスタンスになって、こういう感じのスッカスカの成形色違いパーツを600円で売るっていうのは流石に想定外でした。
私は律儀に「いい商品っぽいし、応援の意味も込めて全種買うぞ」という意気込みでワンボックス10個(2個はかぶり)を買っちゃったので勝手にこういう強めの不満が湧いてきたわけで、この商品に関してはそういう買い方をしない方が自分のストレスは軽減されて幸せだったんだろうなと思いました。
店頭で欲しいものだけを摘んで、手に入らなかったら諦めるってくらいの付き合い方でよかったのかも。
メーカー側の事情もあると思うけど消費者の印象としてはこんな感じです。
いやほんと心底びっくりしたなぁ…
ザクの脚はフレームを軸に足首を残していたので装甲のつけ外しがしやすかったのですが、ジョニーライデンはスリッパの色を変えるために足首をボールジョイントから外さなければならないのです。
今までの悪いところの詰め合わせみたいな仕様です…
バズーカはモナカですが大きくて迫力があります。
ザクの武器のグリップ部分は3ミリ軸に合うけど平たい形状になっていて、高機動型バックパックの左右に開いた溝に装着することができます。
武装モリモリにできるのは楽しいんだけど、一方でガンダムのビームライフルはグリップ部分が丸いのでここに刺さらないんですよね…
持ち手の形を統一してくれたら遊びの幅が広がるのに…
こっちにもミサイルポッドがあればよかったのになぁ…
おまけ
ザクって肩が左右非対称なので2体あるなら肩を差し替えてフォルムを変えられるのが楽しいです。
ボールジョイントのサイズが共通なので脚を外して足を直接接続することもできます。
差し替え遊びについては部位ごとの入れ替えみたいな遊び方になりそう。
モビルスーツアンサンブルのように何から何まで3ミリ軸で至る所に3ミリ穴があるみたいな仕様であれば、奇抜な組み替え遊びが捗ってめちゃくちゃ楽しかったのですが、モビリティジョイントはそこまでは想定していないようでそういう遊び方にも不向きに感じます。
部位ごとの交換という遊びが中心ですね。
シリーズを重ねて色々なパーツが増えていけば遊びの幅も広がっていくでしょうね。
まとめ
今回は4つの記事に分けてつらつらと新シリーズモビリティジョイントガンダムについて紹介いたしました。
モビルスーツ本体はとても面白い商品だと感じますし、昔のBB戦士くらいのプラモデルだと思えばシールたっぷりでの色分けもそんなに気になりません。
可動もサイズから考えればよく動くので動かしていて面白いです。
この独特のアレンジが気に入ればオンリーワンの商品になると思います。
ただやはりEXパーツの割高感は拭えず、ジョニーライデン用のように「EXパーツとして600円で販売するために知恵を絞って無理やり色々詰めました」みたいなのは本当にガッカリでした。
しかし、この不満って私が勝手に10個とか全部買っちゃったから湧いてきたものだと思います。
ザク本体が600円なら大満足ですし、ジオングはEXパーツ付きでも満足したと思います。
ガンダムに関してはもしかしたら不満を持ったかもなぁ…
なので、モビリティジョイントのようなシリーズは「納得できて自分が好きなものだけを買う」みたいな買い方がいいのかも。
今回はVol.1となっており公式も次弾はνガンダムを出すということを匂わせているので第二弾もあるとは思いますが、この感じなら次弾は見送りか店頭で見つけて気になったものだけ買う感じかな…
モビリティジョイントの私の総評としては「ジオングはEXパーツとセットでおすすめだけど、あとはあまりおすすめできない。ただ、モビルスーツのデザインが気に入ったなら本体だけは買ってもいいかも」って感じです。
仕様と販売方法と価格が噛み合っていたら神がかり的なシリーズになったんでしょうけど、現状ではそのバランスが悪くて残念なことになってしまったなと感じています。
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モビリティジョイントガンダムVol.1の記事