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[レビュー]モビルスーツアンサンブル EX38 キュベレイ(MOBILE SUIT ENSEMBLE)

2022/6/25 - ホビー, レビューバンダイ , ガンダム , モビルスーツアンサンブル , おすすめ度★★☆☆☆

[ご注意]
モビルスーツアンサンブルEXシリーズはプレミアムバンダイの受注販売限定品です。
本記事ではAmazonの商品リンクなどを貼り付けていますが、これらの商品は定価を大幅に超えて出品されている場合があります。
インターネットでご購入される場合はお値段を十分ご確認の上で購入を検討ください。

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概要

発売日 2022年6月22日発送品
販売価格 7,150円
製品素材 PVC・ABS・MABS
サイズ 全高約65mm
対象年齢 15歳以上

まさかの3体セットという販売方法で「キュベレイはかっこいいけど3体もいらないよ」と思っていても3体セットで買うしかない、「いらないものも抱き合わせ販売する」というSDGsの真逆を行くバンダイさんは円安で苦しいからうんぬんがあるかも知れないけどそろそろ色々と見直した方がいいものもありそう…
一体あたりおよそ2,400円なのでEXシリーズとしてはお優しい値段だけれども、3体セットとなるとお値段も3体分に膨らんでそもそも3体も欲しくないんだけどほんと困った…(でも買っちゃった)

基本的にはただの色違いなので本記事ではハマーンさまの白いキュベレイのみご紹介いたします。

パッケージ

いつも通りEXシリーズのパッケージはバーコード付きでそのまま店頭販売できそうなデザインです。
高額商品で送料もけっこう痛いのでほんと小売店で販売してくれないかなぁ…

箱の中では3体のキュベレイのパーツがそれぞれ個包装されており、4体分入りそうなスペースに余裕を持って3体入っています。

こんな感じで3体分が袋に分けて梱包されています。
エフェクトパーツなどもそれぞれに入っているのでけっこうみっちりと詰まっています。

パーツ

パーツの発色は素晴らしくキュベレイの個性でもある両肩のウイングバインダーの裏も別パーツでディテールが施されています。
ファンネルとエフェクトパーツも3体それぞれについているので切り出すだけでも結構な重労働です。

キュベレイの長く鋭い指は平手パーツでうまく再現されていますが、武器の持ち手はアンサンブル共通の穴あき握り拳です。
赤いプルツーのキュベレイは手のひらが黄色ということもあって、黄色い握り手が別でついてきます。
それ以外は三機ともただの色違いで共通パーツです。

キュベレイのウイングバインダーを接続するためのパーツはこんな感じです。
ウイングバインダーはボールジョイントでくっつくのでウイングバインダーだけを他の機体に移植するのはむずかしいのですが、ボールジョイントをくっつけるパーツの穴は3ミリなのでこれをうまく使えばアンサンブルとしての遊びはしっかりできるかも。

ウイングバインダーにはこんな感じでボールジョイントの受けがついています。
造形のシャープさと裏側の情報密度はさすがアンサンブルといったかんじです。

組み立て難易度が少し高そうに感じたのは胴体の黒いパーツです。
胴体外側と内側の4つの黒い部分はそれぞれ別パーツなのですが、内側の動力パイプのようなパーツはかなり細かくて指で嵌め込むのに少し苦労しました。
自分は指が大きい感じではないのですが、指が大きい人だと少し苦労するかも。
苦労しそうな人は先っちょの細いピンセットなどを用意しておけば組み立てが楽かも知れません。

ファンネルエフェクトはリング状のエフェクトパーツに10本の円弧パーツを付けてその先にファンネルをつけてゆきます。
このクリア素材は結構脆いのですが嵌め込みのきつい部分があるのであまり力任せにはめたり動かしたりすると破損につながりそうな箇所です。

ファンネルエフェクトのリング状パーツは1箇所だけピンが出ていてここをキュベレイの背中に刺します。
私は間違えちゃったのですがここのピンの裏に空いている穴にはファンネルエフェクトを刺さないのでご注意を。
3ミリ穴のようでちょっと小さいみたいで無理やりはめ込んだら外すのに苦労しちゃいました…
そもそもエフェクトパーツが本当に脆そうなので一度嵌めたらあまり外したり動かしたりしたくない感じなんですよね…

前に重心がかかっても倒れにくいように脚がだいぶ長いスタンドです。
キュベレイを垂直にも水平にも接続できるようになっています。
スタンドの上部の接続軸がちょっと細いのかやや緩めで、キュベレイを刺すとけっこうカタカタと動いちゃいます。
そもそもアンサンブルのスタンドの接続が硬すぎるのでこれくらいで必要十分なのかもですがこれほど動くスタンドはなかったのでちょっと不安ですね。

スタンドの横に5つづつ3ミリ穴が空いているので、ファンネルエフェクトをこんな感じでつけることもできますね。

ファンネルは後ろに3ミリ穴が空いているだけのシンプルなワンパーツです。

ビームサーベルはビーム部が色付きで持ち手から取り外すことができます。
持ち手がピンクなのがかわいい!

キュベレイ

キュベレイの曲線を活かしながらも全体的にかなりシャープな造形になっています。
ウイングバインダーがかなり大きめに造形されているのもメリハリがあっていいですね。
つま先が鋭く長いのもポイントです。

本体のあちこちにあるピンクのラインはピンクパーツを裏からはめたりするのかなと想像していましたが、ペイントによる色分けで別パーツかと思えるほどのくっきりさでかなりの精度でした。
アンサンブルのこういう部分はめちゃくちゃ信頼できますね!

肩の青い丸い部分は別パーツです。
右後ろと左前で合計4つの青丸パーツがあるのですが、それぞれをはめる位置が完全に決まっていて綺麗に仕上げるためにははめる角度も重要です。
裏側にはめ込み場所を指示した刻印がありますが、適当にパーツを切り離してはめようとすると失敗しちゃう部分かも。

ウイングバインダーは前後をぴっちり閉めることができないようになっています。
正式な設定を把握していないのですがキュベレイのここはぴっちり閉じられるイメージがあったのでちょっと違和感。

ウイングバインダーは肩の先端の下からピンが2本くっついたパーツを差し込んで、上側に出てきたピンに3ミリ穴ジョイントを接続し、その先にボールジョイントをくっつける感じです。
構造を見た時はめちゃくちゃ動きそうだったのですが干渉する部分が多くて期待するほどは動かないし、そもそもジョイントが固いのでぐりぐり動かせるという感じではないです。
バインダーを持って動かそうとするとボールジョイント側が簡単に抜けちゃうので、バインダーを外してからジョイントを好みの位置に動かして、それからバインダーを戻してつけるというのが正しい使い方かも。
快適に動きそうな部分なのにけっこう触るのにストレスを感じる部分でした。

頭部はだいぶ小さいので肉眼で見るのがしんどいのですがツインアイが再現されています。
多分、黒パーツにピンクメタリックを塗っている感じっぽいです。
手にするとびっくりするくらいの小ささなので可動ギミックなどは無しです。(無理)

なかなか気を使う場所が多いキュベレイなのですが頭部のクチバシも取扱注意でして、薄いのですぐに曲がっちゃいます。
保管する時に顔を下にして適当に保管しちゃうとひんまがっちゃうと思います。

下から見ても情報量が多くて素晴らしいのですが、構造上の心配もあってつま先パーツの付け根がすぐにヘタりそうだなという印象でした。
つま先はいつものゴムっぽいパーツなのですが、それをABSの細い水平軸で接続しています。
これで小さいサイズながらも爪先の可動が実現しているのですが、ちょっとヘタるとここが自重に負けるようになって自立が難しくなります。
キュベレイはスタンドで飾るって人が多いでしょうから気にしなくてもいいかもですが、個人的にはイマイチと感じる部分です。

平手の造形は凶悪な感じで素晴らしいです。
ただ、腕にも難点があって肘を曲げようとするとジョイントの二の腕側のピンが抜けやすいです。
キュベレイの二の腕の軸受は他のアンサンブルにあるようなしっくりはまる感じがないんですよね。
奥まで差し込んでもダボついている感じがあります。
ついでに言えば、膝アーマーも少し取れやすいので接着した方がいいかも。
キュベレイの印象をざっくり言えば、「スタンドで飾るならめちゃくちゃ素晴らしいけど、触ると色々ストレスが多い」という感じでしょうか。

参考としてG3ガンダムとの身長比較です。

首の根元までの高さは二人ともほぼ同じなんですが、キュベレイはだいぶ頭が小さいので頭頂部で比較するとG3ガンダムよりも小さいです。
しかし、ウイングバインダーがかなりのボリュームなのでG3ガンダムよりは巨大に見えます。

お遊びでキュベレイの頭をガシャポン戦士フォルテのものに差し替えたところ、これもこれでなかなか悪くないバランスに感じました。
ただ、頭と首の接続位置のバランスが違うのでフォルテの頭をつけると頭が後ろにいっちゃった感じになりますね。

ここからはギャラリーでアンサンブルのキュベレイをどうぞ。

ストレスなくガシガシ動かせる感じではないのですが造形はめちゃくちゃかっこいいです。
スカートの丈が短いので足はけっこう動きます。

飛行形態にするためには頭を一旦外して首に延長パーツを付けなければなりません。
商品仕様をもうちょっと頑張ってくれれば胴体に首の上下スイングを仕込めそうなもんだったんですけど、ここを差し替えにしたことで遊びのストレスが加算されちゃっています。
頭側に埋め込まれているボールジョイント受けのパーツも外れやすいので、飛行形態にするためにわざわざこういう手間をかけるのが面倒で一度やちゃえば満足という感じでした。

飛行形態はこんんな感じで、綺麗にディスプレイしようとするといろんな部分の微調整が必要です。
差し替えなしで首が上がる仕様だったら気軽に楽しめたんですけどなかなか残念な部分です。

ファンネルエフェクトをつけるとこんな感じです。
うまくバランスを取ればスタンドがなくてもエフェクトをつけたままの自立が可能です。
神々しさすらある派手さなので飾るにはいいですね!

前回ご紹介したフルアーマーZZも今回のキュベレイも「ガシガシ遊ぶには向かないけど固定モデルとして飾るにはめちゃくちゃかっこいい!」という感じでした。
アンサンブルは本来ガシガシ遊ぶものではないということなので求めすぎなのかも知れませんが、やっぱり関節などが仕込まれてたらガシガシ動かして遊びたくなっちゃうんですよね…

あと、キュベレイに関してはアンサンブルらしい組み替え遊びが難しそうというのもあります。
3ミリ穴は背中に一つといつもの膝横しか活用できそうになく、肘横の穴は腕のアーマーの形状の関係で使用できません。
こうなってくるとアンサンブルとして販売する意味があったのかなという疑問まで湧き始めてきます…
もちろん流線形が美しいというのがキュベレイの特徴なので、3ミリ穴だらけのキュベレイが見たいかと言えばそれも違って、アンサンブル向きではない機体というだけなのかも知れません…

アンサンブルのEXシリーズは高額商品の部類なのでどうしても少し厳しい目で見てしまうのですが、キュベレイもやはり詰めの甘さのような部分が目立つと感じました。
そして、販売方法に対してもモヤモヤが多くてやっぱりただの色違いは3体も要らなかった…
受注生産なので多少割高になっても色を選んでのバラ売りができても良かったんじゃないかなと思います。

造形はよくて飾るには素晴らしいのですが、このお値段で買って満足だったかと言われると個人的にはそうは思えなくて、この記憶を持って過去に戻ることができるのであれば買わなかったかなという感じです…
一方で、3体全部欲しいという人にとってはEXシリーズにしてはなかなかコスパがいい商品で面白さもあるのではないかと感じます。

これに関しては何を期待していたかで評価が分かれる商品だと思うのでなかなか難しいですね!

個人的にはEXシリーズを買うかどうかはもっと慎重に判断しようと感じた商品でした。

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