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[レビュー]ヴァリアブルフレームシステム01 ガルダギア ベルーガ

2022/6/30 - ホビー, レビューおすすめ度★★★★★ , コトブキヤ

はじめに

無類の変形ロボット好きの私ですが、そんな私の感性を全力でガンガンと刺激してくる素晴らしい商品に出会いました。
それがコトブキヤさんのオリジナルシリーズM.S.Gの看板を背負ったオリジナル変形ロボ「ガルダギア ベルーガ」です。
これが発表された時にあまりに魅力的だったので「これはまた人類共通の敵であるゴミクソ転売屋のターゲットになって激しい争奪戦に突入するのでは?」と感じネットショップで予約をしての購入となりました。
しかし、発売から二日後も店頭には10個程度の在庫があったので、発売日に本気ダッシュしたレベルの人の手は入手できたのではないかと考えます。

現時点でAmazonにも普通に在庫があるので2体目の購入も余裕ですね!


ガルダギア ベルーガ」という商品名がどこで区切られるのかよくわからないなと思ったのですが、商品パッケージには「ガルダギア」に続いて小さめの文字で「【ベルーガ】」と書かれています。
なので、ガルダギアという機体のブランチとして製造されたベルーガというバージョンって解釈すればいいのかなと思います。

そのガルダギア ベルーガですがプラモデル特有のデメリットはありながらもよく考えられたデザインでかなりクオリティが高く、ある程度の安心感をもってガシガシと遊べるのが素晴らしいです。

では、順を追って紹介してゆきましょう!

製品概要

シリーズ M.S.G モデリングサポートグッズ
発売月 2022年06月
税込価格 7,480円
税抜価格 6,800円
スケール NON
製品サイズ 全高:約190mm
製品仕様 プラモデル
パーツ数 201~400
素材 PS・PE・ABS
設計 KOTOBUKIYA

パッケージなど

かなり大きな箱なので撮影場所が確保できなかったため、いったん段ボールを開いた時のパッケージの表写真のみで。
金額と箱の大きさを比例させる信仰でもあるのか、中身に対してかなりオーバーサイズのように思える箱です。

中身は中央に仕切りがある感じで主に装甲(白系パーツ)とフレーム(グレー系パーツ)に分かれています。
箱の中身はかなり余裕がある感じでスッカスカにも見えちゃいます。
半分のサイズは無理だとしても、2/3くらいのパッケージサイズにできたのではと思っちゃう。

箱が大きいのでスカスカ感はありますが内部フレームを作ってから装甲を被せるという仕様上、パーツ数は多く感じられ組み上げた時のパーツ密度も高く感じられます。


2022年最新のキットではありますが、古のポリパーツみたいなのが使われているのはちょっと興味深いです。
ポリパーツはさほど保持力は求めないけど柔軟に動いて欲しい部分(頭部の付け根や肩アーマーの付け根など)に使われていて、肘や膝など高い保持力が必要な部分はABSのハメ合わせで作られています。
ABS部分は結構硬めの関節になるので馴染むまでは慎重に動かさないと破損につながりそう。

個人的に小さく感動したのがビームサーベル(キットではレーザーソードと呼ばれている)のゲート位置ですね!
ガンプラのMGなどについている共通のビームサーベルはビームの横部分にもゲート跡があって、そこの処理が地味に一苦労なのですがこちらのキットではゲートは根本の部分のみなので特別な処理は必要なく使う時に全く目立ちません。
こちらはABSのようでガンプラのビームサーベルと比べるとかなり硬い感じです。
そして軸は3ミリなので応用的な使い方もたくさんありそう。

武装と付属品はこんな感じです。
ライフルは戦闘機の時は尾翼になるので銃口がくるっと回転して収納できる構造になっています。
ライフルの左に写っている小さなピンは、首のボールジョイントの代わりに使用できる3ミリピンです。
これを使えば別キットの3ミリピンで接続するタイプの頭部をセットできるのでカスタマイズがお手軽になります。
ランディングギアは差し替え方式です。

今後「ヴァリアブルフレームシステム」として共通化されそうなフレームに装甲パーツを重ねて行って組み立てる方式です。
共通フレームの部分はガンプラのMGのようなものを想像するとギミックやモールド的に少し物足りない感じがしますが、稼働範囲、組み立てやすさという点ではなかなかのものです。
今後変形ロボの共通フレームとして使うのでしょうが、腰の接続軸が少し短めに感じられ動かしているとやや抜けやすいというところが気になります。
関節の付け根など太い部分は5ミリ軸でハードポイントなどその他の部分は3ミリ軸となっているそうです。

装甲は白とライトグレーの二色で色分けされています。
ディテールなどは必要十分にあるとは思うのですが、「ガンプラのRGを見てからというものMGを見ると間伸びしているように感じる」の現象がこの子でも発生しちゃいますね。
色が少なく装甲の質感もプラ感が強めなので間伸びしてる印象はより強く感じちゃうかも。

パーツは極力合わせ目が出ないような分割になっていますが、アンクルガードに関しては「2022年最新の新規造形プラモでこういうパーツ分割やっちゃうの!?」みたいな悪い意味で大胆な分割ですね。
上の写真の下中央にある感じで分割面が真正面に出てきちゃいます。

気になるところをまとめたのでネガティブな印象を持たせたかもしれませんが、キットとしては文句なしのオススメレベルですのでここからは魅力もどんどん紹介していきますね!

人型形態

人型は太めのフォルムで「人型形態でも四肢が貧弱にならないように注意した」という開発の方のお言葉の通りの仕上がりです。
背中に背負ってる翼など航空機を印象付けるパーツがなければ戦闘機に変形するとは思えないプロポーションです。

デザイン的には背中に背負っている主翼の収まりがもう少しなんとかなればより良いかなという感じでもあり、戦闘機形態だとこの主翼も少し小さく感じるのでもう少し大きくても良いのかなとも思います。
このシリーズはカスタマイズの土台的な側面もあるのでその辺りも自分の好みに合わせて改造してゆくのが楽しいのでしょうね。

あと気になるのは、脚の横側の小さな翼パーツ(ベルトランフィンで合ってる?)が細めのピン接続なので遊んでいるうちにへたって抜けそうだなという点でした。
ここもへたったら軸を太らせるなどの微加工で対応できるので大きな問題ではないですね。

お顔立ちの雰囲気と真っ白い機体というのに既視感を覚えていたのですが、Gエグセスっぽさがありますね。

おでこのセンサーとツインアイはクリアブルーでできています。
頭部のパーツ構成はガンプラのMGやRGに比べるとややシンプルな構成です。

内部フレームはこんな感じです。
頭部に内部フレームはないので頭部はそのままにしています。
ヴァリアブルフレームシステム」として共通化されそうな部分でこの状態だと思う以上にいろいろな場所が動くので今後は戦闘機以外に変形する商品も出てきそうです。

ハンドパーツのランナーにはワイルドハンドと書かれていたので、おそらくこのキットのものが入っているんだと思います。
大きめの手で指先がやや鋭く尖っているので凶悪な感じもあってカッコいい。

フレーム状態はとてもよく動くのですが装甲をつけても干渉する部分は少なく、干渉しても逃してやる方法が色々あるのでよく動いてくれるなぁという印象です。

多少バランス取りが必要ですが自立もしっかりできちゃいます。
ただ長時間飾るなどの場合はスタンドがあった方がいいですね。(このキットにはスタンドは付いていません)

機体にはいくつか3ミリ軸の穴がついているのでハードポイントのように使えます。
脚や腕の穴に関しては使わない時用の目隠しパーツもついています。

ガルダギア ベルーガはとてもいいキットなのですが、単体での完成度が高くて変形を活かしながらのカスタマイズ遊びはしにくいかなという印象がありました。
胸部などは変形時にも露出が変わらない部分なので、ここに装甲をつけたりすれば変形もできるフルアーマーモードなどできそうだったのですが、この辺には3ミリ穴がないのでお手軽にそういう遊びは出来なさそう。
胸部にもこの目隠し方式のハードポイントがあれば最高だったんですけど…

あとはギャラリーとコメントで。

人型だけでも遊んでて楽しいのにこれが変形するんだからもう最高ですよ…

戦闘機形態

先ほどの人型から差し替えなしでこの戦闘機モードに変形できます。
変形シーケンスは適度に複雑ながらも破損等の不安が少ないガッチリさです。
仕組みを理解するまで少し苦労しましたが理解するとものすごく気持ちのいい「ちょうどいい複雑さの変形」でした。

最近のマクロストイやプラモデルはクオリティはめちゃくちゃ高いのですが、変形ギミックが細かく複雑なため「恐る恐るビクビクと変形させる」みたいなところがあり、それがちょっとしたストレスになってしまっています。
しかしガルダギア ベルーガはそういう部分が少なめで気軽に遊べるのがいいですね。

これ系の変形ロボは手首を抜いたり差し替えたりしなければならないケースが多いですが、手首をつけたままでも変形できるのでまさに完全変形ですね。

翼は前進翼にも後退翼にもできるのですが、個人的にはこのキットの後退翼は鋭くなりすぎてこじんまりと感じるので前進翼の方が好きでした。
※後退翼の写真の右側翼(写真で言えば上側の翼)が動いてしまっているのですが、左側翼(写真下側)のように機首から一本線を描くようなラインになるのが正解です。ごめんなさい。

人型だと太めに見えたプロポーションでも変形すると結構薄くてびっくりしました。
こちらの写真は変形に不慣れな時に撮影したものかつ組み立てミスがあるものでして、機首下に見えているグレーのフレームのアームにガッツリ隙間が見えていますが、正しく組み立てて正しく変形させればこの隙間は無くなってフレーム部分はかなりすっきりとします。(重ねて失礼いたしました…)

お気に入りポイントの一つなのですが、機首下部が開いてそこから結構大きめの機銃が出てきます。
この機銃の接続も3ミリ軸なので別のパーツに差し替えたりすることもできますね。

またイレギュラーなご案内なのですが、変形難易度の高さの一つに胴体に脚と腕を接続するためのクランク状のパーツがあります。
完全変形のためにはこのパーツの位置調整が重要になるのですが、ABSなのでパーツが馴染んでいないうちはかなり硬くて位置調整が困難です。

ここで苦労するようでしたらお手軽変形にしてしまうというのもありかもです。
上の写真のようにクランク状のパーツから脚だけを外して、そのパーツは下に向けたまま脚だけを変形後の定位置に持ってくればお手軽変形完了です。(写真の中央付近で下に向いている太めのグレーのピンが脚を接続するパーツです)

変形シーケンス

変形シーケンスは適度に複雑でがっしりしていて気持ちがいいです。
ただ、ロック機構はちょっと少なめなので隙間はできやすく、各部分の隙間や位置をきちんと調整しないとなかなか美しい戦闘機形態にはならないです。
特に変形のために最重要箇所と言える腕や脚の付け根のクランク状のパーツは最初のうちは硬さもあり動かしにくくて位置決めも迷うと思います。
ただ、触っているうちに少し柔らかくなるし「こういう意図でこの向きにする必要がある」というのが理解できればスムーズに変形できるようになります。
要するに、変形には多少慣れが必要です。

以下、順番に変形シーケンスを。

似たような変形機構を持つ似たようなサイズのプラモデルとしてバンダイのマクロスシリーズのマクロスF メサイアバルキリーマクロスデルタのジークフリードなどがあります。
これらも素晴らしい商品で単純比較できるものではないのですが、ガルダギア ベルーガはこれらよりもがっしりとした作りなので比較的安心してガシガシ変形できます。
一方で、パーツの密度や変形後にピッタリとパーツ同士が合う感じはバンダイのマクロスシリーズの方が良いかなと感じました。
でもバンダイのマクロスシリーズは複雑な変形機構と小さめのパーツが重なっちゃってるので怯えながら恐る恐る変形させなきゃいけない感じが辛くてあまりガシガシ触れません。
なので、ガシガシ変形して遊べるガルダギア ベルーガは変形ロボファンにとっては垂涎のアイテムになっていると思います。

おまけ:非公式変形のガウォーク

マクロスで育った人間はこういうのをみると絶対にやりたくなりますよね。
ガウォーク。

これ、設計した人の「ガウォークも意識していたけど公には言いにくい、まぁ言わなくてもユーザーが勝手に気づいてくれるだろう」ってのが伝わってくる感じで、フレームの可動ポイントを活かしてガウォークぽいのを作ることができます。

共通フレームの可能性をめちゃくちゃ強く感じますね!
ガウォークといえば逆関節なので私は脚を180度回して逆関節っぽくしていますが、股間部分が寂しくなるので逆関節にこだわらず人型と同じように股間装甲を前にしておくというのも選択肢だと思います。
遊びの幅が広いキットなので自由に思い思いの形態に変形させて楽しむのが一番ですね。

まとめ

オリジナルの変形ロボプラモとしては歴史に名を残しそうなレベルの高い完成度だと思います。
多少残念なポイントはありますがいずれも軽作業で対応できる部分なので各自のこだわりをぶつけやすいキットにもなっていると思います。
キット単体としての完成度の高さや遊びの幅の広さの一方で、3ミリ軸でお手軽に武装を追加したりというM.S.Gシリーズ特有の遊び方の幅が狭めに感じました。
ハードポイントもいくつかあるのですが、胸部や主翼の下など「ここは変形にも影響が薄いところだからハードポイントがあったらよかったのに」と感じる場所にハードポイントがないのが残念な部分でもあります。
あとからこの部分をフォローするためだけの差し替えパーツとか売ってくれたら最高なんですけどね…

ただ、そんなことはどうでも良くなるくらいキットとしての完成度が高いです。
小さな気になるポイントはありますがおすすめ度としては間違いなくマックスです。

変形ロボが好きな人には迷わず手にして欲しい商品です。
塗料の乗りやすい白色を活かして、オリジナルカラーリングにしてみるのも楽しいでしょうね!

ほんとおすすめ!

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