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少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTER

2021/7/16 - アニメ・漫画, レビュー

2020年12月に上演されて大きな話題になったミュージカル少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTERがついにブルーレイとして発売されました。


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コロナ禍での開催であるため公演についても方針が二転三転してしまい、当初の公演予定から最初の3日間、合計5公演が新型コロナの関係で中止になるというスタァライトシリーズは新型コロナにボッコボコに潰されるというジンクスの通り、この公演も大変な目に遭いましたがなんとか上演されたものです。

レヴュースタァライトという作品についてを紹介するとそれだけで3〜4本分の記事になっちゃうかもしれないのでここで話すのはやめておいて、青嵐(せいらん)について軽くご紹介しましょう。

青嵐レヴュースタァライトの舞台#2で登場した主人公たちのライバル的な学校で正式な名前は青嵐総合芸術院です。
その生徒の中でも中心的な3人を青嵐と呼ぶのが一般的です。

その3名とは

長身でカリスマ的な美しさをもつ七木奏音さんが演じるリーダー的存在の柳 小春(やなぎ こはる)

アクション女優である佃井皆美さんが演じるムードメーカー南風 涼(みなせ すず)

力強くも透明感のある圧倒的な歌唱力を見せてくれる門山葉子さん演じる穂波 氷雨(ほなみひさめ)

です。

最初に登場したレヴュースタァライトの舞台#2で圧倒的な存在感と洗練されたアクションと規格外の歌唱力を見せてくれた彼女たちがファンから大きな支持を得るのも当然でして、それに答える形で開催されたのが彼女たちが主役となる-The LIVE 青嵐- BLUE GLITTERです。

レヴュースタァライトのスピンオフ作品という位置付けですが、スピンオフっていうとファンサービスの冗長作品って思っちゃう人も多いのでは?
しかしこれ、気合が入りすぎていて単独のコンテンツとしても十分やっていけるレベルなんですよ!

“言葉で伝えることができない凄さ”はスタァライト譲り

執筆時点では先月(2021年6月)レビュースタァライトの劇場版アニメが公開されてからまた頻繁に言われるようになった「レビュースタァライトはとにかくすごいけど何がすごいかうまく説明できない」という言葉、青嵐のこの舞台もレヴュースタァライト譲りで「よくわかんないけどとにかくすごい」なのです。

レヴュースタァライトは不思議な世界観のなかで精神世界を表現するかのような難解なお話と感じる方も多いと思いますが、アニメは圧倒的な作画と迫力、舞台やライブは殺陣を中心とする圧倒的なパフォーマンスと超絶的な歌唱力で「細かいことはよくわからないけどとにかくすごい」を力技で押し付けるようなコンテンツなのです。

もちろん、いい意味で。

青嵐もこの流れを汲んではいますが、スタァライトのアニメのような難解さがあるわけではなくスタァライトの世界観を受け入れている人であればストーリー自体はわかりやすくすっと入ってくると思います。
どちらかといえば「なんだかよくわからないけど涙を流しながら観てる」っていう凄さなんです。
綺麗なものとか美しいものを見るとよくわかんないけど涙腺が緩んじゃうことがありますよね?
ほんとそんな感じなのです。

青嵐の3人が気高く美しく恐ろしい歌唱力と気迫で舞台を演じることで観ている側の感情の乱高下が激しく動いて、情緒不安定に近いような状態で突然なんでもないシーンで涙が流れたりということがあるんです…

舞台の鑑賞経験がない方やミュージカルが苦手という方でも一度チャレンジする価値がある舞台です。

舞台少女は舞台に上がった時の歌がすごい

スタァライトは音楽が中心の作品であるためCDもかなりたくさん発売されています。
しかしCDでの歌唱はめちゃくちゃお上品で無味無臭に近い仕上がりになっちゃうんですね。
厳しい言い方をすれば歌い手が楽曲に呑まれているとも言えるような感じです。
スタァライトは難しい曲や複雑な構成の曲が多いので普通に歌えるだけでもすごいんですけど、やっぱ物足りなさがあります。
青嵐のこの舞台のテーマ曲で舞台に先行する形で発売されたBLUE ANTHEMも正直なところそういう出来でした。

歌唱がお上品すぎて生命力が薄いとすら感じていたので正直なところあまり好きではないなという感じで購入後あまり積極的に聴くことがありませんでした。

しかし、予想通り舞台の上での歌唱は別物かっていう素晴らしさでした。

力強さと気高さと純粋さや透明感が共存する素晴らしい歌になっていて、命を燃やしながら歌っているような気迫すら感じる歌になっていました。
ストーリーの流れからその歌詞の意味にも気付かされ涙を流して震えながら聴き入っていました…

ほんと、レビュースタァライトの曲はこういうことが多いんですよ。

よく誤解されるのですが、スタァライトの中心キャストの多くはアニメ声優ではなく舞台女優・ミュージカル女優なのです。
なので、レコーディングスタジオでマイクを前にポツンと歌ってくださいと言われても気持ちが乗らないのかもしれません…
逆に、舞台上で共演者とともに高め合いながら熱のこもった舞台で歌うと120%どころか500%くらいの力が入っちゃうんでしょうね。
同じ曲なのにまったく別物に聞こえちゃうんです。

スタァライトという作品が自分にとって代えの効かない究極の作品になるかどうかはこれを経験しているかどうかが大きく影響するのではないかと考えています。

これを経験した後だとCD音源でもステージ上の彼女たちが脳内再生されるようになって、「いまいちだな」と感じていたCDでもヘビロテリストに入っちゃうんですよね…

青嵐の舞台、私的な推しポイント

青嵐のこの舞台とブルーレイ商品としての推しポイントをひたすら並べますね!

・とにかくスタァライトシリーズは殺陣がすごい!チャンバラごっこじゃなくて殺し合いだよこれは!

・青嵐の3人が鍛え抜かれて密度の高そうな体をしていてめちゃくちゃ綺麗!筋肉質な感じでもなくゴツゴツもしてなくて女性的ではあるんだけどめっちゃ鍛えてるのがわかる体!

・柳 小春役の七木奏音さんが美しすぎてギリシャの彫刻とかを見ているような気分になりつつ、自分と同じ人間なのになぜと気づくと悲しみかなんかよくわかんない涙が出てくる!


・七木奏音さん、美しすぎるのに歌もめちゃくちゃ上手い!「天は二物を与えず」とかいう言葉を最初に思いついてドヤったやつに見せてやりたい!


・南風 涼役の佃井皆美さんをはじめとするアクション女優勢のアクションが凄すぎて口が開いたままになっちゃう…彼女らと近接格闘になったら自衛隊でも勝てないよ!


・そんな佃井皆美さんもなんでそんなに歌が上手いんだ!?みんな体を鍛えたら歌が上手くなるのか!?


・穂波 氷雨役の門山葉子さんは前回の舞台よりもシュっとした感じになっていて一段と美しかった!殺陣も殺し合いだった!


・そんな門山葉子さん、声色をどれだけ持ってるんだってくらい低音から高音まで使い分けていてめっちゃくちゃ綺麗だった!門山さんの歌声は義務教育として音楽の授業で聞かせるべき!


・そんな青嵐の3人のバランスがめちゃくちゃいい!ビジュアル的バランスも歌声のバランスもキャラクターバランスもめちゃくちゃいいんです!箱推し不可避!


・スタァライト本編の主人公たち(九九組の9人)が一人づつ日替わりゲストとして出演して、物語の大筋を変えることなく物語とうまく噛み合った刺激になっててよかった!


・ブルーレイには「日替わりゲスト登場シーンを収録」って書いてたんだけど、「登場する瞬間のシーンだけ」って意味かと思いきや、「舞台に上がっている時のシーンを全て」収録してくれていて嬉しい誤算!編集もいい感じで観ていない公演でも流れがわかったよ!


・ブルーレイについている舞台の歌唱パートのライブ収録CDがめちゃくちゃいい!熱い方のBLUE ANTHEMが聴ける!マウスシールドの関係もあり音質はやや難ありだけど一度舞台を観ていたら余裕で脳内再生される!

ブルーレイが手元に届いて3回は観たのですが、観るたびに推しポイントが変わるので書ききれない…
もう全部すばらしいから全国民に観てほしい…このBDを税金で買って全国民に配ってほしい…

コロナのない世界でぜひ再演してほしい

この素晴らしい公演で唯一残念だった点は御時世に合わせて出演者がみんなマウスシールドをつけていたことです。
マウスシールドをつけている公演はどうしても声がくぐもったり音が割れたりで聞き辛さが出てしまいますし、キャストの表情がわかりにくくもなっちゃいます。
青嵐のこの舞台に関しては音響さんの腕がいいのか、他のマウスシールド公演と比較するとかなり聞きやすくて、ブルーレイを鑑賞した舞台ファンが「マウスシールドつけててこれなん?」と驚いていたほどです。

ただ、マウスシールドがあるから魅力が100%じゃなくなっているというのも事実だと思います。
一方で、直前に一部公演が中止されたりと最後まで不安が多い中での千秋楽だったので熱の入り方がいつも以上でマウスシールドなんてどうでもいいって感じだったというのもあるかもしれません。
ほんととにかくすごい熱量なんですよ…

今までのレヴュースタァライトの舞台も再演が行われていますが、青嵐のこの舞台もマウスシールドを付けなくてもいい世界になったら是非再演してほしいです。

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