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M1チップ搭載の新型macbook proを使ってみた超個人的感想 〜使用感編〜

2020/11/19 - ITapple

前回は筐体についてでしたが、今回は使用感についてまとめてみました。
↓前回はこちら。

旧macからのデータ移行は簡単!

これは新モデルだからという意味ではないのですが、旧モデルのデータや環境のほとんどをワンタッチで移行できる「移行アシスタント」というものがありましてそれがめっちゃ便利でした。

USB TYPE-Cのケーブルで新旧macを繋いで画面の指示に従って移行をスタートさせるだけです。
データ量に応じて時間がかかりますが、私はSSD256をほぼフルに使ってる状態で2時間くらいでした。
旧macにデータは丸ごと残っているので、データに関しては新macをしばらく使ってみて不足があれば旧macから個別に移すということができます。(特殊な使い方をしない限りは不足はないと思いますが)

一方で移行アシスタントを使ってもセキュリティ的な設定は全て引き継がれるわけではないようで、やり直さなければいけない部分もありました。
例えば、タッチバーに関しては指紋の登録からやり直しです。

一点、不思議だったのは移行アシスタントを使った後で新しいmacの日本語入力が標準のものからGoogleのものに変わっていた点ですね。
Googleのものはインストールはしていましたがタッチバー非対応なのが不便で使っていない状態でした。
なぜか移行後にこちらがアクティブになっていたのは不思議でした…

USBポートが「カチ!」っとなる!

2016年モデルだとUSBポートのささりが甘くケーブルがグラグラして接触不良のような状態を起こしていてTYPE-C初体験だった私は「TYPE-Cってこんなもんか」って思っちゃっていました。
でも、今回はポートに固すぎるくらいのクリック感というかホールド感があってすごく安心!
もしかして、前のモデルも思い切り差し込めば固定できたのかなと思って試してみましたがやっぱ前のモデルはそんなもんでした。
ケーブルが抜けたり緩んだりすることが致命傷になるような周辺機器もけっこうあるので、これはめちゃくちゃうれしい進歩です!(録音中にオーディオインターフェースの接触が悪くてリンクが切れ、泣かされたことがあるので…)

M1非対応のアプリを立ち上げるとロゼッタのインストールが始まります

以前のモデルのmacはIntelプロセッサで動いており、Intelプロセッサ向けに作られたアプリはそのままではM1で動かすことができません。
利用者がIntelやらM1やらを意識せずに、自動的にIntelのアプリをM1で動かす仕組みとしてRosettaというものがあります。
M1のmacでIntel向けアプリを初めて立ち上げるときに、Rosettaをインストールすることを促すダイアログが表示されます。

これをインストールしておけば利用者は何も気にしなくても、Intelアプリを今までと同じように新しいmacで動かすことができるようになります。
全てのアプリの動作が保証されるというものではないので、古いmacで使っていたアプリでM1非対応のものがあれば乗り換えには慎重な判断が必要です。

ただ、appleはこの先2年をかけて全てのmacをM1系にしてゆくと名言していますのでソフトメーカーや周辺機器メーカーも積極的かつスピーディーに対応してくると思います。
ネックなのは個人が作っているアプリやもう会社がなくなっているようなアプリで、これらはM1に対応されない可能性がありこの先もRosettaを使わなければならないという点ですね…

Adobe系アプリの本領発揮はしばらくお預け

Adobe系アプリはまだM1に対応していないようで、本領発揮できていないようです。
前のmacで使っていたPhotoshop CC 2019(データ移行でそのまま新しい方に来たので)を立ち上げてみたのですが、起動は旧モデルと同じくらいの速さです。
それでも動きは軽いかなと期待していましたが、動きにもっさり感があり描画が追いつかないのか時々画像の一部がチラチラしてしまったりもしています。
ネットで調べてもPhotoshopをM1で使う場合の不具合にかんしてはいろいろな声が上がっているのでしばらく様子見でしょうね…
AdobeがM1に対応しても安定するまでしばらくかかるでしょうから、デザイナーの方などAdobe系ソフトをメインで使っている方はじっくり様子をみてください。

ところで、フォトショでHEICファイルが普通に開けたんですけどこれいつからですっけ?
以前は対応してないってダイアログが出て開けなかった気がするのですが…

噂通りiOSアプリが自然に動く!

今回の隠れた目玉である「macでiOS(iPad OS)向けアプリが動く」についてですが、他のアプリと区別なく自然に立ち上がってウィンドウの中で動いてくれます。

試しにポケモンクエストをダウンロードして動かしてみたのですが、新しいmacは顔色ひとつ変えずに当たり前のようにスムーズに動かしてくれました。

傾きセンサーやマルチタッチのようにiPhoneやiPad独自の機能を使っているアプリは動きませんが、指でタップするだけのアプリであればなんでも動きそうですね。

iOS向けアプリがmacで動くかどうかは開発者側の対応次第なので対応を待たねばならないものもありますが、対応は難しくないそうなので有名アプリはどんどんmacで動くようになるかもしれませんね。

macで動くiOS/iPad OSアプリはAppストアで検索したときに「iPadおよびiPhone App」というタブを選べば表示されるようになります。

これはmacとiPhoneとiPadの境界線がなくなる大きな変化だと思っています。
クリエイターのかたは注目しておいた方がいい機能ですね。

私だけかな?Unityがインストールすらできない…

開発中のアプリの関係でUnity 2019をインストールしなければならないのですが、旧モデルで使っていたにもかかわらず以降アシスタントで移行されておらず、手動でインストールしようにもエラーでインストールできない状態です…

新バージョンを試すか、対応を待つかという選択肢だと思いますが、メインで使っているソフトの一つだったので私としては致命的な問題です…

個体差かな?筐体がガタガタする…

Appleサポートさんに問い合わせる予定ですが、本体裏のゴム足の高さが違うのか、筐体がねじ曲がっているのかキー入力中にかなり気になるレベルで筐体がガタガタ動くんです…
同じ場所に古いmacをおいても現象が起きないので新しいもの固有の現象と解釈していますがこれは初期不良かなって気配がありますね…

未来を感じるけど飛びつくのはまだ早いかも

新しい技術でappleの見込み通りの性能が発揮できればものすごいことになりそうなM1チップ、すでに使っている方からの歓喜の声が多いのも事実ですが、「個体差」「環境差」とも言えるトラブルも多そうで仕事でガツガツ使うにはまだちょっと早いかもしれませんね…

トラブルも楽しめる人や、問題があってももう一台パソコンがあるからしばらくそれを使うってノリの人にとってはとてもワクワクするプロダクトだと思います。
そうじゃない方はほんともうちょっと様子を見た方がいいかもしれませんね…
このような完全な新商品にはハードウェア的なバグがないとも言い切れませんし…

あと、前の投稿でも言いましたが今回は「迷ったらmacbook Airの512GBモデル」が幸せなチョイスかもしれません。

なんにせよ、この性能とスペックでこのお値段は安すぎるんですよ…
今回のM1チップのmacは…

仕事をする人の買い時はAdobeがM1に対応して、1〜2回修正アップデートをかけた頃かなと思います!

見た目は今までと一緒でも、時代が変わるきっかけを作ってるような今回のM1チップ搭載型mac、この先も楽しみですね!

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