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[レビュー]30MM 1/144 EXM-E7r スピナティア (リーパー仕様)

2023/2/19 - ホビー, レビューバンダイ , プラモデル , おすすめ度★★★★☆ , 30MM

今回は30 MINUTES MISSIONSの第三勢力であるマクシオン軍のスピナティア(リーパー仕様)をご紹介します。
スピナティアの素体にリーパー用のパーツがセットになっている商品です。

価格1,628円(税10%込)
発売日2023年02月11日
対象年齢8才以上

第3勢力マクシオン軍の「スピナティア」に新たなバリエーション“リーパー仕様” が登場!
■素体となる本体のほか、アーマーパーツ、武器パーツがひとつになったオールインワンアイテム。
■可動範囲を活かしつつも組み立ての際の挟み込みは一切なし。
■付属武器はアックスモードとランスモードに組み替えが可能。
■武器とアーマーの組み替えでコウモリ型のサポートメカを組み立て可能。
■サポートメカはアクションベース(別売り)へ接続してディスプレイができる。

【付属品】
■アックス×1
■ハンドパーツ×1式
■アーマー×1式
■ジョイントパーツ×1式

https://bandai-hobby.net/item/5225/

くるくる動画

パッケージなど

30 MINUTES MISSIONSの第三勢力であるマクシオン軍の機体であるスピナティアのリーパー仕様です。
リーパーという言葉は死神っぽい意味なのですが、スピナティアの女性的フォルムと死神的なフォルムがマッチしており、パッケージイラストもダークなイメージです。

シリーズ番号は49です。
箱の側面のイラストが両サイドでリーパー装備のものと未装備のものでそれぞれ違うので、縦積みで売られてるようなショップだと混乱しちゃうかも?
ボリュームがありそうなキットなのに30 MINUTES MISSIONSの標準的な箱のサイズです。

組み立て説明書にはストーリー概要と三大勢力の大まかな説明が書かれています。
ぱっと見は文章量が多そうに見えるのですが、半分が英語なので情報量はそんなに多くないです。

ランナー構成としては30MMシリーズの共通フレームにスピナティア素体のパーツとリーパー装備がセットになっています。
リーパー装備は装甲系のランナー一枚と、武器系のランナー一枚になっています。

箱のサイズのイメージと違って結構ボリュームがあるように思えるのですが、30MMシリーズということでやっぱり組み立て時間は30分ちょっとでした。

ぱっと見のパーツ数は多いのに組み立てやすくてサクサク組み立てできるのがすごい。

スピナティア (リーパー仕様)

付属品はリーパー装備と差し替えで余った股間パーツと平手や武器の持ち手です。
その他、共通ランナーの関係であまるパーツありです。

手のひらパーツはありますが手の甲のパーツがひと組み分しかないので、差し替え時は手首だけでなく手の甲まで付け替えなきゃいけないのが面倒ですが、廉価版プラモデルの一般的な仕様なので手慣れた作業ですね。

女性っぽいメリハリのあるフォルムで死神らしい大きな翼やダークな仮面が目につきます。
色の統一感がある成形色もいいです。

スピナティアの他シリーズはデザインがチープに感じてしまっていたので手を出していなかったのですが、こちらのリーパー仕様はフォルムもデザインも結構好みでした。

スピナティアの頭部は量産機っぽいでっかいバイザーがついているデザインなのですが、リーパーの仮面をつけるとみっつのスリットからクリアパーツのバイザーが見えてきて悪魔的な表情になっています。

背中の大きな翼は少しクセのある接続になっていて、肩アーマーと翼の付け根が一体化しています。
羽ばたかせるような動きをしたい時は翼の中央部で曲げるか、肩アーマーを付け根ごと動かす感じなのでここは思ってるように動かせないなと感じる人もいるかも。

アーマーをつけても素体のもつ良好な可動範囲は引き継いでくれていてかなりしっかり動くのですが、このシリーズ特有のふにゃふにゃした感じも健在で足首と手首はかなり抜けやすい印象でした。
足首は自重でふにゃっといっちゃうので長時間立たせておくのが難しく、手首は武器の重さに秒で負けるふにゃふにゃさなので気持ちよく遊ぶにはそれなりの加工が必要かも。
特に手首はほんとよく抜けます。

背中の翼は3ミリピン一つで接続するのでロックもないので水平をキープするのは難しい一方で、ここが動くことで可動範囲も広がっているので動かしながらポーズをつけるための仕様だと思います。

武器は死神の鎌というよりポールアックスのような長物です。

斧の本体や刃の部分は3ミリ軸で接続されているので、分解してのカスタマイズ遊び汎用性が高めです。

斧の付け根の部分が細くて短い小さな角軸での接続となっているのですが、ここが重さに負けてふにゃって曲がることが多いし、劣化したらかなりポロポロいきそうな部分でした。
グラグラ動く部分でもあるので、斧の部分をまっすぐキープさせるのも難しい。

斧のパーツを外すと槍のようにもなります。
刃の中心に3ミリピンがあります。

武器はこんな感じで分解できて、ほとんどの場所が3ミリ軸での接続です。
カスタマイズ遊びがめちゃくちゃ捗るやつです。

翼のようなユニットもこんな感じで分解できます。
肩アーマーにつけているスパイクも3ミリでの接続なので、不要な3ミリピンを隠すときに使うとかっこよくなりそう。
工夫次第でいろんなカスタマイズができるので、↓こういうシリーズの汎用ジョイントなどを使えば遊びの幅が一気に広がります。

斧も大きめで見栄えがいいんですが、先述の通り手首のボールジョイントがかなり貧弱なのでポーズをキープするのが困難でけっこうスポスポ抜けちゃいます。

リーパー装備の翼のユニットは少し組み替えるとコウモリ型の支援メカになります。
3ミリ穴はあちこちにあるのでそこを使えば別売りスタンドへの固定も可能です。

翼はカスタマイズしやすい形状に分離可能で3ミリ穴も空いています。

翼を武器につけたらフォルムがガッツリ変わって面白いです。
片方だけ翼をつけたら死神の鎌のようにもなるのですが、翼を刃にしちゃうと翼がなくなるので存分に遊ぼうとすると2セット欲しくなっちゃいますね…
なお、両手持ちでもこの重さに手首が耐えられないのですっぽすっぽ抜けちゃいます。
写真撮影はバランスをとってタイミングを測ってその一瞬を収める感じでした。

迫力があって相当かっこいいんですけど遊びやすくはないです。

スピナティア(素体)

女性っぽいメリハリの効いたプロポーションが特徴的で、頭部の猫耳ヘルメットのような形状がかわいい。

胸が薄いのでわざとらしさがなくカスタマイズしやすそうなのもいいですね。
女性型メカって胸を巨乳っぽくアレンジすることもありますが、あれをやられちゃうと扱いにくい上に「なんか違う感」が出ちゃうんですよね(個人的な印象)

作りやすくてよく動いてくれるので改造の素体にするのにも向いていると思います。

腰裏がガッツリ肉抜きされているので気になる人は埋めた方がいいかもですね。
わかりにくいのですが股関節はクランクっぽい接続になっているので、付け根を回すことで脚の長さを変更できます。

手首足首の弱さと30MMシリーズ特有の全体的な関節の緩さなど気になる部分も多いですが、微改造で改善できる部分なので気になる人はチャレンジしてもいいかも。

まとめ

バンダイのこのシリーズはデザインも仕様も価格もコトブキヤシリーズの劣化版というイメージを持っているのですが、安くて頑丈でガシガシ遊べるメリットはかなり大きいですね。
デザインが気に入れば幸福度が高いと思うのですが、個人的にはこのシリーズのデザインはちょっとチープかなとも感じます。(いい意味も含めて)

ただ、このお値段でこのプレイバリューというのは大絶賛できるものですし、特にこのキットはこれだけでも遊べる幅がかなり広いと感じました。
一方で、関節の抜けやすさや保持力の低さなどを見ると少し自分で改造しないと気持ちよく遊びにくいキットかなとも感じました。
気になる部分が多いですが「安かろう悪かろう」というほどでもなく、「こんなお値段でこんなに色々遊べる」という気持ちの方が大きいです。

お手軽な値段が魅力のシリーズなので高額転売品を買うくらいならコトブキヤのものを買った方がいいかなというのが個人的な感想でもありますが、定価以下でこれを見つけることができたら試して欲しいいいキットです。

プラモデルの入門にもおすすめです。

   

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