この記事には商品の共通説明ページがあります
はじめに
オンラインガチャと実店舗のガチャマシンで展開されているガシャポンクエストのカプセル版のレビューです。
面白そうだなと思いながらも売り方があまり好きではなくてスルーすると決めていたなのですが、売られているのを見るとやはり欲しくなるもので素体が出るまで引いてみようと決めました。
そういう控えめな気持ちの時に限って1回目で素体をゲットしてしまうんですよね…
「じゃぁ、被りが出るまで引こう」とルールを変えたところ被りなくポンポンと5種類ゲットしました。
これならフルコンプできるのではと思い、フルコンプを目指したところそこからは武器セットの被りの嵐…
結局、去り時がわからずに売り切れまで武器セットをひたすら買い続けることになりました…
半分以上が武器セットだったなぁ…
という感じで、想像通りかけたお金とおもちゃの楽しさが全然比例しないという結果になりながらも、なんとかフルコンプできたので商品をご紹介しようと思います。
基本的な部分や、組み立て方の注意点などは以下の記事にまとめていますので合わせてお読みいただければと思います。
概要
装備を付け替えることで自分だけの冒険を楽しめる新シリーズ!
ガシャポンクエスト第1弾!
「冒険の始まり編」です。
店頭のガチャマシンでの販売です。
発売日 2022年12月「第3週」
価格(税込) 500円
種類数 7種類
対象年齢 15歳以上
公式サイトより引用
ラインナップとひと袋20個入りの中でのアソート数は以下のとおりです。
- 異世界から来た少年(3/20)ー 男性素体
- 勇者の娘(3/20)ー 女性素体
- 鉄の鎧(2/20)ー 女性用の鎧
- 戦士の鎧上(2/20) ー 男性用の鎧上半身のみ
- 戦士の鎧下(2/20) ー 男性用の鎧下半身のみ
- 武器A(4/20) ー 男女ともに使える武器
- 武器B(4/20) ー 男女ともに使える武器
素体総数6に対して武器総数8なので全部買うと絶対に武器がダブつくんですよね。
そして、鎧2セットに対して対応素体が3なので裸の子ができるんですよね。
また、男性の鎧は上と下で別商品になってるだけでなく確率も低めの商品です。
自力で上下を揃えるのはかなり難しく揃えるためにはまとまった金額が必要になりそうです。
コスト調整のための割合とはいえ「どこかで誰かが泣いている」商品とも言えるのでぶっちゃけ酷い割合だと思います。
自分は、今回は新シリーズのご祝儀のつもりで買いまくりましたが、やはりこういう売り方は好きではないので次回以降どうしようかなという感じです。
とはいえ、素体としてはなかなか素晴らしいのでじっくりご紹介して行こうと思います。
ご参考:私のガチャ結果
私のガチャ結果はこんな感じでした。
名前の後ろの数字は20個あたりの封入数で、その後ろが私が14回引いたうちの内訳です。
- 異世界から来た少年(3/20)ー 1/14
- 勇者の娘(3/20)ー 0/14
- 鉄の鎧(2/20)ー 1/14
- 戦士の鎧上(2/20) ー 2/14
- 戦士の鎧下(2/20) ー 2/14
- 武器A(4/20) ー 6/14
- 武器B(4/20) ー 2/14
合計回数14回で7000円です。
武器Aが20個封入数を超えていたのが面白かったです。(たぶん補充された結果かと思います)
筐体が空っぽになるまで引いたのですが、最後はドン引きするくらい連続で武器ばっかり出てきちゃいました…
武器セットのカプセルは中身スッカスカで本当に軽いので、「軽いものほど上に行きやすい」というオカルトは本当かも?
残り少ない筐体を回す時は覚悟した方が良さそうです。
勇者の娘さまは結局来てくれず、店頭でガチャを見かけることもなくなったので公式様が怒っちゃうルート(フリマサイト)で購入しました。
この商品はいくら投資したかで満足度が変わってくるものだと感じますが、私の場合は「7000円(+女の子素体の代金)で買ったもの」というコスト感を抱いているとご理解ください。
異世界から来た少年
アンダーウェア姿の男性素体です。
商品写真だと黒髪っぽく見えましたが、実際は紺色の髪で青い瞳を持っています。
差し替えの平手とスタンドが付属します。
頭のてっぺんあたりの髪の毛が立っているのがオシャレポイント。
セクシーとも言える筋肉質で、素体の状態は邪魔するものが何もないのでかなりグイグイ動かせます。
腰までクイっと動かせるからポージングの自由度が高いんだけど、自立に関しては新品でもけっこう厳し目です。
足首の関節がすぐに緩くなるので、時間が経つと自立の厳しさが増してきます。
靴裏は女の子よりも大きいのですが、身長が高くて頭が重いのが自立の困難さを加速させてそう。
お顔は半笑いというか愛想笑いみたいな表情になっています。
表情違いのパーツはないので戦う時もこの顔ですね。
表情の関係で武器を持たせても少し腑抜けた感じがしますね。
素体についてもう少し詳しく知りたい方は「ガシャポンクエストとは」の方を読んでみてください。
男の子素体についてはこの先で武器を装備させながらもう少しご紹介します。
勇者の娘
いきなりですけど、「勇者の娘」ってどういう意味だと解釈しましたか?
「勇者という職業の娘」なのか、「親が勇者の女の子」なのか解釈に迷いませんか?
ストーリーを読んでみたけど今のところどちらが正しいか不明です。
という日本語の疑問がつきまとう女の子素体のご紹介です。
セット構成は男の子素体と同じですが男の子よりも小柄なサイズです。
やりすぎない程度にストイックに鍛えた女の子という感じで健康的で可愛いです。
アクアシューターズに通ずるシリーズなのになんか怖いなと思ったのは多分目が原因ですね。
三白眼っぽいので少し驚き顔や虚無顔にも見えまして可愛いとは言い切れない表情です。
ただ、プリントやペイントの精度はいつも通りいい感じです。
女の子素体に関しても装備と合わせてご紹介します。
鉄の鎧
鉄の鎧という名称ですが鉄の胸当てという感じですね。
小柄な女の子の体型に合わせて作られているので今のところは女の子専用装備です。(今後のリリースでこの鎧が合う素体が出るかもしれないので)
鎧やスカートはワンパーツで作られていて、特に鎧の造形は見事です。
手袋は手首を抜いてその穴に差し込むタイプです。
手袋は武器の握り手と平手がついていますがコストがかかっていそうな割に差し替えの効果は薄く感じられました。
今回のガシャポンクエストでドン引きしたレベルの仕様がこれ。
差し替えでブーツを装備させるのですが、ブーツに足首のピンがついていないため素体の膝から下を完全に分解して、ピンをブーツに移植するという謎作業が発生します。
このピンはけっこう小さなパーツなので紛失などありそうなのに換装のたびにこういう作業が発生するのが本当に意味がわからなかった。
そもそも、気軽に換装することを前提としていない商品なのかな?
鎧のセットにこの小さなピンをつけられないほどコストと戦っているのなら、自分はスタンドとか平手の手袋はいらないのでピンをつけて欲しかったと感じました。
ブーツを履かせるのはものすごくめんどくさいけど、仕上がりはとても可愛いです。
素肌の露出が多すぎてまったく実戦向けではないけど、ファンタジーなキャラデザとしてはものすごくいい感じ。
鉄の鎧(胸当て?)の造形と質感がいいのでアップにも耐えられますね。
この胸当てが少しカパカパしていて安定感がなく動きやすいと感じるのですが、もしかしたらこの先で巨乳の女の子が出た時でも装備できるようにという配慮なのかも?
ちなみに、無理やり男の子につけられるパーツもありますが、体に合わなかったりバランスが悪くなったりするのであまり良くないです。
胸当てもカッパカパに浮いちゃいます。
戦士の鎧上
男の子用の装備は「戦士の鎧上」と「戦士の鎧下」の2種類の商品を引き当てることができたら完成します。
2セットで再現する分クオリティは高いのですが、排出率の低い鎧を2種類揃えるのは至難の業で売り方としては最悪ですね。
こちらも手首は武器の持ち手と平手があり、スカーフのようなものもついているのでカスタマイズの幅が広がります。
男の子用装備ではありますが、肩アーマーには女の子用のクリップもついていて女の子にもつけられる仕様になっています。
(肩アーマーにクリップをつけたまま撮影しちゃったのですが、クリップは男女用左右で合計4つついてきます)
手袋は筒状の手袋パーツを前腕に通してから手首をつける方式です。
手袋パーツが手首で分割されている感じなので造形の立体感や重なりはいい感じ。
胴体は鎧装備済みのものにごっそりと入れ替えるので素体の分解が必要です。
鎧装備の胴体にも素体と同様の胸下の可動軸があるので、鎧を装備して可動箇所が減ることはありません。
鎧の上半身のみを装備させるとこんな感じです。
スカートアーマーまでついているので腰までは完璧なんですけど、太ももから下が素っ裸のスリッパ状態です。
これは下半身も揃えなきゃ厳しいですね…
こちらも女の子の鎧と同様に造形も質感もいいのでアップもバッチリです。
戦士の鎧下
続いて男の子の鎧の下半身です。
ズボンを履くので下半身を丸ごと差し替えるようになっています。
腰のポーチパーツも含めて、モンハンの世界を彷彿させるような装備ですね。
膝下パーツはABS製で膝関節の軸打ちがされているもので、足首のボールジョイントも一体化されているので女の子鎧装備時のような大分解作業は発生しません。
助かる…
ネットでも話題になっていますが、この鎧の下半身の股関節がとにかく入りにくいです。
しっかり奥まで入れても動かしていると簡単に外れてしまい、また苦労してしっかり奥まで入れても再び外れてしまいます。
ズボンなので隙間ができることを嫌がった結果だと思うのですが、可動部分の遊びが少なく動かしていると干渉して抜けちゃうんですよね。
ガシガシ遊べるアクションフィギュアに見えるけど見た目のフォルム最優先で作られた商品だと理解しなければがっかり度が増すかも?
あと、もう一つ難点があって肩アーマーのクリップが男の子の二の腕にフィットせずにぷらんぷらんになっています。
このクリップをよく見ると角度がついているので上下の向きがあるのですが、向きを揃えてもいまいちフィット感がありません。
ぷらぷら動くしなんならポロポロ落ちちゃいます。
あまり動かさない固定モデルと割り切る人でも、ここは両面テープやひっつき虫でサポートしてあげるといいかも。
ちなみに、女の子の方が肩アーマーの装着感が良くてかっちり固定されます。
女の子の二の腕はまっすぐストレートに近いので、筋肉でゴツゴツしてる男性素体よりもクリップが馴染むのかも?
上下セットで装備させるとこんな感じです。
スカートアーマーか腰のポーチはどちらかを選んでつけるようになっていますが、この写真では鎧の下半身についていたポーチの方を装備させています。
フル装備にすると素体のパーツは顔と腕しか使わないため胴体下半身がガッツリ余ってしまいます。
「装備を”つける”」おもちゃだと思ってたのでうーんという気持ちとがっかりさが強めです。
天文学的な豪運の持ち主なら3カプセル1500円でこれがゲットできるわけで、1500円のミニフィギュアとしてはなかなかクオリティが高いと思います。
ただ、多くの人は武器セットの山や上下揃わない鎧の排出を乗り越えて10回とかガチャを回すわけで、5000円とかかけて手にれたフィギュアと考えるとけっこう厳しいですかね…(ダブり等の副産物を無視した計算)
武器A
斧と片手剣とプレーンな鉄の盾がセットになっています。
オンライン版だとペイントが違うとはいえ、これ一つが三百円なのでそれを基準に考えると3点セットで五百円はお得に感じてしまう…
でも冷静に考えると割高なアイテムに思えます。
シールドは裏側に持ち手を差し込み、ここを自然な感じで持つことができます。
大きな面積で真っ平なシールドなので、ここにデカールを貼ったり色を塗って変えたりというプチカスタマイズは楽しそうですね。
ガチャ実機でフルコンプを目指して回しまくる人は、間違いなくこの武器が被りまくって余りまくるはずなのでカスタマイズして遊ぶのが幸せかも。
武器のサイズも造形もいいのでそこの満足度は低くないんですが、ほんと被りすぎによる地獄がなぁ…
ちなみに、武器の持ち手部分の形状はガシャポンクエストに特化したものなので流用製は低めです。
武器B
ウッドシールドと見た目の豪華な剣にギャップを感じる武器セットBです。
ウッドシールドも持ち手はコの字型です。
裏面まで塗られているけど、裏面の造形もないのにこのコストいるかなぁ…
女の子が持つと剣は少し大きめに見えるけど、駆け出し冒険者感があってこれはこれでいいかも。
ギャラリー
最後は装備をふんだんに使ってギャラリーで。
まとめ
鎧等が男女で別々になっていることと、差し替えの手間が激しすぎてカスタマイズの幅が狭いことなどから遊んでいて気持ちのいいものではないと感じました。
ただ、こういうのはシリーズを重ねることで遊びの幅が広がってくるはずなので、「カスタマイズ性がイマイチ」という結論を出すには早すぎる段階かと思います。
アクションフィギュアという印象が強かったのですが、実際はたぶん見た目重視のほぼ固定モデルという感じで設計されていますね。
ガシガシ遊ぶには差し替えの手間が大きすぎるし、ポロポロが激しく不安定さが大きいです。
自立がかなり難しいのもガシガシ遊ぶには向いていないポイント。
造形等はなかなか良くて決して悪い商品ではないので、価格や販売方法に納得できていて、ガシガシ遊ばない人にはオススメできます。
手を加えるのが前提の人にとってはとても面白い改造素体になるとも思います。
ただ、これを少しでも高いなと感じた人や気持ちよく換装してガシガシ動かして遊べると期待している人にはオススメできませんね。
全部集めようとすると、自分が想像している予算よりも遥かにかかってしまうことを覚悟した方がいいです。
ただ、これ系の商品って困ったことに後から欲しくなっても入手が難しいんですよね…
第2弾、第3弾と続いてだんだん面白くなってきた時に第1弾が欲しくなってももう遅いんです。
目先の面白さだけだと私は「イマイチ」って言っちゃいますが、「将来自分がはまりそうかどうか」まで加味すると「はまりそうだから念のため買っておく」みたいな感じになりました。
「商品は悪くないけど売り方がかなり厳しいのでおすすめはできない」というところではありますが、人によって魅力を感じる部分や経済力が違うので一概にいい悪いが言えない商品だと感じました。
今後に期待しつつ、売り方がこれ以上やばい感じにならないことを願います。