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[レビュー]ハセガワ 1/12 可動フィギュアアクセサリーシリーズ 10円ゲーム (特急ゲーム) プラモデル

2023/12/1 - ホビー, レビュープラモデル , おすすめ度★★★☆☆ , 1/12 , ハセガワ

概要

10円玉を弾く懐かしのレトロゲーム登場!
コインを弾いて遊ぶことが可能。

ゲーム本体のパーツカラーはライトブルー、ライトブラウン、シルバー、クリアー。
ゲーム台前面パネル、駄菓子パッケージなどのシールが付属します。
オマケパーツが充実!

■コイン ■トロフィー(アツアツネコ舌焼け太郎)
■当たり券  ■駄菓子各種
■ラムネ瓶  ■お菓子入れのガラス瓶容器

スケール … 1:12
品番 ……… 62204
コード …… 4967834622043
弊社発送 … 2023年11月24日(発売中)
発売日 …… 2023年11月29日ごろ
本体価格 … 1400円(税込価格:1540円)
パーツ数 … 49
模型全高 … 110mm
模型全幅 … 58mm

http://www.hasegawa-model.co.jp/product/62204/

組み立てるとこんな感じでとても楽しく遊べそうなセットなのですが、お菓子のパッケージがペロペロになっていることにお気づきでしょうか?
この商品の唯一最大の残念ポイントとしてこの先じっくりご説明いたします。

パッケージなど

レトロな自動販売機とか組み合わせ遊びしやすい会議机やレストランの席とか、1/12スケールのフィギュアと組み合わせて遊ぶことを前提に作られている知る人ぞしるシリーズです。
いままで何度かこのシリーズを買っていたのですが発売日を待ちわびて発売日に買ったのはこれが初めて。

リアル世代ではないので10円ゲーム自体に思い入れはないのですが、今でもゲームセンターや温泉宿で見かけることがあるので「あれね!」ってピンとくる感じの商品でした。

これで実際に1/12スケールの10円玉をいえれて、爪でレバーを弾いてプレイすることができるのが面白いポイントの一つです。
もちろん難易度は激烈に高いです。

箱は1枚の厚紙でできているタイプでふたをベロンと開けて中身を出すタイプです。
かなり小さなパーツがたくさん入っているので、この箱で組み立て品を保管するのは向かないです。(箱の隙間から落ちて紛失するリスクがある)

組み立て方は箱の裏に直接書かれているくらいシンプルです。
はめ込みが難しいところは特になかったのですが、左右の足付きパネルの食いつきがイマイチでした。

続いてランナーをご紹介。

完全新規金型の令和のプラモデルということですがランナーはけっこう大味で、足とかは別パーツかと思っていましたが筐体横パネルと一体化されていました。
カッパーメッキの10円玉と銅像のランナーは綺麗なのですが、ニッパーで普通に切るとゲート跡が目立っちゃいます。
ゲームのガラス面となるクリアパーツのランナーは他のランナーと一緒にまとめて袋に入っていた関係で、開封時点で表面に擦り傷がたくさんでした。

全体的にちょっと古めかしいキット構造で、最近進化が目まぐるしい他社のような気配りや美しさや見事さは感じませんでした。
でも、こういう昭和の時代みたいなゲーム機のプラモデルなので、こういうちょっとレトロな感じの構成のプラモがいいっていうユーザーもいそうだなって思いました。

パーツにプリント部分などはなくイラスト類は全てシールで補います。
言葉を選ばずにいえば、これが本当にダメ。(後述)

クリアパーツの質感はかなり良くて、付属の瓶などは肉厚なガラスをうまく再現できていると思います。
とても美しい。

ゲーム機のガラス部分のパーツのゲートは激太な台形みたいな形になっています。
薄刃ニッパーだとニッパーが負けちゃいそうな厚さだし、パーツに補強が入っているとはいえ強力ニッパーだとクリアパーツ自体を割っちゃいそう。
私は薄刃ニッパーでにじにじと少しずつ少しずつ時間をかけて切り落としました。
ルーターの円鋸などがある人はそれで切り出すくらいの方がいいかもしれないけど、削りかすがクリアパーツについたらめんどくさそうだし悩ましいところですね…

1/12スケールの10円玉は極小なのでシンプルに「10」と書かれているだけの造形です。
実際にこのプラモデルで遊ぶときはこの10円を使うので綺麗に切り出しておかないとうまく転がらないのですが、ゲート跡がどうしても平らっぽくなるので綺麗に転がすのは至難の技かと思います。
それも含めてゲームと割り切って、難易度の高さを楽しむくらいがいいのかも?

このシリーズを買っていて初めて入っていたのですが、万引き防止タグのようなものが箱の中に入っていました。
これってメーカーが商品と一緒に提供してるの?
それともお店のミスとかで箱の隙間から入っちゃった?
取り出し忘れとかかな?
防犯ゲートのあるお店買ったのですが、出る時に万引きブザーはなりませんでした。(笑)

特急ゲーム本体

ゲーム機本体はこんな感じでした。

1/12スケールとしてはかなりい感じですが、ゲートなどはガッツリ目立つのでこだわる人は手を入れた方がいい部分です。

今回のご紹介では付属のシールを全て貼っています。
10玉の投入口と出口は無彩色で、ここは付属のおまけシールを加工して貼るようなのですがマーカーとかで塗った方がいい仕上がりになりそう。

ぐるっといろんな向きからみてみます。
横面から見るとやや上側前面寄りに水色パーツのはめ込み部分が目立っており、個人的には気になったところです。
裏側には付属のおまけシールを勝手に貼ってみました。

足の内側にはガッツリ肉抜きがありますが、肉埋め加工はちょっと難しそうなので気にせずそのままが幸せかも。

この商品はシール貼り付け前提っぽい仕様にもかかわらず、とにかくシールの難点が大きすぎるんです。
昭和の時代のガム付きプラモデルについていたような古いタイプのビニールシールなので、下地の隠蔽力がかなり低いです。
なのでイラスト部分も青くくすんじゃうのですが、これって意図的に古めかしさを出してるのかな?

ゲームのメインとなる線路地図のイラストもでっかいシールになっています。
貼る時の位置決めが難しくて気泡も入っちゃうので貼るのにかなり苦労したのですが、下地の青が見えちゃう関係で発色も悪かったです。

これ、シールじゃなくて紙とかPET素材を挟み込む方が組み立てやすくて発色も良さそうなんだけどな…
シールにしても紙シールのほうが良さそうだったんだけどどうしてこうなっちゃたんだろう?

実際にゲームで遊ぶとしても10円玉を弾くためのパーツが弱そうだなと思ったのですが、左右一つづつ予備が付いていたのが優しいです。
1回壊れるまでは遠慮なく遊べる(笑)

景品かなんかの銅像がついています。
質感も良くてなかなか可愛いのですが後ろはガッツリ肉抜きで、横はゲート跡もちょっと目立ちます。

台座に貼るシールは2種類あるのですが私は「優勝」を選びました。

10円玉と当たりカードです。
カードは4枚同じ作りで表裏でデザインが違う感じです。
極小であること、シールに隠蔽力がないこと、シールの印刷が削れやすいことで、組み立て直後ですが見た目はかなりボロボロです。

質感のいい瓶は3つ付属しており、そのうち二つが底が斜めにカットされているものでした。

こんな感じで斜めカットの瓶は二つ並べると高さが違うのに取り出し口の面が揃うようになっています。
たぶん、駄菓子屋とかでこれに駄菓子を入れて売られてて、取り出す時に取り出しやすいように角度がついてるものではないかと推測します。

瓶の蓋は保持力がほぼ皆無なので寝かせると外れます。

透明なラムネ瓶も付属します。
こちらはワンパーツでシールなどなし。

楽しみにしていたけど組み立てて最高にがっかりしたのがこのお菓子のパッケージたちです。
シールがまったくつかない…
シールの隠蔽力が無さすぎて青くくすんでしまう…
これを商品としてOKした開発者さんの意図を聞きたいレベルです。

本当にダメなところ(シール)

本当に残念なシールについてご紹介です。

まず、シールは極小なので形状によってはランナーにパーツをつけたままの方が貼りやすいものもあります。
シールの粘着面やパーツの粘着箇所に手の油をつけるのは厳禁なのでピンセットを使った方が良い…とおもったのですが、爪で引っ掻くと表面のプリントが剥がれるタイプのシールなのでピンセットの先でもプリントが剥がれちゃいます。

いや〜、無事に貼るまでの難易度がめちゃくちゃ高いわ…

で、これが貼る前ではなくて貼った後の姿です。
苦労してシールを貼ってもシールが秒で剥がれる。
本当に秒で剥がれる。

手の油をつけないように注意していましたが、パーツ洗浄まではしていなかったのでこれはパーツ洗浄してから組み立てた方がいいやつだったかも?
シールの粘着力自体も低いのでそれだけで解決するとは思えないのですが…

お菓子のパッケージは片面が豪快に肉抜きされている昭和方式です。

当時のおもちゃとかってこんな感じで裏面の肉抜きをシールで隠すみたいな仕様が結構あったと思うんですけど、当然シールの上から肉抜き部分をもつと凹みます。

これ、ペーパークラフトつけてくれた方が幸せだったのでは?

苦労して貼ってもシールは秒で剥がれるんですけどね。
これ、大袈裟じゃなくて本当に秒で剥がれます。

写真1枚撮影する間も待ってくれない剥がれっぷり…

不正利用防止のため透かしを入れています

作り方が悪かった可能性もあるので、パーツ洗浄して糊とか使うことも視野に入れてシールを再チャレンジしようかと思ってパーツ取り寄せを試みたらこのシール500円もするのか…
事務手数料とかもあるだろうから分からなくもないんだけど、この状況で500円かけて再チャレンジする気持ちが起きなかったので断念。

パーツ洗浄はすべきだったかもなので一概にはいえないんだけど、隠蔽力はパーツ洗浄に関係ないでしょうからシールが残念すぎる可能性が高いですね…
もしも、こういうシールを貼る時の私が知らないセオリーとかあれば教えてもらいたいです。

1/12スケールのドールと

シールが残念で、シールの残念さに伴って発色も残念ですがサイズ感はバッチリでドールと組み合わせると最高に可愛いですね1

1/12ゲーム部屋づくりが捗りそうなアイテムであることには間違いありません。

まとめ

商品コンセプトは素晴らしくて本体も楽しい良い商品かなと思うのですが、とにかく本当にシールが残念でした。
シールの問題だけで星をふたつ引いちゃうレベルの残念さです。
紙シールとかペーパークラフトで付属してくれた方が嬉しかった。

シールの問題に目を瞑れる方にはお勧めできますが、「組み立てるだけでパッケージのような楽しい商品ができる」と期待してる人や、お菓子の小物もお目当てという方にはお勧めが難しい商品だと感じました。
パチ組みキットと解釈せずに、パーツ洗浄して下地を塗ってシールを貼って上からコーティングってところまで難なくできる人にとっては最高に楽しい神キットになるかも?

私の感覚だとシール問題が大きすぎてとても惜しくてとても残念です。
これでOKと思って出荷した担当者さんの意図を聞いてみたい。

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