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ガンダムシリーズ最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』より、シャディク・ゼネリの搭乗するミカエリスをHGで立体化!
■グループ内御三家グラスレー社CEOの養子で、グラスレー寮を束ねるシャディク・ゼネリが搭乗するMS。
■右腕には展開可能な大型武装、左腕には小型のシールドが付属。左右ともにクリア成形のビームパーツの取り付けが可能。【付属品】
■シールド×1
■ジョイントパーツ×1式
■ビームサーベルパーツ×2
■シール×1https://bandai-hobby.net/item/5202/
価格 1,760円(税10%込) 発売日 2023年01月14日 対象年齢 8才以上
くるくる動画
パッケージと内容
水星の魔女シリーズのプラモデルが毎週ガバガバと再販される世の中になって、発売されたばかりのものを除けば大抵のものが入手できるようになりましたよね。
まだまだ定価売りのところが多いのですが、ティックバランとこのミカエリスあたりは定価を割って販売されていることが多いです。
ティックバランはニッチな機体なのでわからなくもないのですがなぜミカエリスが?
めちゃくちゃかっこいいのに地雷キットだったりするの?
ミカエリスをまだ持っていない私は気になりすぎて今一番欲しいファラクトをそっちのけでミカエリスを買ってみました。
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パッケージは他のキットと同様な感じですが、イラストはミカエリスの特徴である右腕の戦術複合装備ビームブレイサーにスポットライトが当たったよなイラストになっています。
シャディク…アニメが始まった時はモブ寄りの空気みたいなキャラだと思ってたのに、回を重ねるにつれて腹立つやつになっていったよね…
でもミカエリスはかっこいいよね…
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ランナーはけっこう枚数があって、クリアパーツ類からスタンドやリード線といろんなパーツが入っています。
クリアグリーンのビーム刃は2005年、スタンドは2020年のもののようで古い金型をうまく流用しながらコスト削減を頑張っているのかもしれません。
これら古いランナーでも別段の不都合がないのでバンダイさんは当時からいいものを作っていたんですね。
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水星の魔女シリーズはパーツ成形の方法に驚かされることもありますが、頭部のマスクとヘルメットのような形状のパーツがワンパーツで綺麗に整形されていました。
ただ、金型の合わせ目のような部分に段差のラインが入っちゃってるので、気になる人はここを綺麗にしてあげた方がいいかも。
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シールはちょっと枚数が多いのですが、シール番号5〜10は右腕のビームブレイサーの内側に貼るもので、黒色か発光状態のものかを選択して貼るので使わなかった方の半分が余ります。
今回のレビューではクリアパーツの下に貼るシール(1〜3)のみを貼ってご紹介です。
先にハインドリーを手に入れたのでミカエリスを触るまでは「ハインドリーってクオリティ高いな!」って思ってたんですが、同じ値段と考えるとミカエリスの方が仕様が高いように見えますね。
ハインドリーは太ももや肩のクリアパーツっぽいところがクリアパーツじゃなかったから「HGシリーズだとこんなものなのかな」とか思ってたのですが、ミカエリスはイメージ通りクリアパーツ+シールで仕上げるんですもんね。
圧倒的にこっちの方が豪華に見えます。
いやまぁ、ハインドリーもバッチリかっこいいんですけど。
ミカエリス本体
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内容はこんな感じで、ミカエリス本体以外にビームブレイサー用のスタンドとリード線にビームサーベルが2本ついています。
平手はついていませんし握り拳も左手のものしかありません。
なので、ビームブレイサーを外して両腕を拳にするとか、ビームブレイサーを左手に持たせるみたいな遊びは商品そのままではできません。
勝手にビームブレイサーを外すと拳が出てくるものだと思っていたので、ここはそうなのかーって感じでした。(設定通りなんでしょうけど)
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西洋騎士の甲冑を着込んだような重心が高めのプロポーションで、膝から下がシュッとスリムになっているようなデザインです。
二の腕が太いのに前腕が細いとか、よくよくみると個性的なプロポーションであることがわかります。
何が苦労したかって、こう見えてミカエリスは自立がとても困難だったんですよ…
足首から下の構造に少し難があるのと、上半身のボリュームに対して足の裏が小さすぎるんですよね。
設定通りのデザインなんだと思いますがこれをアクションフィギュアとかおもちゃとして捉えた場合は致命的とも言えそうな厳しさでした。
見た目は全然問題なさそうと感じるかもですが、自立はほぼできないキットと理解しておいた方がスッキリすると思います。
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アップで見ると顔の中心のメインカメラと首元のドーム状のコックピットが目につきます。
クリアパーツの質感がすごく良くて、適度な厚みと透明感のおかげでカメラの奥のシールの質感やコックピット奥の簡易的な造形などしっかり見えてしまうと安っぽいと感じてしまう部分が綺麗に隠せてるんですよね。
クリアパーツが厚すぎると奥が見えなかったりそれ自体が安っぽく見えるし、薄すぎると奥のディテールがはっきり見えすぎるしなので、ほんとこれくらいがちょうどいいです。
ミカエリスってこの辺りをみるとギャンを彷彿するようなデザインですよね。
ギャンとミキシングして改造してみても面白いものができるかも。
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可動範囲は水星の魔女シリーズの標準的な感じで、肘などはシンプルな関節にも関わらず90度以上曲がってくれます。
肩関節の引き出し機構や胸下の捻りなどもありますが、それらのボールジョイントが抜けやすいという欠点も引き継いでいます。
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足首がしっかり曲がってくれるので接地しての開脚はこれくらい開きます。
繰り返しになりますが、自立は困難なのでこのポーズも慎重に集中しながら立てさせた瞬間を撮影した写真です。
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股関節も標準的な仕様で特別なギミックや可動軸はないのですが、フロントアーマーがないので蹴上げるようなポーズも取れます。
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つま先にも可動軸があって写真のように踏ん張る方向に動かせますが逆方向には動きません。
自立が困難なキットでこの可動軸はなかなかの鬼門で、足裏を調整してうまく立てたつもりでもここが動いてしまって前にぺたんと倒れることがしばしば。
ここの可動自体がそんなに固くないのでちょっとバランスを崩すと負荷が全部ここにかかって前に倒れちゃう印象です。
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つま先が動くおかげで踏ん張るようなポーズがカッコよく決まるのに、自立の問題でこれを活かす機会がなかなかないのが残念です…
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ミカエリスの武装はこんな感じで外せます。
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右腕は手首から先がありません。
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脚の横のシールド(ブースター?)のような部分は裏側もしっかりと造形されており、脚にぴったりくっついているんじゃなくて少し離れていることで後付け感やオプションっぽさがでていてかっこいいです。
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ピンをけっこう奥まで刺す感じで接続します。
外した後の脚の横部分の穴がいい感じのハードポイントのようになっているので外した状態でも破綻なくあそべます。
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内側の膝アーマーが独立して可動するのが地味に嬉しいです。
こういう装甲が重なっているような表現は大好物なので…
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シールドの先端にビーム刃をつけることができます。
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ミカエリスの左手首のハードポイントはハインドリーとも規格が同じなのでハインドリーのシールドを装備させることもできます。
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ここからは特徴的な右腕の武装であるビームブレイサーをみてみます。
ビーム砲のような基部に爪のような3枚のプレートと肘部のプレートで構成されていて、爪のようなプレートの先端には収納型のさらに小さな爪があります。
中世ヨーロッパの拷問器具「苦悩の梨」をモチーフにしていると言われているとおり、3枚の爪をひらくこともできます。
※苦悩の梨の参考画像を貼ろうかと思ったのですが、今の世の中では18禁商品に位置付けられているようなので割愛です。
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標準状態からプレートを伸ばして、そこからさらに先端の爪を伸ばしてやるとクローでひと突きできそうな感じに!
ミカエリスを二機買って、両腕にビームブレイサーを装備させたりしても面白そう。
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先端をぐわっと開いて中のビームを露呈させることができます。
クローの裏側の溝には最初に紹介したシールを選択して貼るようになっているのですが、ここでは貼っていません。
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クローの付け根のアームは根本と先端で軸可動するようになっているので表情づけの幅が広いです。
設定は無視ですが手のひらを大きく広げたような形にしてビームシールドとか出せたら面白いなと思ったり。
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ビームブレイサーの先端にはビーム刃をつけることができ、脳内補完次第ではビームを撃っているような演出にも見えますね。
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ミカエリスの右腕に専用パーツでリード線を接続することができます。
ビームブレイサー側の接続パーツは付属のスタンドにつけられるようになっているので、有線攻撃をしているような感じで飾ることができます。(ミカエリス本体のスタンドは付属しません)
これらの接続パーツは3ミリ軸なので他の商品との組み合わせ遊びも捗りそうです。
リード線は好きな長さに切って使うようにということなのでお部屋の広さに合わせて切断しましょう。
写真は切断していないものの長さなのですがだいぶ長いので、4割くらい切り落とした方が遊びやすいかなと感じました。
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後ろから見たところ。
お尻のさきっちょにある穴はスタンド穴になるのかと思ったのですが、3ミリより小さいので普通にスラスターなんだと思います。
スタンド穴は股の真下についています。
あとはギャラリーでまとめて。
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まとめ
デザイン上仕方ないのですが、おもちゃとして考えた時には致命的な「自立できない」という問題を受け入れるかどうかで評価が大きく分かれそうなのですが、造形や仕様やボリュームは素晴らしいと思います。
水星の魔女シリーズの多くと共通して足首の構造に難がある上に、劣化にも弱い作りになっているので自立は無理でしょうね。
組み立ててちょっと動かしただけでも緩くなっていくのを感じたのでここの劣化はかなり早そう…
スタンドを使ってポーズをつけて飾るぜって人とか、改造して自立させるぜみたいな人にとってはほんと申し分のない出来だと思います。
特に水星の魔女シリーズは自立にあまり重きをおいていなくて、別売りのスタンドと組み合わせて遊ぶのが前提になっているような気もしますので、自立なんて気にしない方が幸せになれるのかもしれません。
そこさえ気にしなければめちゃくちゃ素晴らしいキットで、ミカエリスはHGシリーズを通しての傑作キットとも言えそうです。
この子だけ生産数が多いのか、店頭在庫も豊富でAmazon等ネットショップでも定価を割っての販売がかなり増えてきています。
ミカエリスが好きな人はとっくに買ってるでしょうからいうまでもないのですが、水星の魔女シリーズを何か買ってみようかなとか、なんでもいいからロボットプラモを買ってみようかなみたいな感じの人にはめちゃくちゃおすすめです!
2体目を買ってビームブレイサーを両手に装備させたり、余った素体でナイト型ロボをオリジナルで作ったりと複数買いでの楽しみ方もいろいろありそう!
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